カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「空中要塞ギガント《Sect8》」

2023年07月24日 | 製作日記 空中要塞ギガント
↓台座の飾りになるインダストリアのバラック街の塗装です。
先ずは道路の辺りに明るいめのアイボリー色を塗装、
その後道路部分のみマスキング。

↓栄えた町の辺りにはライトグレーっぽい色を吹き、
建物が少ない地域にはやや茶色っぽい色を吹き付け。

↓道路のマスキングを剥がす。
この作業、みるみるメリハリが付くのでたまらなく気持ちいいです(左写真)。
道路との色合い差がキツイ感じだったので
ライトグレーを薄っすら吹いて馴染ませました(右写真)。

↓崖の段差部分は焦げ茶色を筆塗り(白矢印部)。
外周にはフラットブラックを同じく筆塗り(黄矢印部)。

↓ファルコの塗装色はおおまかご覧のような調合で。
この、一番右写真、主翼下部の色は多分ホワイトの設定なんだろうけど、
影らしい表現にする為本編画面では紫掛かったライトグレーに見える。

↓主翼前端のインテイク孔と機銃はもうガンダムマーカーで描き込んだ。
因みに機銃口径は両サイドが30ミリ機関砲、真ん中が12.7ミリ機銃である。
本編中、モンスリーがこれでギガントに攻撃を試みるが全く歯が立たない。

↓…んで、プロペラなんだけど、飛行中なので付属パーツは使わず
「震電」でやったような円形透明プラ板にする。径は7ミリくらいかな。

↓ブーーーーン。なんとか回転してるように見えるよな。

↓以上をニス処理した木製デコパージュに組み付けたら「ギガント」完成。
永らくお付き合いありがとうございました!



全幅176メートルの巨大な航空機。世界を破滅に追いやった重爆撃機群の
最後の生き残りの一機を駆って、レプカ局長は残った世界を征服しようとする。
自分はこのレプカ局長のCVを担当していた家弓家正という声優さんの
声のファンで、このヒトは殆どこういう悪役ばかり演じていたんだけど
格調高く迫力がありスゲエカッコイイ声だったんだ。
同じジブリ作品の中でも「風の谷のナウシカ」ではトルメキア軍のクロトワ、
ずっと遡って「ルパン三世」ではタイムマシンを駆って
一番ルパンを追い詰めた敵キャラの魔毛狂介をやっていた。
比較的最近では自分の好きなディズニー、ピクサー系の作品でも
「レミーのおいしいレストラン」で料理評論家のアントン・イーゴ氏を
演じていた。このキャラも勿論悪役なんだけど、最後はよき理解者になるという
ハッピーエンドな感動があった。兎に角は悪役のボス格といえばこの人、
みたいな、そうだったらいいのにな、みたいな期待をよせてしまう程だったのだ。



「このギガントは、難攻不落の空飛ぶ城なんだ!」 …いいですョねー。



☆お知らせ:来る7月30日(日)、豊中市立文化芸術センターにて
「宮崎メカ模型クラブ」さんの大阪展示会が開催されます。
力作揃いで大変見応えある展示会であると思います。
自分も作品持参してゲスト参加しますので是非覗きに来てくださいね!


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「空中要塞ギガント《Sect7》」

2023年07月13日 | 製作日記 空中要塞ギガント
↓ランディングギアのタイヤとホイールの境目の塗りワケが
メンドクサイので、こんな事を考えました。
文房具のフォルダー穴を開けるパンチャーでマスキングテープに
穴を開け、その丸い部分でホイールをマスキングすればと…。

↓ …ハハ(^^。なんだかちょっとマスキング範囲が大きめだけど
全部ブラシ塗装でいけましたね。ラクチン
で、最初ホイールの色は内装色のライトグレーで塗ろうとしてたけど
本編でギガントの車輪の間にコナンとラナがいるシーンで
暗いグレーだと判明、結局機体色と同じ色にした。

↓組み立ててみたら、なんと内側はタイヤの範囲の
途中でセパレートされてやんの(左写真矢印部)。
うーん、もうこのまんまでもええわ。 ズボラしてます。
右写真の矢印部は地上攻撃用大型レーザー砲のカバー。
この部分とエアインテイクの中の格子とは同じ色で、
機体色がやや紫掛かっているのに対し、僅かに緑掛かかって見える。
ダークグレーにロシアングリーン等のくすんだ緑を混ぜて対応。

