カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「スカイ1 《sect.2》」

2017年01月22日 | 製作日記 スカイ1

ストックにあった新しい瞬着を開けたら、なぜか押しても出てこない。
…っていうか胴体が硬いし。腹立つからエッチングソーで胴体を切ったら
中で全部固体になってた(笑)。3本セットが全部オシャカだ。
そういえばこれ、いつ買ったか憶えていない。多分5年以上経ってるかも。
密閉されててもあんまり時間が経つとこうなるんだなあ。
皆さんも瞬着買ったら早めに使ってしまうことをお勧めします。

↓油ねんどでこんな感じのものを製作。
これはスカイ1をヴィネットにする土台部分を作るための型で、
細々した穴が開いたのは水しぶきを別体で作るつもりで作った。
これを後で組み合わせるコンタン。つまりスカイ1が海面から飛び出した
あの瞬間を再現しようと考えたのだ。

↓今回初めてクリアーレジンを購入して使ってみることに。
アクセサリー製作用の初心者向けっぽいヤツをチョイス。
ヴィネットらしい作品を幾つか作ってきた自分はやはり透明樹脂くらい
扱えないとなーとか前から常々思っていたんである。

↓説明書通りの比率で2液を混合して流し込んだ。使った量は60g。
固まるのに常温で丸2日かかるそうだが、今は気温が低いので
3日くらい待ったほうがいい。

↓で、こんな物体が出来上がる。
左の波しぶきはあんまり上手くいかなかった。低粘度のレジンとあったので
細い部分にも流れるかと思ったのにわりと粘りがあり、突起の先まで流れていない。
先ず太めに作っておいて後から削る段取りにすればよかったと後悔するのだった。

↓それでもルーターで形を繕って組み合わせてみる。
矢印2箇所の突起は別に透明ランナーから削り出したものを継いだもの。

↓5mm径のアクリル棒からこんな部品を製作。
土台の2箇所に窪みを加工して埋め込んだ。これは噴射炎なのだ。
尚、接着にはMr.ホビーの“美透明接着剤”を使用。
これなら接合部も綺麗な透明になってあまり目立たない。

↓スカイ1の方の噴射口を加工してさっきの噴射炎と連結させられるようにする。

↓組み合わせるとこんな具合だ。
…ん~、惜しむらくはもう少し“しぶき”が大きかったらな、とか思うけど
初めてにしては案外マトモなものになったと満足(^^;。




…それにしても「スカイ1」ってロケットランチャーの後ろから噴射して
飛んでるのな(^0^A。胴体前にエアーインテイクらしいものがあるけど
未だにどう繋がってるのか解らない。ロケットという可能性も…。
「人間の最高頭脳を結集して造られたSHADOのメカニック…」とは
よく言ったものだ(笑)。
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「スカイ1 《sect.1》」

2017年01月14日 | 製作日記 スカイ1

再びガレージキットです。これは昔イベントで入手したもので
“ポップコーンインダストリー”というディーラーさんで買いました。
ものは'70年代くらいにテレビ放送していた「謎の円盤UFO」という
SF番組に登場する“スカイ1(ワン)”というメカ。
手のひらサイズではありますが撮影プロップをよく検証していて大変出来がいいです。

↓でもゴム型で抜く以上どうしても妥協したりする形がでてくるわけで、
まず見つけたのはこのミサイルランチャーの先の部分。
ミサイルチューブの孔が浅くてドンヨリしているね。

↓細めのビットを着けたルーターで深くほじる。
実際はこのくらいのインパクトがある形である。

↓その他は特に修正場所も見当たらずやはり優秀なキットだ。
なので無理やり感はあるものの多少のスジ彫りやチマチマした形状を追加。
で、主翼の強度を上げる為、矢印部分に真鍮線を仕込む。

