宝塚ホテル、2012年5月16日ディナー。
構成・演出/藤井大介、音楽/青木朝子、振付/若央りさ。
311まとぶんDSランチ回以来のDS、そして実は大空さんDSに初参戦です。
実はもっといたたまれない思いをするのかもしれない…と心配していたんですね。歌がヨレたりトークに変な間があいたりするたびにヒヤヒヤするに違いない、という…(^^;)
でもぜんぜん平気だった。ただただ楽しかった。
それは私が単にファンだから、ということではなくて、大空さんが本当にプロフェッショナルなスターとして、パフォーマーとして、この域にたどり着いていたから、です。
よく考えると曲数は少ない方だったのかもしれないし、お衣装変えも少なかったかもしれません。
でも、「こういうショーを作りたい」みたいなのは、もう過去3回でさんざんやったんだと思うんですよね。
だからもう趣向を凝らして、みたいな感じではなくて、もう素で勝負、というか。決して手抜きとかではなくて、でもただそこに「大空祐飛」としてナチュラルにいられる、それでこの時間と場所が保つ、芸とキャラクターと人間性をここまで磨き上げてきて、それで成立しえたショーだった、ということです。
タイトルは藤井先生がぽんとつけたものだそうですが、まさにズバリで、要するに大空祐飛その人を指していて、大空さんが生身の剥き出しの姿で場に向かっていってその場を満たす…そんなショーになっていたのです。満足じゃ!
10人掛けのテーブルが52卓出ていました。
二列目センターテーブルにすっしぃさんやともちん、テル、えりぃにもちもち他何人か生徒さん。黒でキメたともちんとテルは美しすぎてレプリカントにしか見えなかった…
開演直前には最高列に並べられた椅子席に藤井先生やミツエさん、スミカやみっちゃん大ちゃん他生徒さん20人ほどが入りました。
さて、まずプログラムより。食事メニューはこの回はフォアグラのテリーヌ、鰆と手長海老のポワレ(美味しかった!)、牛フィレステーキ。そしてデザートが「赤のユーヒズム ウォリスキーの宝石」となっていてまず爆笑!
イヤ素敵でしたけれどね? ツイッターに写真上げましたが、カップの真ん中あたりにチョコレートで天井を作って、その下に指輪が入っていて、上にはチェリーとかが飾られていて…というものでした。もちろん指輪も食べられます。食料という意味では偽物ではなかった!(^^;)
オリジナルカクテルは「夕陽」。コアントローとオレンジの優しいショートカクテルでした。
舞台上手にカウンターが設置されていて、プログラムによればこれは「YUHI’s Bar」ということらしいです。
定刻通りに始まって、まずは白いタキシード(コートを肩にひっかけていた…かも? もはや記憶が曖昧…)の大空さんがゆるりと現れて『カサブランカ』の「As Time Goes By」。ここはリックのカフェでもあったんですね。黒燕尾は今回の公演でさんざん堪能しましたが、白タキシードもやはりいいわあ。
続く「Cry Mea River」は私は大好きな曲なんですが、この間チエちゃんがフィナーレで歌ったものの方がよかったな(^^;)、ごめん大空さん。こんなこと言ってるけどファンなんですホント。イヤ色っぽくて素敵だったよ?
