カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ジェットブルドーザー《5》」

2022年08月25日 | 製作日記 ジェットブルドーザー
↓履帯を作っていきます。
順番的には先ず履帯のケタを載せる為の板をホイール周りに巻きつける。
基本は厚み1mmで、上側だけ1.5mm。…これは資料写真を観察すると
上側の履帯だけやや転輪(ホイール)から浮き上がった感じに見える為。
前と後の丸い部分はプラ板に半分切込みを入れて折り曲げて沿わせた。
この部品のキモは幅方向がホイールと面イチになるようにすること。
塗装時を考えてまだ両面テープで仮付け状態。

↓履帯自体のケタは0.5mm厚。
これは正味の履帯幅で設定は12mm。短手方向はおおよそ実物のケタ数から割り出した。

↓次に履帯がホイールから脱落するのを防止してると思しき内側に突き出た歯をつける。
ちょうど最初の土台板とケタの段差を利用して立てていくと、ピッタリホイールの際に立つ
スンポウだ。で、この歯って結構な高さがあるのにあんまりホイールが歯で
隠れていない所をみると、実際の履帯もホイールが当る部分はかなり分厚いと考えられる。

↓履帯のケタにスパイクを付ける(白矢印部)。イマイのキットにもちゃんとあったし。
まあコレにしろ“脱落防止の歯”にしろやや地道な作業になるんだけどな。
黄色矢印は一番後ろのドライヴホイールだけにあるスプロケットの歯。見える場所だけ一応付けた。

↓気長な作業が続いて飽きてきたので(笑)ちょっとここいらで遊んでみよ。
前回紹介した「ヴィッカース・ヴィガー・トラクター」の写真をネットから数枚入手。
それに下からの写真もあり、シャシーの詳細形状が判ったのでそんな雰囲気に
おおまか作ってみることに。先ず写真のようなパーツを作る。

↓シャシーの下に配置するとこんな具合だ。多分、サンダーバードのプロップもこうなってる筈。
ヴィガー・トラクターは路面の凹凸に8つのホイールが上手く対応する仕組みになってて、
説明すると転輪2個づつが写真白矢印のパーツで連結されており、それが中央の縦になった
軸でシーソーのように動く。そしてその縦軸も車体中央で前後方向に配置した軸
(写真で縦軸の左右にある短い軸)で左右に傾く。これが前後で2ユニット。
実物はこの構造で8つのホイールがグニョグニョ上下する。「T.B.」の動画がリアルなワケだよ。
でも後ろ側ユニットはモーターボックスかなにかの箱に覆われていて見えない(黄矢印)。
…まァ、このモデルは形だけなんだけど工作が1ユニットで済むので作ってみたのなf(^^)。
持ち上げないと見えないけど、展示会なんかで笑わせネタになるかも。

↓…形になるか不安だった足周りがオワタ!(汗)
横から見たらこんくらいのインパクトあるよな。

↓履帯幅は少々デカ過ぎるかな?
でもこのくらいのボリュームでいいくらいだと思う。
もの凄いトルクで瓦礫を押してくからねー。
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「ジェットブルドーザー《4》」

2022年08月17日 | 製作日記 ジェットブルドーザー
先日、APCのメンバーと久しぶりに“ビヤガーデン”を楽しんで来ました。
近頃は夕方であってもとても“夕涼み”とは言えない気温で、居酒屋なんかに
比べると暑いんだけど、屋外で飲む雰囲気はまた格別なものがあったりする。
2次会にはカラオケまでやってしまい、遂にコロナ禍を気にしない活動に酔いしれました。
……誰も感染してへんやろなー(^^;。

↓足回りにかかっていきます。
改めてキット部品の履帯を添えてみる。…ウン、やっぱりボリューム足りないよなあ。
それにこのホイールとホイールの間にある壁も気になるし。

↓納得いくサイズの画を紙に描いてみる。
こんなくらいは欲しいよな。で、ホイールの径は16ミリ、ホイール間ピッチは17mmとした。

↓大体似たような雰囲気のホイールを工作。
本当は8個作らないといけないけど考えあって1個だけ作る。

↓今回初めて使うこのアイテム。
武藤商事の「型取くん」という、小さい部品なら熱湯で簡易に型が取れてしまうという、
凄く嬉しい製品だ。大きなホビーショップなら売ってる筈です。
中には親指くらいの体積の透明な樹脂材が3つ入ってて、90℃以上のお湯で3分温めると
ねんどのように柔らかくなり、常温に戻ると硬めのゴム型のような物体になる。

↓コイツを利用してさっきのホイールを型取り。
なんか失敗したと思ったら温め直して何度でもやり直せるのでコスパは良好。

↓型にエポキシパテを押し込んで固まらせる。
…う~ん、エポキシパテはきっちり型に密着しないせいか
やる度に出来具合がバラバラである。部分的に形が出なかったりと。
今9個作って、うち3個失敗。歩留まり悪いなあ。
取った部品の色が違うのは途中で“速硬化タイプ”のパテに変更した為。
ま、気長にやろうや。

