河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

843- マーラー夜の歌 ミヒャエル・ギーレン N響 1977.4.8

2009-06-08 00:10:00 | 音楽

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1977年観たコンサートより。

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197748()18:45

NHKホール

N響定期第718

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矢代秋雄/ピアノ協奏曲

 ピアノ、中村紘子

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マーラー/交響曲第7番ホ短調「夜の歌」

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ミヒャエル・ギーレン指揮NHK交響楽団

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夜の歌の生接触はこのときが初めて。それまではクーベリック指揮のバイエルン放送交響楽団のLPしか知らず。でもこのLP、擦り切れて溝が白く彫れるまで聴いていた。だから曲自体は知っていた。ただこうやって生で聴くマーラーの7番の圧倒的な音楽はまた格別。

この時代、マーラーの第567番あたりは演奏困難などと言われていた。別にプロの団体が演奏困難なわけではなく、演奏は出来るがまともな演奏ができないということで、演奏の先にあるものが余裕とともに見えてくるようなものではなかったということだと思う。確かにそうだったかもしれない。やればいいっていうもんでもない。

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とはいってもこの日の演奏。なにが今でも覚えているかというと、第5楽章の最後、ブラスの滑りこむような遠近感。あの素晴らしさは耳から離れない。ギーレンがこの曲をN響に移植した。

レコーディング、演奏史を垣間見ると、西欧ではマーラー演奏は解釈の多様性まで含め、既に一回転以上していた感があり、そのことは別の日に書くが、振る方は余裕の棒だったのだろう。聴く方は千歳一隅のチャンスであり、N1プログラム二日制でもあり、翌日もゴー。

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前半のピアノ協奏曲については、鍵盤に貼りついてみぎひだり動く中村さんが地を這うような姿でもあり、困難な曲だったのだろうと思いをはせる。

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この日の演奏会の模様は、NHK-FMで同年1030()に放送されました。

その際のタイミングは以下の表記となっております。

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2048

1433

907

1237

1625

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カビが生えていなければ、TDKのカセットテープにある。

オープンリール・テープ、カセットテープは一時、DATにコピーしなおしたりもしたが、十分できないうちに時代が流れている。

この7番のタイミングは演奏によりいろいろと面白いものがある。今週再度書いてみようかと思っている。

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842- ちょっといっぷく

2009-06-07 10:40:03 | ブログ

昔の演奏会のことを中心に書いてます。まだあんまりうまってませんがこのブログの左側にあるシーズン、年代別から見れます。リンクをクリックすると演奏会、オペラ一覧が日付順に出ますので、そこから選んでクリックしてもらうと駄文をみれます。

他のこともたまに書きますので、興味のある方は過去ログ(全ログ)の一覧もありますのでそちらもどうぞ。

新譜の音源についてもたまに書いてますが、レコ芸的総花買い聴きです。最近はSACD等以前とは比べ物にならないほどサウンドがよくなってますし、ハードウェアの存在が薄くなったというか、気安く手を出せなくなってしまった一方簡単に手はいるシンプルなメディア再生装置もある。多様化が流れを作る時代です。

LP(アナログディスク)はほぼまったく聴かなくなりました。再生装置はもってますが、昔の録音の再発盤は圧倒的にCD等のほうがサウンドが改善されているので、わざわざダイレクト・ドライブとかベルト・ドライブとか動かすまでもない。

新譜は再発サウンド改善盤、それに本当の新譜など漁ってます。新譜はコストのこともありここ10年ぐらいもっと前からか(バブルのあと?)、ライブ収録だらけになり、キャッチコピーも収録したものは全部名演だ、みたいな雰囲気になってしまいました。なかには収録コンディションがよくないもの、思い出作りみたいなもの、何枚売れてるのか知りませんが、ちょっと食傷気味。個人的にはセッション録音、スタジオ録音を見直してます。この種の録音はまず第一に、心の落ち着きがなければなりません。精神の安定が感じられるような演奏が聴く方としても共感できるというか、喧騒の世界から離れることができます。CD等購入の際、ライブかセッションかよく見てから買うようになりました。

