カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ファイモ ミレニアムファルコン《5parsec》」

2017年12月25日 | 製作日記 ファイモ ファルコン号
なんともうクリスマスの日ですね。
今年も恐るべき速さで終わってしまいました。
毎年同じような事書いてますけど(苦)。

1/144ファルコン号の各部のモールドを
撮影用プロップモデルに近付ける作業をしています。

↓船体上部品の後半部分左舷側。
矢印は部品の成形都合でオミットされてたリング形状。
これはお助けバーニアから切り出して作ったもの。
そして“パイプ浮かし”の続きでこの真ん中の穴部をやるところ。

↓ここは3本だけやりました。他は塗装で誤魔化せそうだ。

↓しかしこの横の壁(矢印)が穴のフチのほぼ真下にあるので
先日穴フチを薄く削った効果がうすい感じかなと。
フラットブラック塗ったら多分いけると思うけどな。

↓右舷側の穴も同じく。ここは2本だけ真鍮線で
あとは真ん中辺りをややDU。

↓船体下部品の穴に移行。
これは右舷側の部品を裏から嵌めたところ。
やはり板状になったパイプあり。

↓ここは追加の配管パイプも少々。
ランナー延ばしで作ったヤツ、真鍮線いろいろ取り混ぜで。

↓…まァ船体に付けるとほぼ見えなくなるヤツもあったりとかf(^^)。

↓左舷側。ここにも置き換えたいのがしっかりあるなあ。

↓もう2本だけ真鍮線にしてあとはそのまま。
それよりここは細かいディテールが結構違ってたので
こんな感じにプラチップを追加した。
矢印部の板はピンバイスで微細穴を開けたプラペーパー。
…設定的に多分ここにはケーブルが束になって通ってて、
それが垂れてこないように押さえてある板みたいだね。

↓下の後半中央、銃座のすぐ後ろ辺り。
この怪しい形状もやはりパイプが板になってしまったもの。

↓出来るだけ詳細にするとこんな雰囲気だ。
あ、で、矢印2箇所はまたも発見のオミット形状。
ここにこんなキールのような形があるけどキットには何故かナシ。
因みにこれは32インチモデルはこんな感じで、
5フィートモデルにもあるにはあるけどもっと出っ張り方が低かった。
真下から見ると並行ではなく若干“ハの字”になってるのがミソ。

↓現在の下側船体の状況。
こういうゴチャメカ系の宇宙船はDUしだすと切りがないくらいネタあるよな。


ところで、ミレニアムファルコン号は“コレリアンYT-1300型”
という貨物船をソロ船長含む歴代オーナーの海賊が改造しまくった船だそうだ。
でも自分はそのデザインを見たときから「なんでコックピットが横に寄ってるの?」
とか「なんで船首がこんな形してるの?」という疑問がなんとなくあった。
先日ネットでディテールの資料をあさってる際にその答えとも言うべき
動画をたまたま発見。40年の謎が一気に吹き飛んだんだ。
その動画によるとこの船、貨物室にも貨物を積めるんだけど、
本来の使い方は巨大なコンテナを寄せ合わせたようなユニットを
この船首の三角部分で掴むように挟んで押して運ぶのだそうだ。
コンテナの集合体は当然YT-1300貨物船より巨大であり、
形としては板を立てたような形で上下に大きく比較的に幅は狭い。
だからコックピットは側面に寄せることで輸送中の前方視界を確保してた訳だ。
アンテナもまた逆方向にズラしてあるのだ。
重量物を押すので元々エンジンもタグボートのように強力だろうし。
マニアの“後付け”設定かもしれないけどそれでも上手く納得させるなと
感心した次第。

今年はこれが最後の更新かなー。皆さんよいお年を…。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ファイモ ミレニアムファルコン《4parsec》」

2017年12月16日 | 製作日記 ファイモ ファルコン号
一体成形の配管パイプを浮かせるディテールアップを進めようと思います。

↓先ず船体上部品の前の三角部分。
パイプが板状になった部分は矢印の場所等。穴の中のメカを裏からはめ込むと
周囲のパイプと繋がるようになってる。結構なピッタリ感で感心する。

↓少々のDUと同時にパイプを真鍮線に置き換えたところ。
配管の再現なんて航空機のランディングギア周りかSFキャラものでしか
やらないよなー(笑)。

↓でもやっぱりパイプが浮き上がると“らしい感じ”になるな。
…塗装で板になった部分を黒くして誤魔化す手もあるんだけど、
じっくり見られると辛いし。

↓船体下部品。
こっちはパイプがヤタラに多い。
こうやって正面から見ると凄い立体感でこれはこれで素晴らしいんだけどな。
数が数なので特に物々しい板になってるやつだけでも真鍮線にしておこうかなと。

↓!うおー、この船の舵輪のようなモールド(矢印)は
削ると流石に再生出来ない(泣)。

↓…パイプが浮き上がった代わりに舵輪はシンプルな形に(^^;。
この写真で云うと残りの配管3本はもう塗装で誤魔化すコンタン。

↓穴4箇所分を処理したところ。
矢印の部分は真鍮線の節約で途中から先の方しか置き換えていない。
下面だってのもあってテを抜いているゾ(^^A。

↓またココでやってる最中に別の発見が。
下の“くちばし”側面にこんなモールドを発見、再現した(矢印部)。
割りとシンプルな形だけど範囲がでっかい。これは左右対象。
休憩がてらこんな“寄り道”もアリだ。

