カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「MIG-25《пятнадцатьピトゥナーッツァッチ(15)》」

2020年09月02日 | 製作日記 MIG-25
↓ここで更に今回どうしても自分がやりたかった表現を施す。
某模型雑誌上で「XB-70」の作例があり、少し変わった機体の塗装剥げを再現していました。
説明ではマッハ3に迫る速度を出したりすると、熱と収縮による外装塗料の
傷みに悩まされていたということで、その剥がれ方のリアルさに感心したのでした。
「これをミグ25にもやってみたい。アメリカの塗料でそんななら、
多分ソビエトの塗料でもそうなるだろう」
その“剥がれ方”というのは外装パネルの内部骨格に固定されている部分以外が
著しく剥げてるというもの。つまりこれは内部の竜骨、というか骨組みに溶接やリベットで
留まっている部分は殆ど傷まず、それ以外の部分に収縮やビビりが生じることで
剥げる部分と剥げない部分があからさまに分かれる、という事だと思う。
…やりかたとしてはミグ25の内部構造図を参考に内部の骨組みが通っている辺りに
鉛筆線を入れ、その線に載らないように少々大げさなチッピングを筆塗りし、
後で鉛筆線を消しゴムで消すという方法。
尚、剥げた部分の色はシルバーと黒鉄色の調合。

↓機体上面もこのような。
こういうのは左右でバランスを悪くした方が返って自然に見えたりする。

↓垂直尾翼に至ってもこんな感じに。
あんまりボロボロっぽくなるのもあんまりなので全体にはやらず、
翼の付け根とか一番荷重がかかりそうな辺りを中心にやってみた。

↓下から見たところ。
ここはランディングギア周囲と主翼付け根辺りかな。
いずれも内部の骨組みを避けた位置が剥げているのがキモ。

↓遂に折れ易い部品も接着(矢印)。

↓最後にデコパージュを作ります。例によってネームプレートはPCで作成。
木製飾り台にはニスを塗っておいて、プリント紙から切り取ったネーム部分を
両面テープで貼り付け、上を塩ビ板で保護。これは「ドメラーズⅢ」と同じ方法。

↓真鍮線で固定して完成。お付き合いお疲れ様です(^0^)/。



↓矢印部は自作の突起形状。“P”型にはあって
“RBT”型にはないのでこのキットには付いていなかったのだ。
…で塗装剥げはやはりこの程度で控えめにしとく。
一応、《現役でXB-70やSR-71を撃墜する任務にあり、
マッハ3を出した事があるので塗装がやや傷んでいる》
とかいう架空設定にしとこかな。

↓製作中ずっと思ってたんだけど、ハセガワの機首と交換するときに
調整代に2~3mm長めに切っておいたのが、結局そのまま残ってて
長いままなのだ(笑)。スケール的に全長が2~3mm長いけど、
カッコよくて気に入っているしもう修正しないことにした。
ラダー類は折角別パーツだったので全部いくらか曲がった状態にした。
これも一体成形じゃない旨の主張になるのな(^^)。

↓飛行状態のクセにキャノピーが開いてる。
なのでインパネとかも鑑賞可能。…ってかどうせパイロットもいないしな。

↓エンジンノズル部もキット内容よりやや細かめ。
エッチングパーツを使った程には及ばないけど。


今回はロシアのウォッカで作ったカクテルをいただいてます。

またべレンコ中尉の亡命事件のハナシに戻るけど、
当時のソビエトの戦闘機パイロットってアメリカや日本のように
超エリートで待遇のいい人、というイメージではなかったらしい。
勿論こんな物凄いヒコーキ操縦出来るんだから凄腕ではあるんだけど、
“安い給料でやらされてる”って感じだったみたいだ。
函館に来たとき、親子丼をもらって食べたらしいんだけど、
本人曰く「こんなに美味しいものを食べたのは生まれて初めてだ」と言ってたそうだ。
なんかかわいそうだなー。社会主義国ってそんな実態なのか。

べレンコ中尉が乗ってきた機体はC-5輸送機でアメリカへ持っていっていろいろ調べた。
機体の形はなるほどよく考えられていて、後にアメリカの戦闘機開発の役に
たったりしたらしいけど、コンピューターみたいな高度な電子機器は全く無くて、
プリント基板等ではなく真空管とか使ってたんだと。

