カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ハイドロジェットV《七》」

2021年08月04日 | 製作日記 ハイドロジェットV
《猛暑中お見舞い申し上げます》
去年くらいまでは「今年は平年より暑い」とか言ってたような
気がしてますが今年は「平年並みの気温」なのだそうです。
いや気温が涼しくなったのではなく“毎年こんな暑さ”なので
これで“平年並み”になったのだそうです(^^A。

↓汚し処理はガイアカラーのクリアーブラックを使用。

↓先ずマスキングテープを使ってシルバー部分のパネル塗り分けをかける。
継ぎ目を思わせる、薄っすらしたグラデーションはクリアーブラックが便利。

↓続いて穴関連の墨入れはウェザリングカラーのマルチブラックで(矢印部)。
その他適当にモールドに流し込んでウォッシングすると形のメリハリが強調される。

↓…でですね、船体側面にマイティジャックのマークが付いとるンですが
自分はデカールなんて作れないのでPCで出力した紙を両面テープで貼る
くらいにしておくのな(右写真矢印)。

↓これでハイドロジェットV本体の完成~。

↓支えになってる“コの字”のプラ材を木製飾り台に両面テープで固定し、
両面テープを隠す意味も兼ねてPC出力のネーム紙を貼る(矢印)と
「ハイドロジェットVぷちヴィネット」の完成。

↓本編のスチル写真のイメージに極力近いモノに仕上がったと自己満足。
でも例のプロップモデルの残骸写真が無かったらこうはいかなかったかもなあ。









モヒートで乾杯~。 …暑い時期はスッキリしたミント味がサイコーです。
「マイティジャック」、「戦え!マイティジャック」の放映は1968年。
自分は幼稚園に通いだす前だったんだよなぁ。
当然こんな番組が好きだった自分はリアルタイムで見てたんだけど
多分この大人臭いストーリーは殆ど理解できず、メカの登場シーンだけに
期待して鑑賞してたんだと思う。

“ハイドロジェットV”も知ってたには知ってたと思うけど
磁力吸着盤で鑑底にくっ着くなんてのは流石に後から本で説明を読んで知った。
だからそんなシーンいくら思い出そうとしても記憶にないのだ。
もしこのシーンがネットに上ってる動画等で見れたなら、シーン通りの
敵艦底を再現できた筈だけど発見できなかったのが悔しい。

因みに自分は二瓶正也氏演じる源田隊員のファンだった。
「ウルトラマン」では発明家のイデ隊員で、
後には「サッポロポテトバーべQ味」のCFにも出ていた。
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「ハイドロジェットV《六》」

2021年07月27日 | 製作日記 ハイドロジェットV
今年も暑い時期が来ました。
作業場は昼過ぎに38℃オーバーになるのでプラモは午前中に済ませる。
それでもモデリングなんかしてると汗だくになるけど、
スプレー缶の噴射力は好調かつ、塗料は瞬く間に乾いて
待ち時間は殆どナシなんだよなぁf(^^)。

↓残りの黒い部分を塗るとおおまかな船体色は完了。

↓あとは窓なんだけど、直ぐ横に黒い部分があるので
“ココはボディーではない”という区別的な意味で
何時もは透明ではないキャノピー等に使ってる黒色は今回避けたい。
なので本編画像で見えたそのままの色のイメージで塗ろうと。

↓上写真の3色を調合して作ったのは“暗いうぐいす色”とでも
いうべき中間色。他にこんな色系統の場所は無いので窓っぽく見えたりする。
ブラシでややグラデーションもかけた。

↓おそらくスラスターだと思しきこのダクト形状(矢印部)は
例のプロップ残骸写真や本編のスチルをマジマジ睨んだ上では
シルバーにも見え、白くも見える。
多分6個共同じパーツだろうけど、前の2つは白、
側面の4つはどう見てもシルバーに思えるのだ。
素直に見た通りそのまま塗ろうっと…。
それと右写真下部に見える磁力吸盤は黒、支柱は白。

↓墨入れ、汚し塗装を残し一通り完了。

↓…で、コレだコレ。 敵艦の底。
以前書いていた通り、敵組織“Q”らしい雰囲気を狙って
シルバーとブラックのシマシマ模様にしてやるぞ。
先ずブラックサーフェイサーを全体に吹きつけておいて
シマシマにマスキングしてシルバーを塗装。
写真2枚共同じような感じに見えるけど、左はマスキング状態、右が塗装完了後だ。
“Q”の大型潜水艦“ホエール”かなんかの底だと思いなせえ。

