カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ファイヤーフォックス《Top speed Mach6》」

2022年03月02日 | 製作日記 ファイヤーフォックス
↓ファンブレードは暗い場所でも目立つよう、シルバー系の色で。

↓機体の中に組み込んでみる。
…んー、見ようとするとなんとか見えるぞ(矢印部)。
でも前から光が入らないと辛いかな。

↓ウェザリングカラーのマルチブラックを全体に流すと
“プレミアムメッキシルバー”のキラキラ感はやや鈍るけど仕方ないかあ。
綿棒でウォッシングしてもなんとなく残ってる感じ。

↓キャノピーは塗る場所の面積が知れているのでフツーのメタリックグレー。
窓は正面1枚、側面2枚とあと天窓が1枚の4枚構成だ。

↓取り付けは白化しないミスターホビーの“美透明接着剤”を使用。

↓デカールは☆マークが両主翼上下と垂直尾翼の外面、合わせて6枚(矢印部他)。
剥がれ防止にトップコートの艶ありをハンドピースに込めて
デカール周囲に少しだけ吹き付けた。
プレミアムメッキシルバーの塗面にかかるとまたキラキラが鈍ると思ったのだ。

↓…ふぅー、遂に完成、
デコパージュは何時も通りのニス仕上げでPCプリントの表題を付けた。







映画「ファイヤーフォックス(1982)」はクリント・イーストウッド氏が監督、主演だった。
マカロニウエスタンとか、ダーティーハリーとか、昔からずっと拳銃アクションの
イメージがひっついてたので、戦闘機に乗ったイーストウッドは意外だったんだ。
内容としてはソビエトから極秘の最新鋭戦闘機を盗んでくる、って話だけど。
勿論このヒコーキは架空の戦闘機だけど、本ブログに以前記した、
べレンコ中尉がミグ25に乗って日本にやってきた事件が原作のヒントになったみたいだ。
その時世界中が「ソビエトってこそっととんでもないモノ作ってる」っていう感覚になったからね。

ミグ25はマッハ3を出した事で皆を驚かせたけど、これはその倍のマッハ6だからね。
…エグ過ぎないか(^^A。おおよそ大気圏内で出せる速度とは思えないんだけど
そこは「もしあったら凄い」という面白さが魅力の映画なのだ。
特撮のレベルは今に比べるとそれなりだったけど、
マッハ6出したシーンの迫力が凄かったので印象深い。
山から山の頂を一瞬で飛び越え、山頂を通過する度にバシッバシッバシッと衝撃が返ってくる。
海面を低空飛行するや、主翼の翼端からでたソニックブームで
後ろの海面から高く上った水しぶきが2本ついて来る。
追っ手の空母から離陸しようとしたヘリコプターのすぐ傍を通過して
速度の衝撃だけで破壊するんだから。こんなの今までの航空機モノでは見たことない痛快さだ。

出来ればこのモデルもスタンドで立てるディスプレイ法でなく、
ウォーターラインモデルのように海面を置いて上を低空飛行させた配置にして
透明レジンで海面から上った水しぶきを作りたいくらいだけど、
また凄くでっかいジオラマになりそうなので断念したのだった…(^0^;。

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「ファイヤーフォックス《Mach5》」

2022年02月22日 | 製作日記 ファイヤーフォックス
今日はなんか、“猫の日”だそうです。
“2”が沢山並ぶから「にゃーにゃー」とかいう。
しかも今年のは2が6個も並ぶから一際“凄い猫の日”だそうです(笑)。

《どうすればいいか悩む機体色》
↓エアインテイクの中とコックピットの中を先に塗っておきます。
コックピットはこの前の“ミグ25”みたいなパステルグリーンっぽい色ではなく
グレーみたいです。正面インパネの上はフラットブラック。