しかしエンジンだけはドギモを抜くようなのが搭載されてて、
アメリカの技師曰く「まるで宇宙ロケットのようなエンジン」とか。
出力は鬼のようにバカでかいものの、恐ろしく燃費が悪い。
べレンコ中尉は燃料の量的に千歳空港を目指していたんだけど
迷って函館まで行ってしまい、着陸した時点での燃料の残りは30秒分だったらしい(**;。
アブネー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《четырнадцатьチィトゥルナッツァッチ(14)》」

2020年08月26日 | 製作日記 MIG-25
↓クリヤーパーツを処理していきます。
キャノピーはこんな具合に2ピースになっている。
写真右の部品が開閉選択式だ。

↓最初、本作が飛行状態のディスプレーなので閉まった状態にしようと思ってたけど、
コックピットが細かい出来なのであえて開けて固定したいと考えた。
ミグ25のキャノピーはスライドではなく横に開く方式になっている。
…なので、キャノピーの裏側を見せることになり、少々ディテールを追加することに。
実機写真ではこの後方の窓になっていない部分にエアコンか何かのダクトが付いている。
写真矢印部の“J”の字になった部品がそれ。伸ばしランナーで工作するとして、
丁度矢印の先の辺りが平たく潰れているのが判るだろうか。
実機ではダクトの端が扇状に広がり噴出し口が長細い穴になっているのだ。
これは伸ばしランナーの端をペンチで押し潰して再現。
…その他のフレーム状の部分は0.2mm厚のプラペーパーで工作。

↓毎度の如くマスキングして吹きつけ塗装。
開閉する部分の外装は機体基本色と同じ色で、
前側の部分はシルバーと焼鉄色の2トーン。
いずれも一旦フラットブラックを下地に吹いた上から吹きつけた。

↓開けて固定する部品の裏は勿論例のコックピット内部色に塗装。
この時オモテ側からこの色が見えなくなるように気を付ける。

↓更に、フレームと窓との間にシール材のようなものが結構太く露出していて、
コレがまた“ピンク色”というか“肌色”というか、なんとも云えない色なんである。
調合で作ろうと塗料を物色し始めたとき、たまたまイメージにピッタリの色を発見。
クレオス112番“キャラクターフレッシュ”である。「お!ほぼこの色やんけ!」(^^)。
いつぞやにフィギュアー作ろうとして買って忘れかけてたモノが役に立つとは。
でもあんまりピンクピンクした色になるのを恐れて右の311番でややソフトにする。

↓これは細筆で手塗り。
少々ラインがふらついてても実機もそんな感じだからいいのだ(^^b。

↓コックピット周りに取り付けてみるとこんな。  …エエんじゃないスか。

↓クリヤーパーツは他にもありまして、機体下面にもこんなやつが(矢印2ヶ所)。
多分ランプなんじゃないかと。…知らんけど。

↓自作部分、機首右側のコレもランプのようだ(矢印)。
ここはコトブキヤのクリアープラユニット使用。
で、これは1/48の他作例から真似た形状なんだけど、
“MIG-25P”とか“MIG-25PD”とか製造時期によっていろいろあって、
もしかしたら仕様的に間違ってるかも知れない(テヘペロ)。

↓コックピット周りがヒコーキらしくなった。
折角細かく塗った計器板もこれで鑑賞できるよな。

↓因みに閉じた状態ではこんな感じだ。 …一応。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《тринадцатьトゥリナーッツァッチ(13)》」

2020年08月18日 | 製作日記 MIG-25
暑中お見舞い申し上げます。
今年は“暑中”どころかその前に“猛”がつくくらいの気温だけどな。
やはり温暖化が進んでると感じずにはいられません(←byあばれるくん)

↓前回墨イレ作業がケツカッチンな感じでスイマセン。
残りの主翼、尾翼、そしてミサイルも墨イレ完了。

↓デカール貼りに移行。
左の2枚がICMの付属デカール、右のはハセガワのヤツだ。
下の絵はICMの注意書きデカールの配置図。
ひえ~…(汗)こんなにあるの!?