↓続いてこんな部品を作る。
さっきのホイールの車体内側を担当するモノである。
厚みは1mm。ここは殆ど見えない部分なのでこれで充分。

↓上の部品とホイールを連結するのに径が12~14mmくらいの円筒が必要だ。
模型屋で売ってるお助けパーツにそんなのは無いかと捜したけどいい具合のものが
見つからなかったので、ガンプラ用のプロペラントタンク(11mm径)の輪切りで対応する事にした。

↓以上をこういう形に組む。
あー結局、型取りで上手く出なかった形状はやむなく力技で付けたりした(笑)。なんだかなあ

↓仮にシャシーに付けてみるとこんな。
この周りに履帯を巻き付けていくと更にボリュームが増す予定。





ジェットブルドーザーやジェットモグラの台車の足周りは1960年代に売っていた
「ヴィッカース・ヴィガー・トラクター」というリモコンのおもちゃを利用して作られている。
正確には一番後ろのホイールだけ若干形が違うんだけどこの際もう一緒でイイじゃんって事で…f(^^。
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「ジェットブルドーザー《3》」

2022年08月10日 | 製作日記 ジェットブルドーザー
まだコロナ禍ではあるものの、今年は各地で夏祭りが再開しているみたいだ。
所で、夏祭りで子供がよく食べてる、“リンゴ飴”ってあるけど、はっきり言って
「もの凄く食べにくい」よな(笑)。あれってなんでリンゴまるまる一個なの?
飴を舐めきった時点でリンゴを一個まるまる喰う勢いなんてなくなってるんだよな。
捨ててあるゴミの中にリンゴ飴のリンゴだけ殆ど残ったのを見かけたりしたし。
勿体無いけど気持ちは解る。なんか喰いきれないんだよ。
自分も昔一回だけ買ってもらって、飴だけ舐めて喰えなくなったことがある。
…もっと1/4の切り身に飴かけたやつとかにして欲しいなあ。
一個だと持ち歩くのも重いし。1/4だと値段も下がる。
子供って“一個まるまる”なことに満足感があるのかも知れないけど。
夏祭りの景色でふっと浮かんだ疑問でした。

↓窓の部分をルーターで彫り込んだ。
ちょっと白くて解り辛いので写真に破線を入れた範囲(矢印)。
窓を透明部品にまではしないぞ。中の耐熱服着たバージルまで作る気はナシ。
で、窓の位置はいろんな写真を見て悩んだんだけど、どうも食玩のヤツは
相対的に位置が高すぎるみたいだ。

↓これはプラ材の箱組みで繕ったシャシーである。
今上下が逆様で、写真左端が前方になる。ここにはエアインテイクのような形が付く。
当初はこの形でいこうと思ったけど、インテイクに上唇があるのに気付く。
なので矢印部の破線まで肉を付ける。

↓…こんなカッコかな。
いろいろ本編の写真見たけど、暗かったり明確に形が判る写真がない。

↓上下を正規の方向にした状態。
基本構造は5mm角プラ棒と1mm厚プラ板の組み合わせだ。

↓本体に合わせてみるとこんな具合だ。
シャークマウスみたいなインテイクになる。

↓えー、背中の箱形状を削り飛ばしたので本編通りの形を作っていこうと。
ここには円筒形の物体が載ってる。ウォータポンプ等の冷却設備が入っているらしい。
エポキシパテの塊で成形。上面が少し陥没した形みたいなのでプラ板の輪ッカを
着けて形を整えた。前に“楕円形に変形した”、とか書いたけど結局真ん丸みたいだ。
…まだ細かいディテールは後回しな。

↓サイズ的にはこんな感じ。
コックピットの屋根よりやや高く飛び出している。

↓なんとなく雰囲気見えてきたね。
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「ジェットブルドーザー《2》」

2022年08月02日 | 製作日記 ジェットブルドーザー
↓形の乖離で一番気になる前の尖がりを盛り付けます。
先ず盛る部分にパテが食いつくよう、ルーターで凹凸をつける。

↓エポキシパテで大胆に盛り。
柔らかいうちに指で押さえて大体の形に成形。

↓足回りのフェンダーとなる部分を削って成形(矢印部)。
幅方向は履帯幅をオーバーラップする範囲まで広げておいた。

↓狙いの形をイメージしやすいよう、仮に鉛筆で風防の形を描き込む。
写真の斜線部もボリューム不足なので盛り付ける形になる。
この部分の前端はキットオリジナルでは凹みがあり、エアインテイクのような
モールドとなってるんだけど、ココは設定から言うとヘッドライトだそうである。
盛り付けに伴い、位置をもっと前方に移動することになる。

↓凹みはプラボードとプラ板で工作。

↓これをオリジナル形状の前に接着(矢印部)。
5mmくらい前方移動した形だ。

↓足回りのフェンダー上部は滑らかなS字カーブを描き、
後部上面は僅かにはね上がったようなカッコになってる。
ここはやや強調しプラ板を当てて成形(白矢印部)。
又、コックピットの出っ張りの後部はフェンダー上部に比べて高く、段差があるようだ(黄矢印部)。

↓写真左は食玩。おおよそ近い形になった。
結局オリジナルの面がかろうじて残っているのは黄色い部分のみだ(^^;。

↓自分がジェットブルドーザーを好きな理由は、この重機らしからぬ
流線型のボディーにある。この魅力はジェットモグラにも磁力牽引車にも無い。
なんとも“美しいスタイル”のブルドーザーなのだ。


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