↓同じくミサイルランチャーと主翼の間にも。
この強度増しは当然またディスプレイ方法に企みがあるからである(^^)。

↓一度全部組み立てて形を確認。 …おーっと、スカイ1^^)/。
番組観てた人にはお馴染みなんだけど、これは隠密行動の潜水艦の先端にくっついていて、
迎撃する敵(ここではUFO)が来るとSLBMのように空に向けて発射されるという
過激な設定の戦闘機なのだ。だから後ろがこんなブッツリ切れたような形なんである。
…身近には昔のイマイのプラモデルしか見た事無かったのでココまで実物に正確なのは
気持ちいいのな。


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「同人誌ディーラー時代」

2017年01月09日 | 昔回想
中学生のとき、友達に凄くマンガの上手い奴がいて、そいつは家で大学ノート
みたいなやつにクラスメイト数名を簡略化したキャラクターに見立ててマンガを
描いていた。イラストではなくホントにコマ区切りのストーリーになったマンガだ。
もちろんストーリーも自分で考えて、そんときはSFっぽいマンガだったなあ。
通ってた学校の先生まで登場して顔も似てて結構面白かったんだ。
で、その友達の家に遊びに行くと、そのストーリー半ばのマンガを見て
そこからのストーリーを友達数名で考えたりする。
自分も絵心あったんで作画を手伝ったり、もうひとりの友達も
マンガが上手かったので3人くらいで共同作成状態。
それが超楽しくて一時は休みの日どころか、放課後まで
そいつの家に入り浸りだった事もあった。合同製作は事の他面白いのである。

そのうち自分単独で描きたくなってきて、新しいノートに
自分の家でもオリジナルのマンガを描くようになる。
学校での例の友達との挨拶は「マンガ描いてるか!」だった。
プロの漫画家のように下書きしてペン入れとかではなくて
完全に鉛筆のみの作画だったけど、定規でコマ枠を描いて
ベタ(黒く塗りつぶす部分)も全部鉛筆。
なのでシャープペンシルの芯を大量に消費するようになり、
右手の中指に硬いペンダコが出来た。…勉強で出来たのではない(笑)。
遊びに来た別の友達とかにもストーリーが進む度に見せたりしたら、
そいつも楽しみに読んでくれるようになったりとか、中学時代は
そんな事で長い間楽しんだ。

モデリングサークルAPCを結成して久しくなったころ、
自分も社会人になっていてマンガなんか描かなくなっていたけど
サークルメンバーに“コミックストリート”や“コミックマーケット”に
同人誌販売に行く人間が現れて、当然自分も一枚加わった、…というか
加わってしまった、と云うべきか。
初めはテレビアニメのキャラクターのイラストを描いたり同人誌一冊に
数ページ分投稿する程度。でも今度はちゃんとペン入れして
オマケにスクリーントーンまで施す手の込んだもの。
二束三文の価格だけど持っていくと買ってくれる人が居る、
という事に嵌ってしまったワケだ。
暫くするとサークル内でそっちをやるウェイトが大きくなってしまって
プラモもあまり作らなくなっていたかなあ。
するとまた中学時代のマンガ描きが楽しかったのを思い出して
とうとうマンガ本を作るようになってしまった。…泥沼化である。

そんな中、イベント会場でガレージキットらしきモノも売っている
ディーラーを見て、簡単な一体成形のレジンフィギュアなども
出そうと考える。当時は版権等の厳しい規制もなく、
既成のキャラクターでもコレといったおとがめは無かったのだ。
だいいち同人誌自体の内容が既成アニメのパロディーが殆どだった。
数は10個とか自宅で作れる最小限だったけど、そこそこ売れたし。
それが発展して後に“ワンダーフェスティバル”等の本格的な
ガレージキットイベントにも進出する事になっていくのだけど、
ここでは割愛する。

しかしここ10年程の間にだんだん本来の模型サークルの雰囲気に戻ってきて
模型を作るメンバーも増えてきた。いつのまにか同人誌なんか作らなく
なって久しい。モデリングの世界でももっと対外的にAPCの知名度を
上げる意味もありメンバーの一人が会のゆるキャラを作ることを提案。
名前が“エピ子ちゃん”と“エピオくん”(笑)。
…ちょうど自衛隊の“ピクルス王子”と“パセリちゃん”みたいなノリか。
まあ初めはホントに冗談半分だったんだろうけど。
エピ子ちゃんだけメンバーがデザインして主催展示会の看板に
アレンジしたが、いまひとつギャラリーの反応は無かった。
やはりイラストだけではワケが解らないし云うまでもない。
折角作ったキャラなのにこのままじゃア寂しいと思い、
自分はサークル会誌にエピ子ちゃんのマンガを描いて載せたんだ。
まぁそれでも会員からの反応も全然だったけど…f(^^;。
コレは今のとこ会員しか知らないので因みにココにも載せておきますね。
(他への拡散はしないでください)

この“ディテールダウン”というのはこれまたメンバーの一人の語録。
ここではジャケット(衣料品)の事ではない。
「最近金型の技術が進歩してきてキャラクターモデルでも実物と紛う出来に
なったのはいいが、実物モデルを重んじると殺風景な部分に余計なモールドが
アレンジしてあるのが逆に目障りだね」なんて話が出て、
「ディテールダウン(つまりワザワザ形状を消して実物に近付ける)しないとな」
というセリフを聞いてこのマンガネタを思いついたんである。
ともあれウチのサークルも発足から35年以上経って、
その間にはメンバーも入れ替わり立ち代りし、やってる内容も激変の歴史だったのだ。
尚、“エピオくん”のデザインは未だ決まっていない。

(卓上のモデルは昔イベント販売していた「W3(ワンダースリー)」の“ボッコ少佐”)
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「ロビー・ザ・ロボット Ⅷ」

2017年01月02日 | 製作日記 ロビー・ザ・ロボット
新年あけましておめでとうございます。
自分は帰る田舎もなくて、正月からヒマなのでブログ更新でもしている次第。

↓で、最後にクリアードームを取り付けてロビー本体は完成なんだけど、
パーツ板厚の大きさで矢印部のように縁が白く目立ってしまうんだこれが。
パーツ全体に当った光が導光されてここに集まるからかと。

↓自分はそんな場合この縁の部分に“スモーク”か“クリアーブラック”等の
塗料を塗る。するとご覧のように光が集まらず黒くなって目立たなくなるんだ。

↓レーザーブラスターも着色~。
ベースはメタリックグレーに黒を足して暗くした色。
ヒツコイけどレトロフューチャーでカッコイイデザインだなあ。
プロップガンのレプリカ欲しい。

↓ベースを塗装。
“アルテア4”の地表はサンド系の色やらグレーやらグリーンっぽい色が
いろいろあってなんだかよく解らない感じ。判りにくいけどなんと無ーく
そのトリコロール感を再現。スミイレとドライブラシで仕上げた。

↓全て組み立てて完成。お付き合いお疲れ様でした。
ロビーの「単なるメタリックグレーじゃないよな」みたいな鈍い
金属感はやはり完璧とはいかず75点といったところか(^^;。

↓…写真資料をよく見ると実物はこのクリアードームのパーツは後頭部側にも
キレイに回り込んでいて首の後ろに並んだ放熱板直上まであるのが判るんだ。
だから今回後で追加した後頭部の縦棒みたいな突起はドームと後頭部面間に
スキマを空ける為のスペーサーなのではないかと。 このキット含めて
今までの殆どのオモチャはそうなってないのな。まぁそうするのは難しいけど。

↓大昔に買ったこんなオモチャがあったので並べてみた。
1984年に増田屋というメーカーから発売されていたもので
これがまたよー出来てまして(^^。ゼンマイ巻くと足の下から出たロッドで
ノコノコ歩く。「…確かにこんな歩き方だよな」と顔がほころぶ。



メジャーなモノでは“SFロボット”の元祖といえるロビー・ザ・ロボット。
古いブリキのおもちゃでもこのデザインを踏襲しているものを多数見かけたりする程だ。
自分達の世代ならロボットというとこの数珠繋ぎの手足やクリアードームを思い浮かべてしまう。

デザイナーは日系アメリカ人で、ロバート・キノシタさんというヒトである。
しかし一昨年100歳で亡くなったそうだ。すばらしいデザインをありがとう^^)/。
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