「Americano」にはメンバーが加わりました。ちーちゃん紺のタキシード、カチャは茶のタキシード、あおいちゃんは紫せーこは赤のドレス。
「Speak Low」をシブく歌ううちに、バーの最初のお客としてまずカチャが再度現れて、カウンターでトークタイム。というか下級生に場を持たせて自分は休憩する大空さん(^^;)。カウンターに肘突いて、スツールに腰掛けて、長い脚組んで、ブランデーに見えるおそらくはウーロン茶をガブガブ飲んで…あああ何もかもがカッコいいわ!(^^)
お稽古段階ではもっとほわわんとやっていたそうですが、本番では「ほらしゃべって、早く」みたいな感じのビシバシっぷりで、カチャも「わー大空祐飛さんって感じやわー」とかウケてました。
イヤこの優しいSっぷりがキャラなんだよね。愛ある鞭で下級生を鍛えてるんですよ。
カチャは大空さんと出身校が同じで…という話題から。こんな素敵な先輩がいるんだ、と憧れていたら(大空さんは、私の方こそ私とは全然違って後輩に主席になるような人が、と混ぜ返していましたが)、初舞台公演が『シニョール ドン・ファン』で、大空さんが演じたスティーブの「OK、わかってる」という台詞が初舞台生の間で大流行していた、ということでした。
大空さんはそのことをけっこうあとになって知ったらしく、「そんな流行語大賞を取っていたなんて、ねえ!」と笑っていました。
あとはカチャがいたずらっ子で、大空さんのバイキンマンがにかーっと笑った柄の靴下を見て、すぐ虫歯にしてやった、とか…(^^;)
持ち時間が決められているらしくベルが鳴ったらナンバータイム。カチャが持ってきていたコートを大空さんに着せて、タイトルどおり「ニコライとプガチョフ」になって歌いました。
先日、スカステで放送されていた『黒い瞳』新人公演を観て、大空さんの熱演もさることながら作品として本当にいいなあ、よくできているなあと改めてしみじみしたのですが…歌はやっぱりまだ危なっかしかった(^^;)。やっぱ代役と新公で歌っただけだもんね、歌は場数だよね、てか再演全ツのキムまつは歌がホントにすばらしかったよね…!
…脱線。
てか歌詞一箇所怪しくてごまかしたよね!?
カチャが引っ込み、大空さんは客席に降りて『太王四神記』より「炎の巫女」、『あかねさす紫の花』より「恋の歌」(前奏が流れた瞬間に私がミホコの気分になって脳内で「はっ」と息を入れたのはナイショです)、『大江山花伝』より「うす紫の恋」。
ステージに戻ると次のお客せーこがいますが、「どーぞどーぞ」とカウンターに誘導しちゃったりしてオーナーを乗っ取りそうな勢い(^^;)。「キミの店か!」というつっこみに本人も「せーこイズムだ!」とか喜んじゃってるし。
でもせーこのトークが一番ぐだぐだだったけどね(^^;)。今回のポスターのポーズがカッコよくて…という話から、元男役なんだしせーこもやってたでしょ!みたいな。でも気障なポーズをつけるのが恥ずかしくなっちゃって転向したんです…など語り、大空さんも「中身が伴わないと恥ずかしいんだよね、私もこてこてのポーズは苦手で、ちょっとハズしたりしている」と引き取ったりしていました。
デュエットナンバーは『エリザベート』より「僕はママの鏡だから」。よく見えなかったんだけれど、カチャベートから借りた髪飾りをつけていたようです。せーこのパートが少なくて、ちょっともったいなかったかな。
でもいいお芝居仕立てになっていました。スイッチはいると変わるんだよなあせーこも。不思議…
スイッチと言えば、そこからの大空さんはまた多彩で次々変わっていって…『ヴァレンチノ』の「ボンジョルノ・自由の女神」のキラキラさ、『誰鐘』の「君は小兎 君を愛す」の包容力…そして出ました『ラスパ』の「LIFE」! これが絶品でした!!
だって今の声で歌った方が断然聞かせるもん! ホント上手くなってるし味があるし美しいしで、爆泣きしました…!
ひたっているところにいい感じでポーズをつけてちーちゃんが入ってきて、がらりと空気を変えてまたトークタイム。ちーちゃんはさすがそつなくトークを回すので安心できました。
ホテルのボーイさんばりに美しく酒を注いでみせたりして…で、スツールに腰掛けようとしたのですが、高いんだか斜めになってるんだかで前に滑り落ちそうになっていて、これまた笑いを取っていました。
バーにこうしていると『カサブランカ』のときを思い出すようだし、『TRAFALGAR』では撃ち殺させてもらったし『シャングリラ』では逆に撃ち殺していただいて、よく絡ませてもらって…とニコニコ語るちーちゃんが可愛い。大空さんも「やってやられて、やり返すみたいな、ねえ!」と受けて可愛い。
しっかり者のちーちゃんはお稽古でまだ振りが怪しい大空さんにアゴでビシビシ指示を出していたらしいですが、これはのちの話題だったかも…
ナンバーは月組に初組子として入った『グランドホテル』より「Maybe My Baby」。カゲコーラスばかりで出演はまったくしていなかったそうで、でも出てみたい場面歌いたい大好きな曲がたくさんあった思いでの公演だそうです。ミュージカル志向があったとはちょっと意外でした。この曲は粋で素敵でキレイにハモっていてよかった!
続けて『グランドホテル』から「Love Can’t Happen」、続いて「We’ll Take a Glass Together」。これは四人がコーラスに入って、そこで大空さんは一度引っ込んだと思います。
で、客席出でおちょこ傘に青と黄色のレインコート! フードかぶって黒縁メガネで『ファンキー・サンシャイン』の「たどりついたらいつも雨降り」!! ぎゃああ可愛いいいぃ!!!
カメラマン役としてハンディカメラ持ったちーカチャが大空さんにまといつき、と思ったらわずかの暗転の間に(舞台ではせーこがひまわりお天気キャスターをやっていた)早変わりしてギンギラスーツになり、『銀ちゃんの恋』より「主役は俺だ」! わきましたねー!!
ステージに戻って、最後のお客はなんとナイスリー・ナイスリー・ジョンソンのピンクのチェックスリーピースを着たあおいちゃん。「主役は俺だ!」「おまえは誰だ!」みたいな。
『ラスパ』で宙組から月組に振り写しして、月組がやるのを宙組に見てもらうときがあって、そのときの大空さんが「目が入っちゃってて全然笑わなくて、この人このまま終わらせる気?みたいな」と笑っていました。いつ笑うんだろう、笑ったらカウントして正の字を作ろうかと観察していたのに、一本も線が引けなかった、と。のちに宙組で一緒になって、宙組の中では学年も近い方なのに、なかなかうちとけられなくて、笑ったら寄っていってみようと思ってて。でもまゆたんが組替えして化粧前が隣になってから、ぐっと仲良くなったそうです。
バイキンマンがアンパンマンの着ぐるみを着たぬいぐるみ(だったかな?)をある日あおいちゃんが大空さんに渡し、「これって私ってこと?」「そう!」と言うので、あおいちゃんはドキンちゃんなんだそうです(^^;)。
ベルが鳴らされてもしばらく時間オーバーしてしゃべっていました、さすが上級生(^^;)。
『ガイズ&ドールズ』より「Fugur for Tinhorns」を綺麗に掛け合って、続けて「このひととき~初めての恋」「運命よ 今夜は女神らしく」とメドレー。懐かしい! そしてこの人はやはり月組のヤング王子様だったのよ確かに…!とまた泣く(^^;)。
四人がコーラスで黒タキシードと赤ドレスで登場しました。
ガイつながりで『NICE GUY!!』より主題歌、また客席に降りて。このとき手の持った帽子の縁でともちんのほほ撫でてたよね? 萌えたわ!
そしてラストの五人揃ってのトークタイム。
あおいちゃんとのナンバーのときに、大空さんが帽子をカウンターに置き忘れたまま歌に入ろうとして、それをあおいちゃんが戻って取ってあげたりしていてさすがと思っていたのですが、それは袖から他の三人が気づいて必死にブロックサイン(^^;)を送ったもので、それをあおいちゃんがさも自分が気づいたように手柄にしたんだ…とここでバラされて、爆笑でした。
また、大空さん以外のメンバーがみんなB型ということで、うまく振り回してもらっている、みたいなことも。このあたりはスカステニュースの稽古場レポでも言っていましたね。
トーク部分など公演中に合間を縫って奈落でお稽古したりしていたそうで、「明るい地上に慣れなくて…」とか言っていたのもおかしかったです。
あと、カチャがなんか妙なタイミングで話に割って入ったりして、「カチャの入り方ってホントにワケわかんない!」と爆笑していたりとか…仲良しだなあ、ニヤニヤ。
ラストの曲は「That’s LIFE」。オリジナル曲だったのかな? 「自分らしくこの道を歩き続けたい」みたいな歌詞でした。
(※追記※ ツイッターで教えていただきましたが、もともとはシナトラの歌で、カリンチョさんが旧大劇場サヨナラの際に歌った曲だそうです。初舞台公演のトップスターさんですものね…!
