暑く疲労が溜まる

（早朝の鮎喰川）
お遍路４日目　５月１０日（日）歩数４１５１７歩－距離２５．４ｋｍ

植村旅館を午前７時に出る。すぐに鮎喰川を渡る。昨夜、旅館の洗面所で目の下を鮎喰川が流れていて、カジカがたくさん鳴いていた。しばらく県道のとは対岸の昔の遍路道を行く。峠を一つ越えて、鮎喰川の川面まで下り、増水すると流される橋（何と言うのだろう）を渡った。流されても心配はいらなくて、ロープで繋いであるから水が引けば再び架け直すことが出来る。おととい、吉野川に架かった沈下橋を渡ったが、それとはまた違う。再び県道に上がり、ひたすら左岸の県道を歩いた。だんだん日差しが強くなって行くのがわかる。途中、河野橋を渡って今度は右岸を歩いた。

１３番大日寺まで約１２ｋｍ、３時間掛かった。大日寺の納経係りの男性は早いほうですよとほめる。この後は比較的近い距離に固まっている４ヶ寺を回った。１３番大日寺－２．３ｋｍ－１４番常楽寺－０．８ｋｍ－１５番国分寺－１．８ｋｍ－１６番観音寺－２．８ｋｍ－１７番井戸寺まで、今日は全部で５寺を歩いた。さらに、徳島市内の一番外れのビジネスホテルまで８．３ｋｍがけっこうこたえた。

一番はずれにとったのは、一番先まで進んで、明日の最初の恩山寺に近づいておけるからと思ったからだ。お遍路さん価格で２食付５４００円であった。安上がりでラッキーと思ったのも束の間、インターネットの設備はなく、５階建にエレベーター（よくゆるされるなあ）が無く、部屋はこれ以上狭く出来ないほど狭く、フロントへの電話も無かった。部屋は２階だったが、コインランドリーが５階にあった。コインランドリーの電気の点け方が分からなくてフロントまで聞きに行ったりして、５階のコインランドリーまで疲れた足で５往復ほどさせられた。夕食は下の喫茶店で大皿いっぱいのカレーライスだった。もう少しまともなビジネスホテルに泊まりたかった。明日からまた地方に出るから、当分ビジネスホテルに泊まることも無いというのに。

今日はがっかりして早く寝よう。まめや靴ずれは不思議と出来ないが、足の疲れがピークに来ている。肩も痛い。明日は少し歩く距離を減らそう。

歩いていると顔見知りが出来るもので、旅館吉野に泊まった自分を含めて６人のうち、再年長者の男性とは大日寺で会った。自分より手前の宿で泊まっていて、早いですねというと、４ｋｍほどバスに乗ったという。お経は上げないので早く終わってどんどん先へ行ってしまった。しかし井戸寺では再び出会った。

５０代の女性とはほとんど歩調が合って、お寺ごとに会った。昼食のうどん屋（ひやむぎほどの太さで、明らかにゆで過ぎのうどん）でも会った。今日は一度徳島駅から帰ると言っていたので、近辺の女性かもしれない。バスに乗るというので、井戸寺で別れた。