DVD映像物のなかでオペラはだめです。オペラ映像はアフレコものとライブが中心だと思いますが、アフレコものは生のイメージとは遠くかけ離れ、こんなことまでしてオペラを観たいとは全く思わない。嗜好の娯楽ではない。

ライブのオペラ映像も同じようなものです。アップで口の中の虫歯の治療痕まで見えるような映像のオペラなど見たくもない。

カラヤン&ベルリン・フィルによる徹底的作りこまれたオーケストラ演奏映像。逆にいいのではないかなどと思ったりします。オペラでも演奏会でも映像ものは出てくるサウンドの方向と映る角度が異なることが多々あり、違和感はずっと否めませんけどね。モノフォニックのほうが違和感がない。

昔のコンサート・アリアの夕べ、発掘物なんかは妙に新鮮。これはカラヤンものなどとは全く逆で作為されていない映像からその時代を感じることができます。

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ということで次回からは1977年の聴いた演奏会からです。

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841- 華金は六本木でロング・ナイトを

2009-06-05 00:10:00 | 六本木にて

先月5月の後半の華金に、半年ぶりぐらいで六本木のSTARにいきました。

男二人で、急に思いついて当日ぎりぎりで電話したんですが、ラッキーなことに空き席ありでした。今までこのようなことはなかったのでびっくりしました。ただ、第1部のスタートが8時半ではなく7時半に変更なっており、時間的にちょっと早いなぁという感じはありましたがとりあえず行ってみました。

7時半スタートに変わったといってもあいもかわらず満員。まわりは同伴だらけです。このギロッポンのキャバ嬢たち、東京の子はいないだろうなぁ。雰囲気。。

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それで、中身はいつも通り大変に面白いものなので、みなさん、見てのお楽しみです。

システムがちょっと変更なってます。というか高くなってます。ショーチャージが5000円と言いながら、2部以降は最低8000円はかかります。これで六本木で楽しめれば特に文句はいいませんけどね。あと、部制ですがこれも23部の日があるのでチェック。

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注意しなければならないのは、つまみなどのメニュー。居酒屋雰囲気で飲み食いをするとグーンと跳ね上がりますから。それにショーの後の出演者とのトーク。当然、いっぱいどうですかモードになるわけでこれも要注意。

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なんか、矢沢B吉さんの、おしぼり、もありませんでしたね。

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ワンステージが45分~50分のショーなんですが、よけいな司会者のいないノンストップ・ショーなので中身が濃い。

外は、瀬里奈の向かいとはいえ、喧騒な感じはなく、中の熱気との違いに驚きます。

華金は3部制。

うまいぐあいに空き席があったりするかもしれなくもない。まずは電話。

華金の六本木は3軒ぐらいはフラフラと遊んで帰りたいですね。

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840- サーカス・マキシマス コリリアーノ

2009-06-04 00:10:00 | 音源

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新譜の紹介3日目です。

今日は、グラディエーターならぬ、コリリアーノの交響曲マキシマスです。

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ジョン・コリリアーノ/

 交響曲第3番サーカス・マキシマス

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ジョン・コリリアーノ/ガゼボ舞曲集

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ジェリー・ジャンキン指揮

テキサス大学ウィンド・アンサンブル

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このサーカス・マキシマスは2004年の作品だから、映画のグラディエーターより4年ほどあとということになる。でも、30年間温めた構想らしいので、発想としては、リドリー・スコットより全然古いということなんだろう。

大ウィンド・アンサンブルのために、という副題がついていて、どのくらい巨大かというと、古代ローマの血なまぐさい闘技場サイズで演奏するようにできているので確かに体に悪いぐらい規模がでかい。

これ、買って聴くしかない。

NAXOSは、アメリカ物が非常に充実していていつも手放しで喜んでいるのだが、今回のマキシマスも大当たり。

発売するだけで既に意味を持つこのような作品を手軽に聴けるというのはNAXOSの成果だと思う。

最後に一発、きますきます。

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839- チェコ・フィル最高のチャイコフスキー全集

2009-06-03 00:10:00 | 音源

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マンフレッドをいれないとすれば、マーカルのチェコ・フィルによるチャイコフスキーの交響曲はこの第3番が最後。

