カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ファイヤーフォックス《Mach2》」

2022年01月24日 | 製作日記 ファイヤーフォックス
↓色々な角度から映画本編の映像と比べてみる。
最初に気になったのは胴体の上のエアインテイク辺りの幅(左写真黄色で示した寸法)。
イヤに小さい。もうちょっと幅があってもいいかなと。
それとこのインテイク前辺り全般に空気の誘い込みのようなビミョーな窪みがあり、
説明し辛いけどソレの前端辺りで胴体脇にうねりのような形状がある。
纏めてプラ板で追加すると写真の白い部分のような形になる。

↓“空気の誘い込み”はホントは翼上面が窪んでいるんだけど、
掘り込むのはテマがかかってタイヘンなのでご覧のようなプラ板盛りで
周囲を高くして表現しようと考えた。
内側と外側、フキダシが指した部分に誘い込みの段が出来る感じだ。

↓前項の段以外の部分はボカシて“盛り”を判らなくする。
更にこの写真で右側の、主翼のストレイキと胴体面の境目の谷も
なだらかに埋める。実際はもっとブレンデッドボディー
(胴体と翼の境が判らない形)なのだ。
…この真ん中のエアーブレーキの所が辛いんだけどな(^^A。
このモールドだけは殺したくない。

↓溶きパテを塗って形をやや見やすくした。要はこんな感じにしたい訳だ。

↓次に主翼の先端、下に折れ曲がった部分を大胆にも分離。

↓再び接合するワケだけど、強度確保の為真鍮線を使って結合(矢印部に相手穴)。

↓何がしたいのかと言うと折れ曲り先部分を約3mmくらい前に移動したのだ。
写真の青で示した段差の寸法がどうも映画本編より小さかった。
このくらいデカイのが正解。尚、後ろ部分が少し逆段差になるけどここもそれで正解だった。

↓但し、この後ろの突起が出っ張らなくなるので
0,8mm径の真鍮線を突っ込んで5mm延長(矢印部)。

↓…現在こんな感じ。
初めの素組みから更に本編イメージに迫ってきた気がするんだけど…(^^)。
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「ファイヤーフォックス《Mach1》」

2022年01月19日 | 製作日記 ファイヤーフォックス

また1/144のヒコーキを作り始めました。
「ファイヤーフォックス(1982)」というアメリカ映画に登場した架空の戦闘機です。これもまた
作品公開から何十年も経ってから発売されて「このタイミングでなんで!?」と驚いたキットです。
キットメーカーは“エイチエムエー”という聞き慣れない会社ですが、
パケにはメーカー名なんか全く書かれておらず、それどころか小さな写真の
シールが一箇所貼ってあるだけであとは真っ黒な箱でした。
インジェクションキットとは云えなんだかガレージキット味が濃い。
発売後はプラモ屋でもこのパケのせいでなかなか発見できず、
人に「無地の黒い箱」と言われてやっと見つけられたのでした。
せめて棚に置いた際、側面にラベルがあれば発見し易かったのになあ。
ともあれ現在は絶版状態で通販でもややプレミヤ価格となっているようです。

↓主要パーツを仮組みしてみるとこんな。
大方映画のイメージ通りでカッコイイです。
箱から出した時、1/100かと思ってしまった。随分デカイ機体だったのな。
“MIG-31(FIRE FOX)”。当時“フォックスハウンド”が公に知られてなかった
ので“MIG-31”がバッティングしてしまってます。私も大好きでキットに飛びついた
のですが、アメリカ人がいかにも“ソビエト機”っぽくデザインした、
なんとも言えない近未来感が味の機体であります。

↓部品数は少なくてすぐに形になる。
ただ組み立ててると妙にパーツの合いが悪く、ギュッと押さえていないと
はね上がってきたりとか(左写真矢印部)、右写真の機体メインパーツ上下合わせでは
左手親指で押さえた部分にグキグキと何処かが干渉しているらしい違和感あり。

↓暫く調整するうちメインパーツ上下の干渉は判明。
写真矢印の、下パーツの角(黄色斜線部)を少しヤスると解消。
結構嵌め合い精度に苦労しながら金型作ってる感じがする。

↓それとエアインテイク周りの板厚面が気になる(矢印部)。
マッハ6出せる機体ならもっとピンピンにシャープな筈だ。

↓本編映像からもう少し仕切り板が前に張り出していてもいいかなと
感じたのでシャープに削ると同時にプラ板で肉盛り。

↓ランディングギアは出ているところと収納状態がコンパチ。
今回は飛行状態にするので収納状態に(矢印)。

↓…他にも色々こだわりポイントが出てきたのでジワジワいじってゆきたいと思います。
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「アイアン・ギアー《STEP10》」

2022年01月06日 | 製作日記 アイアンギアー

明けましておめでとうございます。
2022年がやってまいりました。
もはや殆どこのブログがプラモ趣味の原動力となってしまっています。
皆さん今年も「カシBar」を宜しくお願いしますm(__)m。

↓パネル単位のビミョーな変色を暫くやる。
やっぱり単色塗りじゃァ全高130Mに見せるのは難しいかと試行錯誤。

↓窓枠の中に黒を塗りこむ。
窓ガラスに見えるよう艶ありのまま残す。

↓メイン格納庫の窓はもうガンダムマーカーで塗っちゃうぞ。
艶ありインクなのがこんな所で役に立ったりする。

↓腰の火器の砲身溝もマーカーで(矢印部)。
これは艶があったら具合悪いので後から艶消しをブラシで吹いておくのな。

↓ウェザリングカラーのマルチブラックでスジ彫りの墨流しと
水垢みたいな汚れを再現。この時迷うのがランドシップとウォーカーマシンで
90度水垢の流れ方向が変わってくること。
大方ランドシップ形態なのでその状態に倣うのが本当だけどなー。
…もうええわ、ウォーカーマシン状態で上下に着けよっと。
この際は変な理屈抜き。

↓ザブングルも着色。老眼の輩には小っさくて塗りにくい。
因みに頭部のアンテナは0.3mm径の真鍮線で追加。

↓チッピングも少々。
シルバーでやるとなんだか巨大感を殺ぐので錆び色で出来るだけ細かく施した。

↓肩の上に1/700スケールの手摺を付けてみる。
基本は船なんで付いてておかしくないよな。
変形で縦になったり横になったりする部分は辛いけどココなら付けてもいいかも。
かなり巨大感は出るものの高さが2mmあるので
1/1000にとってはちょっとデカいんだけど。

↓今回の芸細まワザ、“ランドシップでのセパレートラインの堺で汚れ方が違う”。
ランドシップ状態で巡航すると前より後ろのほうが砂埃がかかるだろうと
足の後ろ半分のスソだけを汚す(矢印部)。これは変形を思わせる演出になる。

↓…ンで、ベースの塗装。
左写真の塗料を調合してややまだらに配色し、ウェザリングカラーの
グランドブラウンを流す。更にウェザリングパステルで土っぽい感じにすると出来上がり。
周囲の垂直面はフラットブラックを塗った。

↓木製デコパにニスを塗り、PCでプリントした表題紙を貼る。
今回は“アイアンギアー”とかでなく番組名にした。

↓「アイアン・ギアー&ザブングル」完成。
…まあ、少し変形メカらしい考証も加えたディテールアップが出来たのかなと…。





↓メンテナンスハッチとか手摺とか、建造物の屋上っぽい雰囲気になってるのだ。

↓ちょっとザブングルのポーズが平面っぽいけどな(^^;。
これをリアルなポージングにする程の気力はなく、ライフルだけ角度を変えたのみ。



例の如くウィスキーのアテにする。
ネットで他作例を検索すると、このキットをランドシップに改造している人がいる。
スゲー、自分もこのキットがもう一個あったらやりたいなあ。
艦橋のアゴ部分が前にしゃくり出た形でカッコイイのだ。
“変形途中で今まさに上に立ち上がる最中”みたいな作品もあったな。
この豪快なメカ設定は改造モデリングのバリエーションを増やしてくれるのだ。

「戦闘メカ・ザブングル」に登場するメカ、ウォーカーマシンは
基本的に内燃機関で動いていて、操作は自動車と同じハンドル操作。
車輌形態の時はいいんだけど人型に変形した状態でもハンドル操作ってのが笑える。
出力調整はアクセルペダルだ。アイアン・ギアーは船の形態なので“舵輪”だ。
勿論ウォーカーマシンになっても“舵輪”だ(笑)。
同型のランドシップ、“ギア・ギア”と格闘する時もコトセットが舵輪で操作してた。
流石にかなり無理があるだろ。しかしこの“無理やり感”がたまらない魅力のアニメ作品だったよなあ。
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