カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「エコプラガンダム《其の3》」

2022年12月25日 | 製作日記 エコプラガンダム
クリスマスはショートケーキでも食べながらブログ更新(^^)。

↓前回作ったポーズを見ていて更に「こうした方がカッコ良いンじゃないか」
と思うところを突っ込んでいきます。
先ず頭をもっと上に向かせて上空の敵を狙ってる感じを強調。
頭ねぇ、これが左右に回転するだけであんまり上を向かない。
よく見ると首の根元の形とか、あの黄色い襟みたいな形が干渉して
邪魔してるんだ。コレを目立たない範囲で削り取ってしまう。
後側の首はもう削除(白矢印)して頭が上を向くように、
襟の左土手を削って(黄矢印)更に頭が右を向くようにした。

↓頭部自体の後スソもちょっと削り込んだ(矢印部)。

↓以上の処理でこんな具合に右上を向いた。

↓ここでちょっと気になってた、部品成形上の都合で不自然になってる部分を
2件ほど修正。一つ目は脚のフクラハギの横にある段差。
パーツ割りの加減でこんな段差が出来てる(左写真矢印部)のでヤスる。

↓二つ目はバックパックのノズル。
左写真白矢印部に同じような段差あり。
それと噴射口の中もヘンに肉が付いてるので削り込んでおいた(左写真黄矢印部)。
何れもエコプラならではの修正になるかと。

↓えと、ポーズ修正に戻って、今度は左手。
前々回紹介したようにやや不自然な形なのでここは平手に修正する事にした。
先ず写真のようにエッチングソーかなんかで指部分だけをカットする。

↓手のひらの欠けてる所にプラ板で蓋をして1.5mm厚プラ板の
幅もこれまた1.5mm位の千切り棒を作り、それのブツ切りで指を工作。
…これもねー市販のお助け部品で平手のパーツが売ってるけど、
これ一個の為に数百円払うのが嫌なのでもう作るぞ(笑)。

↓で右手。
上手くライフル掴んでるしこれでいいかな、と思ってたらなんと
人差し指がトリガーに掛かってないんだなこれが(矢印部)f(^^;。
なーんか掴んでる位置もおかしいし…。

↓しゃアないからこれも改造。
先ずは人差し指だけカット。更にライフルのグリップが通る穴を
前方向に少し広げて後ろ側にプラ板を噛ませる(左写真の白い部分)。
何をしてるかというとライフルの位置を前側、更に下側にズラす操作を。

↓調整後はこんな具合に。
当然人差し指分ライフルが下がり、加えてやや前方に移動。
トリガーガードの中に追加指を差し込めるようにした。
でもこりゃもう拳をライフルに接着するしかないかー。

↓じゃア例のライフル右側の肉ヌスミを埋めておいて…と。

↓こんな具合に工作。人差し指は左手の要領で作った。
ライフルグリップ下部は長いのでカットし、本来の形っぽく修正(左写真矢印部)。
拳を接着したのでもう抜き差ししないからね。
んーん、でもこれでもよく考えたらライフルのグリップが手のひらの中を
通ってるんだよなあ。まァ誰も突っ込まないけどな。

↓…以上でこんな感じになった。
前回よりだいぶん自然なポーズに見えるけどどんな具合?
…作業量の割りにはあんまり画的に変わってないね(^0^A


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「エコプラガンダム《其の2》」

2022年12月19日 | 製作日記 エコプラガンダム
寒くなったねェ! …自分の作業場も遂に昼でも10℃を下回ったので
電気ファンヒーターに替わって石油ストーブを発動した。
外じゃマフラーとか手袋が欲しいくらいの気温になってるので
あんまり外出したくない感じだなあ。

↓まぁね、仁王立ちのガンダムなんて皆んなもう見飽きてるだろうから
ポーズをつけた形にしたいと考える。ウチの飾り棚に置く際、
結構高さの無い場所が多くて困ったりするので“中腰”とか、
そんな感じに出来ないかと…。この前の“アイアンギアー”だって
置く場所が制限されてるくらいだから。
で、先ず脚の膝関節の自由度を上げるため左写真黄矢印部を削る(右写真白矢印部)。

↓するとこんな具合に通常より15度~20度くらい深く曲がるようになる。

↓片膝ついて中腰にするには片側の脚を大腿部から深く曲げる必要があるので
邪魔な腰のアーマーも写真の破線部で切断する事になる。

↓切るとこんな。
この際、内側から嵌め込んだ部品も脚を曲げて干渉する部分を排除。

↓一旦仮に組み立ててみるとこんな感じかな。
当然固定ポーズになっちゃうね。可動部分が多い、自由度のあるキット
ならそのまま組んでもこれが出来るヤツがあったりするのかな。

