カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「フライングパンケーキ Step3」

2013年12月27日 | 製作日記「フライングパンケーキ」
↓前方エアインテーク部のファンはコックピット同様塗装を終えてから中に取り付け後
カバーで蓋をする構造なのでスミ入れまでしてやって接着。

↓カバーを付けるとボディーとのギャップがひどいのでパテで整えることにした。
実物もこの位置に継ぎ目があるようなので必要ないかと思っていたものの、やっぱりちょっと見栄えが…。

↓自分の中で、“試作機”ではなく“量産機”にしたい思いがあって、機銃を追加してやろうと。
実際に無かった空想機体になるものの、かえってその方が塗装やマーキングにバリエーションが出て
楽しめるしで。先ず、機首下方側面に、12.7mmくらいの設定でこんな形状を追加した。
ココなら取りあえずあの異様にでかいプロペラの旋回範囲を避けているからだ。

↓他にも20mmくらいのヤツを何処かに載みたいと考えたときに「ココしかないよなあ」と
思ったのが“モーターカノン”風にプロペラ軸の中にバレルを通す方式。
XF5Uの構造上、プロペラ後方には何もなく可能ではないかと考えたのだ。
こんな風にスピンナー先端部品の真ん中に真鍮パイプと同じ径の穴と、やや浅くて一回り大きな
穴を二重にあけて真ん中に真鍮パイプを差し込めばそんな雰囲気になる。だいぶオーバーサイズだけど。
(プロペラブレードは一枚づつ後着け構成だよ)


…この、プロペラ軸の中に機銃身を入れる本当の意図っていうのは、通常の形の機体で
プロペラを避けた左右の翼の中に配した場合、空中戦で機体を左右にロールさせながら発砲すると
弾道が波打って命中率がやたらに悪いので、それを改善するため機体中心軸になるたけ近いところに
搭載したかったかららしい。プロペラ回転に同調させて発射する装置をつくったのと同じ理由みたいだ。
だから「この位置でやるのはどうよ」という意見はあるとは思うけどね。
この場合「機首以外でプロペラ避けるのはココだけじゃん」と言い切ってしまう(笑)。
機銃身付けただけで、メンテナンスハッチとか排莢口とかは全く無視だしなぁ(^^;おいおい。
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「フライングパンケーキ Step2」

2013年12月20日 | 製作日記「フライングパンケーキ」
さて、世間はクリスマスムード一色になった。
自分もお酒でも呑んで少しでもクリスマス気分を味わおうとか(^^)。


↓えー…でですね、XF5Uボディー部品の矢印部は金型抜きの関係でほぼ垂直面に
なっていますが実機写真からダクトのようなスキマが開いているみたいなのでデザインナイフ
でカリカリ削り込んでおきます。

↓こんな具合に。真面目な人は削り飛ばして作り直しそうですが自分はそこまでするもんか。
下部も同じ形状なので計4ヶ所。

↓仮組みしてみるとやはり流線型でカッチョイイです。上から見るとやや逆三角形っぽい。
コレの形態的に凄いのは、エンジンがプロペラより機体中心軸側にあって、エンジンの
前に冷却ファンみたいのが付いているのでなんだかターボプロップを思わせるところ。
プロペラとエンジンは90°折れ曲がったシャフトでリンクさせているらしい。

↓しかしファンのスキマ(矢印)から中の空洞が見えてなんだか嫌だなあ。

↓念の為プラ板で目隠ししておこう。これで万一光が入っても大丈夫。

↓でも覗き込んで見えそうな範囲は例によってフラットブラックを塗装。
上側ボディーのパテの塊は真鍮線を差し込んで飛行状態ディスプレイを考えた時のため。
今回は脚を付けて飾りそうだけど…。

↓前回のコックピットをセットしてボディー上下を貼る。
長時間の圧力掛けは洗濯バサミの力くらいが丁度いい。

↓乾いたら張り合わせ部に溶きパテを塗る。聞くところによると、乾燥ひけの激しい
タミヤパテを今だ使っているのはウチのサークル内で私だけらしい(笑)。
‥そんなもん、中学生から使ってるので“ひける度にやり直す”のが今でも普通だと
思ってたよ(^^A  材料の革命全く無しに来てるんだなあ。
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「フライングパンケーキ Step1」

