カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ファイモ ミレニアムファルコン《1parsec》」

2017年11月30日 | 製作日記 ファイモ ファルコン号

これを今頃やっとストックから引っ張り出した(笑)。
自分もファルコン好きのハジクレなのでそろそろコレも作んないとなあ。
巷ではバンダイさんの再現度高いキットが出てるというのに今遭えてコレ。
でも1/72サイズは自分には大き過ぎるし、ファインモールドも
“ナナニ”は見送って1/144が出るのを待ってたくらいなんだ。
「絶版キットを作っちゃおう精神」にとってもこっちの方が好都合だし。

↓…で、ヒコーキ模型みたいにコックピットから組立るようになってる。
当時としてはまあまあ頑張った形してるのかな。

↓コックピットは撮影用ミニチュアよりも実際に俳優が演技していた
セットを出来るだけ真似たいところ。…でもよく判る写真は少なくて、
ディエゴスティー二とかの写真を参考に少しDU。
この後席のヘッドレストの上がやけに前にオーバーハングしてるのは
凄く印象に残ってるので付け加えた。
この椅子の実物を後ろから見るとレールが付いてたりするので
多分戦闘機のイジェクションシートの廃品流用なのかな?

↓後席が少し高くなったけど外装には収まった。
キャノピー越しにどれだけ見えるのか判んないしこのくらいにしとこか。
矢印の縦のスジ彫り1本だけなぜか無かったので追加。

↓キットを入手して最初に部品を見た時から気になってたのが
このパラボラアンテナ。プロップモデルからすると流石にモールドが
太いので雰囲気がずいぶん違ってみえる。
映画本編で云うEP.5~6のファルコン号のプロップモデルは
“5フィートモデル(全長約1.5メートル)”と“32インチモデル(全長
約0.8メートル)”のものがあって、細かい表面モールドが双方でかなり違っている。
このキットはどうやら32インチモデルを参照してるみたいだ
(因みにパケアートは5フィートモデルの絵になっている)。
でも自分の中では5フィートモデルのパラボラのモールドが濃い印象なので
そんな風に工作することにした。2タイプのディテールがチャンポンされちゃうけどなf(^^。

↓先ずルーターでオリジナルモールドを飛ばしてしまい…

↓こんな格好に。
長四角はプラペーパー、凸線は伸ばしランナーである。
放射状に11本とか奇数なので少々やりにくかったけどな。
真ん中の凸には輪っかが被さってる。

↓今回プロップの写真をマジマジみてて気が付いたのが矢印部の土手。
低いヒサシのような形が上下方向の特定範囲に付いている。
これは0.3mm厚のプラ板を貼り付けた。

↓パラボラの裏。写真右の“支える部品”との
ジョイントが物々しい大きさでプラモっぽい(矢印部)。
少し強度が落ちるけどここは目立たない形にしておいた。

↓最終こんな具合。
プラチップ、伸ばしランナー等で適当にDU。

こんな調子で気が付いた部分をぼちぼちとさわっていこうと思います。
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「養老天命反転地にて」

2017年11月24日 | その他

先日サークル仲間と二人でドライブに出かけ、
かなり前から気になっていた岐阜県にある“養老天命反転地”に
立ち寄る機会があった。その後、名古屋でやってる「昭和日常博物館」が
最終目的地だったので足早に見る感じだったけど、
予想通りの面白い場所だったので紹介する事にした。

↓養老天命反転地はアートを使って人の日常的な常識感覚を覆し、
新たな身体感覚を生み出す実験的な空間、みたいな目的で作られた公園。
オブジェだらけで自分的にはワクワクしてしまう場所である。
入り口間もなくにあるこの建造物も常識離れした形だ。
この日はちょっと工事の足場があって残念な感じだけど…(^^A。

