カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「ヤーセン型原子力潜水艦《шестьシェースチ(6)》」

2021年09月29日 | 製作日記 ヤーセン型潜水艦
↓これは付属のエッチングパーツ。
セイル上の各種開閉扉と人が出られる所の風防、そしてネームプレート。
開閉扉は閉じた状態と開いた状態とのコンパチになっている。
…取り敢えずは艦体上部色に塗ってと(右写真)。

↓この風防(矢印)の窓部分は切り抜いて透明にしたいところだけど
材質が材質だし桟が細いので失敗しそうだ。それらしい塗装で我慢しよ。

↓セイル上部に取り付けるとこんな具合。
扉類は薄いのでプラパーツよりグッと精密な感じだ。
矢印部がさっきの風防。苦労して透明にしたところで判んないかf(^^)。

↓続いて出たり引っ込んだりする各種アンテナ類他を付ける。
白矢印は潜望鏡で、実際は上部1/3くらいが細くなってるようなので
削り込んだ。黄矢印はなんだか知らないけどやはり形がやや違ってたのでDUした。
実際はこんなに中の竿類が一気に全部飛び出ている状態なんて
まずないみたいなんだけどな(^^;。プラモとしての見栄えでこうするのな。

↓スクリュー。
写真左がオリジナル状態だけど、実艦の写真でペラの先はもっと丸まってる
のが判明。右写真のように削った。加えてペラの“薄々攻撃”もしかり。
…そう、珍しくスクリューの写真がネット上に出てたのだ。
普通、形が機密事項なのでドック入りの際はたいがいカバーが掛かった状態なのに。
このスクリューの形で速度やら静寂さなど、潜水艦の性能が解るらしいのだ。
もしかしたらもう最新技術でもなんでもなくなってるのかもなー。

↓スクリューは明るめのゴールド、みたいな色なので金に銀を少し加えた色に。
因みにスクリュー自体がダクトで囲まれたタイプの形とコンパチになっている。
おそらくこの後に就航する新しいのはコレになるのかな。

↓木製飾り台にニスを塗り、さっきのエッチングパーツの
ネームプレートを両面テープで貼ったら…

↓「ヤーセン型原子力潜水艦」の完成である。





↓以前作った現行のイギリス海軍の潜水艦、「ヴィクトリアス」と並べてみた。
流石にSLBM積んでる潜水艦には及ばないものの、近い大きさである。
本艦は巡航ミサイル搭載型なんだけど、もしかしたら将来SLBM積めるように
改造するのかな、とか思ってしまう。



今夜はウォッカベースのカクテルを一杯。
…まぁ現用潜水艦なんて部品数も少ないし戦艦なんかに比べるとかなり
お手軽に組める感じだ。気を使うのはやっぱり吃水線の塗り分け部分かなあ。
あとは全体的にツルンとしてて見応えがないので、パネル塗り分けで
どうにか巨大感を出せないか、みたいな小技しかない。
さっきのイギリス海軍ヴィクトリアスではパネル塗り分けを
過剰にやりすぎたかも知れない(笑)。
でも自分としてはこのツルンとした流線型が美しくてたまらない。
ロシアの潜水艦はセイル部分も含め特にそれが大きいのだ。

ところで潜水艦アクション系の映画が好きである。
最初に面白いと思ったのは「レッドオクトーバーを追え!」だった。
(未鑑賞の方はネタバレ注意)
水流ジェットを装備し、ほぼ無音の航行が可能なロシアのタイフーン級潜水艦が
アメリカ本土に急接近。実は亡命目的でロシア海軍を振り切る為に
この無音航行の最新潜水艦を使用したのだった、みたいなハナシ。
つい最近他界したショーン・コネリー氏の魅力爆発。

あと「クリムゾンタイド」もよかったかな。
ある地域の紛争の為、アメリカのオハイオ級戦略ミサイル原潜が出動。
その後いよいよ状況が暗転し核ミサイル発射の命令を受ける。
直後にもう一度新たな命令を受信するも同時に敵の攻撃型潜水艦と交戦になり、
通信機器が破損。その命令は不完全な意味不明の中途半端なものとなる。
そこからが大騒ぎ。この指令がミサイル発射中止か否かで乗組員の
意見が真っ二つ。そんな中、初めの指令の発射時刻が迫る!…みたいな。
艦長は不完全な文は無視して発射すべき、副長は再度確認が必要だと
それはもう艦内で戦争状態になる程のテンヤワンヤが手に汗握る。
外界と遮断された海中の密閉空間だからこその緊迫感がそこにある。
「Uボート」、「U-571」とか「ローレライ」みたいな大戦モノもいいっスよ。
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「ヤーセン型原子力潜水艦《пятьピャーチ(5)》」

