フランスで菓子作りを修行したパティシエールの亜樹は、菓子職人の祖父のもと、下町の西洋菓子店で働く。女友達、恋人、仕事仲間、そして店の常連客たちなど、店を訪れる人々が抱えるさまざまな事情と、それぞれの変化を描く連作短編集。
よくあるレストランもの、つまりグランドホテル形式で舞台がレストランになっていて料理に絡む人情ものでそのケーキ版…くらいなイメージでいたのですが、さすがこの作家、どれもすっきりほっこりさわやかいい話なんかではなくて、ざらりとしていて、とてもおもしろく読みました。
ただ、ラストは「えっ、これで終わり!?」と思ってしまいましたけど…やっぱこのヒロイン、別にこの婚約者のこと好きじゃなくない? そしておじいさんがいなくなったくらいでこんなにならなくない? 私はこの人は結局のところレズビアンで、1話目の女友達ターンに戻って輪が閉じて終わるものかとばかり思っていました。
別に想像していたとおりのオチじゃなかったから不満だ、ということを言っているつもりではないのですが…なんかわりと平凡なところに着地して終わってしまった気がしたので、肩すかしに感じたのでした。紅茶店のオーナーの件もフラグだと思ったのになー…まあいいんですけれどね。
取材をしっかりしている感じはさすがだと思いましたし、その面でも楽しく読みました。何作か読んでいる作家さんですが、引き続き追いかけてみたいなと考えています。
よくあるレストランもの、つまりグランドホテル形式で舞台がレストランになっていて料理に絡む人情ものでそのケーキ版…くらいなイメージでいたのですが、さすがこの作家、どれもすっきりほっこりさわやかいい話なんかではなくて、ざらりとしていて、とてもおもしろく読みました。
ただ、ラストは「えっ、これで終わり!?」と思ってしまいましたけど…やっぱこのヒロイン、別にこの婚約者のこと好きじゃなくない? そしておじいさんがいなくなったくらいでこんなにならなくない? 私はこの人は結局のところレズビアンで、1話目の女友達ターンに戻って輪が閉じて終わるものかとばかり思っていました。
別に想像していたとおりのオチじゃなかったから不満だ、ということを言っているつもりではないのですが…なんかわりと平凡なところに着地して終わってしまった気がしたので、肩すかしに感じたのでした。紅茶店のオーナーの件もフラグだと思ったのになー…まあいいんですけれどね。
取材をしっかりしている感じはさすがだと思いましたし、その面でも楽しく読みました。何作か読んでいる作家さんですが、引き続き追いかけてみたいなと考えています。
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