カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「テスター1号機《Charge6》」

2020年11月16日 | 製作日記 テスター1号機
野口さんが宇宙へ飛んでいきました。
クルードラゴンのインパネのシンプルなのにも驚くけど
一番思ったのは宇宙服のデザインがSFチックでいいですね。
こんな時代が来たのかな、としみじみ。

↓キャノピー周りをマスキング。

↓アニメ本編ではだいたい濃い目のブルーに塗られている模様。
青のスモークがかかっている設定なのかな、バンダイキットも
ブルークリアーパーツだった。ココは80番ネイビーブルーベースで明暗を調整。

↓マスキングを剥がす前に今度は薄く調合した色でハイライト風の
表現をする。細吹きヘタクソなので上手くいくかな…。

↓こんな具合だ。アニメ本編もこんな感じになってた。

↓噴射口にもブラックを入れる。
真ん中のメインノズル奥は後で墨を流して放射状のモールドを
際立たせたいのでグレーっぽい色で塗装。
んで上面のマーク3の尾翼はライトイエロー、マーク1の尾翼はもちろんレッド。
確信犯でバンダイキット風のテイストにしてある。

↓インテイク側。
白矢印のところはさっきのメインノズルの理屈でライトグレー、
黄矢印のところはもっと暗いグレーを配色。

↓遂にスジ彫り等のモールドに墨を流す。
…グッと締まった感じになったね(^^。

↓仕上げはクレオスGX100番スーパークリアーを吹いて艶ありに。
このテのアイテムはスケール感とかではなくこう云う“オブジェ的仕上げ”
の方がいい気がする。サイズがサイズだけに特に汚し塗装もなし。

↓できあがり。…お疲れ様です。
シグマゼロビームのツノはあまりに軽いものなので
もう微塵に切った両面テープでひっつけてある。すぐに脱着可能だ。

↓…で裏はこんな感じ。

↓折角穴を開けたのでメカコレのスタンドで(^0^;。




“ゼロテスター”の何が“ゼロ”なのかって、
「生命維持度ゼロ」のゼロらしい。
つまりは“生物がとても生きていけない環境を試してみる”と言うことなのだ。
…死んどるやないか(^0^A。テスター1号も、そんな過酷な状況に耐えられる
人間でないと乗りこなせないものなんだろうか。
当時リアルタイムで番組を観ていた限りの記憶では
そこまで過激な表現は覚えが無いんだけども。
戦う敵はアーマノイドという半分機械化宇宙人だった。

しかしメカはドギモを抜くモノばかり。
合体メカの1号機はじめ、2号機は1号機、他を収納する巨大な空中母艦で、
機体が中央からザクロのように割れて空中要塞に変形。
3号機は海中を行く潜水母艦で潜水艦にしては異様にデカイ。
緊急浮上して海面から垂直に出て来るシーンを憶えている。
そのデカさでそんなことしたら津波が起きないのか!?
4号機は更に大きなコンテナを抱えたような形の輸送機である。
極めつけはそれらの基地となる要塞島。
全長が何キロもある島が動力で海上を移動する。
前部は何本もの滑走路の集合で後部は岩山と工業地帯のような
プラントらしき構造物がぎっしり。
中央には司令塔の役目をする高層建築がそそり立つ。
それがハイドロジェットかなんかで海上を航行するのだ。
1~4号に加えこれのプラモも発売されてた。
それはもう“サンダーバード基地”に肉薄する楽しさだったのだ。
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「テスター1号機《Charge5》」

2020年11月05日 | 製作日記 テスター1号機
↓サフ吹きしました。

↓先ずマーク1は白い機体。
自分はこういう場合、真っ白ではなく若干アイボリー掛かった色にする。
少し“重い色合い”にしたいからだ。ホワイトに対し半分くらい
311番グレーFS36622という色を混ぜた。

↓次にマーク2の色を作る。
見た感じ58番の黄橙色が近い色に思えるけど、も少し赤いかな、
と思ったので59番のオレンジをやや混ぜ込んだ。

↓マーク3は赤い色。でもフツーの赤は暗過ぎるので108番キャラクターレッドを
使うんだけど、本編画像ではもっと朱色っぽい感じに思える。
で59番のオレンジを2割りくらい足した。