2021年09月19日 | 製作日記 ヤーセン型潜水艦
コロナワクチン2回目接種完了。
まだ3日くらいしか経ってないので抗体は増えてきてないだろうけど
一応なんとなく安心した感じ。自分もいい歳なんでかかるとヤバイかも知れないしな。
この後特効薬が出来ればインフルエンザくらいの脅威になり、
こんなに外出規制なんかしなくてもよくなる筈だ。早くそうなるといいねぇ。

↓排水口だかなんだかの孔が多数あるので、ここはガンダムマーカーで
やっつける。筆で入れるよりめっちゃ早い。

↓但しガンダムマーカーは艶が出るので上からフラットを吹き付けないといけない
(矢印部のテカリ反射)。
本来スジ彫りの墨イレに使うモノだろうから艶消しインクに出来ないもんだろうかね。

↓セール上の開口部はちょっと面積デカイから筆で塗る(矢印部)。

↓次に持ち出したのはMr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュ。
この色初めて使う。戦車とかの砂汚れに最適のヤツな。
今回は暗い色のベースなので明るい色で墨入れしようと。

↓やるとこんな具合。
かなりリアルな雰囲気になった。

↓スジ彫りが浅めだったのであまり希釈せずに塗ったらキツメにウェザリングが入った感じ。
ヤーセン型潜水艦は新しいのに結構ネンキ入りな風になってしまったけどな(笑)。
パネルごとに変色させたのもややソフトなイメージに。でもこれでいいんじゃないかと。

↓魚雷管の蓋モールドは彫り直してるので結構クッキリ入った(矢印)。

↓…で、デカール処理の準備を。
こんなにザラついた艶消しの表面だと必ずと言っていいほど“シルバリング”する
(デカールのニス部分が白く浮き上がる)ので毎度の如く貼る部分を中心に
光沢スーパークリアーを吹き付けて一旦グロス面にする。

↓デカールは案外充実。白いのでちょっと見辛いけどな。
こんな旗なんか使うかなー。

↓一番デカイこのマーキング貼るのめちゃ難しいf(^^A。
…っていうのも左舷右舷で2ピースになってるんだけど、この一番前部分のカーブが
甘くてフツーに貼ると白矢印の接合部で綺麗に丸にならず尖んがるのだ。
なんとかマークソフターで曲げて誤魔化してこんな感じ。
本当は塗装で再現した下の白線に平行っぽくしたいのだけどカーブの加減から
どうしても黄矢印部分で下に下がってしまう。
…後で考えたんだけど、これを解消するには前のカーブ部分を細切れに
してしまって強引に急カーブを作るかだなー。更に難しいけどな(^^A。

↓脱出用ハッチは球面になってるので、この赤白2トーンのデカールは
マークソフターでびちゃびちゃにして粘り強く押さえまくって馴染ませる。
面倒臭かったらこんなの塗装でも出来なくはないけど。

↓デカールが乾いたらフラットを吹いて全体を艶消しに戻す。
現用潜水艦模型も過去数隻作ったけど、ウェザリング処理したのはこれが初めて。
だって現用潜水艦模型って他の作例見ても博物館模型みたいに綺麗に塗装してある
だけ、みたいなのが多いので自分もそんな感じに作ってたのだ。


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「ヤーセン型原子力潜水艦《четыреチィトゥィ-リ(4)》」

2021年09月10日 | 製作日記 ヤーセン型潜水艦
↓艦体上部基本色はブラックグレー。
今回は自分で調合しました。若干カーキを入れて僅かに茶系に振った色。
比率は33番8:97番1.5:55番0.5というところか。

↓そしてまたソナー部分はやや明るめの色調に。

↓実艦写真でその他所々色味が違う部分があるようなのでちょっとやってみる。
実際はっきり色が違うワケではなく、表面のザラツキ具合によって反射光が
変化している、くらいの感じだけどな。模型ではややワザワザしく強調。