さらに再追記。スカステで見たのですが前回ディナーショー「SORA」でもラストに歌っていましたね、お気に入りなのですね)
そしてアンコールは白い裾飾りがとても綺麗な薄紫の変わり燕尾で「セ・シャルマン」でした。
なんて古風な、でもみんなクラシカルなレビューの主題歌も意外と似合う大空さん…うっとり…
カーテンコール、とは言わないかもしれないけれど、何度か挨拶に出てくれて、そして綺麗に締めてくれました。
とにかく全体にすっごくちゃんとしていたよ! 感動した、感激した!!
…それで言うと来週スミカMSに行きますが、そっちはやっぱり不安だわ(^^;)。決して歌が上手いタイプじゃないしさ、でもまりもほどダンスに特化してこないだろうし。女優としては天下一品だと思うんだけれど、ディナーショーって素で見せる要素がすごく大きいんだなと今回改めて思ったので、それはトッフ娘役といえどまだ若く幼い人間にはなかなか荷が重いんでないかい?と老婆心ながら心配です…
まあカイちゃんあたりが上手く回してくれるといいんだけれど。あと、なんにせよただデレデレする心づもりはあるのでいいんだけれど。
そんなわけで怒濤のスケジュールですが、元気にこなせているしまったく悔いてはおりませぬ。ファン活動って楽しいなあ!(笑)
構成・演出/藤井大介、音楽/青木朝子、振付/若央りさ。
311まとぶんDSランチ回以来のDS、そして実は大空さんDSに初参戦です。
実はもっといたたまれない思いをするのかもしれない…と心配していたんですね。歌がヨレたりトークに変な間があいたりするたびにヒヤヒヤするに違いない、という…(^^;)
でもぜんぜん平気だった。ただただ楽しかった。
それは私が単にファンだから、ということではなくて、大空さんが本当にプロフェッショナルなスターとして、パフォーマーとして、この域にたどり着いていたから、です。
よく考えると曲数は少ない方だったのかもしれないし、お衣装変えも少なかったかもしれません。
でも、「こういうショーを作りたい」みたいなのは、もう過去3回でさんざんやったんだと思うんですよね。
だからもう趣向を凝らして、みたいな感じではなくて、もう素で勝負、というか。決して手抜きとかではなくて、でもただそこに「大空祐飛」としてナチュラルにいられる、それでこの時間と場所が保つ、芸とキャラクターと人間性をここまで磨き上げてきて、それで成立しえたショーだった、ということです。
タイトルは藤井先生がぽんとつけたものだそうですが、まさにズバリで、要するに大空祐飛その人を指していて、大空さんが生身の剥き出しの姿で場に向かっていってその場を満たす…そんなショーになっていたのです。満足じゃ!
10人掛けのテーブルが52卓出ていました。
二列目センターテーブルにすっしぃさんやともちん、テル、えりぃにもちもち他何人か生徒さん。黒でキメたともちんとテルは美しすぎてレプリカントにしか見えなかった…
開演直前には最高列に並べられた椅子席に藤井先生やミツエさん、スミカやみっちゃん大ちゃん他生徒さん20人ほどが入りました。
さて、まずプログラムより。食事メニューはこの回はフォアグラのテリーヌ、鰆と手長海老のポワレ(美味しかった!)、牛フィレステーキ。そしてデザートが「赤のユーヒズム ウォリスキーの宝石」となっていてまず爆笑!
