カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ケッテンクラート 《drei ドライ》」

2019年03月28日 | 製作日記 ケッテンクラート
↓エンジンフードの放熱グリルが単なるモールドなのでここも手を入れてみようと。
カッターナイフで開口するにはちょっと板厚がゴッツイので、先ずピンバイスで
中央に孔を開けておいてルーターで範囲を広げ、最後にヤスリで仕上げた。

↓孔周囲の板厚もゴッツイのでネットの接着代はある程度陥没させておくと
ネット位置が表面からやたらに凹んだ感じになるのを防げる(矢印部)。

↓ネットは前に作った戦車とかのが余ってるのでそれを使用。
更にプラ板の細切りでネットを支える十字型の桟も再現。

↓表から見るとこんな具合だ。ビスの頭とかもシレーっと追加。
で、ここ(矢印部)にアーチ型の切り欠きがあるようなので削って加工した。

↓これはメーターパネルである。
この下の変な出っ張り(矢印)はシフトレバーのガイドパターン。
つまり車のシフトレバーの根元に“H”とか“王”の横向きみたいな孔が
あってそこからレバーが生えてたりするけど、あんな役目のヤツ。

↓…だからもーちょっと詳しく作るとこんな。
資料写真では矢印の部分にこんな金具がついている。
おそらく、この“H”型の左上は“バックギアー”で、
走行中うかつに入らないよう跳ね上げ式の金具でブロックして
あるのではないかと思う。前進3速、後進1速?

↓強度が不安なので裏側は三角リブで補強。

↓運転席の左右上面辺りになるパネル。
手前が車体前側になるんだけど、この後ろのはね上がった部分の下は
バッテリーやその他の収納スペースになっており、これはその蓋部分だ。
追加した矢印の金具はその蓋の取手と思われ、手前に向って開くようだ。
蓋の真ん中辺り(斜面部)にもこんな形があるようなので追加した。
スンマセン今んとこ用途は不明。…幌かなんかの支えかな?

↓さっきの金具は銅線を曲げて加工。多少歩留まり悪し。

↓運転席横の内壁にケーブルらしきものあり(矢印部)。
これは伸ばしランナーで。

↓サドルとかも着けてみるとこんな雰囲気。
エンジンフードも案外ストレスなく開閉できる。
そうか“アーチ型の切り欠き”は開閉時のサドル接触避けだったのか。

現在の進行状況。
…車体の形はほぼ出来上がった感じ。


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「ケッテンクラート 《zwei ツヴァイ》」

2019年03月22日 | 製作日記 ケッテンクラート
↓組立図の2番は何故かいきなり牽引するトレーラーになってる(^^;。
なんで?…タイヤ繋がりかな。特に意味は無さそうなので無視する。

↓これはエンジンです。初版のキットはこれがダイカスト製だったのだ。
確かそれで価格が450円だった。物価が上昇する過程でいつのまにか
プラ製に置き換わってたのな。でもディテールアップするならこの方が
都合がいいんだけど。

↓ネットで実車の写真とか捜してたらエンジンルームの写真もあったので
こんな風に形状を追加してみた。組み立てたら見えんようになる部分も
あるけどそれはもうここでの自己満足ってことで。

↓ドライヴシャフトのカバー部分。
実際はなにやら放熱用かなにかの孔が多数あるみたいなのであけた。
サイズは0.5mm径。因みに貫通はさせていない。

↓エンジン共にシャシー部分につけるとこんな具合だ。

↓こんな部品も自作して追加(左写真矢印部)。写真見て見覚えある形だなと
思ったら、以前作った「シュビムワーゲン」のエンジンルームにあったものと
多分同じ部品だ(右写真矢印部)。だからサイズもだいたい合わせた。

↓更に車体外郭部を付けるとこんな感じになる。
エンジンの上カバーは可動で開くみたいなので完成後も中は覗けるようである。
しかし先にエンジンに塗装しといて中に組み込まないとボディーが形にならない
のが難点だ。まるでF-1マシンキットの組立プロセスに似てる。