↓ホントはデカール貼ってから墨イレしたほうが効率がいいのだけど、
自分はデカール貼った状態であんまり触るのが嫌なので何時もこんな順番。
面積の大きなデカールやスジ彫りに載ってるヤツは再度その部分だけ墨を入れ直すのな。

↓やっぱり機体番号はハセガワのを使ってコレにしました(笑)。
あの“亡命事件”を知ってる輩にとっては“ミグ25”というとこの番号が頭から離れない。
昔、エルエスから発売してた1/144のミグ25は“31”しか出来なかったし(^^A。

↓多分、べレンコ中尉機にはこんなに細かい注意書きは
施してなかったと思うけど、折角あるので貼ってみた。
するとねーなんか1/72の割りに文字が太いというか、濃いというか、もの凄くドギツくなる。
確かに赤い注意書きが書かれてる実機の写真があるんだけど実際はもっと薄いイメージだ。
暫く考えて、再度機体基本色を上から薄っすら吹き付けて薄くしてみた。


↓…うん、これならいい感じかも。
もっと薄くてもいいくらいだけどな。実機の写真を見てるとこんな注意書きは
あったり無かったりでもう任意で貼ればいいと思う。自分も全部は貼らず、
1/3くらいで頓挫した。

↓デカールと関係ないけどこれは自作追加の形状(矢印部)。
ピトー管かなんか、右側のみにこんなのが出っ張ってるのを発見、
0.3mm径の真鍮線で作った。

↓赤星マークとかも色をやや褪せさせた。
マークソフターを使うと綺麗にスジ彫りの中に
デカールが入り込んでるので再度墨を入れる。

↓ミサイルの横腹にケタ数の多い番号が書かれているみたいなので
ストックデカールから適当に繕ってみる(矢印)。
デカールは「1234567890」とかきっちり並んでるので
切る位置を変えるだけで違う数字っぽくする(笑)。
…よく見ると殆ど並んだままだ。こんなもん、細かく並べ替えてられっか!(^0^;。
フンイキフンイキ。

↓よし。ハセガワのミサイルだとは誰も気付かないだろう(ニンマリ)。

↓結構形になってきたね。遂に大詰めだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《двенадцатьドゥヴェナーッツァッチ(12)》」

2020年08月12日 | 製作日記 MIG-25
↓ミサイルの塗装。
実物の写真では後ろ半分と先っぽは白、その他はメタリックグレーっぽい色だ。
この後ろの大きなデルタ翼だけ黒みたいなパターンもあるけど塗り分けが面倒なので
もう白でいきます。その代わりにメタリックグレー部分に濃い薄いの変化を付けた。

↓以前記してたようにウェーヴの“H・アイズ”を使って赤外線ホーミング式の
レンズを再現。ホントはもう少し大きめのレンズみたいだけど余りモノで間に合わせた。

↓一番後方の尖がりは赤。
…んでデルタ翼のラダー部はどれを見ても翼と違う色してるのでやむなく塗り分け。
ミサイル塗るのに思ったより時間食ったなー(~~。

↓次にガイアカラーのクリアーブラックを使って機体のスス汚れを付けました。
写真のようにパネルラインの前半分をマスキングして後ろに吹き流すといい雰囲気になる。

↓こんな、後ろ向きのダクト辺りに付けるとなおそれらしい(矢印部)。
ベアメタル部分にもグラデーション追加。

↓続いて墨イレ作業。
エンジンノズル奥は最終こんな色。真ん中がロシアングリーンだったのが判明。

↓ノズルエンドはこんな具合。
マルチブラックを流した後に白く変色してる部分を狙って
マルチホワイトをちょびちょび付けた。ほんとに高温になると
白く変色してるんだよなー。

↓垂直尾翼のこのリベットだかスポット溶接だかの窪みを狙って墨を流す。
ちょっと浅めのモールドなのでやや乾かしてから溶剤を湿らせた綿棒で
軽く擦るとよさそうだ。

↓例の機体下面のモールドに流すとグッとメリハリが出る(^0^。
機体下面ってのはやや汚な過ぎるくらいがちょうどいい(笑)。

↓側面や上面はちょっと抑え気味にかな、かなり溶剤で薄めたのを流す。
側面なんかは雨ざらしのソビエト機らしく“水垢線”が付くようにするよろし。
でも自分でスジ彫りした機首部分はモールド深いから濃い目に入ってしまったのな(^^A。