↓全体にウェザリングカラーのマルチブラックで墨流し後、
更にフラットブラックでスス汚れを吹きつける。
よくスス汚れはガイアカラーの043クリアーブラックを使ってたんだけど、
これだけベースが暗い色だとフツーのブラックの濃さでいける。
白矢印は追加モールドの格子からの排気汚れ、
黄矢印はモールド線に沿ってマスキングして後へ流れるように付けた汚し。
これらは飛行中のスピード感が表現できる。

↓丸窓は「ゴリアテ」ん時みたいにマーカーペンの黒で塗り込んで
更にクリアー塗料を筆で流し込んで艶をつけた。

↓最後に折れ易い細かい角をつける。
白矢印は付属の部品よりやや大きめに自作、、
黄矢印は本編画像のアップ時に見つけたので追加した整流板のようなもの。

↓追加したツノ類は筆で塗り足してギガント本体の完成。
眺めているとしみじみ巨大な“蛾”のようなフォルムがいい味のメカである。

↓ブリッジの瘤の形を変えたのでキットよりややシャープな感じになったね。
鼻面に脱出艇の形もあるし。比率的にやや小さい感じなんだけどな。

次回、飾り台の塗装に続く…。
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「空中要塞ギガント《Sect6》」

2023年07月05日 | 製作日記 空中要塞ギガント
今年も蝉が鳴き出しました。
あの声聴くだけで2~3度気温が高くなったようなならないような(暑)。

↓ギガント本体のボディー基本色を塗っていきます。
先ずは外装より白っぽい、エンジンや尾翼の分離面に
ライトグレーを塗っておいて、その部分にマスキングテープで
蓋をしました(各矢印部)。

↓尾翼の銃座の風防にマスキングしてブラックを周辺に塗る。
こうすると銃座の内側が影っぽく黒くなる。
以前作った震電(1/72)の風防の理屈。

↓本編画面で検討の結果、ボディー基本色は
若干紫掛かったダークグレーだと解釈。…まァ、“紫掛かった”
というのもテレビやPCの画面の加減もありで正確なのかどうかはさておいて…。

↓形状の谷や太いモールド線のところを濃い目に塗るイメージで
吹き付けていきます。その他はサフの色がやや透けて見えてるくらいでも
いいんじゃなかろうか。

↓…こんな。 少しムラがある方が巨大感があってよろし。

↓次にパネル塗り分けを施していきます。
スジ彫りの通りにマスキングしたり、全く無視した四角だったり、
大小サイズに差をつけて適当に貼っていきます。
間隔は規則正しくない方がいい雰囲気になるのな。

《ギガントはグラデ塗装》
↓…本編を観てて気が付いたのが、ギガントは単色ではなく、
翼の真ん中辺りと端の方で色の濃さが違うという事。
ちょうどアメリカのF-22戦闘機のような、縁と真ん中でグラデが
掛かったような2トーンなのである。勿論F-22のようにワザと塗装で
やっているのではなく、ウェザリング的表現だと解釈するのが正解かと思うけど。
この濃さの違いをパネル塗り分けに利用する。
写真のように翼の真ん中辺りを中心にやや暗い色を吹き付ける。
ある程度吹き付けた時点でマスキングを何枚か剥がす(矢印部)。

↓更にまた吹きつけ。
こうして先に剥がした部分(白矢印)と
後で剥がした部分(黄矢印)の濃さを変化させるわけだ。
昔やった空母の木甲板の塗装を思い出すなあ…(遠い目)。
まあ、3種類くらい濃さが違ってたら“手が込んでいる”ように
見えるんじゃないの(笑)。

↓こんな感じになった。 …エエんじゃないの?
追加した排気グリルっぽいモールドからスス汚れが流れたような感じも意識した。
巨大感もそこそこ出てるような。

このあとウェザリングするからもっとメリハリが出る筈なんだけど。
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「空中要塞ギガント《Sect5》」

2023年06月24日 | 製作日記 空中要塞ギガント
↓本編画像を参考に、前回作った円盤に町の道路を鉛筆で書き込む。
綺麗に五番目にはなってなくてこんな無造作な配置なのな。

↓描いた道路の脇を中心に建物に見立てたプラチップを配置してゆく。
大小差をつけて、しかも大きいのはテッペンを屋根らしい形にしたりと
出来るだけ町に見えそうな感じに工夫する。

↓屋根らしい形のヤツはある程度の数が欲しくて、
成形が面倒なのでこんな長い角棒の断面を写真のような形に
加工しておき、それをブツギリにして量産する戦法を取った。

↓…ひたすらの根気でこのくらい付けたゾ。
この凹形状(陥没部分)の後(デコパの範囲外)に三角塔があって、
その三角塔の周辺に街が一番栄えてて、そこから離れる程
建物がまばらに寂しくなっていく感じなので
この写真で言うと手前の方は道路の脇にしか建物が
無い感じでいいんじゃないかな。

↓円盤の範囲の外にもまだ街が広がっている感じを出す為、
円盤の縁に途中でブッタ切れた建物を幾つか配置(矢印)。
この辺りは自分のこだわりである。

↓一方、ギガント発進の為に陥没した段崖の部分には
陥没の為に分断されたような建物(白矢印)をつくる。
段崖の下には瓦礫が…(黄矢印)。
そして陥没穴の底には陥没の際の振動で倒壊した建物が
多々ありそうなので潰れたっぽい瓦礫も配置(赤矢印)。
こんな芸コマな部分もネタになる。

↓ギガント本体の詳細部分も付けていきます。
写真はツノのパーツ。キットの部品(写真上)は使わず、
少し大きいサイズのツノを自作。
矢印はこの辺りにもアンテナのようなのがあるのを発見したので真鍮線を立てた。

↓ブリッジの前にある近接火器に砲身を付ける。
0.3mm径の真鍮線がこんなに太く見える。
実は本編ではココは3連装とか4連装になってたりするけど
作業的にこれが精一杯かもー(^^;。

↓悔しいので単砲身の砲座に0.5mm径の真鍮線を挿して鬱憤晴らし。
これはそんなに難しくない(白矢印)。
黄矢印のはダイスとジムシーが叩いて撃ってた砲座と見立てて
ブリッジ側に向けておいた。ちょっと遊びながらモデリング。

↓発進時、三角塔に向けて発射した砲がこの辺にあったよな。
ソレにもつけた(矢印部)。当然後向きである。

↓これは垂直尾翼前方の砲座である。
風防を透明に再現する為全体がクリアー成形されている。
これも連装砲だったなあ。0.3mm径を2本挿し込む。
ブリッジ前の砲より大きめなのでまだ楽だ。

↓ファルコ。
これも風防と窓の為にか全体をクリアー成形。
これの機銃砲身は考えたけど多分無理っぽい(笑)。
これには底に0.5mm径の真鍮線を挿す。

↓やっぱりこの場合ファルコの位置はココだな(矢印)。
本編シーンのようにこの方向から見るとギガントと
インダストリアの町のスケール違いが目立ってしまうんだけど。

↓サフ吹きも完了しここまで終了。
あとは大方塗装作業になります。


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「空中要塞ギガント《Sect4》」

2023年06月12日 | 製作日記 空中要塞ギガント
↓さて、足周りに来ました。これはランディングギアの間にあるブロック。
自分は本来ならヒコーキ模型は飛んでる状態のモデリングが多いんだけど、
このギガントの12輪のランディングギアは凄くインパクトがあり、
加えて部品もよく出来ているので是非車輪が出てるところを作りたい。
折角だからギアがよく観察できるように着陸状態でなく浮かせちゃうゾ。
でもキット付属のスタンドは使わないンだなこれが。
これもフレキシブルでいいスタンドなんだけどちょっと軸が太目だしなあ。
…で、2.0mmの真鍮線を使って保持する為、規定の場所に
2mm径の穴を開ける(左写真)。
裏は真鍮線をしっかり保持できるようプラ角棒で固める(右写真)。

↓ランディングギアの保持軸は写真のような位置に来る。
キット内容ではこの真ん中のブロックと保持軸は別々に本体に付けるから
間があいてるんだけど、飛行状態も部品交換で共に再現できるよう、
これ全部一個のユニットにしたいのでご覧の形に組み立てた。