イヤ素敵でしたけれどね? ツイッターに写真上げましたが、カップの真ん中あたりにチョコレートで天井を作って、その下に指輪が入っていて、上にはチェリーとかが飾られていて…というものでした。もちろん指輪も食べられます。食料という意味では偽物ではなかった!(^^;)
オリジナルカクテルは「夕陽」。コアントローとオレンジの優しいショートカクテルでした。
舞台上手にカウンターが設置されていて、プログラムによればこれは「YUHI’s Bar」ということらしいです。
定刻通りに始まって、まずは白いタキシード(コートを肩にひっかけていた…かも? もはや記憶が曖昧…)の大空さんがゆるりと現れて『カサブランカ』の「As Time Goes By」。ここはリックのカフェでもあったんですね。黒燕尾は今回の公演でさんざん堪能しましたが、白タキシードもやはりいいわあ。
続く「Cry Mea River」は私は大好きな曲なんですが、この間チエちゃんがフィナーレで歌ったものの方がよかったな(^^;)、ごめん大空さん。こんなこと言ってるけどファンなんですホント。イヤ色っぽくて素敵だったよ?
「Americano」にはメンバーが加わりました。ちーちゃん紺のタキシード、カチャは茶のタキシード、あおいちゃんは紫せーこは赤のドレス。
「Speak Low」をシブく歌ううちに、バーの最初のお客としてまずカチャが再度現れて、カウンターでトークタイム。というか下級生に場を持たせて自分は休憩する大空さん(^^;)。カウンターに肘突いて、スツールに腰掛けて、長い脚組んで、ブランデーに見えるおそらくはウーロン茶をガブガブ飲んで…あああ何もかもがカッコいいわ!(^^)
お稽古段階ではもっとほわわんとやっていたそうですが、本番では「ほらしゃべって、早く」みたいな感じのビシバシっぷりで、カチャも「わー大空祐飛さんって感じやわー」とかウケてました。
イヤこの優しいSっぷりがキャラなんだよね。愛ある鞭で下級生を鍛えてるんですよ。
カチャは大空さんと出身校が同じで…という話題から。こんな素敵な先輩がいるんだ、と憧れていたら(大空さんは、私の方こそ私とは全然違って後輩に主席になるような人が、と混ぜ返していましたが)、初舞台公演が『シニョール ドン・ファン』で、大空さんが演じたスティーブの「OK、わかってる」という台詞が初舞台生の間で大流行していた、ということでした。
大空さんはそのことをけっこうあとになって知ったらしく、「そんな流行語大賞を取っていたなんて、ねえ!」と笑っていました。
あとはカチャがいたずらっ子で、大空さんのバイキンマンがにかーっと笑った柄の靴下を見て、すぐ虫歯にしてやった、とか…(^^;)
持ち時間が決められているらしくベルが鳴ったらナンバータイム。カチャが持ってきていたコートを大空さんに着せて、タイトルどおり「ニコライとプガチョフ」になって歌いました。
先日、スカステで放送されていた『黒い瞳』新人公演を観て、大空さんの熱演もさることながら作品として本当にいいなあ、よくできているなあと改めてしみじみしたのですが…歌はやっぱりまだ危なっかしかった(^^;)。やっぱ代役と新公で歌っただけだもんね、歌は場数だよね、てか再演全ツのキムまつは歌がホントにすばらしかったよね…!
…脱線。
てか歌詞一箇所怪しくてごまかしたよね!?
