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河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

744- レナード・バーンスタイン ウィーン・フィル NYT評1984.3.1 =4=

2009-01-08 01:40:39 | 音楽

番外編がはいって一回あきましたが、バーンスタイン指揮ウィーン・フィルによる1984年アメリカ公演1984.3.1の評が32日のニューヨーク・タイムズに載りました。

この公演は229日に続く二日目のコンサートです。

1983-1984シーズンに聴いたコンサート、観たオペラについてはここから全体を見渡せます。

198431()8:00pm

カーネギー・ホール

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モーツァルト/交響曲第40

マーラー/交響曲第4

 ソプラノ、アラン・ベルギウス

.

レナード・バーンスタイン指揮

ウィーン・フィルハーモニカー

前日と同じジョン・ロックウェルの評。

かいつまんで自由に訳すと、

出足は初日と同じ感じであったが、結果は今日の方が盛り上がった。モーツァルトは初日のような雰囲気がややあったが、それでも初日より繊細なものであった。

最初の3楽章はいわゆるウィーンの伝統的な豊潤なもの。フィナーレは前夜のハイドンの交響曲第88番やベートーヴェンのエロイカと同様エネルギッシュなもの。

特筆すべきは個人技やアンサンブル、暖かく甘い弦、さらに素晴らしい木管、この演奏はメモリー・ブックにしまっておこう。

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休憩後のマーラーの第4番はがらりと変わり、精神的な世界、指揮者と演奏家、このオーケストラと作曲家のダイナミックなつながりを示した。

3楽章まではウィーン風を踏襲した素晴らしい演奏。特に第3楽章の夢見るる世界は何物にもかえがたい。

ただ、第4楽章にボーイ・ソプラノを採用したのは、その能力の高さにもかかわらず、失敗であった。マーラーの多様性を表現するのには不十分だし、技術的にむずかしいところもある。さらにはオーケストラの後ろに立って歌うという不思議。

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それでも、この指揮者とオーケストラの組み合わせを聴くのは、いつもなにかしら示唆にとむもの。

おわり

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743- レナード・バーンスタイン ウィーン・フィル カーネギーホール 1984.3.1 =番外= 

2009-01-07 00:30:00 | 音源

ちょととびとびになってますが、1983-1984シーズンの聴いたコンサートから書いてます。

今書いているのはバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのアメリカ公演。

735-

736-

739-

742-

の続きです。

198431()8:00pm

カーネギー・ホール

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モーツァルト/交響曲第40

マーラー/交響曲第4

 ソプラノ、アラン・ベルギウス

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レナード・バーンスタイン指揮

ウィーン・フィルハーモニカー

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1999年にsardana recordsが出したメイド・イン・USAと記載のCD(CDR?)のマーラー4番のライブ・レコーディングは、この日の演奏と思われます。たぶん。。

CDクレジットは

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Sardana records sacd-151

Stereo ADD

マーラー/交響曲第4

ウィーン・フィルハーモニック・オーケストラ

1984-ライブ・レコーディング

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となってます。

根拠はありません。直観です。

アメリカ発のCD(海賊系)1984年のライブ。(後日注:読者さまからコメントをいただきました。地元での1984.2.12演奏会のCDであるとのご指摘です。コメントご参照。)

ネイション・ワイドまではいかないがニューヨーク・ワイドの放送WNCNからオン・エアされたことがあったからです。総合的に判断するにそのエア・チェックでしょう。

当時のアメリカ海賊系でヨーロッパの放送局のエア・チェックはなじまない。というか自国に音楽があふれかえっておりそんなことをする意味がなかった。ただ、ウィーン・フィルのアメリカ公演のオン・エアーなら稼げる。と。。

当時のニューヨークにおけるクラシック専門チャンネル(FM放送)WQXRWNCNであり、おもだったライブ放送はだいたい以下。

WQXR-FM

3:05-5:00pmニューヨーク・フィルハーモニック

8:05-10:00pmボストン交響楽団


742- レナード・バーンスタイン ウィーン・フィル カーネギーホール 1984.3.1 =3=

2009-01-03 00:10:00 | 音楽

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ちょととびとびになってますが、1983-1984シーズンの聴いたコンサートから書いてます。

