カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「紫電11型(拾)」

2016年10月29日 | 製作日記 紫電11型
↓機体上部のアンテナ張り線はランナーを延ばしたもの。
矢印部は先日「三式戦 飛燕」の実物を見る機会があったときに知った絶縁体。
球状の陶器なんだけど、瞬着を着けて再現を試みたところ、右側の方はちょっと
デカ過ぎてしまった(^^;。

↓これは搭乗員が乗るときに足を掛けるステップ。
真鍮線とプラ板製。

↓付けるとこんな。…やっぱ絶縁体デカっ。でも自分はあんま気にしない(笑)。
足掛けはここに先ず右足を掛けて“ナムフ”と書いてあるフラップをまたぐように
して主翼にのる。確かに必要だなあ。…この“ナムフ”は左翼側は右から綴って
あるのに右翼側は“フムナ”と左から綴りなんだね、今気がついた。なんでかな?

↓再びデコパの方。こんなアクセサリーも用意した。
これも鉄道模型のやつである。

↓本来「紅葉」なんだけど在庫の緑色のモジャモジャでフツーの木にした。
地面にはウェザリングパステルを擦り付けて砂っぽくする。

↓フィギュアが無いのでスケール感を出すのにこんな椅子を製作。
時代を考えて自分が小学校低学年の時に使ってた木製の椅子を
思い出しながら作った。

↓そして木製デコパージュに載せて…完成。
今回ネームプレートは漢字にしたかったのでPCから出力した厚紙製である。



↓コックピット内も製作中に塗料やゴミが入らず無事である。
開けた風防が厚みのせいで干渉し、少し浮き気味なのが悔しいけど。



完成したのでカシBARでアテに。
こういうアイテムだとやっぱ“ポン酒”だよな!(^^)
オモテで呑むときも日本酒やるとあとでいい気分になるんだこれが。
今日は無いけど、家でのアテはイカの塩辛とか瓶ウニとかで^^…。
(注:お酒は20歳になってから)

「疾風」や「鍾馗」など、大戦後期の星型大型発動機を積んでいる戦闘機は
横から見ると頭デッカちになり勝ちな形だけど「紫電」は後ろの方まで
ずーっと葉巻型みたいに太いところが好きなんである。
そこに更に主翼の位置が高いので風防と主翼上面の距離が近く
機体の太さを感じさせないスタイルだと思う。

紫電は武器も重装備で比較的に空戦性能が良かったらしく、
後の21型(紫電改)は海外で大戦中戦闘機としては
日本最強と紹介されているらしい。
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「紫電11型(仇)」

2016年10月22日 | 製作日記 紫電11型
↓この写真じゃ見辛いけど掩体壕の前面にモールドを加工。
これはコンクリートを流し込んだ際の木枠の形である。
実物もうっすらと付いていたりするが、ちょっと大げさに
筋彫りで表現。殺風景な感じがなくなるしね。

↓地面のプレートとは太目の真鍮線で位置決めし、接着しないことにした。
ピンは前面2、後ろ1の計3箇所。

↓掩体壕の裏側は黒いサーフェーサーで塗りつぶし。
中の補強材とかを見えにくくする為だ。

↓地面にはタイヤ痕とか、パテで土っぽくザラザラをつけたり。

↓地面とはいえ飛行場なので凸凹はこの程度でいいかと。
タイヤ痕は雨で湿った地面のときに付いたという設定。

↓コンクリート部分に着色。
付けたモールドを無理くり強調するような塗装になってますが。

↓うーん。当時は作って数ヶ月とか、殆ど更ッピンなので
こんなに水垢浮いてないと思うけど、現状の写真のイメージからf(^^;。
これは確信犯です(笑)。

↓地面もソレっぽく塗装。
掩体壕の中に入る部分は例によって影にしてあります。

↓ここでジオラマ用アイテムが登場。
これは鉄道模型売り場にある、芝生のシート。サイズはいろいろで、
30cm×30cmで400円くらいで売ってます。
色合いは3種類くらいあったかな。ライトグリーンをチョイス。
これは1/150スケールなので草の高さは1/2だけどあんま気にしない^^。

↓屋根とか、適当に地面に貼り付けるとこんな具合だ。案外ええ感じだよ。
貼り付けは両面テープを使用。あと、綺麗な緑一面だと不自然なので
茶系の色を吹いて枯れた部分とまだらな感じにした。

ここまで来るとほぼベースも完成間近ですわ。
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「紫電11型(八)」

2016年10月16日 | 製作日記 紫電11型
↓企んでいたディスプレイ台の製作に入ります。
先ずは3mm厚のプラボードにこんな絵を描いて…。

↓切り抜いたものがこれ。

↓…これはあれですわアレ。
本土攻撃に来る敵を迎撃する局地戦闘機を爆撃から守ったり
カムフラージュしたりする用途で作られた“掩体壕(えんたいごう)”と
呼ばれた格納庫。かなりの強度が強いられた為、円筒状に固められた
鉄筋コンクリート製の屋根を持つのだ。当時は凄い数がつくられた上に、
頑丈なので戦後になっても壊すのが大変だった。なので今も郊外の畑の横に
多数残っていたりして倉庫とか子供が遊ぶ遊具なんかに利用されていたりするらしい。
これに興味を持った自分はいつか作ろうと密かに考えていたんだ。
実は紫電を買ったのもこれを企んでいた為だったんである。

