カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ゆうしお型潜水艦【伍】」

2024年04月06日 | 製作日記 ゆうしお型潜水艦
↓スクリューの色は決まってゴールドである。
この頃はまだハイスキュードタイプではなく懐かしい形の通常ペラだ。
潜水艦モケイも沢山作ったけど、最近有り勝ちなダクトに隠れたやつよりも
こうしてむき出しになってる方がモケイとしては味があるンだよなあ。

↓セイル上のごちゃごちゃに着色。
右写真のなんだか平たい突起物は迷彩されてる。
指定はホワイト地にライトグレーの迷彩だけど、
ホワイトのとこは灰色9号で塗った。

↓全部塗ってセイル上に植え込むとこんな具合だ。
何度も記してるけど、実際の艦でこの内容全部出っぱってるとこなんて
見たこと無い。あくまでモケイ的な展開図のような表現だ。

↓写真白矢印は最後に取り付けた流線型の部品。
なんなのかは知らないけど。それと黄色矢印2箇所も説明書の指示で
追加した真鍮線。これは多分潜望鏡だろ。
潜望鏡ってマンガでよくある先が90度曲がってて“いかにもココから見てる”
って形じゃなくて、実際見ると斜めにカットした面にちっこい穴が僅かに開いてるだけなんだ。

↓飾り台にニスを塗ってプラ板とインスタントレタリングで作った
ネームプレートを貼り、完成。

↓涙滴型潜水艦は流線型でスラッとかっこいい形である。



↓以前作ったおやしお型潜水艦「くろしお」と並べてみた。
現在双方インジェクションキットが発売されてるけど、
これは2隻ともガレージキットである。

年代的には「くろしお」の方が新型艦となる。
…しかし思うに、葉巻型の「くろしお」よりもこの涙滴型の「ゆうしお」の方が
水中速度が速そうだと思うのは自分だけなのだろうか。
この後さらに「そうりゅう型、たいげい型」という、おやしお型の艦尾十字舵が
X型になったタイプへ移行してゆく。


《カシBARにて》
何時もは酒のアテなんだけど、今日は金曜日ってのもあってレトルトカレーを。
実は自分はカレーが好きで、外出先でも結構カレー屋に入るんだけども
家では専らレトルトカレーを買い溜めている。
今回食べたのは「よこすか海軍カレー」。
レトルトカレーとしては価格が高いかなと思ったけど(600円くらい)、
一箱に2人前入ってるのでまあまあリーズナブルな方か。

味は少しすっぱ味があるような、でも深い味わいで旨い。
入ってるビーフもホロホロでやらかいし。箱の裏の説明では
ちゃんと“海軍割烹術参考書”のレシピにもとづいているらしい。
艦内の食堂に居る気分で食べると余計旨いような気がする(^^)。


…実はこの“ゆうしお型潜水艦”には暗い過去がある。
1988年に横須賀沖で起きた魚つり船「第一富士丸」との衝突事故だ。
自分はテレビのニュースをリアルタイムで見てたので克明に覚えてる。
ゆうしお型5番艦、SS-577「なだしお」と「第一富士丸」が接触、
「第一富士丸」はみるみる沈没、30名もの犠牲が出てしまった。
普通の形の船同士の衝突とは違い、潜水艦は胴体が殆ど水面下にあるから
「第一富士丸」は座礁したように乗り上げてひっくり返った形になったんだと思う。

昔から思うのは、船って比較的スピード遅いのに、なんでまんまとぶつかるの?
という疑問。でもよく考えるとスピード遅い分、方向転換も遅い。
タイタニックじゃないけど「あれ、やばいかも」と思った時は手遅れなのだ。
あれよあれよと近付いてぶつかる。
よく自転車で走ってて対向自転車が来て、寸前で避けようとしたら
相手も同じ方向に避けて「あわわっつ!」ってなるよな。
あれが海面上でスローテンポで起きる感じなんだろうと…。
実際にこの件も衝突避けの操船規定通りの対処をしなかったのが原因らしい。
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「ゆうしお型潜水艦【四】」

2024年03月26日 | 製作日記 ゆうしお型潜水艦
↓ウェザリングカラーを使ってスミ入れします。
艦底色んとこはマルチブラックでいいけど、
黒い部分は目立たないのでマルチホワイトでやる。
んーん、この魚雷発射管のトコは上下で反転色みたいになって
ちょとナニかな、って感じになるけどな(^^A(右写真)。