↓ …んー、でも片足をこうしただけではまだポーズが不自然だね。
もう片方の足は付け根から角度を外側に向け、地面に着いた3箇所を
きれいな三角形にしないとな。

↓この場合、右足の足首をもっと伸ばしたいので
上写真の黄矢印と赤矢印の部分を削る。下写真が削った後の状態。



↓このくらい伸ばせればいいのかな。

↓ここからちょっと面倒くさいけど、
右足の付け根のジョイント穴を後45度方向にずらして開け直す。
この時3~4mm上側にもずらしたいのでプラ板で上方向に肉を盛り、
その上で移動。右写真黄矢印部にオリジナル穴を埋めた跡が見える。

↓新しい穴を使って組み直すとこんな具合だ。
穴の位置を高くしたせいで上体が真っ直ぐ立っている。
45度移動だけだと写真左にひっくり返りそうな体勢になるところだったのだ。

↓…結構自然な雰囲気になったね。
岩陰に隠れながら空中にいる敵をビームライフルで狙う、みたいな感じかな。
このポーズなら脚の裏のモールドもちゃんと活かせるしね。


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「エコプラガンダム《其の1》」

2022年12月14日 | 製作日記 エコプラガンダム

家電量販店で簡単なアンケートに答えたら“ガンプラ”が貰える、
というのでやってみた。そしたら上の写真のような割りと本格的な
プラモを渡された。「余ったランナーはまたリサイクルの箱に投函してね」という事だった。
1/144のガンダムなんて、マトモに買えば2000円以上するよな。
これは実質只なので廉価版のキットにしたって結構なお得感である。
まぁコレ自体がもうリサイクル品なので色プラではなくあらゆる色プラが
混ぜこせになった“焦げ茶グレー”一色なんだけど。

↓パーツ内容としては“組立体験会Ver.”となっている。
箱が無い、“ハコネーゼ”状態なものの付いてた組立説明書は
オールカラーでゴージャス。…バンダイさんは儲かってるから太っ腹なのか。
プラスチックゴミ問題が騒がれつつある中でプラモも“エコ”の時代、
無駄を無くす協力も兼ねて自分も組立体験してみます(笑)。
…モビルスーツのプラモは昔ガンプラが流行りだした頃に1/144を数体、
15年位前に1/100(MG)を一体つくったくらいなのでもの凄く久しぶりになる。

↓色は単色だけど、実際の色分け通りにパーツが分かれてる。
こりゃあ最近の「HG」とかとほぼ同んなじなんじゃないの?

↓近頃のキットは尖がりパーツの規定みたいなのがあるせいか、
こう云う(矢印部)余肉を付けて危なくないようにしてあるのな。
これはヤスって尖らせればよろし。

↓お。やっぱカッコええわ(^^)
当たり前だけど昔の300円のとは違う。

↓どんどんいきましょ。
おー。こんなパーツまで別体になってる(矢印)。
昔のは1/100サイズのでも足首動かなかったんだから…。

↓脚も30度くらい外向きに出来る。
昔はイチイチ改造でこれをやってたんだよ(泣)。

↓あっ、あんまり期待するとこんな所に省略が。
肩アーマーの中身がアーマーと一体成形になっとる。
これでは腕を横にあげられないぞ。

↓ナックルもこんな具合だ。
ライフル持たせる穴は解るけど、退け防止の肉盗みで
中はほぼ空洞状態(矢印部)。

↓極めつけはコレだ。
ビームライフルの右面から肉盗みまくってる(^^A。
完成したガンダムの右手に持たせて、左前から鑑賞しろって事だよな。
…まこりゃあパテ埋めでフォローするかな。

↓エコプラガンダム組立完了。最近のガンプラらしいイイスタイルです。
…何度も言うけど只で貰ったキットです。
シールドは付いてなかったけど。これで自分も組立体験出来ました。
「プラモってこんなに簡単に作れるんだー…みたいな」。
スナップフィットなので余計に瞬殺です。 



…で! こっからが本題です。
塗装を含め、小改造して自分なりのアレンジを加えた作品にしようと考え中…。

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「ディレリクト・シップ」(食玩リペイント)

2022年12月01日 | ディレリクトシップ
何時ものように中古おもちゃ屋を物色していると食玩の棚で
手のひらサイズの「エイリアン」に出てくる宇宙人の船を発見。
「お。…前からなんとなく欲しかったような欲しくなかったような…」
と暫く考えてやっぱり購入。飾り台を付けてヴィネット風にすれば
もうちょっと見栄えのする物体になる、と考えた。
袋に書いてあったのは“特典のオマケパーツばかりを集めたもの”らしい。
4個の部品がパーフェクトになっててなんとなくオトクな気もする。