↓ラダーの取り付け部辺りなんかは“水垢線”タレまくりだったりするのだ。

↓先ずは胴体だけやった状態だけど今回ここまで。
…ァー、まぁちょっと結構キツ目に墨入ってる感じだけどな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《одиннадцатьアジンナッツァッチ(11)》」

2020年08月02日 | 製作日記 MIG-25
↓ノズル。
この奥の方の格子(写真右の丸い円盤)はブラックに塗ってしまい勝ちなのだけど、
折角モールドあるしちょっとでも見えないかとグレーを吹いてみる。
後にウェザリングカラーのマルチブラックを流すつもりなんだけど。

↓で実機の写真ではこの波板の辺りは“バフ”みたいな色に変色しているようだ。
部品手前の方(機体後方)にいくにつれ上写真の336番“ヘンプ”みたいな色に
なるようグラデーションを付けた。

↓ノズルエンドの内側のヒダヒダはロシアングリーンみたいな色だ。
その一段奥のリング(矢印部)はやはり熱で焼けて白っぽい色に変色している。
ここで面白い事に気が付いた。同じ機体なのに左右のエンジンで変色のしかたが違ってる。
よく見ると同じ型のエンジンには違いないものの左と右、
つまり第一エンジンと第二エンジンで微妙に細かなディテールも違っていたりする。
製造した場所が違うのか、はたまた時期が違うのか知らないけどそんな仕様の違う
エンジンを一機の機体に同時に搭載しているのだ。 …ソビエトらしいや(^^。
ほんでそんなオチャメな状態を表現したくて変色した色を左右で違えてみる。
左はグリーンが薄くなっただけ、右は実機写真で見たまま感じたフレッシュのような色。

↓ノズルおお外のヒダヒダは基本黒鉄色。
円周上で2週類の板が交互に重なった構造なので
マスキングして微妙に色合いを変えてみた。
調合に使用したのはこの3色。

↓熱で青く変色したりしてるようなのでクリアーブルーを掛けてみたり。
右写真は塗装終了状態。

↓コックピットの前辺りには反射防止のフラットブラックを塗装。

↓垂直尾翼の上縁はブラックグレーのような色(矢印部)だけど、左右で
パターンが違っているのだ。写真で右に置いてあるのが左側翼、左が右側翼になる。
右側翼のこの細いグレーはあったり無かったりと個体差あり。

↓これもあったり無かったりと個体差があるけど、
主翼と水平尾翼の前縁が金属色だったりする(白矢印)。
黄矢印部はブラックグレー。これも同様に実機は塗ったり塗って無かったり。好み次第で付ける。
ICMの説明書にはこんな塗装指示はなし。ハセガワのにはあり。
…因みに、ICMの説明書の塗装図は胴体部分の塗装平面図が無い。これはイカン

↓ノズル周囲は組立るとこんな。
色々他作品写真も観察してるうちに発見もあって
エンジン上面のメタル塗装の範囲もやや変更したf(^^。
ICMの説明書には絵が無いンだものなー。

↓現状の機体塗装状況。汚しとか別にしてほぼこんな色合いになる。 …ラダー付いてないけどな。



↓裏はこんな感じ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《десятьヂェーシチ(10)》」

2020年07月24日 | 製作日記 MIG-25
↓機体基本色塗装前に、適当な位置のパネルライン内を黒く塗る。
この頃のソビエトの戦闘機って、言っちゃあ悪いけど結構汚いんだよな(^^A、
色ムラもバリバリなんだ。ブロック毎になんとなく色合いが違ってる写真をよく見かける。
だから何時ものようにモールドのスジ彫りに沿って黒くするのではなく
ここではパネル毎に完全に色を変えるような細工をしてみる。
…実はこういうのはモデラーにとっては嬉しいのだ。色彩情報増やせるし
戦車みたいにウェザーリング表現が出来るんである(^^。