↓一旦、その他の外装をグロスブラックで塗装。

↓パネル毎に色が違う表現をする為のマスキング。
これに意外に時間がかかったりする(右写真は機体下面)。これで下準備完了。

↓映画を観て、一番疑問に思ったのが機体外装色。
最初、夜の格納庫の中のシーンでは半艶の黒い色に見えるので、
「あ、黒い機体なんだな」と思っていると、昼間の空の上では太陽光を反射して
メッキみたいな銀色に見える。「え、なにこれ、ギンギラギンじゃん!」
…確かに、未だかつて無い高速戦闘機なので、空気抵抗の理屈からして
ピッカピカに磨いた表面というのはうなずける。
過去、スケール感を考えて1/144のヒコーキは全て艶消し塗装にしてきた自分も
流石にこれはメッキみたいな塗装で表現せざるをえなくなった。
でも今までのメタリック系の塗料じゃァクロームシルバーに至っても
あそこまでのピカピカ感は出ないよなあ…。
で、ちょっと模型店で塗料を探し回ってこんなのを発見。
ガイアノーツの“プレミアムメッキシルバー”。
究極のメッキ表現がどうの、とか書いてあるのでちょっと価格は張るものの購入。
最近は塗料も技術が進んで高価でもよければ鏡のようなピカピカ塗装も可能なようだ。

↓まァしかしこんなの使ったこと無いので一応、プラのスプーンで試してみた。
グロスブラックベース(左写真)から、右写真の左は3回吹き、
右は6回吹きで、その右半分はガイアカラーのクリアーブラックで
コーティングした状態。究極のメッキ表現かどうかはなんとも言えないけど、
確かに結構光を反射してピカピカ感はある。でもあんまり吹き過ぎると
かえってフツーのシルバーみたいになってしまうようだ。
対応する溶剤が無いみたいなンだけど、他の塗料の重ね吹きも大丈夫っぽい。

↓よし、じゃあ先ずは一回吹きしておいて、
更に任意の箇所にマスキングして2回目を吹く。

↓マスキングを剥がすと単なるグロスブラック、
一回吹き、2回吹きの3種類に分かれた。

↓上写真のままだと色の差が有り過ぎるので、
最終ふわっと上からかけてマイルドにする方法をとった。
…うーん、やっぱフツーのメタリック系塗料とは一線を隔した仕上がりなのかな。

↓変わって、写真のようなフツーのメタリック系塗料で
チタニウム色っぽいのを調合。これは右写真の矢印部に配色。
主翼のエッジ部にこんな色の部分があったのだ。

↓更にさっきのチタニウム色を更に暗くしたのをノズルに塗装。

↓また大方の部品を組み立ててみるとこんな具合だ。
こんな雰囲気の色が適確だと思うんだけどなー。

…まだちょっとパネル間の明暗の差が大きい感じだけどf(^^;。
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「ファイヤーフォックス《Mach4》」

2022年02月09日 | 製作日記 ファイヤーフォックス
↓えーとこれは垂直尾翼。
…最近の2枚構成の機体の垂直尾翼は垂直にはなってないけど(笑)要は立ってる尾翼な。
この後ろ縁の厚みがものすごい。面がある感じ。なので面が目立たない程度にヤスる。

↓垂直尾翼と主翼の折れ曲がった部分にも適当にスジ彫りを追加。
でもこんな極超音速戦闘機には出来るだけ継ぎ目なんて無い方が現実的なんだけど。
出来れば“シームレス”くらいの勢いが欲しいところ(^^。
でも映画本編ではこれ以上にもの凄く細かく入ってるんだよな。
右写真はエンジン下サイドにある整流板。ここにはこの前作ったミグ25の
同じ部分の継ぎ目に倣ってつけた。

↓ピトー管他、鋭い突起を真鍮線で繕ったのは最終的に写真矢印の5箇所。

↓エンジンノズル。
ファイヤーフォックスのノズルはボディー後端が大きな穴になってて、
その中にある感じ。しかもノズルのヒダヒダというか、開口部の大きさを変える
板の集合体が2重になっていて、フツーのジェット機からすると嘘くさい。
…でも本編を観察するとホンマにこんなだった。

↓特に変えたい場所はナシ。
各部の板厚を心持ち薄く見えるようカンナ掛けした。
…しかしこの下の6個ある“補助エンジン”みたいなのは何?f(^^;
映画本編ではここからもジェット吹いてた。

↓お。ご丁寧にもファンブレードの部品あり。右写真は機体下のインテイクダクトだけど、
メインボディを突き抜けて上下のエアインテイクの奥にまたがって配置するイメージ。

