カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ミライトワ&ソメイティ」

2020年09月23日 | 製作日記 ミライトワ&ソメイティ

量販店のプラモコーナーでこんなモノ売ってるのを発見。
“ミライトワとソメイティ”。「オリンピック東京2020」の公式キャラクターだよな。
「こりゃカワイイな。最近フィギュア系のプラモあんまり作ってないから
楽に組みあがりそうだし買ってこう」
二体とも商品としては大小2種類あり、大きい方はアクションフィギュアよろしく
色んなポーズをとれたりするんだけど、取り敢えずはこの小さいほうを一組購入。
パケの側面には「プラモデルとは?」なんていうモロ初心者向けの説明文まで
書いてあって“誰でも作れる”感がアピールしてあるのな。

↓「ミライトワ」。
組立説明書もフルカラーで見やすいぞ。
道具も塗装も不要!、みたいに書いてあるけど、一応ニッパーで
丁寧にランナーから切り離し、ヤスリでゲート処理等セオリーに従って組み立てた。
それでも一時間くらいで組める。チェック柄のとことか、パズルみたいになってる。

↓「ソメイティ」。
お、こっちのほうがパーツ数多いぞ。マントがあるせいだな。
そういえばちょっと前、NHKの「みんなのうた」かなんかで
この二体のCGが「パプリカ」踊ってるのを見て
「ソメイティかわいー」って思ったっけ(^^)。実は隠れファン。

↓そうだよな、目玉とかはやはりシール処理。面倒なデカールじゃない。
オリンピックマークはともかく、目玉、眉毛部分は凹凸がしっかり付いた
形状になってるので塗装してやることにする。

↓黒の後から明るい色を塗るのが辛そうなので先ず目のハイライトから色を載せ、
その部分をマスキングしてグロスブラックを吹く。
やっぱり筆で入れるよりスッキリした仕上がりになるよな。

↓眉毛はハッキリした凸モールドなので筆でも綺麗に塗れる。
口は凹だけどついでに筆で入れた。それ以外の部分は成形色を活かして
あえてスーパークリアーでコーティングのみ。
張り合わせ線も目立たない位置なので未処理である。

↓マークシールを貼る部分はその形にうっすら凹になってるので
位置調整に悩む必要もなしだ。

↓「ミライトワ」完成。
スーパークリアー吹いたからテカテカである。
スタンドの成形色は白だったけど、ココはメダルをイメージして金色に塗装。
…オリンピック開催期間、コレの着ぐるみ着て暑くて死にそうになってる人
居るんだろうなぁ…。(←ヘンな心配)

↓「ソメイティ」完成。
…あやっぱカワイイわこれ(笑)。チェックのマントがかっこいいぞ。
尚、このサイズのものでも共に首と両腕はポリキャップでかろうじて可動。



…しかし「東京オリンピック2020」ってずっと災難続きなんだよなあ。
ポスターデザインも盗作疑惑、競技場の設計も費用面から見直し、
いざ開催年になってもコロナ騒ぎで延期と、ケチ憑きっぱなしだ。
来年ホントに開催出来るのか。じっと眺めてるとこの二体の顔が
苦笑いのように思えてくるのは自分だけだろうか。
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「最近のイラスト作品2点」

2020年09月14日 | その他

↑「電脳神」  縦A4サイズ 


↑「導き」   横A4サイズ
  共にペン画、水性薄墨着色

同人誌を作ってた頃、APCの連中数人集まって、“らくがき大会”と
称する遊びをよくやった。いやぁ単にダベリながらスケブや白紙に鉛筆で
絵を描いて見せ合いするだけ、というシンプルなものなんだけど。
描いたのはだいたいアニメのキャラクターのコピーや、SFチックな
でっちあげキャラクターだ。 で、面白かったらその時期に編集していた
同人誌の編集人が持って帰って描いた本人に許可もなく勝手に掲載されたりする。
一応、迷惑そうな顔しながら実はそれはそれで楽しかったりした。
APC(模型同好会)の会誌も月イチで発行してたので、それのページ稼ぎにもなった。
自分は鉛筆の細さを活かしてゴチャゴチャとしたメカだかガラクタだかの
寄り固まったようなのをでっちあげキャラクターに絡ませたような絵をよく描いた。

同人誌を作らなくなったらどっとイラストを描く機会も少なくなってしまい、
買い置きしていた無地のA4、B5用紙が全く減らない。
上のイラスト2点中、上1点は去年、某小さなギャラリーで一般応募の展示会を
する予定と聞いた上でそれに出展するつもりで描いたのが、結局展示会が
ポシャったのでそのままお蔵入りとなってたもの。
このままではしょうがないのでブログねたにしてしまおうと(^^;。
下の1点は今年時間をみつけては描き進めていて先日出来上がったものである。
…スキャナーなんて持ってないので模型作品のようにデジカメで写真を撮って
PCに取り込んだ。

ついでに製作日記らしくイラスト作成のステップも軽く紹介。
↓①綺麗な白いA4用紙を用意、鉛筆でだいたいの構図を設定しておいて
薄めの線でゴチャゴチャした詳細を書き込んでいく。
このメカのようなのは何かを見て描いたワケではなく、思いついたままの出任せである。