↓ミグ25の色って、写真によってもバラツキあるけど、まあ「白に近いライトグレーで
なんとなく心持ち水色混じってるかなー」みたいな色。
さっきの黒マダラの上から吹き付けて、更に少し(基本色より)暗めの色でも
変化を付けてみた。単色塗装ではどうしても仕上がりが単調になり勝ちなので
こうすると見応えがアップするのだ。

↓で、胴体下面の後ろ半分はベアメタルになっている。つまり金属色そのままだ。
組立塗装図にも指示あるけど、実機写真が一番参考になるんだ。
胴体真ん中辺りはシルバーっぽくて、後ろのブロックに行くほど焦げ茶色っぽくなる。
写真は胴体下面のマスキング位置とそこに吹き付けた色の調合に使った塗料を示す。

↓かくしてこんな塗り分けに。
左写真の白矢印は吹き付けた後に黒を混ぜてやや暗くし、グラデーション効果を
出した部分。黄矢印は右側の色を左のシルバーエリアの小さなパネルに吹いたりした場所。

↓最後部辺りの“メタリック焦げ茶”とも言うべき色は機体上面にも回り込んでいる。
まあ色々写真見回すとこんなに暗い色になっていない機体もあったりと、固体差がある。

↓これは完全にでっちあげなんだけど、
所々細かいパネル単位でアイボリーっぽい色にもしてみる。
あっちこっちヘンな色に変色させるとソビエト機っぽい味が増すのな(笑:個人的先入観)。

↓機体基本色塗装完了。
基本色より更に明るい色をパネルの真ん中中心に吹き付けて
色あせ表現もするとこんな具合になった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《девятьヂェーヴィチ(9)》」

2020年07月12日 | 製作日記 MIG-25

↑梅雨のさなか、ベランダに出てみたら一羽の蛾が雨宿りしていた。
柄が迷彩っぽくてかっこいい。イギリス爆撃機“バルカンB2”に似ている。

↑更に横から見るとこんな。
背中の膨らみのボリュームがでっかくて、「ガンダム」の“ガウ攻撃空母”にも
似ていなくもない。生物の形はメカデザインモチーフとして素晴らしいのだ。
…次の日に見たらいなくなっていた。

↓吸気ダクトは内部の塗装を済ませてからでないと胴体が組み立てられない。
ICMの説明書にはこのダクト内は全て漠然と“STEEL(黒鉄色)”とあるだけ。
実機写真にこの中を撮影したのが見当たらないのでここはもう想像で塗り分けてみる。
ダクトのこぐち辺りはどうやらグレー系らしいので、奥は黒鉄色にゴールドを加えた
チタン系の色にした。

↓ウェザリングカラーも流す。
今回、コレを組み立てた後にある動画を観て判ったんだけど、このエンジンファンの
真ん中のコーン(矢印部)はロシアングリーンのような色が塗ってあった。一応参考までに。

↓組立して接着完了。
中を覗くとかろうじて奥にエンジンファンが確認出来る程度だ。
そいいう意味でもエンジンファンはシルバー等の明るい色がベスト。

↓インテイクダクト周囲は四方が別部品の囲み組立てになっていて白矢印の
合わせ部がどうもピッタリと閉じない。うーん自分はこういうパターン好きじゃないなあ(^^;。
あ、でこの黄色矢印部は実機写真から自作で追加した形状。多分“舷燈”だと思う。
左右対称にあり。

↓もうパテで強制的に塞いでしまいます!
繊細なモールドが近いので気を使うけど。

↓表面処理が済んだら一応サフ吹きしたいのでダクト内はマスキング。
毎度先に塗った部分があるとこういうのが面倒なのな。

↓サフ吹き完了。まあまあスッキリしたような。



…次回は機体の基本色塗装になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《восемьヴォースィミ(8)》」

2020年06月20日 | 製作日記 MIG-25
↓コックピットの塗装。
実機の写真では所々に四角い黒いパネル(スイッチ類のパネル)が
嵌ってるのが目についたのでここは先ず黒いサーフェイサーを吹き付ける。

