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掛川の町の電気屋さんと話す

(庭の南天の紅葉)

10日ほど前、Sさんから頂いて来た花の苗を、朝から女房とプランターに植える作業をしていた。8割方終った頃、軽トラックが2台並んで入ってきた。後から来た軽トラはサッシ屋さんの車で、今朝ちょっとした修理をお願いしたものだった。女房はサッシ屋さんに応対して、伴なって家へ引っ込んだ。

前の車から降りてきた綾小路きみまろ似のオヤジが、ご近所でKさんの家を聞いてくる。この近所は同じ班だけれども、Kさんは知らないなあと答えると、地図はこれなんだけれどと、インターネットの地図を示す。確かにこの辺りの地図だけれども、指している角の家はHさんだし、班にはKさんという人はいない。

サッシ屋さんの車があって、きみまろ似のオヤジの車は出て行かれないので、自分も手を休めて話の相手をした。Kさんは量販店でファンヒーターを購入したが、使い方が分からなくてメーカーへ電話をした。メーカーと契約している掛川の電気屋さんへ連絡が行き、来ることになったらしい。大した用ではないし、こんなところまで来たくないのだが、メーカーの本社からみると、掛川と金谷はお隣さんで近くみえるのだろうと愚痴る。場所を聞いたところ、軽では30分くらい掛かりそうな所であった。

電話をしてみたらと勧めると、携帯は便利だねえと取り出して、掛けてみるが繋がらないらしい。12時から2時までいるといわれて、少し早く来てしまったから。まだ11時半にもなっていなかった。

ファンヒーターも安くなって儲からなくなったから、電機メーカーは皆んな撤退して、今ではコロナともう一社だけだという。そのもう一社の製品らしい。

関西の方ではアトムという会社が町の電気屋さんをチェーン化して、共同購入によって量販店に負けない価格を出して売っている電気屋さんがたくさんあるようだが、と話題を向けてみる。聞いているけれども、長年系列店でやって来ているから、なかなか切替える決断は出来ないという。親父の代から何十年もその中に入るとなかなか飛び出すのに勇気がいる。アトムは月4万円を払って、それが会社の運営費になるらしい。その体制がずっと続くのかどうかも不安で、と話す。

電機メーカー大手のT社の系列店だという。今は昔のように手取り足取りでは面倒見てくれないのではないかというと、その通りで、昔は売り方のノウハウまで丁寧に教えてくれたが、今は駄目だという。

T社は白熱電球は製造を止めたと聞いたが困ることは無いのかと聞くと、在庫もあるし困ったら他社製品を買ってくればよいから。LEDは消費電気量が蛍光灯の2分の1、白熱電球の10分の1で、耐用年数は連続使用で5年、夜間使用で10年、お年寄りの家では、電球交換も大変で、かつては皆んな我々電気屋が変えていたのだが、交換が少なくて済むのは大きい。値段が高いのがネックだけれども、もっと普及すれば、さらに安くなる。

色々話し込んでいるうちに、サッシ屋さんも帰り、12時も回って、電気屋さんが電話をすると繋がった。場所が判らないというと、外へ出るとの返事で電話が切れた。自分も一緒に通りまで出てみると50メートルほど先で女性が携帯を耳につけている。分かったから車を回すと電気屋さんが言うと、かの女性はキョロキョロと車を探しているようで、50メートル先で携帯に耳を当てる電気屋さんになかなか気付かなかった。どうやら裏のアパートに住み始めた人のようであった。

電気屋さんの待ち時間に付き合わされた結果になり、ちょっと悔しいからブログのネタに使った。
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