↓②“PIGMA”や“DRAWING PEN”等の先の細い水性ペンで下書きの
上をなぞる。この時に重なったパイプ等、奥行きを考えて鉛筆線の時点では
気にしていなかった“隠れ線”を省いて描く。後に鉛筆線は消しゴムで消す。

↓③最後に“COPIC”という薄墨ペンを使って陰影を付け、
なんとなく立体感が出たら出来上がり。

2枚とも、「月」が入ってて“夜”のイメージが濃い。
バックを全て真っ黒のベタにするつもりだったけど、結局シルエットのみ
太い黒線で囲む、というスタイルに落ち着いた。
“絵画”という程のモノではないのでこのくらいの彩色の方がいい。
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「MIG-25《пятнадцатьピトゥナーッツァッチ(15)》」

2020年09月02日 | 製作日記 MIG-25
↓ここで更に今回どうしても自分がやりたかった表現を施す。
某模型雑誌上で「XB-70」の作例があり、少し変わった機体の塗装剥げを再現していました。
説明ではマッハ3に迫る速度を出したりすると、熱と収縮による外装塗料の
傷みに悩まされていたということで、その剥がれ方のリアルさに感心したのでした。
「これをミグ25にもやってみたい。アメリカの塗料でそんななら、
多分ソビエトの塗料でもそうなるだろう」
その“剥がれ方”というのは外装パネルの内部骨格に固定されている部分以外が
著しく剥げてるというもの。つまりこれは内部の竜骨、というか骨組みに溶接やリベットで
留まっている部分は殆ど傷まず、それ以外の部分に収縮やビビりが生じることで
剥げる部分と剥げない部分があからさまに分かれる、という事だと思う。
…やりかたとしてはミグ25の内部構造図を参考に内部の骨組みが通っている辺りに
鉛筆線を入れ、その線に載らないように少々大げさなチッピングを筆塗りし、
後で鉛筆線を消しゴムで消すという方法。
尚、剥げた部分の色はシルバーと黒鉄色の調合。

↓機体上面もこのような。
こういうのは左右でバランスを悪くした方が返って自然に見えたりする。

↓垂直尾翼に至ってもこんな感じに。
あんまりボロボロっぽくなるのもあんまりなので全体にはやらず、
翼の付け根とか一番荷重がかかりそうな辺りを中心にやってみた。

↓下から見たところ。
ここはランディングギア周囲と主翼付け根辺りかな。
いずれも内部の骨組みを避けた位置が剥げているのがキモ。

↓遂に折れ易い部品も接着(矢印)。

↓最後にデコパージュを作ります。例によってネームプレートはPCで作成。
木製飾り台にはニスを塗っておいて、プリント紙から切り取ったネーム部分を
両面テープで貼り付け、上を塩ビ板で保護。これは「ドメラーズⅢ」と同じ方法。

↓真鍮線で固定して完成。お付き合いお疲れ様です(^0^)/。



↓矢印部は自作の突起形状。“P”型にはあって
“RBT”型にはないのでこのキットには付いていなかったのだ。
…で塗装剥げはやはりこの程度で控えめにしとく。
一応、《現役でXB-70やSR-71を撃墜する任務にあり、
マッハ3を出した事があるので塗装がやや傷んでいる》
とかいう架空設定にしとこかな。

↓製作中ずっと思ってたんだけど、ハセガワの機首と交換するときに
調整代に2~3mm長めに切っておいたのが、結局そのまま残ってて
長いままなのだ(笑)。スケール的に全長が2~3mm長いけど、
カッコよくて気に入っているしもう修正しないことにした。
ラダー類は折角別パーツだったので全部いくらか曲がった状態にした。
これも一体成形じゃない旨の主張になるのな(^^)。

↓飛行状態のクセにキャノピーが開いてる。
なのでインパネとかも鑑賞可能。…ってかどうせパイロットもいないしな。

↓エンジンノズル部もキット内容よりやや細かめ。
エッチングパーツを使った程には及ばないけど。


今回はロシアのウォッカで作ったカクテルをいただいてます。

またべレンコ中尉の亡命事件のハナシに戻るけど、
当時のソビエトの戦闘機パイロットってアメリカや日本のように
超エリートで待遇のいい人、というイメージではなかったらしい。
勿論こんな物凄いヒコーキ操縦出来るんだから凄腕ではあるんだけど、
“安い給料でやらされてる”って感じだったみたいだ。
函館に来たとき、親子丼をもらって食べたらしいんだけど、
本人曰く「こんなに美味しいものを食べたのは生まれて初めてだ」と言ってたそうだ。
なんかかわいそうだなー。社会主義国ってそんな実態なのか。

べレンコ中尉が乗ってきた機体はC-5輸送機でアメリカへ持っていっていろいろ調べた。
機体の形はなるほどよく考えられていて、後にアメリカの戦闘機開発の役に
たったりしたらしいけど、コンピューターみたいな高度な電子機器は全く無くて、
プリント基板等ではなく真空管とか使ってたんだと。

しかしエンジンだけはドギモを抜くようなのが搭載されてて、
アメリカの技師曰く「まるで宇宙ロケットのようなエンジン」とか。
出力は鬼のようにバカでかいものの、恐ろしく燃費が悪い。
べレンコ中尉は燃料の量的に千歳空港を目指していたんだけど
迷って函館まで行ってしまい、着陸した時点での燃料の残りは30秒分だったらしい(**;。
アブネー。
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