↓“オブジェ”と云うより建造物的規模。
サイズ比較に筆者が前に立ってみた。
スキマから中に入ると傾いた壁に実際の家具類が埋まっていたりして
なんとなく異次元。

↓後ろを振り返るとこんな景色。
子供だったら心躍りそうな物体があちこちに散在。

↓前写真の丘の上に上がるとその向こうにすり鉢状に窪んだエリアが…。
変に傾いたオブジェが多数存在している模様。

↓ほぼ中心部に迷路のようなもの。べつにカメラを傾けて撮ったのではない。
ここには樹木以外、垂直、水平のものが存在していないのだ。
暫く歩くと頭がくらくらする。…そうか、すり鉢状なのはそれ以外の
景色が見えないようにするコンタンだったのか。

↓すり鉢状の縁にある壁に辿り着く。
坂はともかく、絶壁のような少々危険な場所もあり
子供が事故ったりしないかと不安にもなる場所である。
この写真まん中あたりの出口をくぐると外の世界へ脱出できる。
あまり長居すると、感覚が養われるより早く筋肉痛が起きそうである。
この日はスタンプラリーのようなワード探しゲームの用紙を
渡されて、提出すると景品がもらえるなど楽しいイベントもやっていた。


↓こちらは名古屋市内の歴史民俗資料館でやっていた「昭和日常博物館」。
屋内に再現されたリアルな“昔風景”に酔いしれる。



↓更に昭和30年~40年代くらいの各家庭どこにでもあったような品々が、
今はショウケースのガラスの向こうに遠い存在として飾られているのが
なんか変な感覚だ。

↓自分達が幼少の頃遊んだおもちゃの数々。
左上は「魚雷戦ゲーム」、左下が「パーフェクション」、
右上が「レーダー作戦ゲーム」。
右下はおもちゃじゃないけど「ソノシート(低価格のレコード)」など。
レーダー作戦ゲーム好きだったなあ。…でもレーダーなんか使わなくて
100%“感”に頼って攻撃するんだけどな(笑)。

↓…これ何だか知ってる?
牛乳がガラスの瓶で売られてた頃、紙のキャップで蓋されていて
それを突ついて「キュポッ」と開ける道具。
歳が20代から下の人は多分知らない筈だ。

↓お、この「宇宙特急」はウチにあったぞ。
透明チューブの中を電動で走る列車。
超懐かしい(^^。

↓車の展示も。相方はこれが目当てだった。
向って左「日産セドリック」、右「トヨペットクラウン」
その他、単車も含め懐かし系30台あまり。

「昭和日常博物館」は入場無料。
「これだけの内容で無料!?」と他の人も驚いてたくらい。
久しく行かなかった高速道路のサービスエリアで
食事も楽しんだりで内容の濃い一日だった。
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「メカコレ ウルトラホーク3号」

2017年11月17日 | 製作日記 メカコレ ウルトラホーク3号

ちっさいモデルなので読み切りサイズで。
「バンダイ・メカコレ・ウルトラマンシリーズ」はいい企画です。
サイズは小さいものの低価格でプロップモデルそっくりのモケイが
入手できるなんて、自分達が小学生の頃にこんなの売ってたら
もう小躍りするくらい嬉しかっただろうなあ。
でも今の子供には“当たり前”過ぎてそんな感覚ないんだろうけどね。

↓胴体の部品はスライド金型機構を使って中空になった一体成形。
矢印側から細い金型部品を突っ込んで、“ヒケ”の原因になる樹脂の塊を
作らないようにしてるみたいだ。右側の兵装部品もしかり。
なので面倒な貼り合わせ作業が無いのだ(^^)/。

↓…駄菓子屋のプラモより早く出来上がる(笑)。

↓まァでも折角なので少し丁寧に作ろう。
下から見るとそれでもやむおえず発生した気になる合わせ線が…(左写真矢印)。
ココは軽くパテで埋めとく。ついでにカーゴハッチのスジ彫り追加。

↓ノーズコーンの先がなんだか太いので真鍮線に替えて細くすると
同時に強度も上げる。

↓デカールもほぼ着色が必要な場所全て付属。
円谷メカ特有の面倒くさい“柄”も手軽に再現可能。
よくこの紺色がやや薄め(青い感じ)のモケイを見かけるので
気になっていたけど、コレは自分的に満足な色合いだ。

