カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「震電《壱》」

2018年07月14日 | 製作日記 震電
また蝉の鳴く時期がやってきましたね。あの声聞くだけで暑くなります。
ンで今度はまた旧日本軍戦闘機を作ろうと思います。最近ヒコーキ系に感心が
寄ってるみたいでよく作ってる傾向。

ハセガワ1/72「J7W1 十八試 局地戦闘機 震電」。
このヒコーキを初めて知ったのは小学生の頃。
タミヤ製の1/72(現在絶版)を友達が持ってたところからだった。
そん時の印象は「ゼロ戦に比べると何だかブサイク!」だった。
とんでもないスタイルなので「架空?」とも思ったくらいで…。
この先尾翼形を「カッコイイ」と思い始めたのはそのだいぶ後で、
それが“高射砲も届かない程高空を飛ぶB-29を迎撃する為の苦肉の策”
と知った時からだ。当時、通常の戦闘機ではその高さに登ることも出来ず、
上れたとしても20mm機銃では要塞のような爆撃機になかなか打撃を
与えられないという困難を打開する必要があった。
そこで重武装の妨げとなっているプロペラと発動機位置を後方に切り替え、
空いた前方に前例のないほどの大口径機銃を何丁も束ねて搭載。
加えて発動機は過給器付きで高空でも充分な性能を発揮。
高高度でもそれまでの戦闘機より約100キロ速い速度を出せたらしい。
こんな、レシプロ機としては類を見ないようなバケモンで、
しかも目的がそのような特化した究極のメカであることからも、
自分が考える“ゲテモノ”にそれこそ相当すると考えたのだ。
結局は実際に迎撃戦に出ることもなく終戦を迎えてしまった幻の究極兵器。
そう考えるとこのこっけいなスタイルが不思議にカッコよくみえてくる。

↓キット内容なんだけど表面のスジ彫りは思ったより詳しく入ってる。
ただ以前製作したタミヤの「紫電」にくらべると鋲のモールドは全くない。

↓先ず最初に1/48とか1/32モデルの写真を参考に鋲の穴を加工。
加工にはリューターの先の尖った精密用ビットを使った。

↓コレだけで結構精密感アップ(^^)。
主翼の方はひつこくならない程度に加工場所を選んでつけた。

↓これはプロペラ基部のカバー。矢印のモールドをスジ彫り、鋲穴共に追加。

↓前翼部分と上カバー。
4門搭載した機銃は右側2丁が一体成形、左2丁は銃身が別パーツだった。
弾帯とかの並び関係から搭載した位置がずれて銃口位置が全て前後方向で違っているせいなのな。
ここは震電の見せ場でもあるので一旦全て穴加工してしまい、
1mm径のプラ棒に0.4mm穴を加工したものを差し込んだ。
“五式三十粍固定機銃”の口径はその名の通り30mm。こんなごっつい感じの
バレルなので真鍮パイプよりプラ棒に穴を加工したほうが似て見えるのだ。
因みに1/72で計算すると0.42mmだったのでほぼスケール通りの穴が開いてる(^^)/。
こんなデッカイ機関砲弾が秒間25発ぐらい飛んで来たら流石のB-29でも一瞬でボコボコになる。

↓加工した部品のみ組み立ててみる。
眺めれば眺める程大戦中のヒコーキと思えないよな(^^A。
日本、特にドイツとかにこう云うヘンなのがいっぱい居たんだよなあ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「コンパクトカセットの時代」 | トップ | 「AROUND 80's」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

製作日記 震電」カテゴリの最新記事