カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「FAB1《section1》」

2020年11月25日 | 製作日記 FAB1

また絶版キットをいじり出します。
「サンダーバード(1965)」に登場の“FAB1”。
俗に“ペネロープ号”と呼ばれる架空のスーパーロールスロイスであります。
考えると自称サンダーバード症候群、と言っておきながら当ブログで
それ系のキットをやるのは意外に初めてだったりします。
加えて車っぽいモノを作るのも最初かな、強いて言えば「ポリススピナー」以来。

↓えーで、キットはイマイのやつ。アオシマのんではない。
でも比較的最近の、再々販版くらいのでしょうか、
パケアートが青ボディーからまたピンクに戻った時くらいのやつです。

↓…思うに、自分はこっちの方がアオシマのよりもスタイルがカッコイイと判断。
実際の撮影用モデル(以下“実物”と言う事にする)に忠実、とか云うのは置いといて。

↓ただやっぱり実物とは処理が違っている箇所が散見。
例えばこの黄矢印の土手みたいな形状は実物には無くて、ボンネット面ギリ
までキャノピーが来てるのが正解。でも透明パーツは修正にテマがかかるので
今回はスキップして、先ず最初に修正項目に挙げたのが白矢印の部分。
なんか、今時のカーナビっぽい出っ張りがあるけど実際はこんな形ではなく、
カーテンのうねりのようなおしゃれなダッシュボード面になっている。

↓早速削り飛ばしてしまって…。

↓プラボードを削って“カーテンうねり”を自作。

↓取り付けるとこんな具合。
自分は最初この形を見た時、インパネにでっかい6連メーターがあって
その上の形がこんな風な膨らみになってるのかと思ったけど、インパネとは
関係なく単にダッシュボード上面がこんなデザインらしい。

↓次は個人的なこだわりから、ボディー最後部に修正をかけた。
後部バンパーの両端が極端に突き出たような形になっているけど
これはボディーのフェンダー部の膨らみがそのまま後端まで切れ長に
なったようなデザインのせいである。でもキットではバンパーの
出っ張り方の割りにボディーの飛び出しが少ないせいで写真に示した
距離が少し目立つのだ。そこでボディー側を延長する修正を加えたい。

↓先ずボディー後端を少し削ってフラットにして(矢印)、
プラ板を貼る接着代を確保し、形の目安になるプラ板を着ける。

↓プラ板と周囲のボディー面をポリパテで馴染ませる。

↓これで前後方向に約3ミリ延長した形になった。
この方がパンパーの形に沿っていて自然に見える(^^)/。

↓一回目はこの辺りで一区切り。


今時のプラモほど忠実に再現されていないこの頃のものは
あんまり手直しに凝りだすと半スクラッチビルドみたいになってしまったりする。
自分の技術と根性具合から、完成形のタイプを見極めて作りはじめないと
ドツボに嵌ってなかなか完成しなくなる(笑)。

①:昔のプラモデルなりの味を大切にして綺麗に作る。
②:そこそこ撮影用モデルに近い形にレベルアップしたものが欲しい。
③:好きなアイテムなので極力、撮影用モデルに肉薄するものが欲しい。

この三種のどれを求めるか。 …今回は②番くらいかなー。
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「テスター1号機《Charge6》」

2020年11月16日 | 製作日記 テスター1号機
野口さんが宇宙へ飛んでいきました。
クルードラゴンのインパネのシンプルなのにも驚くけど
一番思ったのは宇宙服のデザインがSFチックでいいですね。
こんな時代が来たのかな、としみじみ。

↓キャノピー周りをマスキング。

↓アニメ本編ではだいたい濃い目のブルーに塗られている模様。
青のスモークがかかっている設定なのかな、バンダイキットも
ブルークリアーパーツだった。ココは80番ネイビーブルーベースで明暗を調整。

↓マスキングを剥がす前に今度は薄く調合した色でハイライト風の
表現をする。細吹きヘタクソなので上手くいくかな…。

↓こんな具合だ。アニメ本編もこんな感じになってた。

↓噴射口にもブラックを入れる。
真ん中のメインノズル奥は後で墨を流して放射状のモールドを
際立たせたいのでグレーっぽい色で塗装。
んで上面のマーク3の尾翼はライトイエロー、マーク1の尾翼はもちろんレッド。
確信犯でバンダイキット風のテイストにしてある。

