カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ロビー・ザ・ロボット Ⅶ」

2016年12月26日 | 製作日記 ロビー・ザ・ロボット
↓再び胸の部品。この真ん中の丸いヤツ2つは“アナライザーディスク”というらしい。
双方共にメッキ部品だったが向って左の部品はメッキを活かして真ん中のランプを
Hアイズ等で再現。右側のは金色らしいのでコトブキヤのプラユニットの丸モールドを
使って金色に塗装。
…その上側の長四角はロビーの“口”である。本編中ここからバーボンウィスキーを
呑んで、というか流し込んでゲップしてたな(笑)。

↓頭部の作りなおしたメカ部品にも着色。
例のエンジンバルブはクロームシルバー。
透明化した左右の半球体は赤み掛かったオレンジ色でキレイ。
…これが目なのかな?光学的に物を感知する装置が見当たらないよな。

↓これは“ボイスシミュレーター”という透明部品。
こういう場合自分は更にクリアーを塗って曇りを除去する。

↓テッペンのスタビライザー含めエッチングパーツも全て塗装して付けた。
これでドームの中のメカ類はコンプリートである。

↓頭部左右の突起にあるこの部品はぱっと見、ロビーの目に思えたりするけど、
“ウェポンニュートラライザー”とある。
ここから各種兵器を無効化する光線を発射したり、
果物を盗み食いしにきた猿を蹴散らす電撃みたいなのも出していた。
これもメッキ部品だけどオリジナルのまま(写真の上2つ)だと矢印部の
パーティングラインが気になるので下の2つのように一旦フラットに削って…

↓真ん中に穴を加工。ココに透明プラ棒を加工したものを突っ込んで
クリアーブルーに塗ればついでに真ん中の突起も透明化できるワケだ。

↓メッキが落ちた部分は“ノリ付き金属箔”を貼って誤魔化した。
側面のパーティングラインはあんまり気にならないのでそのままだけど(^^A。
この部分は普段左右交互に青い光が点滅してたよな。

↓続いて以前削り飛ばしたアンテナを作るのな。0.5mm厚の透明プラ板使用。
これがねえカッターナイフで切ると応力で白く濁ってしまうので、
狙ったラインからギャップをつけて切り抜き、ヤスリで形に調整するという
随分メンドクサイことをしていました。

↓…4枚作るのに1枚失敗。歩留まりはいい方である。

↓リングのアンテナも合わせて付けてみた。
ヒェー。今回メッキ部品のピカピカしたのを出来るだけ活かしてみたけど、
やっぱやたらに派手にみえるね…f(^^。



当時コレの撮影用スーツはこれらのメカ類を動かす装置がいっぱい詰まっていて、
重量が45キロだったそうな。特に喋る時光るボイスチューブには高電圧が
かかっていたとか。装着して演技するのも怖かっただろうなあ(冷汗)。
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「ロビー・ザ・ロボット Ⅵ」

2016年12月20日 | 製作日記 ロビー・ザ・ロボット
↓ボディーを塗装します。
何時ものように、形が著しく凹んだ場所をまずフラットブラックで。

↓ボディー基本色はクレオス28番黒鉄色に。エイヤーでコレが一番近いかと。
実はこの色、塗ってみるとかなり茶色いイメージだった。
で、後から僅かにネイビーブルー系の色を足して重ね塗りしたらわりとイメージに近くなった。
それでもまだ本編画像からは少し茶系に振った感じだけど、映画フィルムの方がが青く変色して
いるようにも見えるしとか色々弁解考えて^^;このくらいかなあ。
実際、イベント等で見かける比較的最近造った精巧なレプリカはやや茶色い色だったり。

↓表面は鈍く光るヌラヌラしたメタルカラーで、なんとも云えない金属感がある。
…ヌラヌラっていうのは、よく見ると表面がでこぼこしているせいなのかマダラ模様が
入っているようにも見えるとか。まぁまぁマダラ模様は置いとくとしてあの鈍い反射は
強調したいので更にハイライトがでるような部分にやんわり明るめのシルバーに近い色を
吹き付けた。明暗が強くなって本編画像に近寄った気がする。

↓部分部分で色味を変えたりもすると単調な感じもなくなるし(蛇腹部分)。

↓ボイスチューブ部品は凹部に墨入れ。
矢印部は実物のチューブを支える縦板が目立つので透明プラ板を追加して強調したもの。

↓…思ったよりいい具合かも。
パーツを見たときはこの部分はもっと安っぽい仕上がりになるかと心配だったんだ。
並んだチューブの本数も少ないかと思って数えると実は1本足りないだけだった。


【余談】
…本編中盤でのアルティラとロビーのこんな会話があったのを思い出した。

ロビー(以下ロ):「お嬢さん今度は何ですか」
アルティラ(以下ア):「すぐに新しい衣装を作って欲しいの」
ロ:「…また?」
ア:「今度は足とか全部隠れるようなヤツよ」
ロ:「放射線避けですか?」
ア:「…視線避けよ」

“ロビーに感情はない”とモービアス博士が言ってたものの
ここでは「…また?」とちょっとウザそうに答えるロビーが面白い。
それと映画製作の時期が時期だけに「放射線避けですか?」という
セリフも冷戦時代を窺わせて興味深い。
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「ロビー・ザ・ロボット Ⅴ」