↓えーでこれがランディングギア部のハッチである。
写真矢印の部分にこんなディテールがあるようなので追加(4箇所)。

↓仮に組み立てるとこんな。
しかしこの車輪部分にはまだタイヤが無くホイール状態である。
タイヤは塗装都合で後から付ける事にする。
それにしても凄くトレッド(車輪の横幅方向間隔)が狭いデザインだ。
よほど上手く着地しないと横に倒れそうなんだけど(笑)。

↓そしてこんな丸い木製デコパを用意。
右側はやや径が小さめの円盤材である。

↓小さめの円盤材の方にこんな切り欠きをつける。
ロクにいい道具を持ってないので糸ノコと大き目のカッターナイフで
四苦八苦しながら切り取った(汗)。…でもこの形がどうしても欲しかったのだ。

↓さっきの土台と木工ボンドで接着~。
上面には追加ディテールを作るのでプラ板を貼る。
切り欠き段差の側面もしかり。

↓でこの段差の側面に貼る板にはご覧のような形を加工。
崖みたいに見える感じに。 …あー、なにがしたいかもう読まれてるだろうけど。

↓更に段差の底面はどんより“V”の字になるよう、斜めにプラ板を敷く。
…そうです、ギガント登場のシーンのバラック街をここに作りこもうと…。
この窪みからギガントが離陸するワケだ。他作例でもやってる人チラホラ居たし。
まァ、遠近法でスケールは違うけど、スタンドとしてはいいディテールだよな(^^

↓ギガント本体と仮に真鍮線で結合してみる。

↓仕上がりはこんなディスプレイになる予定。


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「空中要塞ギガント《Sect3》」

2023年06月04日 | 製作日記 空中要塞ギガント

《どっちかと言うとこっちの方が「後継猫」?》
“先代猫(本ブログ「鈴の音」記事参照)”そっくりの黒猫現る。
先日記した栗毛色の猫が現れる約半年前から、毎晩玄関に置いた餌をアサリに来る黒猫がいた。
でもコイツは凄く用心深い猫で、近付くとすぐ身を隠し、全く撫でることさえ出来ない。
典型的な野良猫だ。でも少しづつ餌を与えて1年もすると
だんだん逃げなくなり、少し前から漸く頭を触れるように。
やはり餌をくれる人には警戒心が薄れていくようで、脚に体をスリスリしにくる
ようになった。初めは撫でようとするとすぐ前足を出すので爪が恐くてなかなか
触れなかったけど、覚悟を決めて手を添えると爪無しの猫パンチに変わっていたのだ。
雨のかからない場所に先代猫のチグラを置いたら間もなく入ってくれた。
人家には入ろうとしない。右耳カットなのでやはり雄。
お腹に2箇所白い斑点。…そういえば、先代猫はお腹に1箇所の斑点だった。
帰ってきたウルトラマンの赤ラインみたいに一個づつ増えていってるみたいだ。
後継猫はもしかしたら栗毛猫じゃなくこっちなのかもしれない…。
「お帰り、黒にゃん。」…でも鈴を付けてやろうとしたらいつも逃げる(笑)。

↓ギガント表面にディテールアップ。
形はもう自分のセンスででっちあげだ。
これであのゴタゴタした感じは増したかと。

↓メインエンジン以外のエンジン。補助エンジンなのかな?
上下パーツで主翼を挟み込む構造になってる。
写真矢印の合わせ目消しが少しメンドクサイ。

↓で、ノズル部分を付けようとしたらなんだかピッタリ付かない。
…あーそうか、上下のパーツそれぞれの抜き勾配のせいでこの面が山型に
なってるもんな。でもそれにしても山型の頂点にさえ密着しない感じがする…。

↓本体側の丸ダボ(上下パーツから出っ張ってる)を低くしたり、
山型を出来るだけ平坦になるよう削ったものの、まだピッタリ感がないので
ノズル側の中にあるボス(内側のリング)を削るとやっとぴったり嵌る。
この場所は少し調整が必要。

↓本編画像を参照し、補助エンジンにもこういう形を付ける(矢印部)。
まァ、これも本編の画では出っ張りなのか凹みなのかよく解らないし、
こんな画になってる場面は一回なんだけど、とにかく付けると似てくる気がする(^^A。
もう頭にあるイメージ勝負なんだなー。

