カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「スターデストロイヤー 《Ep.1》」

2016年05月31日 | 製作日記 スターデストロイヤー
キャラクター物のミニキットもダッソーラファールどころの騒ぎじゃなくなっていた。
「スターウォーズ」シリーズを展開中のバンダイから、ガレキでしか見たこと無いような
アイテムがメカコレサイズで発売になったのだ。APC内でも話題沸騰だったので買ってみた。

↑全長10cmくらいの「スターデストロイヤー」。
あの表面モールドがちまちましたのが“売り”のこのアイテムを、
こんなサイズで出してしまって大丈夫なのか…。

↓!おおーっとお。予想を超える出来ばえ^^。艦上構造物の側面なんか、
インジェクションキットの限界を見た気がする。しかもスナップフィットで
あっけなく形になってしまった。マッタク恐ろしい時代である。

↓噴射口周りもほぼ文句無し。詳細な形から「~Ep.5」版の「アベンジャー」を
モデル化したのが判る。

↓…ディテールアップの余地なしかなと思いつつ、
暫く眺めてみると流石にインジェクションキットの弱点を発見。
構造物側面のワヤワヤを成形する為の“抜き方向”によっては一体成形した屋根部分が
ズンベラボンになっていたりする(矢印部)。これはまあ仕方ないハナシだけど。

↓で、そんな部分を中心に先ずスジ彫りを適当に入れてプラチップで凸形状も追加してみた。
このサイズともなると「ギャラクティカ」の時より更に細かいチップにしないと
小屋でも建っているかの大きさになってしまう(^^;。0.2mm厚のプラペーパーを使用。
スジ彫りにしても多分、家の脇の下水運河くらいあるだろうけど…。

↓全体もそんな感じでモールドを追加。…バンダイさんはこのスケールなのであえて
スジ彫りを入れなかったらしいけど、自分はこの程度入ってる方が好みである。
でも「スターウォーズ展」で見たプロップモデルは、スジ彫りじゃなく鉛筆でうっすら描いた
線だったくらいだから、当然オーバースケールなのは承知の上である。

↓毎度のちょっと大きめのデコパを用意してヴィネットのような作品を企んでいます。
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「ダッソー ラファール 《cinq サンク》」

2016年05月20日 | 製作日記 ダッソーラファール
↓デカールもそこそこクウォリティーの高いものが入っていた。
レスキューマークとか、そのくらいの詳細まで再現可能。

↓ちょっと貼るスペースよりデカールのサイズがオーバーしてて
辛いところもあったりしたけど。

↓…まぁこんな具合である。
デカール自体の質が結構硬かったりして上手く曲面に沿わず、
このサイズもあって自分の持ってるマークソフターでもなかなか貼れなかった所があり
結果、完全に説明書の指示通りの場所に貼ってなかったりしてるけどね(^^A。

↓H.U.D.(ヘッドアップディスプレイ)をつけたいと考えた。
最近の戦闘機はもうこれに映る情報だけで扱えてしまうのだ。
それと実機の写真でこのディスプレイがエメラルドグリーンに反射してるのが
目立ってカッコよかったってのもありで。0.3mm厚の透明プラ板から切り出してみた。

↓キャノピー越しでも案外目立つのでこれは効果あり。

↓外部タンクやミサイルを接着し、デコパージュにネームプレートを付けて完成!



↓モデルが1/144と小さいので、でっかい外部タンクはボリューム増し効果があって
なるべくつけた方がいいかも。空中給油管もいいアクセントになっている。
…ヒコーキモケイの“やってしまうあるある”→他人の作品でもつい真ん前から見て
翼の左右対称を確かめてしまう(笑)。


昔作った、“ユーロファイター”と並べてみた。
同時期にヨーロッパで開発が進められてた機体としてある意味ライバル機同士なんである。
ユーロ~も多分ドイツレベル製だったと思うけど、ラファールのモールドは格段に
詳細なものになっている。



↑“ユーロファイター”は凄くコンパクトに纏まった機体のイメージだったんだけど
“ラファール”(写真右)はなんとユーロファイター(左)より小柄なのだ!

余談だけど、ダッソーアビエーションの子会社で“ダッソーシステムズ”という会社が
作った“CATIA”と云う3次元作成ソフトがある。
この機体はそのソフトを使って設計されているらしい。
自分は過去に仕事でこのソフトを何年も使っていた事があり、他にもいろいろ3Dソフトを
さわったけど、その頃、つまり'90年代の時点に限ってはファジー(曖昧)な曲面の
作成の自由度はCATIAがダントツにトップレベルだった。
おそらく、このソフトは航空機の空力を盛り込んだ機体の形を検討するためのものだったに
違いないので、他の工業製品のためのソフトとはその辺りが一線を画していたのだ。

それを踏まえた上でこの戦闘機を見るとなるほど過去の様々な機体に比べて表面の曲線が
デリケートかつ、異様に凝っている気がしてくるのである。
こういう曲面の凝った機体はロシアのフランカーでも見られたけど、
アレもかなり空力重視だったんだろうなあ…。
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「ダッソー ラファール 《quatre クァトル》」

2016年05月13日 | 製作日記 ダッソーラファール
↓ややっ、よく見ると機銃のマズル形状が加工されていないぞ(矢印部)。
で、資料写真を見てみるとここは素直なバルジ形状になっていたり
くぼんで機銃のバレルが見えていたりと写真ごとにマチマチである。
カバーが付けてあるのか、もしくは開閉可能な機構になっているのか。