↓貼るとこんな。
但し、ボディー基本色は塗装処理。
パーツは銀色成形なのだけどウェルド(成形時に出る樹脂が
流れたような模様)を消すのと、さっきのパテ埋め隠しに
シルバーを塗装してから、黒と白の部分まで塗装で済ませた。

↓出来上がり。
このサイズだし、円谷メカは“汚し”とか要らないんじゃないかと。
で、この垂直尾翼の上にある“水平尾翼っぽい”形は前から見ると水平だった
ので折れない程度にハの字に歪ませた。その方がイメージ近いよな。

↓付属のディスプレイスタンドはフラットブラックに塗装。
後ろから翼を持つような格好なのでやや存在感大だけど。

↓部屋にあった食玩の“宇宙ステーションV3”と。

当時(最初の「ウルトラセブン」放映時)、
「うーたぁーほーく」は子供みんなの憧れだった。
自分はどちらかと言うとホーク1号より3号の方が好きで。
この丸い“ダーツの羽根”みたいな主翼の形と、滝の後ろから
無理矢理出てくる発進シーンがカッコよかったからだ。
マルサンだかブルマークだかのプラモを買ってもらって、
マーキングも何もない状態で遊んでたっけ。
でも下面にはやはりゼンマイボックスが出っ張っていて車輪が付いてた。
だから今このすっきり何も無くて兵装だけ付いた状態で、
シルバーと紺色の2トーンなのが大変心地いいワケだ。

駄菓子屋といえば、店の天井から吊るしてあった厚紙に
ホッチキスでいっぱい留めてあったビニール入りのポリエステル製
ウルトラホークがあったよな。…1号と3号があったような。
1号はちゃんと3機に分離するんだけど、上下方向に出っ張った
ダボと穴でパチッと繋がるヤツ。それにヘンなリベットみたいな
表面モールドがイマイチ“似ていない感”を醸し出していた。
色は金色とか銀色とか。
‥なんか自分達世代以外を置いてけぼりにする話だけどな(^^A。
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「モデラーズフェスティバル2017」

2017年11月11日 | イベントなど
去る11月4日、5日の二日間は大阪南港で「モデラーズフェスティバル2017」が
開催されました。勿論「モデリングサークルAPC」として参加させてもらいました。

↓今回のウチの卓。
メダマはズベズダ製「スターデストロイヤー」の衝突回避シーン?
でかい電飾作品2連ちゃんなので皆さん結構楽しそうに見てくれてました。



↓お向えのテーブルにも「スターウォーズ」系の作品がありました。
ここは「クロズカ モケイ」さんの卓。EP.7のジオラマ作品。
崖の上にレイとルークが…。

↓ジャンルの関係で毎回同室になる「SOL」さんとはもうお馴染みに
なってしまいました。写真は「ミクロの決死圏」の血管内ジオラマ。
実はこの“プロテウス号”のガレキは自分も所有してて作り渋ってます(^^A。
…忌わの際に作るかも。

↓「ネコワークス」さんの「カ号作戦発動」。
1/1000キリシマ級二隻を使い、「ヤマト2199」設定上の
シーンを想定して作ったジオラマ。今回も入魂の巨大作品が多くて圧倒されます。

↓ここは「世界ブラックマント同盟」さん。
バリバリ懐かしい系モケイのオンパレード。これはほんの一部。
この「マッハロッド(「超人バロム1」より)」、自分も持ってた持ってた!
「マシン・ハヤブサ」全エンジンユニット揃ってますね(@_@)。
こういうの見るとワクワク楽しいでんな!