↓その黒いパネルんとこにマスキングテープを貼って
コックピットの内装色を吹く。

↓ロシア現用機のコックピット色はクレオス〈391番〉ターコイズグリーン。
ちょっと「!ええっ?」と退いてしまう、にわかに信じ難い色だけど、
ホントにこんな色してる。資料写真の写り具合もあるけど、もう少しソフトな
色合いにしようと思ったので〈72番〉ミディアムブルーを少し混ぜ込んだ。

↓塗るとこんな。
わー、やっぱこれでも目が痛い色だなー。
マスキングを剥がすと綺麗に四角い黒が残ってる。

↓更に実機写真を参考に細筆を使って暫くちゅくちゅく塗り分けてみる。
インパネは計器類のデカールとかキットに含まれていないようなので、
なんかそんな風に見えるよう繕ってみるしかない。

↓何時ものようにマスキングテープでシートベルトも作ってみる。
お助けパーツも手元に無いしな~。

↓…なんとか墨入れまで漕ぎつけた。
まぁ思ったより上手くいってると自己満足。

↓で、今回の工夫は墨入れにMr.ウェザリングカラーのマルチホワイトも導入したところ。
計器類は黒いパネルに白で目盛りとか書いてあるんだけど、細筆では限界があるので
この白い墨を流して計器の外周に目盛りがある感じに見せようと考えた。
やりかたは計器を黒く塗った上でポチョンと白墨を落とし、乾かないうちに細い綿棒で
真ん中をチョンと吸い取ると外周にほんのり白い墨が残る。
これがなんとなく目盛りに見えないかという考えだ。
但し、計器部がしっかり凹になってる必要があるので浅いモールドの
計器部はピンバイスで深めにしておくとよいみたいだ。

↓ヘッドレストには文字が書いてあるようなのでマイクロデカールを使用(矢印)。
キットにもココに貼るデカールがあったけど黒い文字だったので
ヘッドレストを黒にしてしまった自分は黄色と白のものを他から流用。
実はよく見ると英語なんだけど1/72じゃあ肉眼で判別できない(^^。

↓組み立てるとこんな具合だ。
見えにくいので半割り状態だけど。…上手く“誤魔化せてる”ね(笑)。

↓機首内に埋め込んでしまうと結局この程度しか見えなくなる。
モデリングはとかく“自己満足”の世界なのである。



…ミグ25ってH.U.D.付いてないのな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《семьスイェーミ(7)》」

2020年06月07日 | 製作日記 MIG-25
↓やっとコックピットをやりだしました。
説明書ではこれが最初の項目なんだけど、機首の改造等もあり
エクステリアからずるずる進めてました。
コックピットは丁寧にも写真の白い丸で囲った沢山の部品で構成。

↓コレは操縦桿(左)と多分シート前にある脱出の時引っ張るヤツ(右)。
先ず操縦桿にくっ付いてるバナナみたいなの(白矢印)は本当はもっと
スプーンの取っ手のような細いものなので削ってみる。
引っ張るヤツは中が抜けていない(黄矢印)ので穴を開けられないかと。

↓…ちょっち苦しいけどなんとかなった。
しかしなんか削ると結構毛羽立つプラスチックだなあ。

↓大体組み立ててみるとこんな感じ。見えにくいので機体手前は外してます。
こりゃぁ、1/72にしては凄い精度だと思うのな。だって自分達の世代は未だに
旧ハセガワのミグ25のコックピット部品のイメージが頭から抜けてなかったりするから(笑)。
頻繁にヒコーキ作ってる人は違うんだろうけど。

↓因みに今ちょうどあるので旧ハセガワの部品も組んでみる(^^;。
  …コレですよ。1/72のコックピットはこのイメージ。
加えて当時は資料もなくてシートの形も想像で作ってるのが見て取れる。
勿論機体パーツの左右内壁はズンベラボン。これに到っては操縦桿もないなあ(^^A。
!お、でも発見、スロットルレバーがある(矢印)。
確か今回のICM製キットはこれが無かったなー。

↓旧ハセガワ計器板はまっ平な壁にデカールを貼って再現。
これもかなり想像でやっちゃってるレベル。
…まあでもこの“ICM”のキットは発売元がハセガワなので
「ミグ25についてはICMに任せた」って事なのかもな。

