平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
ディスカバリーパーク焼津
考えてみたら、なぜかよく焼津に来ている。昨日も東名高速へ乗らずに、焼津で1日過ごしてしまった。焼津には色々な興味深い施設がある。
昨日は「ディスカバリーパーク焼津」に行ってみた。屋上に天文台の丸屋根のついた5階建てのビルが、“ときめき遊星館”と命名された天文科学館である。
どうして焼津に天文科学館があるのか不思議に思うが、焼津は世界的望遠鏡製作者の法月惣次郎氏(1912~1995)の出身地で、仕事場があった町である。「日本には、秘密の精密工場があるに違いない」と、世界をいわしめた天体望遠鏡製作の世界的権威であったが、法月氏は生涯を職人で通したという。
ときめき遊星館の名誉館長には「銀河鉄道999」の作者、漫画家の松本零士氏が就任しており、エレベーターなどに「銀河鉄道999」の絵が観られる。
(鉄道模型が走るジオラマ)
入った1階ホールでは「ジオラマと鉄道模型展」が特別展として開催されていた。畳半畳ほどの鉄道模型が走る、テーマを持ったジオラマが幾つも並んでいた。「春」「夏」「秋」「冬」「大井川鉄道」「箱根鉄道」‥‥‥ 鉄道模型好き、ジオラマ好きには垂涎の展示であろう。女房は大井川鉄道の音の出る絵本を触ってみながら、この絵本は面白いと言う。「孫がいたら買ってやれるのだけれど」
2時半から3階のプラネタリウムで投影が始まると聞いて、入場料600円で入った。テーマは「星空散歩 赤い星・青い星」、観客は100人もいただろうか。若いカップルや家族連れが多く、熟年夫婦で入場したのは我々くらいである。自身、プラネタリウムを観たのは何時のことであったか、記憶が消えている。
周囲はこのプラネタリウムのある海岸から見える景色で、現在の時間の太陽の位置から始まる。観客の置かれた地点・時点から始まるのは臨場感を感じさせて面白い。時間を早回しして、日没後一番星は宵の明星「金星」である。周囲に街の灯りが残る状態から、街の明るさを消すと空が漆黒となり、驚くほど多くの星々が現われた。こんな沢山の星を見るのは、10数年前の南アルプスの農鳥岳山頂の星空以来である。
夜8時、正面の南天には三ツ星が特徴のオリオン座、その足元に狩りに従う大いぬ座、小いぬ座。オリオン座に真向かう牡牛座。さらに御車座、双子座。ベテルギュース、シリウス、プロキオンの描く冬の大三角形など、‥‥‥‥‥ 何度か女房に突付かれて、時々目を覚ましながら、こんなに暗くちゃあ無理だよと睡魔に身を任せてしまった。
50分の上映が終わり、明るくなると「あーあ、よく寝た」と、お父さんたちの声が聞こえた。とんだ「プラ寝たリウム」になってしまった。
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