河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2459- ラヴェル、6個、エマール、デュトワ、N響、2017.12.2

2017-12-02 23:06:04 | コンサート

2459- ラヴェル、6個、エマール、デュトワ、N響、2017.12.2

2017年12月2日(土) 6:00-8:05pm NHKホール

オール・ラヴェル・プログラム ラヴェル没後80年

古風なメヌエット  7

クープランの墓  3-6-5-3

左手のための協奏曲ニ長調  18
 ピアノ、ピエール・ロラン・エマール
(encore)
ブーレーズ ノタシオン 1,4,5,2  2′

Int

道化師の朝の歌  7

スペイン狂詩曲  4-2-3-7

ボレロ  15

シャルル・デュトワ 指揮 NHK交響楽団


ラヴェル没後80年記念、6連発。
一番の聴きどころはピアノを交えたレフトハンド。
昨年2016年にも一度聴いておりまして、その時は上野で、ピアノの音も芯のあるもので楽しめました。
2231- アルテンベルク、天羽、ラヴェルLHPC、エマール、GM4、大野和士、都響、2016.11.28

今日はNHKホールなのでピアノには酷。ピアニスティックな味わいはよほど接近した席でないと簡単には分からないもどかしさがある。アンコールのノーテーションは強弾きが目立った気がする。
エマールのレフトハンド、片手で作る波の広がりは大したもの。やや骨太にゴリゴリ進む感じはあるのだが透明な響きがガラスのようで美しい。最後の長いカデンツァがモノローグ風に進み徐々にクライマックスに近づく。引き寄せられるように伴奏オケが音を切りながら粒立ちよく終わる。トランペットとトロンボーンは今ひとつ決まらない。エマールの輝きが素晴らしかった。


一曲目のメヌエット・アンティークは14型の大きな編成でびっくりするぐらいの多様な響き。他の曲は概ね16型編成でさらに大きくなる。パーカスやウィンドも動員され響きの多様性を楽しめた。
デュトワが振ると低音が持ち上がって全般的に明るい響きになるのはマジックなのだろうが、選曲が相応なものという事もあるかもしれませんね。
ボレロはソロが普通の出来だと満足しなくなってきていて、名人芸の吹きっぷりが欲しいところもある。
おわり






2458- ベトソナ32、ディアベッリ、中里真由美、ピアノリサイタル、2017.12.2

2017-12-02 22:42:22 | リサイタル

2017年12月2日(土) 1:30-3:30pm ソノリウム

ショパン マズルカ ロ長調op.56-1     5+5
ショパン マズルカ 嬰ハ短調op.50-3

ベートーヴェン ピアノソナタ第32番op.111  10-17

Int

ベートーヴェン ディアベッリの主題による33の変容 ハ長調op.120  55

ピアノ、中里真由美

プログラム後半が目の覚めるような演奏でディアベッリの達人のような具合で前半とは別人の様相。32番のアリエッタはディアベッリのための前出しだったのかと思えたほど。
小鳥の鳴き声のような冒頭主題、そして33個のアリエッタが一度そう思ってしまうと最後まで続いたな、と。頭の中をずっと駆け巡るアリエッタ主題。

みずみずしくて生き生きしたプレイ、鋭角的な鋭さが十八番で自信満々の弾き。後半大詰め短調になる変奏のあたりでは右手がアドリブのように動きが冴える。鮮やかなディアベッリ、申し分ない。楽しめました。

ソノリウムはピアノの音には十分な広さを持ったところではなくて、もう一回りの大きさが欲しい。
おわり