カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「紫電11型(壱)」

2016年08月30日 | 製作日記 紫電11型

8月はテレビでも終戦の話題が多くて、ふとその頃の戦闘機に
想いがいったりします。…なのでまたヒコーキをやることに。
自分は大阪北部に住んでいるので比較的近くに川西航空機の工場跡地があります。
「紫電」はそこで造られていた戦闘機。
どちらかと云うと「紫電改」の方がメジャーになってるみたいだけど
やっぱ主翼の位置が高い位置にある「紫電」の方が個人的にカッコイイと
思っています。当然不都合があった為に改良したのだけど、
これも元々水上戦闘機から転用したための特異な形に
ゲテモノ性を見出した自分らしい趣向なのかな。

↓キットはタミヤ1/72。まあ1/48の方が再現度は高いだろうけど
このサイズにしたのはまたもディスプレイ方法に企みがあるからなのだ。
でも“ナナニ”としては抜きん出た細かい仕事をしているらしい本キット、
以前作った「フライングパンケーキ」からするとアッと驚く精密さ。

↓スジ彫りが凹なのはともかく、リベット凹のモールドがあるぞ。

↓でもそれは胴体部分だけだったりするので、ちょっとバランス的に
殺風景に見える翼にも付けてやれ。とんがりヤスリのビットを付けた
ルーターだと楽につけられる。おそらくは金属板のとこ全てにあるんだろうけど、
ひつこいかもと思い限定した部分のみに。

↓これはコックピットの椅子。
重量軽減の穴とか、モールドがあるにはあるけど、資料をあさると
もっと付いているらしいんである。

↓…こんなぐらい。実機の写真やスケールの大きい他作例から。
個体差もあるのかもしれないけど。

↓コックピットはオリジナルでも充分形がいっぱいあって秀逸。
…が1/48とか1/32とかの作例を見ると更に増やしたくなってしまう。
白い部分は見様見真似で追加した部分。
この矢印部は本当は“U”の字のアーチ状だ。ペダルの鼻緒というか、
足の甲に掛けて足がペダルからずれない様にする為のようだ。

↓こっちの矢印部は何の形か心当たりがある。
このレバーを上に引けば椅子の位置が上にあがるのだ。
離着陸時に使うというのを詳しい人から聞いた覚えが…。

↓胴体左右の裏側。
ここはオリジナルでは補強材の形状くらいしか付いていなかった。
箱状の物体とケーブルチューブを追加。
写真一番上の大き目の箱はスロットルレバーのボックス。
ワガママいうとこれくらい目立つパーツは初めから欲しかったところ。

↓組み立ててみるとやっぱり目立つのな。
他はまあまあ見えたり見えなかったり。
ディテールアップとは半分は自己満足の世界だ。


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「スターデストロイヤー 《Ep.10》」

2016年08月17日 | 製作日記 スターデストロイヤー
↓インペリアルシャトルにも着色。
真っ白ではなくややライトグレーっぽい色にした。
支える棒に黒を塗ったらなんだか太くなった気がする。

↓デコパに付ける表題プレートは1mm厚プラ板に
インスタントレタリングの文字。このレタリングシールも
もう売ってないので使い切ったらどうしようかなー。

↓ニスを塗ったデコパに全てを組み付けて完成。
あー、皆さん察しの通りなんとなくデストロイヤーが主役に見えない(爆)。
まーこれは“こういう景色”をヴィネットにしたものと考えれば…f(^^。



↓デストロイヤーはスジ彫りとプラチップをやや追加したので
キットオリジナルよりごちゃごちゃ感が増してる筈。

↓シャトルはもうソレに見えるだけでいいのでそれなりで。

↓エグゼクターはあれから部分部分でざっくりダークグレーから
ライトグレーの色バラツキをつけてみた。
手前の外壁にはでっち上げでちらほらパネル塗り分けをいれてます。
スジ彫りには見た感じで墨は入れないほうがいいかなと判断。
こんな感じで一先ず終了、お疲れ様です。


かつて京都の「スターウォーズ展」で“スターデストロイヤー”の
撮影用モデルの実物を見たんだけど、左舷側のディテールは完全で
右舷側はかなり形がオミットされていてビックリした。

全部パーフェクトに作るのは大変なので右舷側の絵(映像)が欲しい場合は
左舷側の絵を反転して使うらしい。…まァそうだよなあ、
模型は目的の映像を撮る為の道具に過ぎないもんな。