今書いているのはバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのアメリカ公演。

735-

736-

739-

の続きです。

198431()8:00pm

カーネギー・ホール

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モーツァルト/交響曲第40

マーラー/交響曲第4

 ソプラノ、アラン・ベルギウス

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レナード・バーンスタイン指揮

ウィーン・フィルハーモニカー

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これはまた光り輝くマーラー。本当にウィーン・フィルそのものの為に捧げられた曲である。ほとんど典雅とさえいえる。

まるで自分がその頃のウィーンにいるような、良いことも悪いことも全てなにか昔の思い出の中に吸い込まれるようであった。この静かでひたすら美しいマーラーの4番。まさにウィーン・フィルにふさわしい本当に本当に素晴らしい珠玉のような名演であった。

真珠が音となってこぼれおちるそのフォルム。クラシック音楽を好きな人なら一度は味わってみたい感覚に違いない。

そして、それに輪をかけて素晴らしいバーンスタインの指揮。昨日も感じたことなのだが、バーンスタインはいつからこんなにロマンティックな方向に傾斜し始めたのであろうか。実にロマンティックな演奏である。テンポがスローなところはほとんど一音ずつ味わいながら進みゆく雰囲気であり本当におそい。今までにレコードや実演をいろいろ聴いたが、

このようにおそいテンポは初めてである。ちなみにこの演奏時間はポーズも入れて約1時間5分であった。

彼の演奏は一見非常にロマンティックであるが、細部がぼやけずにはっきりとしているため、なにかクリアできっぱりとしたものも感じとれることができる。やはり現代に生きる演奏家だと思う。

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1楽章。

このマーラーの第4番の中で一番メロディックで一番好きな楽章なのだが、そのほれぼれとする美しさ。なぜにこうも美しいのか。それを表す言葉がない。弦のアンサンブルの美しさはほとんど信じがたい。そして時として木管のまるで生き物のようにうねる波。本当にこの第4番第1楽章にはしびれた。

バーンスタインの指揮は極度におそく細部をかみしめるようである。そして時としてあるマーラーの短い盛り上がりは、ほとんど即興とさえ思えるような急なテンポの変化を見せる。そしてこれらを統合したように唖然とするほど見事なコーダのまとめ方。

もしフルトヴェングラーがマーラーを指揮していたらこのようになっていたのではないか。

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2楽章。

これはスケルツォのイメージだと思うのだが、バーンスタインはここでも比較的スローなテンポで進む。この楽章にはなにかグロテスクなものを本来は感じるべきなのかもしれないが、そのようなものはまるで存在しなかったような気がする。半音、音が下がったヴァイオリンでさえソロとしてこのように美しく響くのです。

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3楽章。

二分音符や全音符のひたすらただのばすだけのような楽譜から音楽が全く美しく響くその姿はベートーヴェンの第九の緩徐楽章を聴いているような清らかさである。

弦と木管のこの清らかなハーモニーをなにに変えることができるというのか。

そしてかえがたいこのバーンスタインの超スローなテンポも!

かみしめているとしか言いようがない。ああ美しさの極み。このような美しい音楽が世の中に存在していたのか。ふさわしいバーンスタインとウィーン・フィル。

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そして第4楽章。

ソプラノではなくボーイ・ソプラノであった。配置はオーケストラの前ではなくオーケストラの一番後ろ。声量はそんなになく力強くはないのだが、あのヴィヴラートのかからない透明な声は魅力的であり、ウィーン・フィルとマーラーのこの曲の清らかなイメージによく合うと思う。但し、遠くの方に座っていた聴衆には声がとどかなかったかもしれない。

それにしても波のような弦とともに静かに静かに終わるこの曲の美しさ。

このマーラーの第4番は東京にいたときにハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団で聴いたことがある。その時はやはりこのオーケストラの非常な美しさに魅了された覚えがある。