2016年12月13日 | 製作日記 ロビー・ザ・ロボット
寒くなってきましたね。自分は今日遂に石油ファンヒーターを初使用。

えーとロビーは更に細かめな部分を攻めて行きたいと思います。

↓胸にあるプレートです。エッチングパーツに変換できる部分があるので使用。
ピコピコと四六時中開いたり閉じたりする矢印の部品はプラ板で繕った。
“フラッパーバルブ”と云うらしい。結構ちゃんと何なのか設定があるのに驚く。

↓喋ると青く光る光電管(ボイスチューブ)は透明部品なのでダボ穴が丸見えに
なったりするぞ。位置決めなんか要らないしここは穴を埋めてダボも削ってしまう方が
見栄えもよくなる。

↓頭のテッペンでコロコロ回転しているこの部品は“ジャイロスタビライザー”という。
写真下のキットオリジナル部品は荒削りなメッキ部品なのだ。
上が置き換えるエッチングパーツ。すごくクウォリティーが上るのが視て取れる。
実はこれが欲しくてこのエッチングパーツを買ったようなもの。

↓その他、頭周りのディテールアップは以下の通り。

↓アルテア4の地面を再現した付属のベース。
一応、足の裏にベースの突起を差し込んで安定させるようにはなっていたものの
更に2mm径の真鍮線でガッツリ気味に連結できるようにした。
これでビミョーな傾きを調整したりもできるのだ。

↓進んだとこまで仮組みしてみるとこんな。
おお、“ロビー”だ。 まさか“フライデー”にはならんだろ(笑)。
…細かい事突っ込むと、ロビーが屋外でブラスターを構える
シチュエーションは本編にない。

↓ロビーにレーザーブラスターを向けられたアダムス船長の気分が味わえる!?
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「ロビー・ザ・ロボット Ⅳ」

2016年12月07日 | 製作日記 ロビー・ザ・ロボット
↓次にマニュピュレーターというか、要するに“手”であります。
ロビーはこんな四角い3本指の手ですが、ちょっとまた考えあって
右手だけ改造したい。

↓…こんな風に指2本を一旦切り離し、根元を斜めに削った上でまた接合(矢印部)。

↓更に残った親指も根元を削り込んで幅2mmくらいのスキマ(矢印部)をつくる。
これはつまりレーザーブラスターを持たせたいワケだ。

↓モービアス博士がロビーにロボット三原則が備わっている事を説明するのに
ブラスターを持たせるシーンがある。映画本編を観た人には印象深いシーンだったので
高価な完成品オモチャにはレーザーブラスターが付いていたりするんだ。
が、あいにくこのキットにはない(泣)。そこで例によって自作になってしまうけど。
材料をあさると以前作ったガレージキットの余肉が出てきた。
ちょうどいい大きさなのでここから削りだそうと。

↓レジンの方がプラ棒よりサクイので多少作業が早い。
上がブラスター本体。下がグリップ部。グリップ部は1mm厚プラ板2枚重ね。

↓C-57D宇宙船のクルーが携帯していたブラスターは
まるでドライヤーのような形だった。結構ゴツくて持ち歩きにくそうな。
レトロフューチャーの典型的な物体で自分は凄く気に入っているデザインだ。

↓悩んだのがこの先の部分。クリヤー部品なのだ(写真上の部品)。
なんとか太めの透明ランナーを工面して、端面に穴を加工してルーターに
取り付け、回転させながらデザインナイフで旋盤加工のようにこの
ドリルのような形を成形。加工後に後ろ部分を切断した。

↓なんとか上手くいったような。
ロビーの手の表面はゴム手袋のようだったので曲げた部分は適当にパテ埋め。



まあ、本編映像でもこんないい加減な握り方だったので(笑)割りと雰囲気は出てるぞ(^^。
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「ロビー・ザ・ロボット Ⅲ」

2016年12月03日 | 製作日記 ロビー・ザ・ロボット

先月末に発売の「モグラ2017年1月号」の表紙は
なんとウチの部員のちょうぎ氏が手掛けた作品。
知り合いが書いた記事が模型雑誌に載るのは以前にも
あったのだけどカバーを飾るなんてのはちょっと大したもんですよ。
こんなのは先方指定のアイテムだったり製作期間が限られていたりと
結構大変だったりするんですよね。ご苦労様でした。

↓ロビーですが腕のパーツの蛇腹部分をプラ板に置き換えて
イメージを近づけたりとかしてみました。

↓で、足パーツにいきます。
ぱっと見て、内股の矢印の部分がヤケに角張り過ぎてるので
やや丸くヤスりました。一体なので超やりにくいけど。

↓前と後ろを合わせて横から見ると、膝関節のグリグリ動く部分の
モールドが型抜き方向関係で殆ど消えてたりとか(左写真矢印部)。
ここをデザインナイフ等で削り込んでフォローします。右写真はフォロー後。

↓…更に資料写真を参考にオミットされた詳しい形を
お助けパーツ等で追加(矢印部)。

↓ここで例のエッチングパーツ登場。
この、一番大きい丸い部品はキットオリジナルでは固定式だった首と腰を
旋回させられるように細工する為のものなんである。

↓使用するとこんな具合。
面倒くさいのは右の胸パーツにエッチングの爪を挿入する為の
切り欠きを加工する事かな。これで戦車の旋回砲塔と同じ扱い方に
なるワケだ。

↓同様に首の方も処理して終了。おお、これはいいです。
ちょっと首の方はエッチング爪と胸部品のスキマがデカくて
変な方向にもゴソゴソ動くけど(^^;。
オマケにエッチングパーツが首下のスキマから
丸見えなのが気になったりする。…後でカットしようと思うのな(^^。
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