カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「F-16コックピット《process9》」

2024年10月03日 | 製作日記 F-16コックピット

《1/144のF-16C》
コックピットの模型だけだと鑑賞者の中には
「F-16ってどんなヤツでしたっけ」と思う人が居ると
感じた自分は機体の形の説明物も必要と考えた。
ミュージアム的に言うとこの2個が揃って初めてコンプリートであると。

↓で、コックピットの横に添える形でディスプレイする
小さいF-16のモデルを作ります。メーカーはドラゴン/ハセガワ。
多分これは20年くらい前に400円で買ったもの。
ちょうどいいのでこれを利用してしまう。
…ところで最近はこの1/144サイズの戦闘機でも
2000円とか2400円とかスゲー高いんだよなー。
部品精度も細密になってきてるのは解るけど、それにしても
こんなサイズだよ(全長10cmくらい)。1/72の価格に迫ってるんだ。
全体的にプラモ高くなったよなあ…。

↓これかなり昔の400円のだけど、なかなかどうして、
結構キレイな凹モールドがずらーっと入ってる。
いっちょんちょんなんてこれで充分だよ。

↓でもコックピット部分はシートに一体成形のパイロットが乗ってるぞ。
…うーん、この辺やっぱなんとなくチャチいな(笑)。
ここはパイロットなし状態に改造してしまう。

↓ボディーパーツに入れるとこんな。
キャノピー被せたら見えにくくなるしで雰囲気だけな。

↓ディスプレイ台の端に真鍮線で保持して配置しようと思います。
先ず機体直下にある外部タンクの中にプラボードのチップを詰め込んで強度増しする。

↓1.0mm径の貫通穴を開け、同径の真鍮線を差し込み、
そのまま胴体下に差し込む形にした。真鍮線自体が機体胴体にまで通ってるので
結構頑丈に固定されるというスンポウだ。

↓実機写真とか見て、写真矢印部等のディテールを追加。
細かいハナシ、初期のF-16には無いみたいなんだけどな。

↓一応はサフ吹きした。
空中に固定するディスプレイ方法なのでギアは着けず飛行状態だ。
まだミサイルとか付いてないけど充分カッコイイではないですか。

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「F-16コックピット《process8》」

2024年09月24日 | 製作日記 F-16コックピット

漸く陽気が涼しくなってきました。
食欲の秋、スポーツの秋、モデリングの秋(笑)
…いや1年中ずっとやってるんだけどね

《透明パーツ》
↓透明パーツは写真の4点。
H.U.D.のガラスはあれから少しコンパウンドで磨きました(あんまりキレイくならない)。
…でおよよ、ヘルメットのシールドに気泡がある(黄矢印)。
これはキズと違って修正出来ないなあ。

↓H.U.D.の投影レンズにクリアーグリーンを塗った(矢印)。
説明書の指示ではないけど、なんとなくそんな色の感じがする。

↓ヘルメットのシールドは実物写真を見る限りかなり濃いスモークが
かかっているようなので、さっきの気泡が目立たなくなって好都合だ。

↓最初の写真にある“ディスプレイのガラス”ってのはココに嵌る(矢印部)。
その写真でも判るけど、オリジナル状態でややスモークがかかっているので
デカールの明るい黄緑が若干暗くなる。…もしかして最初からそれを見込んで
あんな色だったのかもなあ。

↓シートの色は説明書指示ではウッドブラウン。
他作例では色々自由に塗ってるみたいで、自分はややカーキに振った色とした。
…また出たね、もの凄く古い瓶(^^) カーキってあんまり沢山使わないからなー。

↓少々グラデ(色褪せ表現)をかけて、こんな感じに。
例の背もたれとの間に挟む自作のマットは別体感を出す為違う色に。

↓そしてシートベルト。
本キットではこんな“のり付きシール”で再現されている。
単なる紙ではなく、少し厚みのあるビニールのような、表面に
ザラザラした繊維面が表現してあるような、少し凝ったものだ。
別材料で作り直すテもあるけど、これはあえて使ってあげようと。
写真右側の金具類のプラパーツと組み合わせる。

↓やってみるとこんな。 …意外にいい感じなのかな。
シートのカット断面が白くて“紙”感が否めないので
ウェザリングカラーを染込ませて黒っぽくしたりとか。

↓背もたれ側はこんな具合だ。
この黒いビニールパイプみたいなのはキット付属のものが劣化してて
ポロポロ千切れてしまったので、昔バイクのホース再現に買ってあった
ビニールパイプを使用した。…なんでも置いとくと思わぬ所で役に立ったりするのな。
尚、ベルトは張力でシートから浮いてしまうので両面テープで固定するのがよいようだ。