↓ディスプレイする形にしてみた。
うおー、いいと思うな。 …磁力吸盤と敵艦の底は両面テープで貼ってるだけ。
つまり実際は“粘着吸盤”ってことになるけどな。

1日ほったらかしにしてても落ちなかったのでこれで全然いけそうだぞ(笑)。
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「ハイドロジェットV《五》」

2021年07月18日 | 製作日記 ハイドロジェットV
↓パーツ全部にサフブキーノ。

↓塗装に入ります。
先ずは白い部分から吹き付けていく。
クレオス97番灰色9号でやや濁らせた白を
白い部分をオーバーラップする範囲に塗装。

↓撮影プロップモデルには意外にパネルごとの
微妙な塗り分けがしてあったのでこの時点でそれもやってしまう。
分かり難いけど写真の矢印部で明暗が微妙に変えてある。

《やたらに面倒な塗装》
↓円谷系のメカニックは特有の“柄”に凝っている。
「マイティジャック」のメカも例に洩れず単色塗装のものは殆ど無い。
昔からMJ号も何度か作ったけど、違う色の部分や帯状のラインがあるなど
そのつど「面倒な塗り分けだなあ」と思ったりした。
しかしMJ号はほぼ直線でマスキング出来たもののハイドロジェットVは
それがよりによって湾曲しまくっているのだ。
基本船体色はシルバーで、深い青色のマダラ模様が付いている。
シルバーを先に塗ると青色までメタリックになりそうな気がするので
ココは青色から先に塗る。クレオス326番に白を心持ち混ぜて
やや明るくした色をマダラ模様がある部分に吹く。

↓このカーブだらけの線をコピーするのは大変だぞ、と思う中、
「例のプロップ写真から写し取ればいいじゃん」と気が付いた。
でもこんな方法で上手くいくのか…。

↓やはり実際に貼ってみると上手く狙った位置に来なかったり
微調整が必要だったけどなんとかマスキング完了。

↓次に基本船体色。
プロップ写真をよく見るとここはどうも塗装ではなくメタル色のシートを
貼っているように見える。だからフツーの銀ではなくややメタル感があるのだ。
で、クレオス206番“スーパークロームシルバー2”にスモークグレーを
足して若干暗くしたメタルカラーを作った。

↓上からシルバーを吹いたが、ここではまだマスキングを剥がせない。
何故ならマダラ模様には白い縁取りがあるのだ。
何時も潜水艦に使う市販の白帯デカールは矢印部の急カーブに
とても対応できないので当初、これは筆で施すつもりだった。
…が、やはりどうも綺麗にいく気がしないのでこれも最終吹き付け塗装に変更。
方法としてはマダラ模様のマスキングテープを切り取ったヘタの部分に
手を加えて縁取り線太さ分のギャップを取ったマスキングを追加。 ああややこしい。

↓ほんでもって更に白を吹きつけ。
…わー、マスキングに次ぐマスキングで何が何だか判らなくなってきたぞ(汗)。
ホントに上手くいってるんだろうか(^^A。

↓恐る恐るマスキングを除去。
…おお(^0^)いいんじゃないスかね。

やや縁取りの太さにグラつきはあるものの、もうこれぐらいが限界じゃあ。
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「ハイドロジェットV《四》」

2021年07月09日 | 製作日記 ハイドロジェットV
ありゃりゃー、折角コロナワクチンを打つ予約をしてたのに
病院の方からキャンセル依頼が来てしまった(TT)。
やはりファイザー製ワクチンの入荷が滞っているからだそうな。
もうオリンピックも始まろうという時期になってからとんだ失速だよなあ。

↓“潜望鏡”と“強力磁力吸着盤”、テッペンに付ける形は2パターンある。
自分はやっぱりインパクトがある“強力磁力吸着盤”を選んだ。
ハイドロジェットVはこの磁力吸着盤で敵艦の底に貼り付き、
隠密行動がとれる特殊潜航艇なのだ。しかしなにしろ本編で見たのは
幼稚園くらいの時なので、詳細にどんな活躍だったのかははっきり憶えていない。
で、モロにプラボードを重ねて削り出すと削る量が多いので
写真のようにおおよその形に組んだプラボードに
薄いプラ板を巻きつける方法を取った。