↓上側はこのくらい出っ張るだけ(矢印部)。
上ダクト被せても申し訳程度には見えるかな。

↓キャノピー部品は2個付いてる。
意外に“透明部品はよく失敗する”という配慮が利いている。

↓前回手を加えたコックピット周りの変更に伴って削る必要がある。
左写真、黄矢印部分をちょっと削ってしまってから置いたのでこんな感じだけど、
ホントはもっと合わない感じだった。
右写真は調整後になる。側面窓はキットでは3角形っぽかったけど、
結果こんな感じに平行四辺形っぽくなる。

↓遂にサフブキ。

↓案の定、キャノピー周りに段差が発生してる(矢印)けどこれは形上、覚悟の上だった。
ほっぺたが膨らんで、キャノピーは削り方向だから当然こうなるわな。

↓ディスプレイ台は例によって木製で、2mm径の真鍮線で宙に浮かせるイメージ。

↓…おお。ファイヤーフォックス。

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「ファイヤーフォックス《Mach3》」

2022年02月01日 | 製作日記 ファイヤーフォックス

近所の公園に凄く人懐っこい野良猫が数匹いる。
そこを通りかかる人達に何回も餌をもらったり触られたりしているからだろう。
特にこの茶トラ猫は愛想が良く、自分が近くにしゃがみ込むと
わざわざ植え込みから出てきて足に体を擦り付ける。

背中を撫でると写真のようにひっくり返り、「お腹の方も撫でて!」みたいなカッコになる。
プニョプニョ太っててもの凄くかわいいので近くを通る際は
思わずココに寄り道してしまう。 …やっぱ猫カワイイなあ(*^^*)。

↓劇中、後方にミサイルを発射していたチューブのバルジが小さくて、
加えて前回エアインテイクの誘い込みの段を作る際に更に削れてしまい、
なんだか解らない形になってしまったのでこの際大きく作り直した(矢印部)。
これは下面も同じ処理だ。

↓遂に自分がもくろんでいたフォルム修正で最後に残していた項目にいきます。
写真の白矢印で示した折れ線の位置をもっと前方に寄せるとよりイメージが本編に近くなる。
今はキャノピー付いていないんだけど、キャノピーのテッペン辺り(黄矢印)は
そのまま動かさず、そこから一直線につながった折れ線の下点を前方へ移動して
角度を寝かせるイメージの修正だ。勿論キャノピーの後ろ縁もやや動く事になる。

↓上から見るとほっぺた辺りの角がもっと前に移動して
破線のように現状より膨らんだ感じになる筈だ。
キットパーツはココら辺りがスマート過ぎる感じなのだ。

↓ちょっと3次元的な面の動かし方になるので難しいけど、
コックピット周りのイメージはぐっと映画本編に近くなる。
先ず削って勾配をかけたプラ板を写真の位置に貼りつけ。
…ついでに鼻先をもっと尖らせる為そこにもプラチップを付ける。

↓そしてプラ板をカナード翼のすぐ前の面と面一に削ると
赤点線の位置に“折れ線”が来る。白い部分と黒い部分の境目が
本来の折れ線位置なのでかなり前に移動したわけだ。
続いてキャノピーの後ろ縁部分にプラ板を貼って赤点線と一直線にする。
キャノピーは平面的な窓が前と両側面の3枚構成で、側面の窓がこれに伴って
もっと狭くなる。なのでキャノピーパーツは削って調整予定なのな。

↓形を仕上げて溶きパテ塗るとこんな。
写真の白い破線がオリジナルの折れ線位置で、結果は最大4mmくらい前方に移動。
なんとか出来た感じだけど、今回はこれが一番ややこしい改造項目かも。

↓全体にパネルラインが少ない感じだったので黄色点線部にスジ彫り追加
(左半分しか描いてないけど左右対称)。
これは塗装時にパネルごとの変色塗装の参考にもなるしね。
写真無いけど下面はこれよりだいぶん少な目。
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「ファイヤーフォックス《Mach2》」

2022年01月24日 | 製作日記 ファイヤーフォックス
↓色々な角度から映画本編の映像と比べてみる。
最初に気になったのは胴体の上のエアインテイク辺りの幅(左写真黄色で示した寸法)。
イヤに小さい。もうちょっと幅があってもいいかなと。
それとこのインテイク前辺り全般に空気の誘い込みのようなビミョーな窪みがあり、
説明し辛いけどソレの前端辺りで胴体脇にうねりのような形状がある。
纏めてプラ板で追加すると写真の白い部分のような形になる。