↓巡航ミサイルサイロの蓋もちょっと変える。
ヤーセン型潜水艦の実物は新しいので塗装色は綺麗に揃っている方である。
ところが他艦の例からも年数が経って古くなってくると
腐食なんかでパネルに色バラツキが出てくるようである。
巨大感を出す為にもワザとくたびれた雰囲気にするのな。

↓一箇所だけ更に明るくしてみたり(矢印部)。この辺は自分のセンス。

↓その他適当にチラホラやっておく。
パターンは四角のみならず、長細いのや“L”字型など形がまちまちな方がいい。

↓えーっと、まだハル側のマスキングを剥がしちゃダメだよ。
(↑ブログ覗いてくれてる人も一緒に作ってるつもりで言ってる(笑))
このまま吃水線位置に幅1.0mm弱のスキマを残して上側をマスキング。
そうココに更にホワイトを吹いてラインを作る訳だ。
因みに、このグレーのテープは百円均一で売ってるマスキングテープ。
粘着力はタミヤのマスキングテープより弱いけど価格が安いので重要な部分以外を覆うのに便利。

↓ホワイト吹きつけ後、マスキングを剥がすとこんな具合。
 …思ったより上手くいった。





↓お!…と思ったけどちょっとシクった。
尾翼の屈折部で線が少し「ぐきっ」てなってる(矢印部)。
f(--)う~んでも許せる範囲か。こういう場所が難しいんだよなあ。
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「ヤーセン型原子力潜水艦《триトゥリー (3)》」

2021年09月03日 | 製作日記 ヤーセン型潜水艦
先日自分もやっと1回目のコロナワクチン接種を受けることができました。
意外に副反応は殆ど無かったです。早く2回目を終わらせて少しでも
この不安を解消させねば…p(~~)q。

↓塗装していきます。
20年くらい前は「現用潜水艦なんてどうせ黒一色のベタ塗りじゃん」と思っていた自分。
ところがよく調べてみるとちゃんと艦底がハルレッドだったりグレーだったり
その他もろもろ変な色だったり、吃水線の上と下で色が違っているのに気が付いた。
中には境目に白線がひいてあったり、3色に分かれていたりと様々。
「これなら塗装のし甲斐もあるね」と現用潜水艦模型に興味を持ち出した要因にもなった。
このキットの塗装図を見ると一見黒一色にも見えるがビミョーに上と下で色が違う。
しかも白線入りタイプだ。ドック入りしている実艦の写真では、吃水線から上が
ブラックグレー、下側、つまり艦底がやや茶色掛かった黒に見える。

↓先ずは大部分を占める艦底色から塗装。
“茶色掛かった黒”はご覧の塗料から調合した。
これを吃水線を完全にオーバーラップする高さまで吹きつけ。

↓次にソナーらしきモールド周囲にマスキングして、先ほどの艦底色より
やや明るい色を塗装。実艦はこんなに違っていないけど、パネル塗り分け的な
実感がでる(右写真矢印部)。某模型ではシルバーに塗り分けている例も。
実際ロシアの原潜ってソナー部分がアルミホイールみたいな銀色だったりするのだ。

↓さぁ、こっからがちょっと面倒くさい。…というのもこの魚雷のような
単純な形でありながら、吃水位置が真ん中より上に寄っている場合、それ故の
ライン出しに苦労するのだ。 先ずはフレキシブルな融通が利くように
マスキングテープを2mm幅くらいにカット。

↓吃水位置の直ぐ下を狙って貼る。目安は排水口などのモールドだ。
このモールドから2.5mmとか。これで左舷、右舷で高さが狂うことはない。

↓問題は矢印部、艦首と艦尾。
白矢印部の艦首はこの曲斜面上に前から見ても横から見ても水平をキープ、
という3次元的なマスキングをしなければならない。一番先端部は幅広のテープに
テンプレートでRを切り欠いたものを使用。
黄矢印部の艦尾では段々と太さが絞れた艦体に沿わせた後、ラダー部分のクビレ等に対応。
全体に斜めから見ても一直線で、尚且つ水平キープ。

↓残りはフツーにマスキングで埋める。面積が広いので勿体無いと思った人は
新聞紙でまかなっても問題なし。下手に吹き込むようなスキマさえ無ければ。

↓このままブラックグレーまで吹きつけようと思ってたけど、
なんだか天気が悪くて湿度が異様に高いので、また次回にしますね(^^;。
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