↓今回はあまり沢山歩き回らなかったんですが、他の部屋の作品もちょっと。
「門尾模型倶楽部」さんの“シャアザクがバズーカで戦艦狙ってる”シーン。
サラミス巡洋艦の艦橋よく出来てます。上にチラッと写ってるガンダムドックも
凄かったです。

↓キットではあまり見かけないような艦船が楽しい
「チームKen-1“&”鳶色の会」さんの駆逐艦作品。
この“全速力感”がたまらない。

↓“ドールハウス”系の部屋も覗きました。
毎度リアルなミニチュアで凄いんですが今回自分がちょっと興味を
持ったのが「臼屋たくひろ」さんの作品群。
この石と金属、石とガラスを組み合わせたオブジェが、
しかも街のジオラマっぽくなってるのに惹かれました。
…玄関とかに置くとおしゃれかな、とか^^。



↓同室の「ネコワークス」さんでこんなの買っちゃいました。
デフォルメ自動車のレジンモデルを販売されてるんですがその車種の多さに驚きます。
で、以前から気になっていた「マイダスゴールドクーペ」をゲット。
プラモでもミニカーでも見かけないようなマイナーな車なんですわ。


今年も、開催主催のスタッフの方々、参加ブースの同好の方々、
来てくださったギャラリーの皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました!
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「タミヤ T‐72《двенадцатьドゥヴェナーッツァッチ》」

2017年11月02日 | 製作日記 T‐72
↓フィギアーに着色。
ロシアの戦車兵は服が真っ黒なので楽かも。
実際はややグレーに寄った色を塗り、ウェザリングカラーの
マルチブラックで墨イレしてから明るめのグレーで軽くドライブラシした。

↓頭に付いてるのは暗視スコープらしい。
後頭部にも箱状のがついてて、細いコードで繋がってるみたいだけど
コードはもう無視した。

↓車体に乗せるとこんな。
無線通信してるみたいでポーズもリアル。

↓ディスプレイ台を作ります。
先ず2mm厚のプラボードを適当なイビツな形に切って地面のエリアを決める。
写真奥に写ってるのが買ってきた木製のデコパージュ。

↓今回考えているのは土の地面ではなくアスファルト。
市街戦か、軍事パレードみたいなシチュエーションを狙うのな。
アスファルトの表現は#100番の布ヤスリ。
これはAPC会員ちょうぎ氏にアイデアを習った。
矢印のようにプラボードの形を写しとって切断。

↓なるほど雰囲気はアスファルトっぽい。
でも真っ黒なので写真のようにグレーを吹いて少し自然な感じにする。
上3分の1は“古い舗装”風に特に明るい色にしてみた。

↓道路のマーキングをホワイトで描く。
ロシアはどんな路面マーキングなのかは“グーグルアース”の
ストリートビューで調べておいた。

↓更に上からウェザリングパステルで砂汚し。
…なんだか“ダンプカーが砂をこぼして行った”みたいになったけどf(^^;。
アスファルトをもっと明るい色にしとくべきだったかなー。

↓プラボードと重ねて木製デコパと組み合せ、モデルを載っけてみるとこんな具合。
まあまあ街中に見えるので「よし」としませう。


やっと完成しました。
今日はキューバのラム酒でやってます。
ウィスキーに比べなんとなく甘くて角がたったような味です。

T‐72が初めて一般に公開されたのは1977年のモスクワでの
軍事パレードだったそうな。その頃メジャーだったT‐55とか
T‐62に比べるとヤケに平べったくてシャープなスタイル印象だったんだ。
その形が当時のAFVファンの中で話題になり、ホビージャパン1980年
7月号ではフルスクラッチ作品が掲載されている。

今回のタミヤのキットはいろいろ形が不正確だとか賛否あるものの、
流石にモールドのカッチリしたところは海外製に退けず劣らずで
いいキットだと思います。dp(ドリーパートン)に改造したので
気になっていた砲塔のモッサリ感は消えたし、コマンダーのフィギュアにしろ
軽く墨イレ程度で自然な仕上がりになりました。

ここで、今回自分が「いい資料になった」と思った
ネット上にある動画を紹介しますね。
「Inside the Tanks: The T-72 - AU Armour & Artillery Museum」
>https://www.youtube.com/watch?v=krp2y88nNCo
ここから結構詳細なディテールを拾えました。

明後日は「モデフェス2017」です。
凄い作品がいっぱい集まるので好きなヒトは是非見に来てくださいね!
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