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過酷な山越え

(朝日にお遍路の影-藤井寺近く)

お遍路3日目 5月9日(土)歩数39922歩-距離24.1km

快晴、午前5時に起きて準備し、6時食事、6時30分、誰よりも早く宿を出た。お天気は快晴、空気がひんやりとして気持ちがいい。第11番藤井寺の脇を抜けて山登りに入る。今日の登山に備えて脇へタスキに下げていた頭陀袋をリュックに取り付けて、荷を一つにした。それの方が右肩への負担が減る。

第12番焼山寺は標高700メートルの山頂にある。2時間半も登れば、山頂に着きそうな高さだが、標準時間で6時間掛かるという。藤井寺(標高40m)-長戸庵(440m)-600mのピーク-柳水庵(500m)-浄蓮庵【一本杉庵】(750m)-400mまで下る-焼山寺(700m)と二つのピークを越えて行かねばならないためである。歩く距離は12.9kmである。最初のうちは登りも順調にこなしたが、一本杉庵への登り、一度下っての焼山寺の登りでばてばてになり、途中たまらず旅館で用意してくれたおむすびを食べて、6時間10分掛かって12時40分に日差しの強い焼山寺に着いた。


(6時間掛かって着いた焼山寺)

今日の泊まりは焼山寺から10.2km下った植村旅館を予約した。ここまで出ておけば翌日徳島市内のビジネスホテルに泊まることができるとの情報に乗ったものであった。時間が4時間掛かるという表示が気になったけれど、そんなに掛かることはないだろうと高をくくっていた。ところが大きな落とし穴があった。植村旅館までの地図を良く見れば、途中に標高300mから455mの玉ヶ峠まで、登山顔負けの登りがあることに気付いたはずである。いきなり0.5kmの登りの表示を見て唖然とした。身体はほとんど限界まで来ている。登っても登っても上の道路が出てこない。

植村旅館の女将の話ではあの登りがあるために、ここまでこれないで車で迎えに行くときもあり、焼山寺宿坊や手前のなべいわ荘にお客を取られてしまうという。コースの取り方で旅館も明暗が分かれる。昨夜、旅館吉野に泊まった6人のうち3人が焼山寺宿坊、2人がなべいわ荘に泊まるとしている事実からも良くわかる。

ところで、今日焼山寺から下ってきて、鍋岩の集落で家から飛び出てきたおばさんにお菓子と飴玉のお接待をいただいた。無料給茶所などはあちこちにあったが、直接手渡されたのははじめてある。初お接待であった。どちらからと聞かれて静岡だと答えた。

植村旅館の宿泊客は自分一人であった。早速風呂に入り、今日着用したすべての衣類を洗濯してもらった。今日の経験で荷物を大幅に減らそうと考えた。暑くなってきたし、毎日洗濯出来るから衣類はそんなにいらない。明日は日曜日だが送り返す衣類を明日送ってもらうように頼んで見よう。
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