河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2765- ベートーヴェン、ピアノ・ソナタ・サイクル第2回、第5,6,7番、フランソワ=フレデリック・ギィ、2019.11.23

2019-11-23 23:28:07 | リサイタル
2019年11月23日(土) 7pm-8:30pm  小ホール、武蔵野市民文化会館

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1  6-7-4

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2  8-3-5

Int

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3  6-10-3-3

ピアノ、フランソワ=フレデリック・ギィ


ギィ、ベトソナ全曲リサイタル、お昼の1回目に続き夜の2回目。昼と同じく約1時間半、アンコールもなく、さっ、と終了。

お昼の1回目は作品2の束。夜は作品10の束。5番6番7番ですね。作品2は3つともに4楽章形式のシンフォニックなものでした。5番6番は3楽章形式となり7番でまた4楽章に膨らむ。

7番は特にシンフォニックな感じは無くて3品ともに3楽章モードの幻想曲風味に近づいているしまた、彼はこのようなスタイルの作品がより得意そうに見えますね。充実した内容で楽しめました。第7番の緩徐楽章は先々のものが見えているし、ギィもそういうところ意識したプレイのように見えましたね。

昼の1回目、夜の2回目、作品束でのリサイタルはよくわかるが、全体的にはちょっと短い。アンコールは求めるものではないけれども、少し熱に欠けたリサイタルではあった。
おわり









2764- ベートーヴェン、ピアノ・ソナタ・サイクル第1回、第1,2,3番、フランソワ=フレデリック・ギィ、2019.11.23

2019-11-23 22:25:13 | リサイタル
2019年11月23日(土) 2pm-3:30pm  小ホール、武蔵野市民文化会館

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1  5-4-3-5

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2  8-7-2-7

Int

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3  10-9-3-5

ピアノ、フランソワ=フレデリック・ギィ


フレデリック・ギィによるベトソナ全曲リサイタル、今日はそのうちの第1回目と夜の2回目、両方聴きに来ました。
ギィさん、お初で聴きます。Wikiを見ると1969年の生まれとのことで50歳ですね。モジャモジャとしてるものの、近くで見るとなんだかもっと若く見える。
作品2の束、3曲のみの演奏でアンコールは無く、休憩入れて1時間半のリサイタル。とはいえオール4楽章作品でそれぞれの規模感は大きくて聴きごたえありました。

まずは駆け上がるような1番の素敵な出だし。ふくよかな響きでなかなかいい。シンフォニックな佇まいの3作品束の劈頭、いいスタート。3つ聴いての後付け印象としてこの1番冒頭ではむしろこなれたものを感じた。この振り返り感。

2番3番は更に規模が大きくなる。シンフォニックな作品が彼のプレイでは四角四面になることがなくて、常々オーケストラ編曲でもしたらと願望もちらりとよぎる作品ながら、今日はそんなことは感じなかったですね。柔軟。2番は艶がさらに出てきて曲に語らせるスタイル。一段踏み込んでいくといった話ではないですね。

リズミックで雄弁、豊饒な3番。濃い作品で、1楽章コーダ前の短いモヤッと霧がかかるあたりの表現の濃さ、絶妙。
第2楽章では、4番以降の先の作品に突き抜けたようなエクスプレッション。多様な表現がナチュラルに絞り出される。
味な演奏でした。
とりあえず、昼の部の3曲はこれでお仕舞。
おわり