↓…うひゃー、写真矢印の辺りの前後の色味の違いがなかなか消えん(^^;。
マーク1のホワイトを後ろまで全部塗っとけばよかったのな(笑)。
黄色とか赤とか、原色系は下地の色にすごく影響を受けるので注意。
この場合は6回吹きくらいでやっと判らなくなった。

↓んで、マーク3の機首に黄色い部分あり(左写真矢印部)。
これはマーク2の黄橙色とはまた違った色で、普通の黄色かそれ以上に
明るい印象である。たまたま有り合せの塗料なのでややこしいけど今回写真のように
329番に156番という色を使って調合。…印象ではレモン色っぽいかなー。

↓残りのマーク2の翼等の部分は332番と72番で若干青み掛かったライトグレーを
塗った。しかしココは設定的にベアメタルのシルバーかも知れない、という思いもあり。
アニメーションのセル画ではメタリックが表現出来ないものなあ。
バンダイプラモのパケアート、小松崎茂画伯の絵もシルバーらしき表現であり、
シルバーに塗装してる他作例も多い。でも本編画像のイメージにはグレーの方が
どうしても近いイメージなんだよなー(^^A。…以前作のソロシップの金色と同じ考えで。

↓マーク2はこんな具合の塗装だ。…右写真の白矢印部はマーク3のボディーと同色。
現在未塗装だけど外側の補助エンジンの後ろも赤いみたいだ(黄矢印ラインから後ろ)。
意外に細かい塗り分け設定だよな。

↓おお。いよいよテスター1号。 …トリコロールカラーが綺麗なな。

更に細かな彩色は次回に。
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「テスター1号機《Charge4》」

2020年10月28日 | 製作日記 テスター1号機
↓3.0mm厚のプラボードからこんな形を削り出します。
先ずは断面が楕円の柱形になるように削って(左写真)、
その後端面を丸めます(右写真)。

↓つまりこれはマーク2の風防(矢印)。

↓接着した後で「なんか出っ張りすぎかなあ?」とか思ったので
そこからまた0.5mmくらい低く調整。

↓そして鉛筆で描いてあった線をデザインナイフでモールドに。
自分の場合、基本はダイモテープの粘着力を利用してガイドにしている。
マーク1の窓は「ドメラーズⅢ」でやったようにダイモテープ、
又はプラ板+両面テープでカーブの定規を作って加工。
しかしこのプラボードってケガキ線入れるのには都合が悪いんだよな。
粒子が粗いので綺麗に彫れず周辺がポロポロ欠けて汚くなるのだ(TT;。
その場合は溶きパテを上から塗って乾いてから再度モールド部をなでてやると
なんだかマシになる感じ。

↓で、写真矢印のようなテーパー形状の途中に真っ直ぐなスジ彫りを入れる場合。
真っ直ぐなダイモテープを当てがってもテーパーで傾いて歪んでしまうよな。

↓そこで自分はダイモテープの方を適当なRでカットして上手くスジ彫りが
直線になるようにその場しのぎのガイドを作るのだ。

↓上手く行った。
まぁこのパネルラインはデッチアゲになるけど。

↓マーク3の垂直尾翼は合体後も完全に引き込み切っていない旨の形状あり(白矢印)。
これはアニメ本編の映像にもしっかり描き込まれているので設定でそうなっていると
考えて間違いない。プラ板で凸を作っておく。
マーク1の2枚の垂直翼も一応作る(黄矢印)。
これは設定では出っ張っていないようだけどバンダイプラモではギミック上飛び出てて、
最近のプラモのDU作例ではカバー等のモールドにしていたりと多種多様。
この作例は凸にしてしまう…“ココにも引き込んだ羽根がある”的な主張。
写真で黄矢印の更に左にある4つの凸はウェーヴのR・リベット丸で再現。

↓それから本編動画で合体したテスター1号機の状態で滑走路から
飛び立つ場面が散見される。車輪のランディングギアがあるようなので
それのフタもモールドした(矢印部3箇所)。