↓あー、しかしこの時代はお約束のパイロットが付いている!
ヘルメットがあの“フルフェイス”のタイプじゃないのが残念だけど。


〈閑話休題〉
↓ちょっと寄り道したけど、さっきのスロットルレバーは今回こんな感じ。
…これはこの形がレバー自体に当るのか、もしくは根元の形でレバー本体は無いのか不明。

↓でランナー炙り延ばしのブツ切りに
0.3mm径の真鍮線を突っ込んでこのような形に。

↓ソレを短く切ってさっきの部品に挿したのが写真左の矢印部。
その他の部品にも実機の写真を基にチマチマ追加したのが白い部分。

↓全体にもう一ランク細かくなった。
シートベルトの追加は塗装後の方がよさそうだ。

↓機体で挟んでみるとこんな具合だ。
計器板の上カバーにも這わせたコード等を追加。

機体の大きさの割りには狭そうなコックピットなのな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MIG-25《шестьシェースチ(6)》」

2020年05月29日 | 製作日記 MIG-25
↓当時“ミグ25P”に主に搭載されていたのは
「R-40 AA6 アクリッド」と呼ばれるミグ25専用の空対空ミサイルだ。
ハセガワ製のミサイルは発売時期が時期なのでこんな感じのクウォリティー。
殆ど細かなモールドは無し。
…まァでもあの時代にここまで調べがついてる事自体スゴイかも知れない。
おおまかにソレだと判る形をしているのだ。

↓前にこのキットを作ったときは気にしていなかった、というか
気が付いてなかったけど、よく見ると2種類のタイプが2発づつ、
計4発になっていたのな。
頭が尖ってるのがレーダーホーミング式、丸いのが赤外線ホーミング式らしい。

↓実物の写真と見比べた上でまず気になるのはオシリの形。
キットではぷっつり切れたような形だけど実際はオシリも尖ってる。
旋盤なんか無いので手業でいい加減なものの先ずはこんな部品を4個加工。

↓…大体だけどこんな形な。
で翼後部のラダーが凸モールドだったので彫り直し、
実物写真を見たままの形に細工。

↓更にコレ。
ちょっと面倒くさいけどプラ棒でこんな形を製作(左写真)。
えーとこれはココにひっつきます(右写真矢印)。1発につき対角に2箇所あり。
最初「なんじゃこら」と思ったけどおそらくこれが噴射口なんじゃないかと。
いや実際に発射するところの動画なんて見てないけどな。

↓その他のDU項目を以下のA~Hに示す。
A:帯状の凸追加。 B:下側にミサイル全長の8割を占める角柱のような凸あり。
C:ラダーを動かすロッドと思しき形(ラダー毎に一箇所づつ、つまり羽根の片面のみ)。
D:噴射口の熱対策らしきプレート。

↓前項の続き
E:帯状の凸追加。 F:更にこれも帯状の凸。G:なにやら長方形の凸(左右2箇所)。 
H:電子機器等、内容物を固定していると思しきビス(前半分に大小多数存在)。

↓かくしてこんな具合になった。
0.2mm厚プラペーパーとか、スケール的にやや出っ張り過ぎとは思うが
かなり詳しくはなったと思う。赤外線ホーミング式のヤツは
先っぽを削ってウェーヴの“H・アイズ”を付ければクリアーレンズ風にもできるね。

↓パイロンにはやはり真鍮線で固定する仕様に。

↓主翼にぶら提げてみる。お、ええんじゃないかな?
戦闘機の類って丁寧に作ったミサイル付けるとグッと絵になるのだ。ボリューム稼げるし。
F-22“ラプター”の模型がヤケに簡素に見えるのは兵装が内蔵式だからなんだよな。

↓おお。…ミグ25。
…主翼の前後方向に対してミサイルは若干下を向く設定なんだけど、
ちょっと下を向き過ぎてる気がする。要調整だ。

↓前から見るともの凄い威圧感。
冷戦時代、もしB-70とか、SR-71でソビエト領空を飛ぶと
途端にコレが追いかけて来たんである(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする