カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ジェットブルドーザー《1》」

2022年07月26日 | 製作日記 ジェットブルドーザー

漸く、コレにかかる気になりました(笑)。  …この難物。
以前、「昔プラモ」の回でも紹介させてもらった、70年代のイマイ製プラモデル。
パケには子供にも何か分かるよう「サンダーバードブルドーザー」となっている。
小学生の頃、ジェットブルドーザーが好きで2回くらいこのキット買った記憶が。
砂場に持っていって砂を押して遊びましたよ。
その頃はやはりテレビで見た形の記憶だけなので「こんな形だったよな」と
納得してたと思うけど、今このキットを見るともの凄い形の乖離に気が付く。
同時に売ってた「磁力牽引車」はそうでもないのになあ。
今回は「じゃア、どんな形だったら許せるのか」みたいな修正をやっていきますね(^^)。

↓メインパーツをざっと仮組。  おお。コレコレ。
…“ジェットブルドーザー”だとは認識できるけど、その全てにおいてバランスがおかしい(笑)。
まぁ、テレビ番組と切り離してしまえば、これはこれでカッコイイのかもしれないけど。
先ず問題の大きさから言うと、“鼻ベチャ”。コックピットのすぐ前辺りはこんな絶壁ではなく
もっと尖った感じだ。次に足回りのボリュームが足りない。この見えてる4つの車輪は
この1.5倍くらいの径があるイメージだ。その次にこの背中に背負った箱形状。
ここは箱ではなく正確にはやや楕円形に変形した瓶のキャップのような形だ。

↓あまりに修正箇所が多いのでマストな部分を纏めてみると写真の項目が挙げられる。
丸内の数字は後の説明に登場する番号に対応。
①の破線は前の盛り形状。それに伴い②の赤斜線部は削り(不要)となる。
③はコックピットの出っ張りの後の方もボリュームを破線まで増したい。
④はそれに伴う削り部分。⑤は例の形が違う箱。ここは作り直す他なさそうだ。
⑥の部分も余肉が大きい感じ。
…で、②番と⑥番の兼ね合いから、もうこのボディー下パーツは不要と判断する。
シャシー部分はプラ板の箱組で工面したほうが早そうである。
「フルスクラッチの方が早い」という意見あり(^^A。
いやでも芯があるほうがいくらか楽だし、今回に限っては
「イマイのキットを使う」事に意義があるのだ(~~)b。

↓えー先ず⑤の箱カット。やりやすい順番で前後するけど…。

↓写真の上方にあるのは食玩のジェットブルドーザー。
食玩は結構正確に形を捉えてるのでめっちゃ参考になる。
見比べて、横方向のボリュームも足す判断。3mm厚のプラボードをあてがう(矢印)。

↓ボディー下パーツを使わないので下の部分にやや盛りの箇所がでる。
このようにプラボードの積層でフォロー。角を丸めて形を絞り込む。

↓⑤の箱のカットで開いた穴を塞ぐのに1mm厚のプラ板を使用。
加えて赤斜線部、④番の余肉をカット。矢印は③番の肉盛り範囲の目安に立てたプラ板。

↓①番の肉盛り範囲の目安もつけておく(矢印)。
この大砲(ニトロ弾発射砲身)の位置はたまたまジャストだったので
それを盛り部分の軸として使う。左右のシンメトリを出すのにも役立つのな。

↓…で、こんな感じ。
出来れば「イマイのサンダーバードブルドーザー」の面影を残したいと思ったけど、
こんなに四方八方をプラ板で囲ってしまっては面影がほぼ消えてしまいそうだよ(++;。

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「BRDM-2《П'ятнадцять (ピヤトナイツェチ)⑮》」

2022年07月16日 | 製作日記 BRDM-2装甲車
コロナ新規患者がまた増えている。第7波だ。
しかし明日は祇園祭をやるらしいね。
大丈夫かなー、天神祭り以上に人が密集するのに…。

↓残りのパーツを付けちゃいますね。
これはバックミラー。ミラー部分にはミラーシートを貼ってそれっぽく(矢印部)。

↓ちょっと写真で見難いけど、機関砲照準器のワイパーはエッチングパーツ(矢印)。
これがまたむっちゃちっこい。全長3mmくらい。
エッチングの板から切り離した時点でくしゃみとかしたら絶対紛失する。

↓同じくちっこいのがこのスクリュー孔の蓋の押さえ金具(矢印2ヶ所)。
流石に薄いのでリアルなんだけどな。

↓矢印のパーツは予め組んであったけど折れ易いから接着を保留してた
旗のポールの受け金具。接着代が少なく触ったらすぐ取れるな。

↓で、まだアンテナが残ってたのですわ。
このまま使ってもいいんだけど、もっと長い状態の資料写真を発見。
先ずこの矢印の所から先は切り飛ばす。

↓0.3mm径の真鍮線でこんな形に。
さっきのパーツは矢印部で、やや力をかけて曲げてあるのがミソ。
左の直線のはこのアンテナを湾曲させた状態で固定する棒。

↓着けるとこんな具合になる。戦車でもよくこんなアンテナあるよな。

↓かくして「BRDM-2装甲車」完成。永らくお付き合いお疲れ様でした。
ネームプレートは手前側面に付けた。PC出力の紙の上からアクリルプレートを
ピン留めだ。1/1000の「ドメラーズⅢ世」でやったのと同じ。





↓えー、天井の蓋を外して裏返すとこんな。
左の方、沢山のペリスコープは根元(覗く所)が車体側に残る形だ。

↓内装も一通りどこから見ても殺風景さはない。





↓百均のプラケースに丁度収まることを狙った。埃除け対策も万全。



このキット、組み始めの方で“パーツの取り付け穴を自分で開けろ”という
指示があったと記したけど、実は“この穴は使わないから埋めろ”って指示もあったのだ。
キットにバリエーションが複数あるからこんな事になってるんだよな。
で、いくつかは穴も埋めたけど、埋めるの面倒臭くなって本来このキットでは
使わない設定のパーツを無理やり付けたりもした。
だから設定がややゴッタ(混ぜこぜ)になってる。
内装に無線機とかの機材自作した時点でもうゴチャゴチャだったんだけど(^0^;。

タイヤを切った状態なのでヴィネットが自然な感じになったかと。
…ところで、さっき祇園際のハナシが出たけど、これに使う山鉾は曲がり角を通過するのに
もの凄い苦労しながら方向転換する。“辻回し”というやつだ。
竹を車輪の下に敷いて、水をかけながら力尽くで滑らせて回転させる。…何年か前に見てて
「山鉾にステアリング付けたら早く曲がれるよな」と思ったことがある。
でもこの祭りに際しては必死こいて方向転換するのが迫力で見所なんだそうだ。
4WS機構で車輪を曲げてコーナリングしたら、ワビもサビもなくなっちゃうんだろうね(笑)。
岸和田のだんじり祭りとは性格が違うのだ。
でもその曲げる機構を大勢で操作するとか、それはそれでカッチョイーかもしれないぞ。

      《閑話休題》
水陸両用、さらに泥濘でスタックしないよう補助輪が付いていたりと盛り沢山な車である。
BRDM-1、BRDM-2、初期型から後期型までいろんな仕様が沢山作られたようだ。
ロシアのメカものは丈夫で安くて使い勝手もいいっていうイメージがある。
払い下げの車体を民間用に改造して、キャンピングカーみたいになってる動画も見た。
それどころか客を乗せるタクシーになってたりとか。乗り心地は悪そうだけど。
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「BRDM-2《Чотирнадцять (チュトゥルナイツェチ)⑭》」

2022年07月12日 | 製作日記 BRDM-2装甲車
↓アンちゃん2人を塗装。
フィギュアのパケでは迷彩服だったけど、国連仕様のBRDM装甲車の
上に座ってる人の写真を見て、そんな色に塗る事にした。
ちょっと服の形は違うけど防弾チョッキを羽織ってるところは似ている。
先ず基本はこんな、ちょうどゼレンスキー大統領が着てるシャツみたいな
色で、防弾チョッキはそれよりやや明るめのグリーンである。
写真には水色のキャップをかむった人が居たので例のツバ付き帽子は
水色に塗った。 …確かにちょっと国連っぽいかも。

↓携帯のピストルはなんか“SIG”系っぽいのが
プラ製のホルスターに入ってる形のが付いていた(矢印)。
隣に“ウジー”のサブマシンガンもあるけどコレは使わない。

↓こんな具合になった。
…んー、ドライブラシがイマイチだな。
そう言やあ昔、ある“Y”さんという著名なモデラーの方に、
「ドライブラシって、筆のタッチが出ちゃうと失敗なんです」
と言われたことがある。 …あいやァ、それは解ってるんです、
解ってるんですけど、筆に付いた塗料がいいアンバイに乾くまで
待ちきれないのなf(^^;。 本当はビシバシ擦ってるのに
僅かに塗料が付くくらいまで乾かさないといけないのが、待ちきれなくて
やっちゃうからいかにも“筆で擦った”ようなタッチが出てしまう(泣)。
筆の毛ももっとヤラカイの使うべきなんだろうし。

↓荷物もこんな感じ。
何れも基本色を塗ってそれより暗い色で墨を流し、
後に明るい色でドライブラシしている。

↓荷物類はこのように配置(各矢印部)。
左写真の上の壁に付けた2つは実車写真でこんな形の袋が
壁に付けてあるのを見て真似した。

↓フィギュアを再び配置。
泥濘んだ分かれ道で、道に迷ったのか停車して、無線で連絡取り合ってる、
みたいなシチュエーションが想像出来る。後にもいっぱい車列がいるのかもとか…。