で、その時一番見たいと思ってた“スターエグゼクター”は無かったんだ。
なのでアレはやっぱりCGで作った映像なのかなと誤解していた。
最近になってネット上でエグゼクターの撮影用モデルの写真を発見、
それは予想を超えて愕然とする凄い物体だった。
艦橋の前後にビッシリある微細な形の建造物はともかくとして、
デストロイヤーのシーンに比べてロングショット(遠目に見た映像)で
しかも暗い映像なのに、裏側(艦底)とかも一切手を抜かずに作ってあるのに
退いてしまった。 艦底の凹みの中とか、エンジンの噴射の光で殆ど
確認できない後部下範囲も奥まった部分にまで細かい凸凹がビッシリ(^0^;。
「あのなーこの苦労は映像に出てこないよー」と思ってしまう。

これは個人的見解だけど多分、エグゼクターのプロップが日本に来ないのは
あんまり(場所を)動かしたくないんじゃないのかと(^^;。
“触ったらどっか壊れる”と思います、あの写真見る限り。

…本当はこのエグゼクターのパーフェクトな形があれば越した事は無いけど、
あの形全て再現する元気は持ち合わせておらず、ちょっとズルいやりかたとは
思いながらこんな形で“いいトコ取り”させてもらった訳である。
コメント (2)
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「スターデストロイヤー 《Ep.9》」

2016年08月11日 | 製作日記 スターデストロイヤー
↓エグゼクターの資料でプロップモデルが古いせいなのか故意なのか、
なんだか茶系の色に変色しているっぽい部分があるように見えたので
こんな色も使ってみる。  …製鉄所の航空写真みたいだね。

↓外周の破断面はフラットブラックを塗装。
まるでCGで3次元のソリッドモデルを断面して見ているみたいな。

↓デストロイヤーも基本色を塗装。
一般面に対して建造物の側面のごちゃごちゃした面を少し暗めの
色にしたのでこの時点でかなりシャドーがはいった感じに。
これは以前当ブログで紹介させてもらった「ギャラクティカ」の
キットでも使ったやり方。

↓所々微かにパネルラインでも明暗を付け、モールドに薄墨を流した。
キットの細かいモールドが強調されていい感じです(^^)。

↓自分はラッカー系しか使わないのだけど、流した墨が濃すぎたのか、
がっつりシミみたいな、残念な感じの流れ方になったトコロもありました(黄色矢印部)。
ラッカー系の溶剤ではウォッシング出来ないのでこんな場合自分は
細筆にベースの基本色を湿らせる程度につけてボカせたい場所をくしゅくしゅ
擦ります。薄墨はすぐ溶けるのでいい感じにブレンディング出来るというワケ。

↓噴射口の奥にウェーヴの「H・アイズ」を仕込んでみた(笑)。
撮影用プロップモデルを意識しすぎてる感じが否めないけどコレはハイ、
完全に笑わせネタです。

…あとひと息だす(^^A。
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「スターデストロイヤー 《Ep.8》」

2016年08月06日 | 製作日記 スターデストロイヤー
暑中お見舞い申し上げます。
バリバリ暑いですね。カシメル作業場も日中の温度が
38.5℃を記録しました(^^A。塗装などエアコンを使えない
作業は32~34℃程度の午前中に済ませるのが無難です。

↓自分の作品にタマに添えたりするマイクロモデルも作った。
これはインペリアルシャトルクラフト。
デストロイヤーの艦底部のドッキングベイのやや前にある
小さい穴から出入りするのを見たのでそこから考えて
全長は2mmくらいにした。
でもネットで拾った三面図に書いてあった縮尺から、
本当は1mmくらいにしないといかんようだと気付いたが、
それだと気が付かないくらいのサイズだし作るのも無理っぽい。

↓0.3mm径の真鍮線で適当な場所に立ててみた。

↓…ほんで塗装に取り掛かりました。
最初はエグゼクターの入り込んだ形の奥を中心にフラットブラックを
吹きつけ。モールドの奥行き感を出したかったので…。
構造物は写真のようにブロック単位で分離できるので
比較的奥の方まで塗装可能なワケだ。

↓しかし例のイガイガの間は深さがあるのでブラシだけでは
塗料がなかなか奥まで入らず毛足の長い筆を使った場所も…。

↓その後グレー系の色を上方向から吹き付けると
上面と側面の張り出した部分だけに色が載る。

↓外板部分は更に明るいグレーを載せていきます。
モノ自体が巨大なので、この時点でスジ彫り方向を意識しながら
業とムラを出したような塗装にしたりと。どうやらプロップモデルは
パネルライン毎に色を変えるような小細工はしていないように見えるけど。

↓…うーん、真ん中のごちゃごちゃ部分と明暗の差がありすぎかなあ。
資料写真にはこのくらいの差があるように見えたり、もう少し同じような
明るさに見えたりとマチマチなのである。
艦橋が共通な形のデストロイヤーの方はもっとヤタラに白く見えるしなあ(悩)。

今後も色の微調整要である。


コメント (2)
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