↓インテイク側。
白矢印のところはさっきのメインノズルの理屈でライトグレー、
黄矢印のところはもっと暗いグレーを配色。

↓遂にスジ彫り等のモールドに墨を流す。
…グッと締まった感じになったね(^^。

↓仕上げはクレオスGX100番スーパークリアーを吹いて艶ありに。
このテのアイテムはスケール感とかではなくこう云う“オブジェ的仕上げ”
の方がいい気がする。サイズがサイズだけに特に汚し塗装もなし。

↓できあがり。…お疲れ様です。
シグマゼロビームのツノはあまりに軽いものなので
もう微塵に切った両面テープでひっつけてある。すぐに脱着可能だ。

↓…で裏はこんな感じ。

↓折角穴を開けたのでメカコレのスタンドで(^0^;。




“ゼロテスター”の何が“ゼロ”なのかって、
「生命維持度ゼロ」のゼロらしい。
つまりは“生物がとても生きていけない環境を試してみる”と言うことなのだ。
…死んどるやないか(^0^A。テスター1号も、そんな過酷な状況に耐えられる
人間でないと乗りこなせないものなんだろうか。
当時リアルタイムで番組を観ていた限りの記憶では
そこまで過激な表現は覚えが無いんだけども。
戦う敵はアーマノイドという半分機械化宇宙人だった。

しかしメカはドギモを抜くモノばかり。
合体メカの1号機はじめ、2号機は1号機、他を収納する巨大な空中母艦で、
機体が中央からザクロのように割れて空中要塞に変形。
3号機は海中を行く潜水母艦で潜水艦にしては異様にデカイ。
緊急浮上して海面から垂直に出て来るシーンを憶えている。
そのデカさでそんなことしたら津波が起きないのか!?
4号機は更に大きなコンテナを抱えたような形の輸送機である。
極めつけはそれらの基地となる要塞島。
全長が何キロもある島が動力で海上を移動する。
前部は何本もの滑走路の集合で後部は岩山と工業地帯のような
プラントらしき構造物がぎっしり。
中央には司令塔の役目をする高層建築がそそり立つ。
それがハイドロジェットかなんかで海上を航行するのだ。
1~4号に加えこれのプラモも発売されてた。
それはもう“サンダーバード基地”に肉薄する楽しさだったのだ。
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「テスター1号機《Charge5》」

2020年11月05日 | 製作日記 テスター1号機
↓サフ吹きしました。

↓先ずマーク1は白い機体。
自分はこういう場合、真っ白ではなく若干アイボリー掛かった色にする。
少し“重い色合い”にしたいからだ。ホワイトに対し半分くらい
311番グレーFS36622という色を混ぜた。

↓次にマーク2の色を作る。
見た感じ58番の黄橙色が近い色に思えるけど、も少し赤いかな、
と思ったので59番のオレンジをやや混ぜ込んだ。

↓マーク3は赤い色。でもフツーの赤は暗過ぎるので108番キャラクターレッドを
使うんだけど、本編画像ではもっと朱色っぽい感じに思える。
で59番のオレンジを2割りくらい足した。

↓…うひゃー、写真矢印の辺りの前後の色味の違いがなかなか消えん(^^;。
マーク1のホワイトを後ろまで全部塗っとけばよかったのな(笑)。
黄色とか赤とか、原色系は下地の色にすごく影響を受けるので注意。
この場合は6回吹きくらいでやっと判らなくなった。

↓んで、マーク3の機首に黄色い部分あり(左写真矢印部)。
これはマーク2の黄橙色とはまた違った色で、普通の黄色かそれ以上に
明るい印象である。たまたま有り合せの塗料なのでややこしいけど今回写真のように
329番に156番という色を使って調合。…印象ではレモン色っぽいかなー。

↓残りのマーク2の翼等の部分は332番と72番で若干青み掛かったライトグレーを
塗った。しかしココは設定的にベアメタルのシルバーかも知れない、という思いもあり。
アニメーションのセル画ではメタリックが表現出来ないものなあ。
バンダイプラモのパケアート、小松崎茂画伯の絵もシルバーらしき表現であり、
シルバーに塗装してる他作例も多い。でも本編画像のイメージにはグレーの方が
どうしても近いイメージなんだよなー(^^A。…以前作のソロシップの金色と同じ考えで。

↓マーク2はこんな具合の塗装だ。…右写真の白矢印部はマーク3のボディーと同色。
現在未塗装だけど外側の補助エンジンの後ろも赤いみたいだ(黄矢印ラインから後ろ)。
意外に細かい塗り分け設定だよな。

↓おお。いよいよテスター1号。 …トリコロールカラーが綺麗なな。

更に細かな彩色は次回に。
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