↓あー、遂に来た。デカール貼りだ。  …ってのも、
本キットにはデカールは付属していなくて、写真の2枚は
他から持ってきたものなんだけど、これ多分両方共20年くらい前からあるんだ。
右のヤツは昔作ったピットロードの「おやしお型」に付いてたもの、
左のヤツは小西製作所という艦船ソリッドモデル専門店で入手したもの。
ニスも黄色く変色していて多分劣化が激しい筈である。
ピットロードから別売りデカールが出ているんだけど、
量販店に買いに行ったら「注文仕入れになる」って言われたので
もう勇気を出してコレを使う事にした。

↓例によって、貼る部分にシルバリング避けのグロスクリアーを吹く。
で「おやしお型」のヤツ(艦番号、艦名)は意外とマトモに貼れた。
なんだかサイズが大き目だけどまあいいか…。
小西製作所の(吃水の目盛)はすぐ千切れたりして綱渡り的な作業だったけど
なんとか強引に貼った。新しく買っても大部分が余るんだし数百円得したなぁ。

↓但し吃水目盛は6ヶ所必要だったのに4つしか無くて、
艦尾部分は艦首から取り分けたのと汎用のマイクロデカールの
コーションから切り取ったのとを組み合わせて誤魔化した。
 …誰も気付かん誰も気付かん(笑)。

↓グロスになってた部分をトップコートの艶消しで修正して
窓等の透明部分に着色(白矢印部)。黄矢印は舷灯で、メタル色で塗った。
赤と青のランプだけど、実艦では光ってないと色は解らない感じだ。

↓今回はこんだけ。
ほぼデカールしか進んでないけど、心配事が解消して自分的にはまぁまぁ飛躍である。


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「ゆうしお型潜水艦【参】」

2024年03月19日 | 製作日記 ゆうしお型潜水艦
↓色を塗っていきます。
ゆうしお型潜水艦は上下方向に3色の色で構成されている。
艦体半分から下は艦底色、真ん中辺りがセミグロスブラック、
上ら辺がフラットブラック。
インジェクションキットなら塗り分け線がモールドされてるのかも
知れんけど、ガレキはそれがツンツルリンで困る。
…で、考えたあげく写真のような道具を繕った。
コンパスの鉛筆の芯が付く方の腕を外して塗装部品をホールドしておく
クリップの集合体みたいなスタンドに取り付ける。

↓…で各関節のネジをキツめに締めて、鉛筆の高さが変わらないようにすると
曲面に水平線が引けてしまうというモノである。ちょうど技術の授業で使った
“ハイトゲージ”のようなもんだ。あれは“定盤”という平面精度の高い
テーブルの上で使うんだけど、そんな精度が要るワケでなし机の上で充分である。

↓試しに境目の線を引いてみた(矢印)。
下の線は艦体の中央線なのでまだ出し易いけど、
上の線は実際に艦を海に浮かべた時の吃水線で、
3次元的なラインとなりこの道具がないと描けない。

↓先ず艦底色。
クレオスの艦底色ってすごく茶色い印象だ。
「大和」の底とか、ホンマにこんな色なのか、と思ってしまう。
「ゆうしお型」か「はるしお型」が緊急浮上してる写真を見たけどもっと赤い印象なんである。
呉の「鉄のくじら館」に展示のゆうしお型潜水艦「あきしお」なんか、
完全にシャインレッドである。まぁ「鉄のくじら館」は見栄え優先だろうから置いとくとして(笑)、
流石にもう少し赤い印象なので“81番あずき色”を混ぜて使用。

↓…ウン、こんな感じの色じゃあないの(写真はやや明るめに映ってます)。

↓続いてさっきの“下の線”でマスキングしフラットブラックを塗装。
このとき“上の線”を充分オーバーラップするように吹きつける。
写真左手前は艦尾の水平舵である。

↓そして“上の線”でマスキング。
この前後の回りこみ部分は幅広テープを絶妙なカーブにカットしたものを貼る。

↓…だいたい水平が出てるかな?
潜水艦の塗装で一番神経が要るのはこの作業かもなあ。

↓上の色は説明書ではフラットブラックなんだけど、
ここは色の差のパンチを強調するために根本的に色を変えようと思った。
写真の塗料を使用して“僅かに茶色に振ったブラックグレー”を作成。
だって苦労して境目を出したのに、“艶消し具合だけの差”なんて地味過ぎるじゃん(^^A

↓あと更にこんな小細工を。
僅かに明るい色を“パネル塗り分け”のように数箇所配置。
実際の艦は傍で見ると結構あちこち微妙に色が違ってたりするんだ。

↓基本塗装はこんな具合である。 …自分ではまあまあナットク。


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「ゆうしお型潜水艦【弐】」

2024年03月08日 | 製作日記 ゆうしお型潜水艦
↓なおも実艦の写真を眺めているとデッキ、って云うのかな、
艦体の背中に結構なモールドがあるように見える。
わざわざ“スジ彫り”にするほどハッキリしたものではないけど
キットのオリジナルモールドより“蓋”のようなものがもっとある感じ。
自分で数箇所増やし、ボルトの座のような穴も追加(矢印部)。
雰囲気は更に近付いた。

↓セイルのパーツを艦体に接着。
どうしても接合部周囲に若干のスキマが出来るのでパテを盛る。
辺りのモールドを殺さないようにその部分だけヤスりたいので
写真のようなものを作った。
…やりにくぅ~。 でも溶きパテじゃアなかなか埋まらないしなあ。

↓それでも右舷側のラッタルが消えたのでプラペーパーで再生(矢印)。

↓サフブキーノ。
側面のパーティングラインは思ったより綺麗に消えてる。

↓ここで足らない形状発見。「鉄のくじら館」に展示の「あきしお」写真で見っけ。
艦尾の下部にこんな突起がある(矢印)。
多分曳航ソナーかなんかの保持するヤツだ。プラ板で追加。
 …おそらく初期型には無かった、とかなのかな。

↓セイル上の突起部品は全部金属パーツである。
真鍮線でセイルに差し込めるように処理。
この潜望鏡のヤツ(真ん中の部品)なんか、
0.5mm径の穴開けるのにパーツの幅ギリなので難しいぞ。

↓着けるとこんな。
キット内容には含まれないけど、セイル右舷から
後方に突き出たアンテナも追加した。

↓現状。 …そろそろ塗装にかかれるかな。


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「ゆうしお型潜水艦【壱】」

2024年02月28日 | 製作日記 ゆうしお型潜水艦
↓ずいぶん昔に買ったガレキの「ゆうしお型潜水艦」。
今は同スケールのインジェクションキットも発売されてるようです。
これは確かワンダーフェスティバルで“トーピドーモデルズ”という
ディーラーさんで買いました。引き出しの中に20年くらい
放り込んであったし。 そろそろ作ったらんとイカン(^^;

↓ゴム型で成形したレジン製なので中性洗剤でよく洗ってから、
先ずはパーツに気泡が無いか確認しておく。
幸い方向舵に一箇所小さいのがあるだけ(矢印部)。…結構丁寧な成型だ。

↓気泡の方はパテを擦り込んでおくとして、それよりパーティングライン処理
の方が手が掛かるかも知れない。写真のようにゴム型の合わせ線で型の縁が
変形してたりしてパーツが凹み方向になってたり、タマに上下位置がズレてたり
することがある。この場合は魚雷発射管のモールドのズレは無いけど
艦首がしゃくり方向にややズレてる。
助かった! 魚雷発射管のズレより艦首のシャクレの方が直し易い。
でも結局、実艦の写真を見て魚雷発射管のモールドも修正をかけたけど。

↓潜舵、昇降舵、スクリューは金属パーツが付いている。

↓金属パーツは鋳肌、というか表面がザラザラしてるので一応紙やすり等で
擦っておく。参考までに写真の左上のペラだけ処理前状態である。

↓艦体との接着は瞬着でいけるんだけど、塗装都合を考えると脱着可能な方が
なにかと便利なので、真鍮線を仕込んで差し込む形にした。
写真ではやたらに長い真鍮線だけど、5mmくらい差し込めば充分。

↓ちょっと面倒だけど舵関係も全てそんな形にする。
強度もアップするってのもあるしな。
…んでから表面にメタルプライマー塗っとくのを忘れずに。

↓何時ものようにこの時点でディスプレイできる形にしておく。
キット付属の飾り台は写真で今 艦が載ってるレジン製のヤツだけど、
モデリング中に転がらないようにする“仮置き台”にしか使わない(笑)。
で、木製デコパに2mm径の真鍮線を立て、アドラーズネスト製の
金属飾り脚を差し込む。…これ便利だわー、昔は艦船ディスプレイ用の飾り脚
なんて限られた店でしか売ってなかった。しかしコレなら量販店に置いてるのだ。

↓やっぱグッとゴージャスんなった。

…インジェクションキットに比べるとディテールがあまいけど、ずっしり重たかったり
金属パーツが付いてたりとこの時点(塗装前)に限っては高級感があるよな(^^A
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