…うーん、こういうソフトスキン系のキットはエンジンから再現してあったり
するのが多いから楽しいんだよな。しかもこれ、1973年の発売なんだよぉ。
やっぱタミヤ凄げぇーわ。
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「ケッテンクラート 《eins アイン》」

2019年03月16日 | 製作日記 ケッテンクラート

またミリタリーキットいきます。
これもまた小学生ンとき作った懐かしいもの。
「ドイツ・ケッテンクラート」。
大戦中のドイツ車輌って前半分タイヤで後ろが履帯っていう、
面白い造りの兵員輸送車とかあって沢山キット作ったんだけど、
コレを初めて見たときは感動のあまりなんだか笑ってしまったね(^^)。
「なにもここまでしなくても。バイクの後ろがキャタピラだよ」って。
パケアートからはふざけてるとまでの印象を受けたけど、実は
狭い道でも重いものを牽引出来、小型なので空輸も出来てしまうという
スグレモノだったんだ。
…今じゃ自分でも〝スンゲーかっこいいゲテモノ車輌”という認識なのだ。
映画「プライベート ライアン」とかにも出てたよな。
いろんなメーカーから1/35キットも出てるみたいなんだけど
自分はあえてタミヤの旧キット。懐かし~…でも今絶版状態なのな。

↓組立図によると最初に造るのはハンドル周りからだった。
軽く部品をチェック。最初に修正したのはヘッドライト。
この遮光スリットを少し細く直したかったんだ。
古いタミヤのキットはこの長細い孔が金型強度確保のせいか
やたらにブッチョかったりした。このキットはまだ細い方だけど。

↓0.3mm厚のプラ板をヒートプレスして球面を作り、
デザインナイフで長孔を開けた。失敗保険のため2~3個作る。
パーツに被せてみたのが右の写真。
ここでは他車輌のようなハードカバーみたいにしたけど、
いろんな資料写真を見る限りではケッテン~の場合は
スリット孔がある布カバーを被せてる感じだった。

↓なんと前の車輪とフェンダー部分が一体成形になってる。
この〝ノテックライト(矢印)”はややブサイクな形なので削って
もう少し平べったい感じにしてやろう。

↓一体成形なのでフェンダーの内側は肉の塊になっており、
前からこの矢印の面が見えて不都合なのでルーターで削ってしまう。

↓…こんな具合か。タイヤとの接合部もやや後ろにさがって目立たなくなる。
反対の後ろ側は組立後殆ど見えないので問題ないかと。

↓フロントフォーク、というか前輪のステーの
サスペンションバネがオミットされてるので追加することに。
ウェーヴのスプリング線に真鍮線を通して瞬着で固定。
まあまあサスペンションに見えればいいかと。

↓周辺パーツをざっと仮組。
この際にフェンダーステー(白矢印)とタイヤの空気チューブ(黄矢印)を
追加。…でもタイヤが塗り分けにくいからまだ接着は出来ないんだよなあ。

↓ヘッドライトの上にこんな形(矢印)があるみたいなので追加。
何?ハイビーム、ロービームの切り替えスイッチかな。

↓ハンドルがまだ無いけど今回はここまで。
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「原発の未来」

2019年03月11日 | つぶやき
あれからちょうど8年。“東日本大震災”、特に津波被害は誰の目にも衝撃だった。
昔から稀に大きな津波が起きる、とは知っていたものの実際あの光景を見るまでは
だれもあそこまで大量の水が襲ってくるとは思っていなかったんじゃないだろうか。
いち早く高台に逃げた人は凄く偉いわー、多分自分があの場に居たら巻き込まれてた。
「津波?…どうせ床上浸水で家具や畳がオシャカになるくらいじゃないの?」
とか思ってたから。“街が消える”とか誰も思わない、というか思いたくないよな。

人命や街の被害も悲しいけど、これから長期の未来に向って
一気に展望が薄れてきたのが“原子力発電”である。
「絶対安全」を謳っていた原子力発電所が事故ったとたん安全神話が崩壊。
この一件で自分も「こんなもの人間には扱えない」と思った一人だった。
「K-19(2002)」という映画を観ただろうか。
ロシアの初期型原子力潜水艦で原子炉にトラブルが発生し対応で何人もの
犠牲者を出してしまった実話で、「原子炉とはなんと厄介なシロモンぞや」と
考えさせられる話だった。しかしガソリン、エンジン等に比べて半永久的に
熱を出し続ける原子力エネルギーがどれほど便利か、というのも理解できる。
…トラブルさえ無ければ。しかし所詮人間の作ったもの、完璧はありえないのな。