↓“空気の誘い込み”はホントは翼上面が窪んでいるんだけど、
掘り込むのはテマがかかってタイヘンなのでご覧のようなプラ板盛りで
周囲を高くして表現しようと考えた。
内側と外側、フキダシが指した部分に誘い込みの段が出来る感じだ。

↓前項の段以外の部分はボカシて“盛り”を判らなくする。
更にこの写真で右側の、主翼のストレイキと胴体面の境目の谷も
なだらかに埋める。実際はもっとブレンデッドボディー
(胴体と翼の境が判らない形)なのだ。
…この真ん中のエアーブレーキの所が辛いんだけどな(^^A。
このモールドだけは殺したくない。

↓溶きパテを塗って形をやや見やすくした。要はこんな感じにしたい訳だ。

↓次に主翼の先端、下に折れ曲がった部分を大胆にも分離。

↓再び接合するワケだけど、強度確保の為真鍮線を使って結合(矢印部に相手穴)。

↓何がしたいのかと言うと折れ曲り先部分を約3mmくらい前に移動したのだ。
写真の青で示した段差の寸法がどうも映画本編より小さかった。
このくらいデカイのが正解。尚、後ろ部分が少し逆段差になるけどここもそれで正解だった。

↓但し、この後ろの突起が出っ張らなくなるので
0,8mm径の真鍮線を突っ込んで5mm延長(矢印部)。

↓…現在こんな感じ。
初めの素組みから更に本編イメージに迫ってきた気がするんだけど…(^^)。
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「ファイヤーフォックス《Mach1》」

2022年01月19日 | 製作日記 ファイヤーフォックス

また1/144のヒコーキを作り始めました。
「ファイヤーフォックス(1982)」というアメリカ映画に登場した架空の戦闘機です。これもまた
作品公開から何十年も経ってから発売されて「このタイミングでなんで!?」と驚いたキットです。
キットメーカーは“エイチエムエー”という聞き慣れない会社ですが、
パケにはメーカー名なんか全く書かれておらず、それどころか小さな写真の
シールが一箇所貼ってあるだけであとは真っ黒な箱でした。
インジェクションキットとは云えなんだかガレージキット味が濃い。
発売後はプラモ屋でもこのパケのせいでなかなか発見できず、
人に「無地の黒い箱」と言われてやっと見つけられたのでした。
せめて棚に置いた際、側面にラベルがあれば発見し易かったのになあ。
ともあれ現在は絶版状態で通販でもややプレミヤ価格となっているようです。

↓主要パーツを仮組みしてみるとこんな。
大方映画のイメージ通りでカッコイイです。
箱から出した時、1/100かと思ってしまった。随分デカイ機体だったのな。
“MIG-31(FIRE FOX)”。当時“フォックスハウンド”が公に知られてなかった
ので“MIG-31”がバッティングしてしまってます。私も大好きでキットに飛びついた
のですが、アメリカ人がいかにも“ソビエト機”っぽくデザインした、
なんとも言えない近未来感が味の機体であります。

↓部品数は少なくてすぐに形になる。
ただ組み立ててると妙にパーツの合いが悪く、ギュッと押さえていないと
はね上がってきたりとか(左写真矢印部)、右写真の機体メインパーツ上下合わせでは
左手親指で押さえた部分にグキグキと何処かが干渉しているらしい違和感あり。

↓暫く調整するうちメインパーツ上下の干渉は判明。
写真矢印の、下パーツの角(黄色斜線部)を少しヤスると解消。
結構嵌め合い精度に苦労しながら金型作ってる感じがする。

↓それとエアインテイク周りの板厚面が気になる(矢印部)。
マッハ6出せる機体ならもっとピンピンにシャープな筈だ。

↓本編映像からもう少し仕切り板が前に張り出していてもいいかなと
感じたのでシャープに削ると同時にプラ板で肉盛り。

↓ランディングギアは出ているところと収納状態がコンパチ。
今回は飛行状態にするので収納状態に(矢印)。

↓…他にも色々こだわりポイントが出てきたのでジワジワいじってゆきたいと思います。
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