チェコ・フィルのクリスタルなサウンドによるチャイコはSACDでさらに光を増し、網を縫うような一筋まで見える弦、そして言うまでもなくやや細いながらひたすら輝くブラス、素晴らしい全集が完成したことになる。

この第3番は、思いのほか謙虚というか、割とおとなしい。そのかわりといってはなんだが、異常にていねいな弦さばき、ブラスさばき、パーカッションさばき、が、音楽に余裕を与えている。聴いてのお楽しみ。

このポーリッシュですが、最後のプレストからの、これでもか、シリーズ。チャイコフスキーのしつこさがブラスファンとしては何ものにも代えがたい魅力をもつ。

4分の三拍子とはいいながら事実上の八分の六拍子であり、換言すると三連符の塊なわけですが、その一小節を一ととらえた場合の4の倍数的音楽の広がり。これはフレーズ、メロディーの拡大とは異なり、いわばリズムの拡大であり、その倍数的区切りは、チャイコフスキーの感性から発する区切りが来るところまでリズム拡大を続ける。

また、これまたお家芸のシンコペーションですが、この三拍子でもバーをまたいだシンコペーションがトリッキーであり、やる方のやる気をそそるなぁ。

いずれにしても、このしつこさですが、スラブ行進曲とか1812年のだらだらとしたそれこそ執拗な繰り返しと異なり、チャイコフスキーの作曲感性が透けて見えてくるいい曲だ。

しつこさご遠慮、だけどチャイコフスキー好きになりたい、ならナッツクラッカーだろうね。シンプル・イズ・ベストの音楽。

おわり

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838- 極度にソフトなケント・ナガノの大地の歌

2009-06-02 00:10:00 | 音源

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ケント・ナガノ、モントリオールの組み合わせによる今年の録音ホヤホヤのがでた。

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マーラー/大地の歌

テノール、クラウス・フローリアン・ヴォト

バリトン、クリスチャン・ゲルハーヘル

ケント・ナガノ指揮

モントリオール交響楽団

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内容は聴いてのお楽しみだが、ちょっとだけ。

メロウというのではない。ソフト、やわらかい、やわらかすぎる、透明すぎる。声は両方とも男だが、全くオーケストラと音色の面で同化しつくしている。こんなに柔らかくて角がとれて透明で美しい演奏の大地の歌なんて聴いたことがない。

全てが同じ方向を向いている。

今年の録音だが、録音日がバラバラ。

2009

113日ライヴ、モントリオール

114日ライヴ、モントリオール

115日スタジオ、モントリオール

2月スタジオ、ミュンヘン(ヴォト重ねどり録音)

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ということであまり感心しない。テノールとバリトンで歌う場合、ライヴであればお互いの違いを際立たせるべく触発し合い、発熱した演奏となるところであろう。

この録音はライブとセッションからよりどりみどり、さらにヴォトの声は多重録音によりテイク。オーケストラの伴奏の録音を聴きながら歌ったということだろう。

でも、

お互いに触発し合い、丁々発止の演奏をもともと求めていなかったのではないか。失敗演奏ではない。発熱しない、それでいてやたらと美しい、意識された当世感覚の演奏と評したい。

むしろ、つぎはぎだらけで別々のところで歌っている、だから、成功した。

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思わず2回聴いてしまった。。

おわり

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837‐ nypさらばロリン・マゼール 2008-2009シーズン・ファイナル

2009-06-01 00:10:00 | 音楽

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前回に続いてnypのことです。
マゼールのグランド・フィナーレ、ニューヨーク・フィルハーモニック勇退の日が近づいてきました。
6月になりnypの定期も残すところ4週間。これを全部マゼールが振ります。当然と言えば当然ですが。
最後の週は千人の交響曲です。4回公演。これでおさらばです。
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2009年
6月24日(水)
6月25日(木)
6月26日(金)
6月27日(土)
エイヴリー・フィッシャー・ホール
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マーラー/交響曲第8番
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出演者多数
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ロリン・マゼール指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック

是非、正規録音でCDを発売してほしいところです。
まずは演奏を楽しみに待ちましょう。

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