だから事後談にはなってしまうけど原子力発電所(以下原発)も
「絶対安全」とは云えない事がわかってしまったわけだ。
それと最も驚いたのが一旦放射線を放つようになった原子燃料が放射線を
放たなくなるまで何十万年、とか言ってる話(**)。
じゃあ使用済みの原子燃料なんて人類が破滅するかしないかとかの未来まで
半永久的に“難儀なゴミ”として存在し続けるってことだよなあ。
「そんなモノが出続ける事業をなんで始めたのか」とも思ってしまう。
原子爆弾とか、いいイメージがない原子力の唯一の平和的利用だった
原発までもその正体を知ってしまった今、原子力を発見した人の功績まで
否定せざるをえなくなる。何時ぞやの映画のように“核ミサイルで巨大隕石を回避”
くらいの手柄をたてるとかしないとイメージが好転しない。

…でも一方で今日の街の賑やかさや夜の綺麗なイルミネーションを見てると
原発ナシじゃココまでのことは無理かなーとも思ってしまう。
折角発明したんじゃないか、例えば自動車に撥ねられて死ぬ人が多いから
もう自動車という文化はやめよう、とかならないのと同じく、
「ここでへこたれて原発をやめると人類的にはなさけない」のかも知れない。
あの震災直後の頃に自分的にそんな事をいろいろ考えたんだ。
で、もし「原発を存続させる場合はどうすればいいのか」とか。
テレビでは津波の浸水で停電して非常用冷却装置が動かなかったんだよう、とか
格納容器のタイプが水素漏れを起し易いタイプだった、とか色々言ってるけど
考えるに「そんなレベルのハナシで決着することではない」と思う。
つまり、今回は地震や津波でこんな事になってしまったけど、
他のトラブル要因もそれこそ山ほどあるんじゃないかと。
例えば事故や、9.11のようなテロで航空機が原発に突っ込むとか、
隕石が命中するとか。考えただけで「こりゃアウトだわ」ってなる
シチュエーションのなんと多いことか。こんなに大きな地震が多い
日本列島の上にあるだけでもう落ち着かないのだ。皆んながそれに気が付いた筈。
金銭的な問題で原発再稼動を推進してる場合ではないと。
確かに隕石とか滅多にありえないけど、原発事故後の被害の
あまりの甚大さを思うと万に一つの可能性も避ける程の対応が望まれる。
それには今世界に点在する原発の造りでは全く及ばずで、
おそらく皆が納得できるレベルにまで持ち上げるには次の条件が考えられる。

・設置場所を人里から距離を置いた離島か埋立地にする。
 (出来れば街や村から30Km以上離す)
・格納容器を厚さ30m以上の鉄骨とコンクリートを組み合わせた壁で覆う。
 (外部からの衝撃、又は水素爆発、原子炉自体の爆発でもビクともしないもの)
・万が一メルトダウンを起した時のため、圧力容器の底を分厚い耐熱壁で覆う。
 (燃料デブリが確実にそこに留まるようにする)
・独立した発電機を2箇所以上設置する。(水に浸かったりしない場所)

皆さんの頭にもこの原発の姿が浮かんだだろうか。
画的には海の上に浮かぶコンクリートの山、というかピラミッドみたいな施設になる。
当然、外からは炉心がどの位置かとか何基あるのかとかは見ても判らない。
無理っぽいけど出来ればメルトダウンした場合に壊れた部分を比較的スムーズに
入れ替えられるカートリッジ的なセパレート構造になっていればなおさらいい。
(事故処理に30年もかかっていられない)
これはもう「メルトダウンは起こるもの」として考えた構造だ。
厚さ30m以上のコンクリート壁は残念にも最悪の事態になった際、
チェルノブイリのようにあとから慌ててコンクリートで覆うよりも
最悪その場をそのまま破棄できるようにしたのだ。負の遺産みたいなのが
残って悲しいけど少なくとも放射線を浴びながらの辛い工事は避けられる。
「…そんなの、建設費がいくらになんねん」とか思うでしょうけど。
今ある原発の何十倍?…いや何百倍?
だいぶ昔に「原子力発電って火力や水力より安くできるらしい」と聞いたことがある。
多分それ間違ってたのでは…。これでも完璧とは言えないけど、こんなあらゆる事態に
対応した原発構造で再び計算しなおしたコストが本当の原子力発電の費用じゃないのだろうかと…。