木製の飾り台にもニスを塗った。
でもまだ完成じゃないのな。触ると取れ易いパーツが幾つか残ってます。
→次回完成予定
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「BRDM-2《Тринадцять (トゥリナイツェチ)⑬》」

2022年07月06日 | 製作日記 BRDM-2装甲車
↓泥濘設定の地面の色は基本この2色で作りました。
後にチラッと見えてる、ウェザリングパステルの色に似せて作ろうと。

↓先ずは全体に吹きつけ(左写真)。
タイヤが押しのけて盛り上がった部分にやや濃い色を筆塗り(中写真)。
轍の低い部分もやや濃い色にして、逆に高い部分には明るい色を
ドライブラシ(右写真)。あと、周囲の垂直面にフラットブラックを塗る。

↓ウェザリングパステルをかける。
ここで使ったのはMrホビーのPW01(ダークブラウン)。
あやー、塗った色よりちょっと赤っぽかったかなf(^^;。
泥濘というより、雨があがってから時間が経ってちょっと乾いた感じに
なってしまったけどな。  なんかティラミス食べたくなった(笑)。

↓タイヤが押しのけた分は新しい泥んこらしく半艶にした(白矢印)。
尚、この黄矢印の孔はフィギュアを立てる予定の足跡。

↓車体側、タイヤの汚れは同ウェザリングパステルをシンナーで溶いて
無造作に塗りつけ、綿棒で出っ張った接地面だけ軽く拭き取るといい感じになる。

↓フィギュアも用意。これ実はドイツ国籍の兵士。
以前に写真左側の人を紹介したけど、この右側の人も追加。
現用の兵隊キットはバリエーションが少なくて悩んだけど、
どの国籍のも同じようなカッコにみえるのでこの辺りで妥協したのだ。
…てなワケで本キットに付属のものではないので、
思ったレイアウトにしようとすると腕の位置とかどうしても不自然になる。
考えたあげく、二人の右腕は交換、そして右側の人の左腕は
いったん切り離して肘を曲げたように改造。
人形改造はヘタレなので若干不自然な感じだけどな(^^A。

↓ディスプレイベースに仮に置いてみるとこんな。
地面の範囲を決めてプラボードを切り出してしまってから、
あとで強引に左側にフィギュアを立てる変更をしたのでバランスがおかしい。
ちょっと失敗。…でも多分、下の木製飾り台にニスを塗って濃い色になると
気にならなくなる筈。



↑この前に立ってる人のツバ付き帽子スタイルが実は気に入ってる。
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「BRDM-2《Дванадцять (ドゥヴァナイツェチ)⑫》」

2022年07月01日 | 製作日記 BRDM-2装甲車
本日昼、自室内の気温が41.7度を記録しました。
自分のように高温に耐性があるとしても、換気が必要な塗装作業は
エアコンが使えず不可能だと思います。 また作業が中断するかも…(^^;

↓チッピングをしていくのな。
“錆びの色”は自分はいつもこの塗料の組み合わせで作る。

↓まァ実際にこんなにあちこち錆びまくることなんて、よっぽど使い込んだ
車体でないかぎり無いんだけど、モデリング的に“鉄板感”が得られるので
AFVはやや過剰にやってしまう。実際、戦車モデラーはこれが楽しくて
やってるンじゃないかと思うんだけど。
でその後、左写真の矢印部など、特に密集した錆びがある部分には
ウェザリングカラーのグランドブラウンで錆び垂れをつけると雨ざらし感もアップ。

↓ショベルとかロープリールとかの装備品も付けた。

↓フロントウィンドーはゴムパッキンとワイパー部分が黒なので
ちょっと面倒だけどマスキングして塗装。

↓アンテナ、バックミラー等の折れ易い部分を除き完了。
フロントウィンドーの装甲板は開いた状態で固定。

↓ちょっと車体は置いといて、ここでディスプレイ方法を考える。
やっぱり地面が欲しいので、泥濘(ぬかるみ)用の補助輪が出ていることもあり
泥んこ道にしようと。先ず3mm厚のプラボードにタイヤの位置を写し取っておいて、
ルーターでタイヤのめり込み分を掘り下げる(右写真矢印)。

↓続いてエポキシパテでタイヤが押し広げた泥や轍の盛り上がり等を
ざっとの形に成形(左写真)。更に彫刻刀で轍の凹み部分をえぐる(右写真矢印部)。

↓でからポリエステルパテで凸凹間を整える。→固まったら紙やすりでざっとならす。

↓タミヤパテの溶いたヤツを全体に塗って、細かい部分を成形。
特に写真のような、タイヤに押されて泥がブニューっと広がったような感じは
タミヤパテをヘラで擦り着ける時に作れる。

↓また固まるのを待って、今度はまた溶きパテを塗ってすかさず歯ブラシで
叩いて泥んこの砂の感じを出す。

↓…以上でベース地面の工作完了。
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