↓最後に使い込んだ感じにするのに多少の汚しと塗装剥げを施す。
左写真矢印部はパイロットのかかとがよく触れると思しき所に剥げ剥げ表現。
右写真矢印部は操縦桿とスロットルレバーの剥げ剥げ。
これね、実機の写真見てるとどうもプラスチックじゃなくって金属っぽいんですわ。

↓…という具合に“コックピット”そのものは完成。
ディスプレイ台はプラ製の四角いのが付属してるけど
何時ものように木製に替える予定。

↓実はそのディスプレイ方法で企みが…。
ちょうどストックに1/144の「F-16C」があったので
それと組み合わせた作品にしようと…。 次回に続く…。

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「F-16コックピット《process7》」

2024年09月17日 | 製作日記 F-16コックピット

《ヘルメット》
↓ヘルメットは基本的に白で、バイザーの収納のとこを
青に塗れっていう指示なんだけど、自分はもうすこしオーソドックスなグレーにした。
この青に白星の柄(デカールに付属)のものは航空ショーで使う感じに思える。
実戦仕様っぽくしたかったので。ビス等の追加を少々。

↓ややこしいのが酸素マスクの色(右写真矢印部)。
説明書ではダークシーグレー指示だけど結構いろんな色があるみたいだ。
で、ネット上で色々写真をあさって決定したのがロシアングリーン系の色。
左写真の塗料で調色。

↓酸素チューブの色がまたなんとも云えない色で、
説明書ではグリーン系指示だけど実際にはカーキに近いイメージかな(右写真矢印部)。
…どうでもいいハナシだけど左写真のカーキ、いつ買った瓶だこれf(^^。

《デカール》
↓来たね、遂にデカール作業。
先ずはデカールの密着度をあげる為とシルバリング防止に
張る面に艶ありクリアーを塗っておく。

↓今回初めて、“リキッド・デカール・フィルム”という液体を用意。
これは劣化して水に浸けるとバラバラになってしまうような古いデカールに
塗ることで新しいデカール・フィルムを生成するというスグレモノ。
恥ずかしながら人に教えてもらうまで知らなかったけど
自分のような“絶版キットを好んで作る人”にはある意味必需品なのだ。
筆でデカール部分だけに塗って乾かしてから水に入れると
モロモロ崩れたりしなくなる。…なるほどホンマに崩れずピンセットで摘まめるくらいになる。
案の定、塗っていなかったデカール番号のところは見る見るバラバラになった。くわばらくわばら…

↓おかげで問題なく作業が捗った。
あ、因みに最近の汎用デカールも使ってややでっちあげたところも。

↓…キットに付属のデカール分はほぼ完了。
リキッド・デカール・フィルムが無かったらこうはいくまい。
…で! ココからが本領発揮。というのも、付属のデカールだけでは再現出来てない部分が
まだまだある。実機の写真から、というか当たり前だけど各スイッチ類全てに
説明の文字があるのだ。

↓そこでモデルカステンの汎用デカールにいいサイズの文字がいっぱいあるので
これを細切れにして使うというコンタン。小さくてなんて書いてあるのか
殆ど判読出来ないのでそれを逆手に取った手段なのだ。
勿論これは最近買ったデカールなのでリキッド・デカール・フィルムは必要なし。

↓写真の矢印部はキット付属のデカールを使った。
黄色矢印は例の“デカールを部品で挟み込む”箇所である。
それ以外の文字部は全て汎用デカールの細切れ。
厳密にスイッチ類一つ一つというワケにはいかなかったけど、
雰囲気はだいぶん実物に近くなった。

↓正面インパネ。
キットデカールが水色とか黄緑とか、結構ハデな色使いなのが気になるけど、
まあこんな具合だ。ここでも黄色矢印が“デカールを部品で挟み込んだ”部分。

↓スケールモデルではあんまりやり過ぎは禁物だけど、
ここでも汎用デカールでのでっちあげをやっている(矢印部)。
電気系部品のラベルっぽいのを使ってそれらしくやると違和感はない。

↓一応、ヘルメットの“トランプデカール”は使ってみた。

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「F-16コックピット《process6》」

2024年09月07日 | 製作日記 F-16コックピット

…あー、あー、えーどうもカシメルマンです。
本ブログを開設してからもうじき11年になりますが
先月とうとう観覧数が100万回を突破し、訪問者数で数えても50万人を超えました(パチパチ)。
これも数多の模型同好の方々の御蔭であり、改めて厚く御礼申し上げます。
これからも‟モデリングサークルAPC”共々宜しくお願い申し上げますm(__)m。

《操縦桿、スロットルレバー他》
↓ゴツめの塊になってるパーツはヒケによるエクボがある(矢印部)。
でもよく考えると2パーツ貼り合わせて合わせ目を消すよりも、
これを埋める方が楽かもな。エクボがモールドと重なってる場合は例外だけど。