↓この宇宙船、一般には“エンジニアの宇宙船”とか
“ディレリクト シップ(遺棄船)”と呼ばれてるらしい。
まあまあ表面のモールドも結構よく出来てるけど、
実物の写真を見てややチマチマしたディテールを追加(矢印部等)。
映画に出てきたプロップモデルはよくよく見ると全体が素晴らしいモールドで、
H.R.ギーガー氏の画の世界感を塊りにしたようなシロモノなのだ。

↓「アイアンギアー」とかで使った小サイズの丸デコパを用意。
それと、デコパの上面と同サイズに合わせてプラ板を切り取る。

↓パテ盛りの準備に彫刻刀で溝を付けまくり、船体の台座になる部分に
プラボードのカケラを配置(矢印部)。船体は少し斜めに固定する感じだからね。

↓エポキシパテで惑星LV426の表面みたいなゴツゴツを作る(左写真)。
続いてタミヤパテをそのままヘラで塗りつけて更に険しくする感じ(中写真)。
その上から溶きパテを塗ってケバケバを滑らかにする(右写真)。
ま、なんかこんな感じでイイんじゃないの。映画のシーンではなんか
溶岩が固まったような奇岩があちこちにある雰囲気だったよな。

↓船体を再塗装。
プロップモデルを見た上では船体の基本色はメタリックグレーっぽい。
それが長年の風雨に晒されて水垢や錆びで汚れまくり、なんとなく茶系の
色に変色してる、と考えるのが正なのかな。
写真はメタリックグレーを吹き付けた直後で、この後ウェザリングカラーの
グランドブラウンで墨入れし、更にフラットブラウンをちょこちょこ筆塗りした。

↓地面は暗いめのグレー。
ウェザリングカラーのマルチブラックで墨流しし、
ウェザリングパステルのチャコールブラックを振りかけた。
重量バランスのせいか上手くいい姿勢で船体を固定できないので
一本だけ真鍮線を立てて船体と連結するようにした。

↓本体を載せるとこんな具合。
おお。ディレリクト・シップ。
この前?に突き出た2本の腕が重くてただ置くだけでは
こういう姿勢になってくれないのだ。

↓この矢印のとことか、モールドが甘い感じだったので
ランナー伸ばし線やプラペーパーで凹凸を際立たせた。

↓ココ(矢印)は天窓でプロップでは透明なのだ。
あの“スペースジョッキー”があった場所の真上にあたる。
なんとなく曇りガラスに見えるよう塗ってみた。

↓H.R.ギーガー氏のデザイン画を見ると、宇宙船の形は
上から見ると“コ”の字型で結構四角いイメージだった。
プロップモデルではそれよりやや丸い感じの
“C”の字に近い形に出来上がっている。
「プロメテウス」の時はもっと丸くなって真ん丸に近い。
そう、“あのシーン”でアレが出来るように(笑)。
最長寸175メートルの宇宙船、転がすなよ(^^A。

↓でも大体皆んなの頭の中のイメージはこの方向から見た姿だけだよなあf(^^;。

…余談だけど、この映画での“エイリアン”は他の生物に一旦寄生してその生物の形態を真似、
あらゆる環境にスピーディーに対応するという能力の生物だったんだよな。
だからあの骨が外側にむき出しになったような体はこの船の持ち主、
つまりエンジニア達の体の形態を真似たからなんだ。
なのでスペースジョッキーは裸状態なのだ。宇宙服も何も着てない。
もっとも“服”なんていう考えさえもない文明の人達なのかも知れない。
多分座ると椅子に体が接続して同化する、そんなデザインに思える。
この船の表面も同じような形態だ。地球で云う機械なのか半分生物なのかも不明。
でも、映画「プロメテウス」ではその設定を覆してしまっている。
同じ監督だったのに…。
エンジニア達はみんな白いつるつるの肌で、…じゃあの操縦席に座ってた
スペースジョッキーは何?とか言うとあれは宇宙服だったと。
このディレリクトシップと同じ“骨骨”した形態の機械服なのだと。
「えー!それじゃおかしいよなあー」だったらエイリアンのあの“骨骨”デザインは
どうなるのか。宇宙服の形態は模写しないだろうから白くてつるつるになる筈だよな。
冒頭にでてくる宇宙船もスベスベの円盤みたいだし、ディレリクト・シップと
全然似てないのだ。自分もこの2本の映画好きなんだけど、ちょっと設定が曖昧に
なってるのがオシイなあ…。途中で「地球人と同じ遺伝子」なんて設定入れるからだよ。
ん?あー、でも一本目に出てくるエイリアン、ケインに似てない…(爆)。
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