↓以上で形的には一応終了したのかな。

↓…えー、これはなんでしょう?(笑)
…そうです“シグマ・ゼロビーム”の時出てくる端子?ってかあの変な出っ張り。



↑「シグマゼロビィィーーーーーーーーム!!!」とかついでに遊んでしまうf(^0^;。
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「テスター1号機《Charge3》」

2020年10月17日 | 製作日記 テスター1号機
↓翼の関係を工作していきます。
写真上の2枚は左右幅方向の先端にある羽根。
大きいヤツは機体上部に山形になったあの特徴的なヤツ。
マーク2に分離した際この2枚は重なって1枚になる。よく考えたネェ。
矢印はその丁番の軸的な役割のパーツ。
羽根は全て1.0mm厚プラ板から切り出しで、丁番軸は3.0mm径のプラ棒。
この場合なんかのキットの余ったランナーである。
…だいたい、モケイのランナーって殆ど径が3ミリなので
3.0mm径のプラ棒をワザワザ買うことがないのだ(笑)。〈余談〉

↓丁番軸と翼は0.5mm径の真鍮線で連結。
ちょっと面倒だけどこうしておくと組み立て易いし強度増しになる。

↓…こんなカッコなのな。

↓おお。後ろの方もテスター1号機らしくなった。

↓これは昔余ったエポキシパテを円筒にしてストックしてあった材料。
こうしておくと何かと使い道があったりする。…それをこんな風に成形。

↓前項の形を切り取ってメインノズルの真ん中に着ける。
更に上下左右に0.5mm厚のプラ板で作った仕切り板を配置。
これもテスター1号の特徴ある形だよなあ。

↓次に2.0mm径の丸プラ棒からこんなのを2つ切り出し(左写真)。
それとさっき丁番軸に使った3.0mm径のランナーからこんなのも2つ作る(右写真)。
工作机周辺のお助けパーツに合うサイズのが見当たらなかったのでもう作りますわf(..;。

↓コレをマーク2の後部にこんな具合に取り付け。
本編動画から分析の結果、右の四角穴が噴射口で真ん中にコーン状の突起あり。
その外側(左側)に素直な形の丸ノズルがある模様。

↓大方形が出来たのでディスプレイ方法を模索。
実はもう考えてある。先ず機体下部に3ミリ径の穴(矢印)を開けて…と。

↓じゃーん! 最近沢山余ってるメカコレのスタンドを使ってしまうぞ(^0^;/。





「…お!メカコレの新製品はゼロテスターか!?」…みたいな。
あってもいいよなぁー(^^。(実は2号機が大好き)
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「テスター1号機《Charge2》」

2020年10月10日 | 製作日記 テスター1号機
↓マーク2のおお外の角にRをつける(矢印部)。
だいたい上がR1.5(単位ミリ)、下側がR1.0くらい、
上の方がRが大きい感じ。
インテークの内側にもパテで心持ちRをつけた。

↓インテークの中にはウェーヴのモールドプレートを貼って
写真のような格子状の形にする。

↓その後ろ側。この四角い穴はマーク2のメインノズル。
矢印部の面にも後ほど丸いノズルを付ける予定だ。

↓マーク2の胴体はこんな具合。
マーク1、マーク3側には真鍮線で連結する形にした(右写真矢印)。
塗装の際に取り外せるほうが便利である。

↓マーク2に補助エンジンみたいなのが付いている。
コレも1.0mmと0.5mm厚のプラ板で箱組み。
この方が前後の凹みを簡単に再現できる。

↓出来た部品を仮に組み立てて雰囲気を見てみる。
マーク1、マーク3の境目とか、窓を鉛筆で書き込んだので完成後のイメージがだいたい判るのな。







…テスター1号に関して自分の周囲の人達も多々思うところが
あるみたいなんだけど、おおよそ当時のバンダイのプラモで満足だ
という意見が多かった。 f(^^;そーかなー、結構モコいけどなー。
今回自分の狙いとしては旧バンダイのプラモの形に対し、
全体の厚みを薄くするのが1つ、そしてマーク1、マーク3の
幅をやや小さくしてマーク2のボリュームを増したのが2つ目。
更にプラモではマーク1の主翼が収納されたラインが合体後も見えていたけど、
そこはマーク2が被さって見えなくなるのが正解なんじゃないかと。
それが3つ目の変更点。
スタジオぬえのデザイン画から考えると3機に分離した際は
マーク2が一番大きな機体になるイメージである。
自分達の世代には「ゼロテスター」ファン多いので色いろ見解あるんだろうけど…(^^)。
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「テスター1号機《Charge1》」

