カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「アイアン・ギアー《STEP3》」

2021年10月27日 | 製作日記 アイアンギアー
いやぁ、夏みたいな気温からいきなり冬みたいな温度に下がりましたね。
秋がどっかにいってしまった。先日までTシャツ着てたのに一気に長袖の厚手のブラウス着てます。
ところでこの10月の30日~31日の2日間、大阪南港のATM棟で
「モデラーズフェスティバル2021」が開催されます。
今回は我サークルは参加していないものの、
自分の他、サークルメンバーの一部は見物客として赴くつもりです。

↓さて、胸部のパーツにきました。
印象としてはこの前部にある排気口、なのか吸気口なのかのダクト位置が
左右に離れすぎている、というのがあるみたい。
他作例の写真を見るとこの位置を内側に詰める改造をしている例が多いんですワ。
確かに設定画のイメージから「もうちょっと内側だったらうれしい感じ」かな。
…っていうかなんだか大きいような気もする。

↓ま、サイズは置いといて、折角の形を破壊しないように丁寧に分離。
肩幅の方はこのままの位置と判断した為、ダクト関連のみを切り離した。

↓理想の位置に仮に置いてみるとこんなイメージか。
片側2.0mmくらい寄せたかな。しかし中央の窓は6個なんだけど
潰れて4個半、くらいになってしまうのは仕方なし。
それと折角こういう切り方をしたのでもっと前方に張り出させようと思いつく。

↓そもそもこの窓の上の面(ヒサシ)の角度をもっと寝かせたいのと、
窓の下の部分が設定は3面構成なところ、キットはスジ彫りだけで誤魔化してある。
先ずこれを写真のような形に修整。

↓そしてダクトを配置。
キットオリジナルに対して2~3.0mmくらい前方にせり出させたのに加え、
ダクトとその上面の間の角度を鋭利な方向に変更。ダクトはもっと下を向き、
上の面はもっと上を向いたワケだ。
これでかなり設定画のイメージに近くなったと自己満足。

↓一旦仮組みしてバランスを見たら、STEP1で足を延長した加減で
胴が寸詰まりに見えてしまう。なのでこの腰の細くなった部分も切り離して
2.0mm嵩増し。スマン、写真は上下逆さになってるけど。
…あー、だんだんドツボに嵌ってきたゾ(笑)。

↓腕を付ける前に胸部パーツ前後を接着したいので
腕は挟み込み方式から真鍮線接続に変更。
真鍮線保持の為の5.0mm角プラ棒を中に仕込む。

↓前回の下半身に胸部パーツを積み上げるとこんな感じ。





…やっぱりちょっとダクトの口径デカイよな。
微妙な違いだしあとは“そこまでやるのか”って相談だよなあ…。
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「アイアン・ギアー《STEP2》」

2021年10月20日 | 製作日記 アイアンギアー
↓膝から上、というか太もも部分のパーツになります。
“L”字になった回転軸のパーツを挟み込んで接着し、右脚は腰の後ろパーツに、
左脚は腰の前パーツに差し込んで合わせ、かなり自在に可動する機構になっている
ところは流石バンダイさんです。

↓…まぁでも、腰のパーツの大きさからか、狭くてかなりビミョーな可動範囲で…。
もうちょっと両足を外側に向くようにしたいと考える。

↓そこであれこれ微調整。
先ず腰のパーツのスカート、というか側面の壁を内側から薄々攻撃。
そして脚を外に向けた時にそこに接触する太ももパーツの角部分を削る
(オレンジ色の斜線部分)。おおよそ腰のパーツに隠れる部分のみ。

↓で、“L”字の回転軸の太ももパーツに接触する部分も軽く落とす(矢印部)。

↓最後に後ろ側腰パーツの回転軸ボスの矢印部分もえぐる(矢印部)。
これは太ももパーツの内側後ろ角が接触するとこらへんだ。

↓以上の工程で再び組み立てるとかなり外側を向くようになった。

↓あ、そうそう、アイアン・ギアーの場合、この太ももパーツの合わせ目
(矢印、赤点線部)は消しちゃダメなんだよな(^^;。
ここはランドシップ状態では完全に前後に分かれている。
ガンダムやダグラム作ってる勢いでついパテ埋めしてしまうところだった。
むしろここはセパレートライン、って事で強調しておくべきなのだ。
…接着前に“面取り”しておくべきだったかもなあ。

↓以上で処理後のパーツを仮組みするとこんな具合だ。
パケの完成写真よりはドシッと重量感のある、自然な感じになったかと。



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「アイアン・ギアー《STEP1》」

2021年10月15日 | 製作日記 アイアンギアー
昨日、本ブログは開設8年を迎えました。
因みに現在の累計アクセス数は約76万回に達するところです。
チラホラと「いいね」や「役に立った」、「続き希望」等のボタンを押して
頂いているみたいで嬉しいです。…コメントの方は滅多にありませんが。
まだなんとかプラモ製作の気力はあるみたいなのでこれからも続行していきたいと思います。

今度はこんなアイテムに手を着けています。
「戦闘メカ・ザブングル」に登場する「アイアン・ギアー」。作品中登場する地上を移動する要塞、
“ランドシップ”から変形して全高130メートルオーバーの巨大なウォーカーマシンとなります。
アニメ放映当時、一度製作した事があり、現在はその完成品が手元になく、なんとなく
もう一度作りたいと思っていたのですが当然キットも絶版で中古品も滅多に見掛けません。
しかし昨年ややプレミヤのついた価格でやっと再購入しました。
まぁ元値が500円なんで、それでもバンダイメカコレ程度の費用ですが。

↓サイズは1/1000なので決して大きくもなく、パケの完成写真を見るも
「う~ん…」な感じなんだけど、前回組み立てた時に足をどうにか外向きに開き、
この一体成形の手の指を作り直すと結構カッコよくなった記憶で…。
今回もうちょっと突っ込んで修正を加えるとどうなるか、というのを楽しみに進めます。

↓設定画と見比べるとそうも各部の比率がおかしいワケでもない。
パケの完成写真で萎えてしまうのは、殆どポージングのセンスの無さではないのかと(^^A。
しかしややこの足の膝から下が小さいように思えるのも確か。設定画にはパース(遠近法に
よる部分的なサイズ調整)が掛かっているしね。なのでそのイメージからジワジワいじって
いく事にする。

↓これは膝から下部分の内側部品。
プラ板で単純に下に延長したいと思ったけど矢印部のモールドをなんとか活かせないかと。

↓左写真のように途中で分離、間にプラ板を挟んで延長。
延長寸法は4.0mm。これでさっきのモールドは自然な位置にくる。

↓その裏側。
真ん中、黄矢印は補強のプラボード、下の白矢印はディスプレイする時に
差し込む真鍮線穴の為のプラ角棒、上の水色矢印は太ももパーツの陥没を防ぐ板
(挟み込み組立方式の可動軸は使えなくなり、固定ポーズとする)。

↓膝から下部分の外側を着けて下から見たところ。
当然4.0mm分の段差が出るのでフォローするんだけど、
股を大きく“ハの字”に開いたポーズにしたい為、足の底を斜めにしたい。
つまり外側は5.5mm~6.0mm位延長(白矢印)し、その差を斜めに繋いだような板で塞ぐ。
この後底面は薄めのプラ板で塞いでしまうが、黄矢印はその板の陥没を防ぐ為のリブ。

↓両足のおお外に張り出した出っ張りもそれに伴ってフォロー。
これはその下面部分。ランドシップ状態の画で判るとおり、ここには片側2個の
噴射口のような穴がある。ついでに加工。
キットのオリジナルパーツにはオミットされているのでこれはDUになるのかな。

↓足の工作が完了した状態。
先ほどの板は白矢印部に嵌め込んである。
黄矢印は旋回砲塔の取り付け穴なんだけど、砲塔の位置もやや変更するので不要。
最終的には砲塔で隠れるしで、あえて塞がずにほったらかしだ。

↓立ててみるとこんな具合。…膝から下のサイズは一回りアップし、
更にこの角度に足を開いていても底が地面に密着する。
設定的には正確ではないけど、これは食玩の「アイアン・ギアー」の形を参考にした。


コメント (2)
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「モデルガン趣味」

2021年10月07日 | 昔回想

《序章》
幼稚園に行きだすか行きださないか位の頃から、テレビの西部劇に夢中になっていた。
プラスチック製の安っぽいピストルのオモチャをガンベルトに挿し、麦藁帽子と
チョッキでガンマンに扮装した自分が、ピストルを抜いて家の前で
ポーズをとっている古い写真が何枚かある。殆ど親父がやらせたんだろうけど、
確かに自分もピストルのオモチャは好きだった。
小学生くらいになると金属製のモデルガンもどきみたいなヤツを
2丁程買って貰ったが、いずれも西部劇に出てくるピースメーカータイプだった。
テレビで「ルパン三世」を放映し始めると、友達の間で「ワルサーP38」が流行る。
面白いのが、この時初めて、オートマチックのピストルが撃った瞬間に
スライドが後退して薬莢を排出することを知ったのだ。
だってソレまでのテレビでやってた刑事ものやヤクザもの番組では
オートマチックピストルを使うも全然スライドが動いている描写なんて見た覚えが
無かったんだから(笑)。宍戸ジョーとか梅宮辰夫がバキューンとか撃ってても
銃口から火花が出るだけだったのな。
その辺りからオートマチックピストルに興味が出てくる。

《覚醒》
一般に男の子はなにがしかこう云うモノには興味を持つものなんだろう。
小学校も高学年辺りになると俗に云う“モデルガン”を、
しかも複数持ってる友達が多くなってきてて結構羨ましかった。
ある友達の家に遊びに行った時、殺伐と散らかった机の上に「ワルサーP38」と
「南部十四年式」と「チーフスペシャル」、3丁転がってたのを見た。
当時でも数千円もする玩具なのでプラモのように頻繁に買ってもらう訳にはいかない筈なのに。
だが遂に自分も金属製の「コルトM1911ガバメント(CMC製)」を買って貰う。
この金属モデルのずっしり重たくて冷たい感じがたまらなくイイ、
と小学生なりにもこの“金属塊の魅力”に目覚めていった。
その頃のものは決まって色が金メッキで、触っているうちに段々薄くなって
地の色(鈍い銀色)が出てくる感じだった。
でももっと古い時期のモデルガンを持っている友達がいて、そいつの「ワルサーPP」
は鈍い反射の黒色でまるで本物みたいに見えた。それを見ると金色のものは
いかにもモデルガン、って感じで「なんでこんな色にしちゃったんだろう」と
残念な気分にもなった。
…で、自分のガバメントはブローバック仕様(火薬を撃つと実物のように
スライドが後退する)だったので何度か試してみた。
するとポン!といいつつもスライドは薬莢が飛び出す程後ろへさがらない。
火薬の量が少ないのかと思って薬莢に沢山詰め込むと今度は薬莢が飛び出たものの
薬莢のフランジがへし曲がり、銃本体のエキストラクター(薬莢を引っ掛けて
外にはじき出す爪)が折れてしまった。「なんだこれー」と残念がって
もう火薬を撃つのは止めにした。今考えるとスライドを元の位置に戻す為に
付いているリコイルスプリングが強すぎたのかなと思う。マニアはコレを切って調整するらしい。
それから当時の小中学生なんて手入れも出来ないのに火薬を発砲させまくって
そのまま置いてるもんだからかオートマチックの排莢口周りやリボルバーの
シリンダー前が緑色の錆びだらけになったりしていた。
綺麗なまま持っていたかったらいっそ撃たない方がいいよな。

《暗黒時代》
そんな頃、世間ではモデルガンを悪用した犯罪が横行したのか、
警察から「金属モデルガンは全て“白”又は“黄色”に塗装しなさい」という
とんでもない御触れが出る。
「ええぇーーーーーっ!!」自分はそれを聞いてもの凄くイヤだったね。
リアル趣向の自分は金色でさえなんとなく納得いかなかったのに“白”か“黄色”だよ!
そんなオゾマシイ色に誰が塗れるかい! やったとたんにゴミ同然になる。
モデルガンを悪用するどこかの不届き者のせいで、自分達の趣味がメチャクチャに
されてしまう。…その後白く塗ったモデルガンを持っているヤツを
見たような気もするけどいくら防犯の為とは言え自分はとうとうそんな事は出来ず、
外に持ち出すのを止めて家の中だけで楽しむ事にした。
暫くして、メーカーも金属モデルには未来がないと感じたのかプラスチック、
いやABS樹脂製のモデルガンが幅を利かせてくる。自分もガンショップの店頭で
樹脂製のガバメントを見せてもらう機会があったが、自分の金属ガバメントに比べ凄く軽くて
表面もツルツルで処理も何も無く“やっぱりプラスチック”みたいな蝕感に
「こんなのモデルガンじゃない」と思ったのだった。

《新たな希望》
それから10年、20年くらいはモデルガン趣味から離れていたろうか。
ある時期から某モデルガンショップ店頭のショウケースでやけにリアルに見えるものを
見かけるようになる。同じような樹脂製なんだけど表面がザラついてて、
いわゆる“サテン・フィニッシュ仕上げ”というか、色も真っ黒ではなく
鈍く金属色に光っている。触らせてもらうと金属モデルには及ばないが意外にズッシリ重い。
これは樹脂に金属粉を混ぜて成形した“へヴィーウェイト仕様”だそうだ。
「これなら見栄え的にも最初の時代のモデルガンを味わえる!」と
そこからまたズルズルと何丁か購入する事になるのだった。

近頃はこのテの品は“モデルガン”ではなく“エアガン”が殆どになってしまった。
リアルには出来ているがこれはBB弾を発射して遊ぶ、よりオモチャに近いものだ。
これもよく出来ているしピストルの殆どの種類がもはやこのエアガンしかないので
何丁か入手したが、自分はやはり的を撃って遊ぶよりもダミーカートリッジ(非発火弾丸)を
装填したりスライドを動かして排莢させたりして実感を楽しむ方が性に合っているようである。

(卓上のモデルはマルシン製「ルガーP08」金属モデル、
CMC製「M36チーフ・スペシャル」金属モデル、
MGC製「スィグ・ザウエルP220」ヘビーウェイトモデル、
MGC製「ベレッタM92F」スーパーメタルヘビーウェイトモデル)
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