↓1.0mm径の真鍮線3本で本体上部に連結。
設定通りに3本使うと結構ガチガチに固定できる。

↓そのガチガチさを利用してまた変わったディスプレイ方法を思いついた。
モデルを下から支えるのではなく吸着盤で敵艦に貼り付いているところを再現してやろうと。
先ず適当なサイズのプラボードに敵艦の底らしいRを付けた仕切りを3枚立てる。
そして真ん中の仕切り板のみに矢印のような切れ込みを入れておく。

↓切れ込みはそこへ百均で購入した“コの字”のアクセサリーグッズを差し込む為だ。
感のいい人ならこの時点でディスプレイした姿が見えてきた筈である。

↓仕切り板のRに沿わせて0.5mm厚のプラ板を貼る。つまりこれが敵艦の底面。
敵組織“Q”の艦らしいシマシマ柄を塗ってやるつもりだ。
因みに写真奥に写っている“シールはがしスプレー”はシールをはがすのに
使ったのではなく、プラ板を巻きつけてR形に反らせる為に使用したもの。

↓船体の詳細な形も作っていきます。
例のスラスターと思われる丸い形はウェーヴの“L‐ジョイント2”という
市販のお助けパーツから切り出すことにします。

↓数は側面の2+2と前方下の2個で計6つ。
この真ん中のポッチリは同じくウェーヴの“R‐リベット丸”を使用。

↓以上を写真白矢印部に取り付け(左右対称)。
黄矢印はなんだか知らないけどこんな突起が幾つもあるので
1.0mm径の丸プラ棒のブツ切りを並べた(片10個×左右)。

↓エアインテイク、ならぬウォーターインテイクらしき穴も
こんなパーツで表現(矢印部)。これで形上はコンプリートだ。

↓出来たとこまでを仮組みしてみる。
詰まるところはこういうディスプレイがしたかったワケだ。
…んーなんかしかし、ハイドロジェットと敵艦底がどうしても近くなるので
ハイドロジェットの上面がよく見えなくなるなあ(^^;。

でもこのコバンザメのような姿がこの潜航艇の真髄なのだ。
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「ハイドロジェットV《三》」

2021年06月29日 | 製作日記 ハイドロジェットV
↓ちょっと逆光ぎみで写真が見辛いですが、ハル部分の側面です。
ここに横スラスターらしき噴射口がありその部分は周囲よりやや凹んで
いるのでルーターのTスロット型ビットを使って掘り込む。

↓これはハイドロジェットのノズル円筒。
5.0mm径の丸プラ棒をベースにやや流線型に削って、両端に凹みを付けたもの。

↓ノズルは翼状の板の先に付いているのでそれを
2.0mm厚プラボードから削りだす。

↓ノズル円筒側面に4つの穴。
よく見るとなんと穴は四角い。一瞬「わーこんなの加工出来ないや」と思ったけど、
先ずピンバイス穴を開けておいてデザインナイフで4方向に90度の
切れ込みを入れたらなんとなくそんな雰囲気になった。
小さいし、だいたいそんな風に見えるだけで充分なのだ。

↓円筒前部に突き出た突起は1.5mm径の真鍮線で。
船体との接続は0.8mm径の真鍮線を使う。
写真下の2枚は尾翼だ。これは1.5mm厚プラ板から削り出し。

↓以上を船体にねじ込んでみるとこんな。
ノズルの羽根はやや下斜めに、尾翼はやや上斜めにセットする。

↓フロント上面に垂直に立った整流板らしきものも追加(矢印)。

大方形が出来上がってきた。




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「ハイドロジェットV《二》」

2021年06月19日 | 製作日記 ハイドロジェットV
自分にもワクチン接種券が届いた。
風邪ひいた時とかに行く近所の医院でも接種しているらしいので
予約して、夏後半くらいには一回目が受けられるだろう。
でも世間にはこのワクチンに対する知識をかなり勘違いしている人が
多いみたいで、「接種したから安心して外出できる!」とか言ってるのを見かける。
そんな、ロールプレイングゲームで無敵モードになったような、
そこまで気が大きくなってしまったらマズイっすヨf(^^;。
ワクチンはあくまで感染しても重症化したり死亡したりするリスクを下げる
効果があるだけで、感染はするみたいなので。
しかも2回目を受けていないとその効果さえ薄い。
2回目も終わって仮に症状が出なくてもキャリアーには最悪なる可能性がある。
マスク付けなくてもいいとか、密になっても大丈夫とか考えるにはまだ早いって…。