2013年12月16日 | 製作日記「フライングパンケーキ」
先の「JMCオマージュ展」に行ったら、なんかヒコーキが作りたくなった。
…でストックの中からこれをチョイス。
ハセガワ1/72「XF5U-1 フライングパンケーキ」。
絶版モデルだよ、ええい、作っちゃえ(^0^)。

これは円盤翼とか云われる特徴的な形の戦闘機で、STOL機能がある。
大戦末期頃、艦載機としてアメリカ海軍が発注していたらしいけど
ジェット機の出現であまり意味が無くなり量産まで漕ぎつかなかったそうだ。
自分はこんなヘンな形のゲテモノヒコーキが好きなんである。
しかしゲテモノ中でもスタイルはけっこうカッコイイ。
なんで絶版になったのかよく解からない。確かこれも絶版後に中古屋で買った記憶が。

↓ヒコーキ模型はだいたい、まずコックピットをほぼ完成状態にしないと
ボディーの張り合わせも出来ないのだ。これも例にもれず組立図1番はコックピットの組み立て。
部品はあまり精密感はなく、それなりな感じ。資料写真をインターネットで探すもコックピットの
詳細写真までは見つからないので、他のレシプロ機の雰囲気を参考に手を加えようと…。
まず椅子の側板を薄く見えるよう軽く削って、座る面に軽量化の穴っぽいのを加工。

↓コックピット内壁部品にモールド少な過ぎ(^^;。
XF5Uは本当にこんなだったのか。量産してないからもうテキトーなのかも知れないなあ。

↓適当にプラ板と延ばしランナーの細切れでこんなモールドを。
ややヒコーキの内張りっぽくなったかな。勿論資料性はないよ、見た目の雰囲気アップで
やってるから。

↓仮に組んでみるとこんな。
やっぱりコックピットはなるたけゴチャゴチャしてる方がカッコイイものなあ。

↓デカールに計器盤部分があるのに部品側に凹凸があって貼りにくそうなので
部品側をフラットに削った。
そういえば、最近簡易にスゲー精密にコックピットをDUできる別売り部品売ってるのを見かける。
全て塗装済みのエッチングパーツだ。ああいうの、模型趣味としては微妙な気分ではないのか。
ガンプラでいう“多色成形”みたいな。あまりによく出来てるんで正統派は真面目に
やる気が無くなるというか…。

↓内装色の“カーキグリーン”を買わないとと思ったら、ストックにこんな色が。
米軍機体内部色なのでこれでもイケルのでは。しかしコレはまたかなり古い瓶だぞ。
「おーい、生きてるかー」

↓…幸い生きてた(笑)。薄め液混ぜたら使えそうなので、指定のカーキグリーンより
少々明るめではありますが。椅子のシートベルトはマスキングテープとプラ板を使ったもの。

↓組み立ててみる。えいやーでスロットルレバーも付けたゾ。
少なくとも“人が乗るところ”レベルから“操縦するところ”レベルになったのでは(笑)。
…操縦桿が太めの折り畳み傘くらいあるけど。
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「うろ覚えSF洋画談」

2013年12月11日 | 昔回想

自分がキャラクターモデルが好きな理由を振り返ってみると、やはり昔の
“やたらに濃いSF映画”に要因があるのじゃないかと。
「…じゃあ今のSF映画は薄いのか」と言われるとそうじゃなく、生まれてから10歳くらい
までに観た映画のインパクトのなんと強烈なことか、という話なんだ。
多分、この位の時期って感性が高いせいなのだとは思うけど、テレビで一回かそこらしか
観ていないのに不思議と現在の特撮技術バリバリの映画より頭に残っているのも確かだ。
なのでまた大昔のハナシになるけどf(^^;。
なにがいいのかって、出てくる宇宙船とかの形が単純明確で一回見たら忘れられないのが多い。
例えば「宇宙水爆戦」のメタルーナシップとか、「地球最後の日」のアーク号とか。
覚えやすくて観終わった後でも絵に描けちゃうよ。それゆえずっと憶えてて
「あれカッコよかったよなー…」と思い返す。頭の中でだんだん美化してきて、
そのうちメチャクチャかっこいいモノに思えてきたりとか。
その後写真をみると自分のイメージより案外ブサイクだったりとかね。
ずっと見ていたいからプラモが欲しくなるのかも知れない。
対して最近のSFメカは形がゴチャゴチャしすぎていてなんだかワケが解からなくて、
そのせいかプラモが欲しいという感覚にもなりにくい。