2020年10月04日 | 製作日記 テスター1号機
今度はまたフルスクラッチ工作を始めます。
「マーク1!マーク2!マーク3!ゼロチャージ!!」のワードで始まる
「ゼロテスター」に登場の“テスター1号機”であります。
1973年放映のSFアニメーション作品で、ブッ飛んだデザインのメカがいっぱい
出てきて結構人気のテレビ番組でした。…スミマセン、今現在20代~40代前半の年齢層の
方には“置いてけぼり”の内容です(^^A。
テスター1号機は主役メカ。小型1人乗りのジェット(ロケット?)戦闘機3機が
空中で合体し、更にパワーアップした航空機に変身するというドギモを抜くキャラクターでした。
当時バンダイからプラモが発売され自分も持っていましたね。
しかし今思うと本編のイメージに対して結構ズングリムックリな形であり、
比較的最近に発売になったらしい金属トイもまた、どうもモッコリした雰囲気に思えるのです。
…で、“スタジオぬえ”のデザイン画とアニメ本編画面から自分が
イメージする形のままにこの“テスター1号機”を作ってみようと思います。
分離合体はあえて無視する形で、云わばテスター1号機の“カタマリ”です。

↓方眼紙にえんぴつで3面図をスケッチ。
サイズは全長10センチ程度なのでバンダイメカコレ位の大きさ。
このサイズならそうも苦労なく作れそう。

↓2.0mm厚のプラボードを5枚、積層構造で重ねて接着。
これがマーク1とマーク3が前後に合体した、中央部分の形。

↓電動ルーターで余分な角をトリミング。
プラボードはサクイからこういう作業が楽になったなあ。
昔はモロにプラ板だしヤスリでゴリゴリやったので
削るのがなかなか捗らなかったっけ(←ブツブツ文句タレながら…)。
あー部屋中削りカスだらけだ。後で掃除機かけとかないと(笑)。

↓後ろンとこはメインノズルなので凹ましておく必要がある。
こんな放射状のファンっぽいモールドを付けた板を貼って周囲に壁を付ける。

↓機首部分は尖っていてシンメトリーを出すのが難しい。
写真のように上から見て直線になるような線を描いてそれを前から見てみる。
ヘンに凹凸があったらその線が歪んで見える筈。
それほど精度は要らないのでオオマカだけどな。

↓次にプラ板の箱組み構造で両脇の四角い部分を工作。
これはつまり左右に分かれたマーク2の胴体だ。素材は1.0mm厚のプラ板。

↓この矢印で示した範囲は側面と上面を前に行くにつれ細く絞った形にする。
箱組み構造なので削るのではなくプラ板自体を反らせて接着するイメージだ。
更に上面の板は機体の左右外側に行く程心持ち斜めに下がる形にしている。

↓現在こんな感じ。



このアイテムで昔からデザイン的に無理があると思っていた問題がある。
前後に合体して中央の軸になっているマーク1とマーク3は
側面が綺麗な曲面なのに対し、マーク2は胴体が真ん中から
縦に割れてその両脇にくっつくような合体形式である。
当然マーク2の内断面は平面であり、マーク1、マーク3の
側面に綺麗に密着しないのだ。
バンダイのプラモは仕方なくマーク1とマーク3の側面を
平面にカットしたような形に処理されてた。
今回の作例は分離合体を考えていないのでその辺は無視できるけど、
一応、なんとなくマーク1、マーク3の側面をフラットっぽい形に
しつつ、マーク2の内側も凹状に削ってムリクリ合わせようとしている。
こういうのはもう“誤魔化し”が肝心だ(^^;。
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