河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

747- ジョン・コリリアーノ&ボブ・ディラン

2009-01-13 00:10:00 | 音源

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昔の演奏会の模様はちょっと休憩。昨日に続き、買いだめしていたソフトの紹介です。

昔の演奏会の模様は、ブログ左側の

「聴いたコンサート・観たオペラ」

のリンクからはいってもらいますとそれぞれのシーズン毎に一覧になっております。そちらもご覧ください。

さて、今日はナクソスのCDです。廉価盤と馬鹿にして無視したら大事な曲の素晴らしい演奏をだいぶ損したことになります。ここはだまって安物買いの銭得く。。でいきましょう。

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年末の買いだめはまだまだ聴き終えるまで時間がかかりますが、よく吟味して買ったものばかりですから深くかみしめて聴いてみたいものです。

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ジョン・コリリアーノ作曲

①ミスター・タンブリンマン:

ボブ・ディランの7つの詩

 Ⅰ前奏曲「ミスター・タンブリンマン」

 Ⅱ「物干し網」

 Ⅲ「風が吹く」

 Ⅳ「戦争のマスターズ」

 Ⅴ「ずっと時計台」

 Ⅵ「自由の鐘」

 Ⅶ後奏曲「永遠の若者」

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3つの幻覚(「アルタード・ステーツ」より)

 Ⅰ犠牲

 Ⅱ賛歌

 Ⅲ儀式

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ジョアン・ファレッタ指揮

バッファロー・フィル

ソプラノ(電気増幅)、ヒラ・プリットマン

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NAXOS 8.559331

2007.3.5-6録音

バッファロー in ニューヨーク

ヴォイス・オーヴァー2008.6

ミスター・タンブリンマンを含め7つの曲はボブ・ディランの詩にコリリアーノが曲をつけたコラボ系のヘヴィーな曲。

ボブ・ディランの音楽は全く知りませんが、頭を無地にして聴くのもいいでしょう。コリリアーノの音楽はいわゆるポピュラー、ロック、ポップス等とは正反対なもの。正反対のコラボ?

まとわりつくようなコリリアーノ独特の音のうねりが気持を不安定にさせるのはいつものことながら、微妙に安定調性を求めたり求めなかったり、すぐに引き込まれます。

ヴォイス・オーヴァーで電気増幅、ミックスされたソプラノが強く響く。低音のエネルギーが十分とは言えないが、ゾクゾク感を味わうにはいいCDだ。

2007年の最新録音を廉価盤で手にいれることが出来る。いいことだ。

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NAXOSCDを買うときは、プラケースの右上隅の国旗を見ながら探すと便利だ。星条旗が書いてあれば全部アメリカもの。作曲家がアメリカのもの。

そのうち買うのは、演奏もアメリカのもの。これ必須。

NAXOSのアメリカ音楽は充実しており、他の独占大レーベルに爪の垢を砕き煎じて飲ませてあげたい。

いつかまとめて書くことがあるかもしれませんが、アメリカ音楽を系譜としてではなく、純粋にその音楽を楽しむ、そのようなスタンスで買って楽しめるものばかり。他のマイナー・レーベルでもそうですが、昔はこんなにアメリカの音楽のソフトは売ってなかった。というか録音してなかったというほうが正しいだろうなぁ。今はかなり出てきており、NAXOSのように廉価で買えるということは二重にハッピーなわけです。

それで、もう一曲のほうですが、例の映画「アルタード・ステーツ」の伴奏音楽を編曲したものです。このケン・ラッセル監督の映画の音楽はコリリアーノが作ってますので、その断片ということになります。まったくコリリアーノそのものといった弦の絡み合いからはじまりますが、2曲目の賛歌は三拍子のメランコリックなメロディーが不気味に印象的。

ちょっと気になるのはアルタード・ステーツという語記。

発音からいうと、オルタード・ステイツの方がより近いでしょう。

直訳は?

変化する状態?変化させられた状態?

それと、この映画、カルトですか?

見る人いますかね?

みてますよ。DVDも持ってます。。

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ということで、音楽は(も?)かなりのお勧めです。

このCDには日本独自文化であるタスキがついていて、全曲世界初録音と書いてますが間違ってます。初録音はタンブリンマンの方。

アルタード・ステーツの世界初録音はこちらです。

ジョン・コリリアーノの息子はジョン・コリリアーノ

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