「宇宙戦争(旧)」のマーシャンズウォーマシーンが好きでかなり絵を描いた記憶が。
最近売ってるプラモを見て初めて真上から見た形を知った。
「地球の危機(TV版「海底科学作戦」)」の潜水艦シービュー号も大好きだったなあ。
コレを見て潜水艦が「ポッコーン、ポッコーン…」っていう音を出して進むのを知った。
もちろん幼稚園児なんで何の為かは理解してなかったけど。当時水物プラモの代表格でしたよ。
これは海外テレビ番組だけど「巨人の惑星」に登場の宇宙船スピンドリフト号なんかは
曲面の魔術とも云うべき形だったし。デザインとはこういうものだ、みたいなね。
…えーと、ずっと頭の隅に憶えててなんの映画だったか忘れてたものに、
「工事で街の地下を掘ってたらこじんまりした宇宙船のような物体が出てきて、
硬くてどうしようもないのを無理やりこじ開けたら中からバッタみたいな地球外生物の
死骸がわんさか出てきた」っていう、気持ち悪さ爆発のSF映画、
今ネットで調べたら「火星人地球大襲撃」だって(笑)。
あのバッタは火星人だったのかー。でもこの宇宙船も奇抜なデザインしてたなあ、
あんまカッコよくはなかったけど。

子供心にこんな面白い映画初めて!と思ったのが「ミクロの決死圏」だ。
潜水艇ごと小さくなって人体内に入るという奇想天外なアイデアで自分中でも上位にランク。
この潜水艇プロテウス号はカッコよかった。
「地球の頂上の島」でガキのくせに飛行船のプラモが欲しくなったりもした。
レトロチックなSFメカも魅力があって、「タイムマシン(旧)」のタイムマシンも
ネコ脚の家具調メカで置物としても見ごたえある。これは「タイムマシン(新)」の
方のメカもかなり気に入ったなあ。回転盤のクリスタルなところが綺麗で…。

…うわ、なんかいろいろ思い出してきた(^^)。恐怖系のもいろいろ観たなー、
プラモと関係ないけど、「顔のない悪魔」という、脳みそに脊髄みたいなシッポの
ついた生物が人間を襲う映画あったな、あ、でもこれもプラモ何処かで見かけたような。
「人食いアメーバの恐怖」とか。これはリメイクの「ブロブ」もいいけど。
観たあと“浅田飴(水あめタイプ)”が舐め辛くなった。
「ハエ男の恐怖」とかいうのもあった。これは「ザ・フライ」の基になったものだ。
今観ると「ハエ男の~」の方がキモイぞ。こっちは人間とハエが一体化するのでなく
部分的に挿げ変わるという、もっと厄介な状況だ。ラストシーンの人間の顔したハエは
夢に出てきそうだよ。
シブイ系では「アンドロメダ…」。宇宙から降ってきたウィールスの話。
多分、これは登場する地下要塞のような研究所が、近頃の「バイオハザード」のアンブレラ社に
踏襲されていると思うのだけど…。ウィールス漏洩を防ぐ為のシステムとか共通点が多い。

特殊な目薬つけたら何でも透けて隠れたものが見えてしまうという、「X線の目を持つ男」
も印象深かった。初めはそれで金儲けとかしだすんだけど、だんだん透けて見える範囲が
止め処もなく大きくなって精神に異常をきたし、最後は破滅してしまうという胸クソ悪い映画だった。
「ニンジャリアン」知ってる? きゃりーぱみゅぱみゅの新曲じゃないよ。
宇宙から来た狩猟をする宇宙人で、ヒトデのような形の生物を手裏剣みたいに投げやがるんだ(笑)。
これがまた、裏に牙の付いた口があって人間に噛み付いて血を吸う。かなりキモイよ。
洋画なんだけど国内での題名に、忍者とエイリアンが合体してる意味かと。…でニンジャリアン。
ニンジャリアン自体は確かオーソドックスな宇宙人っぽくて普通。