↓垂直尾翼も組み立てて付けてみる。
…おお。ギガント。 この7つ並んだエンジンがたまらない。
垂直尾翼前方の銃座は透明部品なので後回しだけどな。


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「空中要塞ギガント《Sect2》」

2023年05月27日 | 製作日記 空中要塞ギガント
↓これは機体の胴体後部分。
ちょうど垂直尾翼の付け根断面だ。垂直尾翼はマグネット式で脱着可能。
ここにダイス達が居る垂直尾翼が切り離された際にコナンと
ギガント乗り組員がいた部屋のモールドがある(左上写真矢印)。
嬉しいモールドではあるけど攻めてもう少し深かったらなあ、と思う。
地味な部分ではあるけど穴として加工する。

↓あー、じゃあどうせそうするンだったら部屋みたいな形にするかー。
ちょっと突っ込んだコダワリである。

↓このパーツはメインエンジンの前側、胴体との接続部分になるところ。
付属のマグネットを中に仕込んで取り外しが可能だ。
垂直尾翼にしろ、番組本編のアクションを再現できるように
なってるのがこのキットの魅力なのだ。
マグネットは瞬着でくっ付けろとの事。
…なんか、中で外れそうな不安から一応プラ板で固める。

↓そのメインエンジンパーツ。
前項の部品を中に嵌め込む形になっている。
…で、コレなんかディテールのイメージが違うんだよな。
この左写真矢印の部分、本編を見返しても
こんな3つ並んだでっぱりが出てくるシーンが見当たらない。
なので右写真のような形に変更。これもシーン毎に変わるから
なんとも言えないんだけど自分のイメージではこの形の方がシックリくる。

↓これは翼の前のエアインテイクの中の部品。
本編画像に倣ってこんなディテールを追加。
0.3mm厚プラ板(白矢印)と1mm径ピンバイス穴(黄矢印)。

↓しかしこのパーツ、仮組みしようとした際すごく安定が悪くて
位置が決まり難かったので、後方への陥没防止も兼ねて後に
プラ板を当てがった(矢印)。翼の上部品を被せると初めて安定する感じ。

↓そしてこれが翼の上部品。
このキットの発売時からの印象が「スッキリし過ぎてる」(笑)。
スジ彫りはいい感じでそこそこ入ってるんだけど、
ギガントってもっと表面にいろんな形があってゴタゴタしてるイメージだよな。
でこのプツプツ丸いのは格納式砲塔なんだろうけど、おそらく“全部出た状態”
なのかな、これは流石に多すぎる感じ。幾つか削り飛ばそうと思う。

↓写真の矢印は付属の楕円バルジ部品。
印象としてココに3つ並んでる記憶が濃いのでそういう風に配置。
でもこれは説明書に指示はない。本編ではシーン毎にディテールが
変わるので「こんな部品付けとくから自分の判断で配置してね」という事なのだ。
他にもプラペーパー等でもっと形を追加する予定。
それと気になるのがこの翼端形状。なんか尖り過ぎてる感じ。

↓削ると中の空洞が出てくるので中にパテを入れてから少し修正。
厚み方向の兼ね合いもあって沢山は削れないけど写真左のようなカッコにしてみた。
ただ丸く削るのではなく、心持ち99式艦上爆撃機やイギリスのスピットファイアの
主翼端みたいな形を想像して削ると近いイメージになる。
…あんまり変わってないように見えるけど3mmくらいは短くなってるのな。

↓少し大きめの楕円バルジをプラボードから削りだす。
これは機体下部のランディングギアのすぐ左右に取り付け(右写真)。
別に本編で確認した訳ではなく、ガレキのギガントにあった形を真似た。
殺風景を殺せていい感じなのである。他にも小サイズを幾つか追加。

