去る11月9~10日に大阪私立浪速区民センターで開催された
「心友模型展示会2」を軽くレポートいたします。
昨年の第一回目と同じ建物ではありますが今年は
前回狭くて人息れが凄かったのを考慮して
もっと広い講堂のような場所を借りて開催されました。
↑…ここで自分が用意した展示作品はこんな具合。
このイベントは参加の方々全員が比較的レベルの高い力作を
持参されるので自分も愚作のもがきではあるものの
頑張って過去の“苦労が多かった作品”を捻出した次第です。
↑中でもイチオシはこれかなあ。
「猿の惑星(1967)」に登場する宇宙船“イカルス号”。
ウィルコモデルというメーカーのガレージキットでした。
そりゃもうパーツの余肉削除とか、フォルム修正、接着面合わせ、追加工作と
あらゆる作業を経てやっと完成させたシロモノでした。12年前の作品です。
↑APCから一緒に参加したメンバー作品。
ジェネラルプロダクツのオリジナル映画「帰ってきたウルトラマン」に
登場する“マットアロー”。当時の撮影用プロップモデルは紙製だったので
これはインジェクションキットではありますが“そんな感じ”に仕上がっています。
モノ的に珍しいと思うので紹介。
↑ふっとすぐ後ろを向くと作品全てが“木製”という信じられない作風の方が。
↑普通“木製”と聞くと板厚の大きい、強度のあるような大造りの
物体をイメージしてしまうんですが、この作品群はプラモデルと
ほぼ変わらない精度なのに驚愕。塗装されてないので“木製”だと判明するくらいです。
えーと会場内では多数写真を撮ったのですがスミマセン、ブース名が判ったり
判らなかったりするので軽く写真だけ紹介していきますネ。
↑今年の“モデルグラフィックス10月号”に掲載された
「2001年宇宙の旅」の“アリエス-1B”。
サッカーボールよりまだ一回り大きいくらいのサイズです。
窓から中を覗くと内装やテレビ、電光表示サインまで再現されてます。
ちらっとキャビンアテンダントが座ってるのが見えますが、
反対側辺りにフロイド博士がちゃんと居ます。
↑同じく同雑誌に掲載の“宇宙ステーションⅤ”。
こちらは雑誌のカバー写真にも使われていましたね。
勿論電飾されていて、映画さながらにBGMに合わせて
ゆっくり回転していました。
直径はトラックのハンドルくらいあったかなー。
向こうに“ディスカバリー号”も見えてます。
↑…個人的にはここからのショットが好きです。
↑こちら大量の透明レジン?を使った芸術品のようなモデル。
応接間に飾って周囲を暗くし、お酒を舐めながら鑑賞したいような…。
巨大なクジラや亀の背中に街が載ってます。
↑同作者さんの、…これもいいなあ。
“地球温暖化で100年後こうなる”みたいな。
こういう具合に“水”の表現を得意とされた作者さんのようです。
↑うおっ「ルパン三世」の“ベンツS.S.K.”。
キレイにモデリングされててかっこいいっす。
ルパンと次元も似ていました。
…そういやぁ昔、中古おもちゃ屋で縦に半分になっててエンジンが
露出した状態のオモチャを見ました。五右衛門に切られたね、あれも笑えるけど
↑ウェザリングが実感抜群のAFV。
自分もAFV作ってウェザリング表現と言うか
陽焼けで色褪せとか錆び塗装をしたりするけど
ここまで深く朽ちた感じにはしたことがない。
この浅い水色のような表現は驚きで、うーん確かに塗料が
劣化してこんな色になる場合があるかもと頷きました。
↑2日目だけに展示されてた戦艦大和。
パッと一見しただけで「あー、あの写真の再現だ」と判ったくらい
有名な数少ない大和写真を題材にした作品。
自分もよくやる、四方のエリアを区切ってスパッと黒い垂直面で
切ったような作風に共感します。
↑コンパネ付きの「機動警察パトレイバー」の“アルフォンス”。
操作で何かコントロールできるのかとも思いますがコンパネとは別作品かも知れません。
レイバーのコックピットが電飾含め細かく作りこまれています。
↑高荷義之氏が描いた「巨神兵復活」の画を
3Dで再現したもの。「風の谷のナウシカ」より。
本編には登場しない、巨神兵を発掘するシーン。
箱状の高さが70~80センチくらいあってけっこうデカイです。
以前本ブログでも紹介させてもらった「宮崎メカ模型クラブ大阪展示会」に
今年出展し、残念ながら今回のこの展示を最後に処分してしまうそうな。
…そうなんですよ、でっかい作品は保管場所に困るってのが昔から
モデラー皆んなの課題で(哀)。
先週に続きまたも2日間、楽しく過ごせました。
広い会場を用意してくれたスタッフの皆さん、参加の皆さん、
そしてギャラリーの皆さんお疲れ様でした。