↓…あれ? 操縦桿の組立図のプリントが抜けてるぞ。
よく見るとそのすぐ後のハンドルの部品の説明も無い(破線枠内)。
海外製の説明書はタマにこんなのあるんだよなあ。
部品番号が間違ってるとかよくあるけど、画ごとすっぽり無いってのは
珍しいかも。操縦桿は二つの部品の組み合わせなのでまあ判るけど
塗装はネット上の他作例に倣うかー。

↓実機の写真なんかも参考に写真のようなディテールを追加。
写真右側のボタンは後期型に追加したっぽいので厳密には正確ではないのかな。

↓塗装するとこんな具合。
写真左のスロットルレバーはホントに初期の形で
最近のタイプはもっと握り易そうな形になってるみたい。

↓ヘルメットに繋がる酸素チューブ類は洗濯機のホースみたいな、
蛇腹が付いてる。…で、心配してたんだけど、あ、やっぱり。
パーティングラインが処理し辛い(矢印部)。
これねー、この谷の部分を一生懸命ヤスったところで
山の部分がチグハグになってて結局汚くなるのだ。
こりゃあ、いっそなんかに置き換えるかー。

↓しかもこのホース、素直に組み立てるとなんかヘルメットが
空中に浮いた形になるんだよなあf(^^;。パイロットが乗った状態で
頭の位置って事? そりゃあディスプレイ的に不自然でしょ。

↓よし、じゃあ似たような太さの「ウェーヴ A・スプリング」に
置き換えます。中に真鍮線を通すと自由な形にくねらせられるしな。
ジョイント部だけオリジナルを使用。

↓こんな感じでホース2本を置き換え。
ヘルメットに繋がってるヤツは細いコードみたいなのが束になってるので
それも真鍮線に。同じ形にくねらせるのに少し苦労した。

↓コックピットに配置するとこんな…。

↓一応ヘルメットも組み立てて位置を確認。
ホースの長さ的にこの辺に置くしかないけどな。
宙に浮くよりマシでしょ(笑)。

↓こんなちっこいネジを塗る場合は楊枝でやると丸く着色出来るのだ。

↓H.U.D.のガラス部分も仮に組んでみた。
奥に見える丸いとこから映像が投射される仕組みだ。
しかしこの透明パーツ、キズだらけで汚ねー。…後でコンパウンドで磨いとくかー。

↓かくして現在こんな状況。
シートクッション、シートベルトを除いては大体組みあがった感じ。

  …あ、まだデカールが残ってるのじゃあ。

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「F-16コックピット《process5》」

2024年08月29日 | 製作日記 F-16コックピット

↓詳細塗装に入っていきます。
前回最後にもちょっと愚痴タレたけど、結構細かい色指定がうざい。
スケールモデルなのでウソもつけず、ちんたらやるしかないかー。

↓こんな黄色と黒のシマシマがあったりするけど、デカールは無いようなので
黄色を塗ったあとでガンダムマーカーで描き込んでやった。

↓お、こんなトコにも。
場所が平面だしデカール欲しかったなあ。
同じくガンダムマーカー処理。

↓色の指示なんだけど、こんなふうにアルファベットで指定されてて(左写真)
形状図ではトーン柄でココが“A”とか“B”とか書いてある。
2箇所照らし合わせて見るのが間違いそうなのでもう矢印部のように
自分で鉛筆で書き込んだ(右写真矢印部)。毎回説明書は保管するので
あんまり落書きはしたくないんだけど。  …うざい理由はコレ。

↓…えっちらおっちらここまでやった(汗)。
ン?でもなんかまだ部品の取り付け穴があちらこちらに…。

↓それもその筈、別体のツマミ部品が多数あり(矢印部破線内)。
見ると特にアンダーカット形状でもないし、どうせなら全部一体成形してほしかったなあ。

↓赤色指定のこの部品、あ、これは多分、
むやみにスイッチを動かさないよう、
“ここはさわらないでカバー”が付いたやつだわ。

↓うひょー、みんな直径が2~3mmで、ランナーについたまま塗っても
ゲート跡処理で再塗装になるから、結局切り取ってから塗らないと…。

↓その場合ビミョーな形の違いの区別がつかなくなるので、
切り取った部品毎に保持したクリップに部品番号を書き込んでおく。
…こりゃあピンセットで摘まんで「プチッ」って飛んでいったら確実に紛失するなあ(^^;。

↓ここで更に面倒な事実に気がつく。
ツマミを接着する前にデカールを貼ってから挟み込むように着けろという場所が
何箇所かあり。うげー、だから別体になってたのかー、 ちょっとここは接着保留だな。
  …でもデカール無しのとこもあり。

↓着けられるトコだけ着けて現在こんな具合だ。
こりゃア、デカール貼りが思いやられる。

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