↓自分は機銃だと判る形にしたかったのでルーターでそんな形に加工した。

↓墨入れはいつも通り水性ペンで。
今回ピグマのブラックとガンダムマーカーの水性グレーを併用。

↓処理後はこんな感じだ。
モールドとして強調したい部分はブラック、それ以外はグレーを使用といった感じ。
綿棒で擦ったときに、いい具合に綺麗に拭き取れたり拭き取れなかったりして、
それが逆に汚し処理のようになるわけだ。
1/144というスケールではブラシによるグラデーションは荒すぎる。

↓これはミサイルのパイロン部品なのだけど、成形ゲート(樹脂の流れ込む
細い部分)の位置が部品の形に対して上だったり下だったりしている。
こんなの見たのは初めてである。まあどうでもいいハナシだけど。

↓ミサイルも塗装。この赤いマーキングとかはデカールがあったりしたが
もう塗装でやってしまった。

↓毎回ちょっとめんどくさい風防。
曲面になじまないところは分割して貼るなどの対応で。

↓ンでこれも墨入れ。機体側の汚れ具合となじませる為。

↓…おお、ダッソーラファール。



あとは細かい部品とデカールのみ(^^。
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「ダッソー ラファール 《trois トロワ》」

2016年05月07日 | 製作日記 ダッソーラファール
↓…機体の基本色を塗装します。
ラファールってだいたいエアクラフトグレー単色みたいな感じが強いけど、
写真をよく見ると結構パネルごとやラダー部分でビミョーに色バラツキがある。
で、一番明るいと思われる場所から塗装しておいてマスキングし、順に濃い色を
載せていこうかと。今回はクレオス332番(ライトエアクラフトグレー)ベースで
同じくクレオス97番(灰色9号)を混ぜて白くした色から塗装。

↓ほんでもってマスキング。ノーズコーンとか、翼端のスラット、ラダー部分が
白っぽいので隠す。コックピット左右後方辺りに、細かい長方形で白っぽく変色した
ような部分が多数あり(矢印部)。1/48でコレを再現している作例をみかけたので
よし!自分は1/144で挑戦してやろうと。
このキットは出来がいいのでコレといったDUも出来ないし
こんなところでアピールポイントを作ろうとしたのなf(^^;。

↓332番を吹いてマスキングを取るとこんな具合になった。
…やや明暗差が実際より極端気味だけど、このくらい目立った方がいいかもしれない。
尚、機体後部は機首側よりやや暗い色味にした。

↓ジェットノズルはメタリックグレー系。よくノズル周囲のボディー部分まで
焼鉄色みたいな、ベアメタルっぽい感じになってる機体を見かける事が多いけど、
ラファールに限ってはノズル寸前まで綺麗な基本色のようである。

↓機首下部にこんな“ヒゲ”を見つけた。キットにはオミットされてるので
付けてみる。最終段階で付けてまた塗るのが面倒だったので基本色を塗る前に付けて
しまったけど、こりゃアまたうっかり触って取れるだろうなあ。

↓大まかの塗りワケ終了。
資料写真で感じた通りに塗ってみた。機首側と主翼辺りで色味が違うので
なんだかF-16のロービジ塗装っぽくなった。


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「ダッソー ラファール 《deux ドゥ》」

2016年05月02日 | 製作日記 ダッソーラファール
GW初っぱなから「気狂家」さんの展示会がありました。
このところ一週跳びにモケイのイベントがあって退屈しません^^。

↑サイズが大きい大作もあり、最近置き場所に困る大きい作品を作る
根性がない自分にとってはなんだか羨ましかったなあ。

↑個人的に気に入ったのは案外こんな作品です。
毎日乗りたおすくらいの身近さが親近感をあおったのかな。
旧型の、丸四灯ライトのヤツとか特に好きですが…。

↓…で、メインのボディーパーツを合わせる前に、中にエポキシパテの塊を入れたり
エアインテークからの目隠し板(矢印部)を入れておく。で、外から見えそうな
所は真っ黒に塗りつぶし。

↓外部燃料タンクは2個付けと3個付けがコンパチで、今回3個つけたいので
ディスプレイの為の真鍮棒は真ん中に着く燃料タンクにパテを仕込んで
突き刺す形になる。

↓いっちょんちょんのディスプレイ方法は過去作品と並べて飾りたいので
いつもこうすると決めているんだ。後ろにあるのは以前作った「サーブヴィゲン」。
飛行形態なので着陸脚はオミットである。

↓インテークは左右それぞれが2部品構成で1/72スケールの
パーツ割りを思わせる。

↓ひえー、リアルです。前に同スケールで多分同メーカーの「タイフーン」を
作った際はインテーク部が部品構成のためにどうも実際の形と違ってたので
作りなおした記憶だけど、これはカンペキである。インテークのすぐ機体側に
ある誘い込みっぽい板は削ったワケでなくオリジナルでこの厚みなのな。

↓写真で判るかなぁ、一体成型の垂直尾翼のラダーは上と下に
微細なスキマ(矢印部)があって別体感グンバツ。

↓…ほぼヒコーキの形になりました。 …写真だと1/72に見えるな(^^;。
コメント (2)
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