↓作る上でいちばん不安だったのがこの円筒状の屋根。
1mm厚のプラ板を曲げて作るんだけど上手く固定出来るのかとか…。
今回手でクニュクニュと力をかけてみるとそこそこいい感じに反ってくれたので
写真のように湾曲した形に切り出したプラ板で固定した。

↓もう一つ厄介なのは円筒の屋根を斜めにカットするような設定の
配置にしたのでその断面を塞ぐ板の形を出すのがこれまた面倒くさい。
あーまぁなんとかなったけど^^。

↓この作業で意外に役に立ったのがコレ。製図用の“R定規(テンプレート)”。
本来コンパスを使わずにRを引くズボラな道具なんだけど
屋根のカットした断面部分にあてがって大体のR値を割り出すのに
非常に便利だった。そういうのはコンパスでは無理なのな。

↓…で、セロテープで仮留めして組み立てるとこんな。
当然実際は後ろ側はもっと大きいけど、デコパのサイズからこんな形になった。

↓蒲鉾型がこんな角度で切れているので塞ぐ板の形が出しにくかったワケだ(^^;。


当ブログもこの10月で開設3周年を迎えることが出来ました。
開設当初は一日15~20人くらいの方(多分知り合いばかり笑)に来て
いただいていた状況でしたが現在に至っては一日に100~140人の
方々が覗いていただいているようです。
見に来てくれる人がいるからこそブログを更新する意欲も出るわけで、
ここまで続いているのも来てくれる方々のおかげと云えます。
まぁなんかダラダラとのんきな製作日記ではありますが
これからもこの調子で続けていこうと思いますので宜しくお願い致します。
お礼までm(__)m
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「紫電11型(七)」

2016年10月10日 | 製作日記 紫電11型
↓次に、ボディー表面のチッピング塗装をしました。
大戦中の日本機って、塗料の質がイマイチなのか、ちゃんと
下地処理をしていないのか、写真資料でやたらに塗装が
剥げまくっているのをよく見かけるんだよな。
でも自分はこの剥げ剥げを表現する作業が実はいちばん
楽しかったりするのだ(^^)b。

↓だいぶん昔に1/48の零戦21型を作ったことがあるのだけど
その時のチッピングは主によくパイロットが触る(踏む)場所と
筋彫りモールドの縁に集中させた。
最近ネットで他の作例見ていて気がついたのは、それに加えて
飛んでる時に力がかかってしなる場所、例えば主翼の付け根接合部とか
ラダーの周辺を中心にやっている人がいて、これがリアルなのかな、
とかまァ勝手に思っただけなんだけど…。確かに歪むと剥げそうな。
今回ちょっとソコも意識した。

↓機銃の銃身は先がラッパみたいに開いてるので真鍮パイプに置き換えず
銃口を開けるだけにした。最初0.5mm径のピンバイスドリルを
突っ込むとやや縁が厚めに残ったので写真のようにグリグリ傾けながら
回して広げると上手くいった。

↓精悍な20mm口径の4連装は圧巻。
発砲したときのススで翼が汚れてるのも人の作例の真似である。
こういうのはバンバン人の技を盗むべし!
で、矢印は着陸脚が降りているのをコックピットから確認する為の突起。
0.3mm径の真鍮線で作った。ホントは板状なんだけどこんだけ
小さいとどーでもええ感じだね(笑)。

↓エクゾーストの排煙の汚れはブラシで。案外スピード感が出るのだ。
自分はイマイチ細吹きがヘタレなのでパイプの真後ろに上手く付けられず
ドンヨリしてしまった(TT)。

↓それからこのキット、照準器が透明部品で付属しているのだ(矢印部)。
こんなこだわりがちょっと嬉しい。

↓背中のアンテナの張り線が残ってますが一応完成。
カウルフラップも開いてるし結構満足しました。





↓次回はデコパージュにかかる予定。
機体に対し異様にデカイのは企みからである…。
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「紫電11型(六)」

2016年10月05日 | 製作日記 紫電11型
↓例の水性ペンを使ってモールドに墨をいれました。
下面の方は少々濃いめだけど自分はこのくらいで満足。
…追加したリベットも目立っていいし(^^。

↓エンジン関連にも着色。
エンジン本体の基本色は説明書にはセミグロスブラックとあるけど、
メタリックグレーの方が雰囲気よさそうなのでそうした。
排気管はそれにカッパーを混ぜ込んだ色である。

↓…カウルを外してもキットそのままより不自然さはマシな筈(^^A。
紫電には零式艦上戦闘機の「栄エンジン」より大きな「誉エンジン」が
積んであるので胴体がこんなに太いのである。
この頃既に零式艦上戦闘機は非力な類になっていたのだ。

↓機体色がかなり艶消しでザラザラなのでデカールを貼る際のシルバー
リングが起きにくいようその部分に艶ありクリアーを吹いてから貼った。
デカールが乾いてから再び艶消しクリアーを吹く。
実物の機体表面はもっと艶ありなんだけど、この小さいスケールでは特に
ミニチュア感が強くなるので自分の場合艶消し仕上げにすることが多い。

↓一連部品の基本塗装完了(~~;。
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