(卓上のモデルは「ロシア ノヴェンバー型原子力潜水艦」)
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「空間重爆撃機ガルント 《Ⅲ》」

2019年03月01日 | 製作日記 メカコレ ガルント
↓“ヤマトカラー”を買っていないのでガルントの色は自分で
作らないといけない。本編画像から単なる赤ではなく“暗めの朱色”
らしき色合いである。この3色で調合。

↓一応サフを吹いてから塗ってみた。
…なんか写真ではフツーの赤に見えるけどホントはだいぶん濁ってる。
機体下面は上面より暗い色にしたけど、あんま解らんかぁ。

↓塗装の最中にDUのし忘れ発見。
エンジン前部の一番内側のダクト状が無いじゃないか。
なので丸プラ棒で自作(矢印部)。

↓ドリル部分は黄色よりやや“からし色”に振ったような色に見える。
おそらく設定では“金色”なんだろうけど、金色を塗ってしまうと
やはり画面のイメージから遠ざかるのでそのまま見た目の色にする。

↓エンジンダクトの一部(矢印)と、写真で写ってないけど
翼端のエンジンらしき部分の前側はカーキみたいな色だ。
スミ入れはウェザリングカラーの“マルチブラック”でやって、
細かい孔のとこだけ水性ペンで描き込んだ。この方がハッキリ黒くなる。

↓ガルントには“ガミラス目玉”が4つ、しかもなんで後ろ向きなんだ?
ガミラス目玉って何の役目なんだろうとか思ったりする。
ここでは通常巡航時の黄緑一色に塗装。

↓キャノピーはガンダムマーカーで描き込んだ。
あと上からクリアーを塗って光沢にするとキャノピーらしくなる。

↓ガルント完成。 …ちょっと機体色が設定より暗めかな。



↓真鍮線の保持棒にはフラットブラック、
木製スタンドにはニスを塗ったのな。



↑先月完成したドメラーズと一緒に飾る。
ちょっとスケール合ってないけどそんなの判らないよな。

↑「~2199」ではバーレンがガルントを飛ばしていたけど
昔版ではハイデルンが乗ってたんだ。
今回ハイデルンはドメラーズ三世の艦長になってしまってる。
…でもこのバーレンというキャラクターはどうもどっかで
見た気がすると思ったら「風の谷のナウシカ」に出てたよな(笑)。

↑ドメラーズの前方に出て転送の準備に入るガルント。
この後ヤマトの正面に出現し特殊削岩弾をヤマトに打ち込む。
…でも自分がガミラス側に立って思うに、そんな面倒なステップ踏まずに
直接削岩弾をヤマトの艦内に転送するとか出来なかったのかなあ。
削岩弾が艦内に出現した時点でヤマトは絶望的な状況になる。
まぁあちこち削岩弾とヤマトの構造物が重なり混じって
削岩弾は起爆しないかも知れない。しかしこんなモノが波動エンジン
に混じって合成されてるような状況では流石の真田もお手上げだ。

更に最後、ドメラーズ三世がイオン乱流に嵌ってしまい航行不能になった際でも
ドメルはすぐ自爆なんか考えずに独立指揮艦に付いている転送機で
ヤマトをイオン乱流に放り込む、なんて考えは出なかったんだろうか。
こうなりゃァもう“イオン乱流に落とし合い”だ。真面目なドメルはそんな事
しないのかな。 …とにかく、ガミラスの兵器で一番恐ろしいのは
“反射衛星砲”でも“デスラー魚雷”でもなく“瞬間物質移送機”なのである。
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