↓船底の皿状部分を工作。
素材は1.0mm厚のプラ板を2枚重ね。

↓次に、コックピット部分の出っ張りを工作。狙い高さは3mm強。
…これがちょっとコツが要る。船体上部は湾曲しているので
それに沿わせるように密着させないといけない。
そこで素材自体を湾曲させると削るテマがだいぶん省けるのだ。
方法としては大まかな形に切った1.5mm厚プラ板を2枚重ねて接着。
接着剤が乾いてゆく過程で手で荷重を加え続けて強制的に曲げるのだ。
双方のプラ板間で接着位置が歪むので固まると反りがキープされるという寸法だ。
これで船体上面の湾曲に沿う形となる。プラ板の弾力と接着剤の硬化を利用。
これは弾力の無い3mm厚のプラボードではとても無理なのだ。

↓側面に角度を付け、後ろの方の上面を更にスロープ状にする。

↓最後に0.5mmプラ板で上と側面を囲い、窓の凹みを成形する(矢印部)。
高さは3.5mmになったワケだ。後ろの方にプラ板の厚み分段差ができるけど
そこはヤスって誤魔化す。

↓コックピット前の三角形の突起(矢印)を付けるとかなりらしくなってくるゾ。
これはもう厚みの変化分を力技で削った。

↓ハル部分と組み合わせるとこんな雰囲気。
漸く“ハイドロジェットV”と判る形になってきたね(^^)。

この後ろに向って流れるように絞れてる形がいいのだ。 …ブガッティーみたい。




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「ハイドロジェットV《一》」

2021年06月14日 | 製作日記 ハイドロジェットV
積みプラに気の進むネタがないのでまたスクラッチビルドをやることにする。
“サブマリン707”や“スティングレーMk.3”等、潜水艇ネタも大好きな
ジャンルである。このジャンルで昔から欲しかったものに「マイティジャック」に
登場の“ハイドロジェットV”がある。
二人乗りの小型潜水艇で、形としては平べっちゃくて左右に幅が広く、
自動車と飛行機の相のコのような形で、そして流線型の素晴らしいデザインである。
マイティ号もいいけど、この番組中では自分はコレが最高傑作なんではないか、
と思うほどだった。当時のプラモはやはり形が不正確で、あの流線型もイマイチ
再現できておらず残念だった。後に海洋堂からガレージキットが発売になっていたが
残念ながら入手出来ていない。これも絶版なので中古品を捜すも見かけないのだ。
「時間があるなら手を動かせ」の精神で挑戦してみようと。

↓当時の撮影プロップモデルの残骸らしき写真を入手できた。
しかもほぼ真上、真横、真下からのショット。これがまた大変嬉しい。
比較的に多い斜め方向からの写真では各部のサイズ比率を割り出すのに
いつも苦労するからである。先ずはこれを適当なサイズでプリントし、
プラボードに写してカットする。

↓船体は形的に言うとザクッと水平面から上と下のセクションに別れている。
上側は全長、最大幅を含む大きな板状。全長10センチ余りのモデルとした場合、
厚みは6mmなので、3mm厚のプラボード2枚重ねで作った。

↓これは下の、云わばハル部分。
厚みは9mmなので、3mm厚のプラボード3枚重ね構成だ。
削る量を少なくする為に一番大きな板から一枚づつ側面を斜めに削りながら
次の板のサイズを鉛筆で新たな板に写し取り順番に3枚重ねた。
写真で言う右側の方は勾配のせいで格段に小さくなっていくからなあ。

↓一番船底に円形の皿みたいな形があるので(写真上の矢印)
その範囲はフラットをキープする(写真下の矢印)。

↓写真向って左が船体上、右が船体下(ハル部分)。
プラボード間の階段の凹が残ってしまった箇所等は
エポキシパテでフォローする(矢印部)。

↓2枚を重ねるとこんな具合。この写真は転覆した状態。

↓これが正味の方向。幅広の“ししゃも”みたいな雰囲気だ(笑)。



作り始めてから判ったんだけど、海洋堂のガレージキットは1/144で、
全長は12メートルの設定なのでだいたい長手が8センチちょっとの大きさらしい。
自分が作ろうとしてるのは9.5センチくらいなので一回り大きく
1/125なんていう中途ハンパなスケールになってしまった(^^A。
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