↓以上を組立てるとこんな。
後にはあと6コ、計7つのエンジンが並ぶ。


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「空中要塞ギガント《Sect1》」

2023年05月19日 | 製作日記 空中要塞ギガント

立て続けに宮崎メカ系のプラモいきます。
次は空中要塞ギガント。「未来少年コナン(1978)」に登場する、
云わば“ラスボス”のようなメカであります。 キットはアオシマ製。
実は番組放映当時、「未来少年~」というSFをイメージさせる番組名から
自分も期待に胸を膨らませて鑑賞し始めたんですが、人類滅亡後のほぼ自然に
還った地球環境下で、一人の少年が素朴な冒険をする回がただ続くだけだった
ので「あんまりSFっぽくないなあ」と思って途中で観なくなってしまったのでした。
しかし後の方のエピソードになるにつれ超技術っぽいメカが多々登場しだし、
遂にはこのギガントのような凄いセンスのメカが出てきた事を知ったのは
番組放映が終わって何年も経ってからでした。つまり早とちりで悔しい思いをした。
まぁ、あとから再放送で楽しめたんですけど…。

それはそれは巨大な、バケモノみたいな航空機の翼の上で、コナンとその仲間達が
乗組員側、つまりレプカ局長らと大砲で撃ち合うシーンは何回観ても笑える程楽しい。
機体のあちこちに旋回砲座や銃座があるので一機の航空機の中で戦争状態になる。
エピソード的にも面白いのと、奇想天外なこの装甲で固めた“空中要塞”は当時から
宮崎メカの中でもトップクラスの人気を誇った筈です。

↓機体の胴体前部分。
キット発売当時、ガレージキットや食玩等は既に発売されていて、
どうしてもソレの形と見比べてしまう。するとこのコックピット、というか
ブリッジの上の瘤状部分がやや出っ張り過ぎているイメージに思えた。
しかし実際の本編画像を見返すとまあ大体こんな形の画が殆どでしたが。
でも中にはもっとなだらかな形をしている場面もあることから
今回の改造ポイントの課題にすることに。

↓この破線(矢印)のカーブをもう少しなだらかにしたい。
フツー考えるのはパテで裏打ちして削るんだけど、それだとなんというか
露出したパテ部分と元の樹脂部分との境が楕円状になり、丸窓を再加工する際に
硬度が違ってるせいで変に失敗しそうな気がした。

↓…で、思いついたのがこの瘤の前部分を一旦切り離し、間の窓一個分を削って
位置を後退させ、その前面部にパテを盛る戦法を取った。
こうすれば、パテと樹脂の境が縦の線になり、丸窓に掛かる部分が少なくて済む。
なんかややこしい事言ってるみたいだけど要は構造的にスッキリするのだ。

↓変なトコにスキマが出来たのでプラ板を突っ込んでおいた。
で、下の矢印部は脱出艇(交通艇)が嵌る部分。これが見ての通り本編のイメージと全く違う。
別パーツにあるけど凄く幅が広くて前後が短い脱出艇になってるのだ。
でもまァこれは番組本編に罪がある。ギガントが飛び立った時は
機首はこんな丸くドンヨリした形だったのに、脱出艇登場のシーンになると
急にシャープな形に変わり、ソレまで全く無かった脱出艇のディテールが現れるのだ。
場面の都合で形が好き勝手に変わる為、こんな無理なカッコになったんだと思う。
ここは割り切って、脱出艇がある前提での形に変えておく事にする。

↓パテはこういう盛り方。
脱出艇部はやはりもう少し尖った感じになるかなー。

↓ある程度溶きパテで形を整えた後、新しく丸窓を加工。
先ほど窓一個分を詰めたので前側に1列分増やした形にした。
脱出艇周辺は機首の上に一旦段で小さくなった部分があり、
ソレの先部分が脱出艇本体になるイメージだ。

↓脱出艇との境にスジ彫りを入れ、脱出艇の丸窓を2個つける。
これは出っ張りなので伸ばしランナーのブツギリで誤魔化す。
細かいけど脱出艇の左右には小さい筋状の出っ張りがあり、
それがギガント本体側まで続いている。
ついでにブリッジ前の砲座4箇所もお助けリベットに替え、形を強調。
更にブリッジ横には小さい楕円バルジがあるようなので追加。

↓これも本編のシーンによってあったり無かったりだけど、
ここにもこんな出っ張りを見かけたし(矢印部)。

↓…どうでしょね、自分の頭のイメージではこんなカッコがベストだと思うんですが。
ブリッジ前面部でキットオリジナルより10度くらいは角度を寝かした感じかな。


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