↓船体上面の円盤部前方の穴。
この場所はかなり目立つのでマストにやっておきたい部分。
DUを考えてるけどパイプ全部やるのが辛いヒトはここだけでもやるといいかも。

↓自分はここは少々リキ入れてやった。奥のモールドもやや詳細に。

↓これでだいぶん精密感は向上(^^)。 まだ先は長いけど…。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ファイモ ミレニアムファルコン《3parsec》」

2017年12月10日 | 製作日記 ファイモ ファルコン号
↓ざっと部品を見渡して一番気になった場所から手を加えていっております。
コックピットとパラボラが終わったのでその次はこのエンジン噴射口周り。
ここの上下にベクターノズルのように噴射方向を変えると思しきフラップの
ような形が多数付いていて、それを動かすアクチュエータみたいなロッドの
大群(矢印部)が。このロッドが一体成形になっている。
ロッドは実際はフラップから浮いたような形なのでそれを再現しようと。

↓ちょっと面が汚くなってしまったけど、ルーター等を使ってロッドを削り飛ばした。

↓太めに作った延ばしランナー(径は0.6mmくらいかな)をフラップから
浮かせて接着。…かなりスマートになった印象なのな。
そもそも一体成形だと金型でロッド間のスキマを成形する突起の強度を確保するために
この2本のロッドの間隔を故意に広げてあったのでよけいブットイ感じだったのだ。

↓上下共に完了(汗)。
2本のロッドがついたフラップが上下13枚づつなのでロッドは計52本。
ちょっと面倒くさかったけどやったらやったでだいぶん雰囲気変わった。

↓ちょっと楽なDUに切り替えよ…。
船体表面に開いた数個の穴のフチには細かい“コ”の字の切り欠きがたくさんあって、
キットではなんとなくモールドしてあるだけで実際には切り欠かれていない(矢印部)。

↓先ず裏からフチを削って板厚を薄く見せる操作をしてから
小さい“T”型のビットで切り込んだ。
一瞬で景気よく削れるので思わず大きく削りすぎたかもf(^^;。

↓で、資料写真を見るとモールドされていない部分にも
あったりしたので同じように施した。

↓ココでやってる最中に細かい発見が。
この写真(前部三角突起の根元部)の矢印の破線の部分に斜めになった面が
あったんだけど、32インチ、5フィートモデルのどちらを見ても
そんな斜面は見当たらないので削り取った。

↓続いて少し細かめのDUをやっていこうと…。
これは船体上部真ん中、銃座の前辺り。ここになんか板みたいな怪しげな突起が
ある(矢印)。これは船体表面から浮いたパイピングが一体成形になったものだ。
オマケに細いから樹脂が入らずショートショットになってるし(^^A。

↓これをプロップモデルに習って工作してみるとこんな。
更に手前に箱状のオミットされた形状があったので追加した(白い部分)。

…うーんと、この浮いたパイプが一体成形で板状になった部分は他にもかなりあるみたいで、
次回はその辺りをだらだらと工作していこうと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ファイモ ミレニアムファルコン《2parsec》」

2017年12月05日 | 製作日記 ファイモ ファルコン号
↓表面のパイピングとか、全体にちょっと太めなモールドかな。
中でもヤタラにゴッツイなと思ったのがこのリブ(矢印)。

↓プラ板に置き換えると強度が落ちそうなので薄く削るだけにした。
更にそこから内側に水平に飛び出た板もやや形状修正。
特にこの真ん中の“くちばし?(写真中央下のデッカイ箱型)”と
くっついちゃってるのでややスキマを取る操作をした。
このくちばしだけど、プロップモデルでは上から見ると前に行くほど
幅がビミョーに狭くなっていて、左右の板からは多少距離がある。
キットではくちばし側面の斜面が正確に出来ていないのが原因みたいだ。

↓ざっと全体のモールドを観察するとピンバイス穴を開けるだけで
プロップモデルの雰囲気に近づく場所があちこちにある。
0.5mm~1mm径のドリル穴約30箇所くらい開けた。
これだけでかなり精密感アップ。パイプの端面みたいなのが多数並んでるのな。

↓さっきの“くちばし”の側面は金型抜き方向の加減でモールドが
だれたような感じだ。一体成形だとどうしてもこんな所が死角になる。

↓プラ板とプラ棒でフォロー。この矢印の形なんか結構デカイんだけど。

↓“くちばし”の内側(矢印部)も特に省略が激しい。
ここは別パーツだったのになあ。

↓あれこれ画像をあさって、なんとかこぐち部だけフォロー。
奥は判らないし見えにくいしで諦めた。
…そうか資料不足だったってのもあるかも。

↓で、この【D12】という部品は説明書の取り付け指示の絵が
上下逆さのようである。つまり実際はこのメッシュの入った長方形
(絵で黒くなった長方形)のモールドがパラボラアンテナ側(左舷側)
にくるのが正解みたいだ。…こんなのプロップ写真見ないと気が付かないよな。

↓この時点でディスプレイ台の取り付け用穴を加工しておいた。
写真は穴あけ部分の裏に5mm角棒を2箇所接着したところ。
力がかかっても倒れないようプラ板のリブでガッツリ固定。
これまではエポキシパテの塊でやってたけど、こっちの方が頑丈かなと。

↓2mm径の真鍮線で木製デコパと連結。
なのでキットに付属の板を組み合わせたようなのは使いません。

↓…こんな風に傾けようかとか…(^^。
やっぱ1/72よりもこのくらいのサイズの方が自分はいいなあ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする