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恒例のご近所いも汁会

(山芋摺り機)

朝、町内の避難訓練。3月11日以来、地震予知という話をぱったりと聞かなくなった。東日本大震災で、もし予知が出来ていたらどうだっただろう。地震と津波による死者は、おそらく一桁少なかったのではなかろうか。最重点地区の東海地方ではなかったが、これだけの巨大地震で、その前兆を全く捉えられなかったことに、今、地震学者は茫然自失、あるいは自信喪失の状況が続いているのであろう。

それで、今日の避難訓練も9時に突然大きな地震が起きたところからスタートした。班の集合所のゴミステーション前に集合し、人員の確認をする。実際のときは、閉じ込められた人を救助に行くことが一番で、そのための人員確認である。41人で、内35人が区の集合場所の五和小学校前に、決められた避難路を通って行った。国道と大井川鉄道踏切を渡って行く、小学生の通学路が避難路になっている。今回はこの避難路で危険な個所を皆んなでチェックしながら行き、後日、区へ報告が求められている。区のハザードマップ作りの参考にするらしい。

今までは地震予知がスタートで、地震発生前に集合になっているから、交通安全面では通学路が最良と思われていた。しかし、地震発生後の集合と考えると、見通しの悪い狭い路地よりも、広くて見通しの良い道を選ぶべきだろうと思った。次回はコースを変えてみてもよい。

午後は五和会館の広い和室を借りて、ご近所の有志で、毎年恒例のいも汁会があった。今年で11回目、世話役の皆さんには毎年大変お世話を掛けている。遠い親戚よりも近くに他人というけれども、災害時はそれが顕著に現れる。遠くの親戚は駆けつけたくても駆けつけられないから、当てに出来るのはご近所さんだけである。だからご近所さんが理由を設けて交流を深めることは大切だと思う。今日の参加者には、独り暮らしのお年寄り(いずれも女性)五人中、四人が参加され、その意味でも有意義であった。

山芋は皆んなが山へ採取に入った結果、山へ入ってもほとんど取れなくなった。今は作り芋がほとんどになってきた。今日も作り芋を買ってきて、男どもが摺る。近年は第一段階は電動芋摺り機に入れる。摺れたものをすり鉢に入れて、山椒の枝で作ったすりこぎで摺る。卵や味噌汁を加えて出来上がる。昔よりも機械化されて、楽に出来るようになった。

作り芋の栽培方法を聞けば、山芋を10センチほどに切って植えると1年で50センチを越す山芋になるという。摺った残りの切れ端があったので、もらってきた。冬に腐らせないように保管し、来春植えれば一年後には収穫できる。作り芋作りに挑戦して見ることにした。色々経験のないことにチャレンジする好奇心だけは、失わないようにしたい。
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