今頃はテレビで再放送もされず、レンタル屋に行っても滅多に見かけないような映画ではあるものの、
インパクト強で頭から離れない系の映画のつぶやきでした。
…途中でプラモから脱線しましたが「…おーなんかあったなー」と想い出して笑ってもらえれば幸い。

(卓上のモデルは「海底科学作戦」の潜水艦シービュー号)
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「ザンジバル 其の10」

2013年12月05日 | 製作日記「ザンジバル」
↓この難物をどうにかしなければ。

↓まずはグレー色でモクモクの谷部に着色し、ライトグレーをモクモクの出っ張った部分に吹き付けて
凹凸を強調。で、オレンジを火炎部分の後ろに吹き、ノズル直近部は白とオレンジの混合色で塗装。
なんとか、苦しめではあるけど噴射煙に見えなくもないですね(^^;。

↓丸デコパにはニスを塗ってプラ板とインスタントレタリングを使ったネームプレートを付ける。
噴射煙は両面テープでデコパと接合。これで遂に完成。

↓組み立てるとこのようなヴィネット風の物体に…。

↓パケアートの絵でいくとこういう角度かな。改造前より幾分近いイメージになったかと。
細かい事を言うと火器は成層圏離脱の時は収納してたと思うのだけどこの際出しっぱなしで。

↓…ちょっとこんな事を思いついた。主翼の切っ先からベイパー、というか雲を引いた様にすれば
もっとスピード感が出るかもと。材質は単に紙をひねったものです(^^A。
電飾が上手い人は火炎を透明レジンで成形して光らせたりするのかな、たぶんスゲーカッコイイ。


1ヶ月くらいで出来るかと思ったらずるずるかかってしまった。
結局費用的には1000円超えくらいになったのかな。
「ジオン軍機動巡洋艦ザンジバル」。
スタイルのせいでそんな感覚無くなっていますが“艦”なんですよね。
スケールからすると全長は200メートルオーバーの大きさになる。
格納庫には各種モビルスーツ、モビルアーマーさえも搭載できるらしい。
それがブースターで一気に大気圏離脱だよ。
…中でゲルググやらビグロやらがみんな鞄に入れておいた弁当のオカズみたいに
後ろの方に寄り固まっていそうだ。
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「ザンジバル 其の9」

2013年12月02日 | 製作日記「ザンジバル」
↓スス汚しをかけました。…エアーブラシで汚れそうなところに黒っぽいグラデーションを
かけるワケですが、よく有り勝ちなのは「思ってたより汚しすぎてしまった」って話で、
そんな話をしているとウチのサークルメンバーの一人から使用を勧められたのがこの“クリアー
ブラック”。
これなら吹き付ける過程で急に黒くなってしまわず最適な度合いにしやすいのだ。
スモークグレーに比べてキリッと黒くて、スス汚しに便利です。
但し、これは光沢色なのでこの場合フラットベースを混ぜて使用してます。

↓デカールはキット内容に含まれていない為、別売りのを適当に選んで買ってきました。
どうしてもジオンマークを付けたかったのだ。

↓モデル表面がつや消し状態でざらざらしているとデカールが密着しないので
貼る場所辺りに光沢のクリアーを吹き付けておいて貼る。マークセッター、マークフィットも
並行して使用。まあこれもデカールのメーカーによりけりで、
こんなことしなくても綺麗に密着する場合もありーの、かと思えばしても密着しない場合もあり。
今回はジオンマーク部分が上手く密着しなかったため、乾いたらニス部分が見えているぞ(TT)。

↓計10箇所くらいにマーキング。もしスス汚し範囲に大きくかかってたら汚し再吹き付け要。
全体に「つや消しトップコート」を吹き付けるとデカールのコーティング、前回スミ入れに使った
水性ペンのインクも固まるというスンポウだ。

↓これで一応、本体は完成。
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