弦の粒立ちがよくわかり、あの時の演奏はいまでもある程度思い出すことができる。そのような美しい思い出のあるこの曲に対してまたしてもこのような素晴らしい演奏の思い出が加わった。第4番を特に好きな私としては、これも大切なマイメモリー。

但し、この音楽に対する解釈はバーンスタインにおいてはあからさまにはっきりしている。彼の解釈は大胆であり、これはマーラーだから許される表現であり、またこのように自由自在に表現されうるマーラーこそ、そのマーラーとしての価値があるのであり、何の問題も提起しないようなマーラーの演奏には興味がないし、またマーラーに内在するこのようなある意味では大胆不敵とさえいえるものを隠したままでいては、その面白さは自ら半減してしまう。その観点からいってもバーンスタインの表現は、大きくロマンティックな方向に傾きつつも、やはり表現の新鮮さを失うことがない。というよりもむしろ求めているとさえいえる。とにかくバーンスタインは大きく変わりつつあると思う。

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あまりのマーラーの素晴らしさに前半のモーツァルトが飛び去ってしまったような気がしないでもない。

しかしウィーン・フィルの演奏するモーツァルトが悪いはずがない。バーンスタインはここでもやはり比較的おそいテンポで進む。但し、バーンスタインの指揮するこの第40番には悲しさがなく、短調であるにもかかわらず、なぜか明るさみたいなものを感じとることができる。これはモーツァルトに対する彼の解釈が他の作曲家の曲に対する思い入れと同じだからではないだろうか。彼はモーツァルトに対しても一段と大きな解釈を示していると思うが、そのスペシャリストではないと思う。彼にその意欲があればモーツァルトだけで一晩のプログラムを組むはずである。

いずれにしても、マーラー&バーンスタイン&ウィーン・フィル、の組み合わせに感謝あるのみ。

現在最もホットなグット・コンビネーション。

おわり

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741- 飲み正月とシューベルト

2009-01-02 21:08:00 | 音楽

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お正月二日目、みなさんあけましておめでとうございます。

しっかりお酒飲んでますか。

お正月はその御馳走の素晴らしさからお酒はやっぱり日本酒。

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辛口ばかり飲みたがる人がおりますが、辛口しか知らない人は本当の酒飲みではないような気がします。本当のお酒はむしろ甘く感じるかもしれません。というかうまいまずいの基準が辛い甘いでは、はっきりいって話になりません。また、ドライと辛い、これって区別難しいですよね。ウィスキーなら、辛いのが飲みたい、とはあまり言いませんね。ドライなのをくれ。と注文する。でも、ウィスキーの妙味は甘辛以外にもたくさんのヴァリエーションがあるんですね。日本酒だって同じでしょ。

甘辛だけ言う人間は日本酒のことを知らない人だと思う。

それで、サントリーホールにバー・カウンターありますよね。アルコールではワイン、ウィスキー、シャンパンなど盛りだくさんですが日本酒置いてませんね。

クラシック音楽には合わないのかも。

日本酒は飲み始めるとそれがメインテーマになりますからね。口の中に漂う酒盗を溶かせるのは日本酒だけですよ。

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みなさん、今年最初の演奏会はなんですか。

河童さんは酔いも冷めた頃合いに、サントリーホールに冬の旅を聴きに行きます。オケ伴です。怪しいですね。。

今回は日本人の編曲によるものです。歌もオーケストラ伴奏なら聴きに行きます。ピアノ伴奏、いわゆるリサイタルは苦手ですね。音楽が裸で聴こえてきそうで、聴きたいとはあまり思いません。

さて、冬の旅、どのような演奏になるのやら。。

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740- 新年 あけましておめでとうございます。

2009-01-01 00:10:00 | 音楽

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新年あけましておめでとうございます。

ブログは2006年6月にはじめましたから足かけ4年になります。

最初のブログはこれです。クレ

最初はHPサイトのための整理作業ではじめたのですが、いまだ整理がつかず、

特に、聴いたコンサート観たオペラはまだまだかかりそうです。

本年もよろしくお願い申し上げます。