カチャが引っ込み、大空さんは客席に降りて『太王四神記』より「炎の巫女」、『あかねさす紫の花』より「恋の歌」(前奏が流れた瞬間に私がミホコの気分になって脳内で「はっ」と息を入れたのはナイショです)、『大江山花伝』より「うす紫の恋」。
ステージに戻ると次のお客せーこがいますが、「どーぞどーぞ」とカウンターに誘導しちゃったりしてオーナーを乗っ取りそうな勢い(^^;)。「キミの店か!」というつっこみに本人も「せーこイズムだ!」とか喜んじゃってるし。
でもせーこのトークが一番ぐだぐだだったけどね(^^;)。今回のポスターのポーズがカッコよくて…という話から、元男役なんだしせーこもやってたでしょ!みたいな。でも気障なポーズをつけるのが恥ずかしくなっちゃって転向したんです…など語り、大空さんも「中身が伴わないと恥ずかしいんだよね、私もこてこてのポーズは苦手で、ちょっとハズしたりしている」と引き取ったりしていました。
デュエットナンバーは『エリザベート』より「僕はママの鏡だから」。よく見えなかったんだけれど、カチャベートから借りた髪飾りをつけていたようです。せーこのパートが少なくて、ちょっともったいなかったかな。
でもいいお芝居仕立てになっていました。スイッチはいると変わるんだよなあせーこも。不思議…
スイッチと言えば、そこからの大空さんはまた多彩で次々変わっていって…『ヴァレンチノ』の「ボンジョルノ・自由の女神」のキラキラさ、『誰鐘』の「君は小兎 君を愛す」の包容力…そして出ました『ラスパ』の「LIFE」! これが絶品でした!!
だって今の声で歌った方が断然聞かせるもん! ホント上手くなってるし味があるし美しいしで、爆泣きしました…!
ひたっているところにいい感じでポーズをつけてちーちゃんが入ってきて、がらりと空気を変えてまたトークタイム。ちーちゃんはさすがそつなくトークを回すので安心できました。
ホテルのボーイさんばりに美しく酒を注いでみせたりして…で、スツールに腰掛けようとしたのですが、高いんだか斜めになってるんだかで前に滑り落ちそうになっていて、これまた笑いを取っていました。
バーにこうしていると『カサブランカ』のときを思い出すようだし、『TRAFALGAR』では撃ち殺させてもらったし『シャングリラ』では逆に撃ち殺していただいて、よく絡ませてもらって…とニコニコ語るちーちゃんが可愛い。大空さんも「やってやられて、やり返すみたいな、ねえ!」と受けて可愛い。
しっかり者のちーちゃんはお稽古でまだ振りが怪しい大空さんにアゴでビシビシ指示を出していたらしいですが、これはのちの話題だったかも…
ナンバーは月組に初組子として入った『グランドホテル』より「Maybe My Baby」。カゲコーラスばかりで出演はまったくしていなかったそうで、でも出てみたい場面歌いたい大好きな曲がたくさんあった思いでの公演だそうです。ミュージカル志向があったとはちょっと意外でした。この曲は粋で素敵でキレイにハモっていてよかった!
続けて『グランドホテル』から「Love Can’t Happen」、続いて「We’ll Take a Glass Together」。これは四人がコーラスに入って、そこで大空さんは一度引っ込んだと思います。
で、客席出でおちょこ傘に青と黄色のレインコート! フードかぶって黒縁メガネで『ファンキー・サンシャイン』の「たどりついたらいつも雨降り」!! ぎゃああ可愛いいいぃ!!!
カメラマン役としてハンディカメラ持ったちーカチャが大空さんにまといつき、と思ったらわずかの暗転の間に(舞台ではせーこがひまわりお天気キャスターをやっていた)早変わりしてギンギラスーツになり、『銀ちゃんの恋』より「主役は俺だ」! わきましたねー!!
ステージに戻って、最後のお客はなんとナイスリー・ナイスリー・ジョンソンのピンクのチェックスリーピースを着たあおいちゃん。「主役は俺だ!」「おまえは誰だ!」みたいな。
『ラスパ』で宙組から月組に振り写しして、月組がやるのを宙組に見てもらうときがあって、そのときの大空さんが「目が入っちゃってて全然笑わなくて、この人このまま終わらせる気?みたいな」と笑っていました。いつ笑うんだろう、笑ったらカウントして正の字を作ろうかと観察していたのに、一本も線が引けなかった、と。のちに宙組で一緒になって、宙組の中では学年も近い方なのに、なかなかうちとけられなくて、笑ったら寄っていってみようと思ってて。でもまゆたんが組替えして化粧前が隣になってから、ぐっと仲良くなったそうです。
バイキンマンがアンパンマンの着ぐるみを着たぬいぐるみ(だったかな?)をある日あおいちゃんが大空さんに渡し、「これって私ってこと?」「そう!」と言うので、あおいちゃんはドキンちゃんなんだそうです(^^;)。
ベルが鳴らされてもしばらく時間オーバーしてしゃべっていました、さすが上級生(^^;)。
『ガイズ&ドールズ』より「Fugur for Tinhorns」を綺麗に掛け合って、続けて「このひととき~初めての恋」「運命よ 今夜は女神らしく」とメドレー。懐かしい! そしてこの人はやはり月組のヤング王子様だったのよ確かに…!とまた泣く(^^;)。
四人がコーラスで黒タキシードと赤ドレスで登場しました。
ガイつながりで『NICE GUY!!』より主題歌、また客席に降りて。このとき手の持った帽子の縁でともちんのほほ撫でてたよね? 萌えたわ!
そしてラストの五人揃ってのトークタイム。
あおいちゃんとのナンバーのときに、大空さんが帽子をカウンターに置き忘れたまま歌に入ろうとして、それをあおいちゃんが戻って取ってあげたりしていてさすがと思っていたのですが、それは袖から他の三人が気づいて必死にブロックサイン(^^;)を送ったもので、それをあおいちゃんがさも自分が気づいたように手柄にしたんだ…とここでバラされて、爆笑でした。
また、大空さん以外のメンバーがみんなB型ということで、うまく振り回してもらっている、みたいなことも。このあたりはスカステニュースの稽古場レポでも言っていましたね。
トーク部分など公演中に合間を縫って奈落でお稽古したりしていたそうで、「明るい地上に慣れなくて…」とか言っていたのもおかしかったです。
あと、カチャがなんか妙なタイミングで話に割って入ったりして、「カチャの入り方ってホントにワケわかんない!」と爆笑していたりとか…仲良しだなあ、ニヤニヤ。
ラストの曲は「That’s LIFE」。オリジナル曲だったのかな? 「自分らしくこの道を歩き続けたい」みたいな歌詞でした。
(※追記※ ツイッターで教えていただきましたが、もともとはシナトラの歌で、カリンチョさんが旧大劇場サヨナラの際に歌った曲だそうです。初舞台公演のトップスターさんですものね…!
さらに再追記。スカステで見たのですが前回ディナーショー「SORA」でもラストに歌っていましたね、お気に入りなのですね)
そしてアンコールは白い裾飾りがとても綺麗な薄紫の変わり燕尾で「セ・シャルマン」でした。
なんて古風な、でもみんなクラシカルなレビューの主題歌も意外と似合う大空さん…うっとり…
カーテンコール、とは言わないかもしれないけれど、何度か挨拶に出てくれて、そして綺麗に締めてくれました。
とにかく全体にすっごくちゃんとしていたよ! 感動した、感激した!!
…それで言うと来週スミカMSに行きますが、そっちはやっぱり不安だわ(^^;)。決して歌が上手いタイプじゃないしさ、でもまりもほどダンスに特化してこないだろうし。女優としては天下一品だと思うんだけれど、ディナーショーって素で見せる要素がすごく大きいんだなと今回改めて思ったので、それはトッフ娘役といえどまだ若く幼い人間にはなかなか荷が重いんでないかい?と老婆心ながら心配です…
まあカイちゃんあたりが上手く回してくれるといいんだけれど。あと、なんにせよただデレデレする心づもりはあるのでいいんだけれど。
そんなわけで怒濤のスケジュールですが、元気にこなせているしまったく悔いてはおりませぬ。ファン活動って楽しいなあ!(笑)
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