河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2756- ラフマニノフPC3、ブロンフマン、春の祭典、オロスコ=エストラーダ、ウィーン・フィル、2019.11.6

2019-11-06 23:46:09 | コンサート
2019年11月6日(水) 7pm ミューザ川崎

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30  17-10+14
 ピアノ、イェフィム・ブロンフマン

(encore)
ショパン ノクターンOp.27-2  5

Int

ストラヴィンスキー 春の祭典  17-18

(encore)
ヨーゼフ・シュトラウス ポルカ・シュネル 憂いも無くOp.271  2


アンドレス・オロスコ=エストラーダ 指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団



最強のプログラム。ではあるのだが、指揮者の方は以前、hr響とともに来日して2度ほど聴いたがさっぱりだった記憶があり、今回ウィーン・フィルを振るのだからそれそうおうの棒振りとしてビッグになったのだろうと、とりあえずは思うことにして。
まあ、ラフマニノフの3番コンチェルトをブロンフマンで聴けるから、と。彼のピアノは事あるごとに聴いているけれども今回の演目は初めて聴く(はず)。

プロコフィエフの戦争ソナタからリンドベルイの2番コンチェルトまで沢山聴かせてもらっているブロンフマンの最強プログラム。
思いの外、細めの音で開始、ささやくような感じ。秘密の音かな。それと、やけに先にドンドン進みたがる。なんだか、変容なのか。はたまた、抽斗の数の多さなのか。ブロンフマンのみぞ知る。ひっそりとしているがオケにまけない。まあ、ここらあたりの伴奏はウィーン・フィルであってもなくてもいいかな。中間楽章も秘境のような静けさ、それに高密度。ブロンフマンが弾きだすとそこかしこイエローな色彩が見えてくる。独特ですな。
終楽章中間部から唖然茫然のヴィルトゥオーゾプレイ。悶絶のエキサイティング・ラフマニノフ。椅子の蹴飛ばしはなかったもののかなりのフィニッシュ。アクションが見事に決まりましたね。


さて、エストラーダのハルサイ。
エストラーダは2015年にhr響と来日。メインプロ幻想、もうひとつメインプロがマーラー1番、その2公演を聴いて以来。今回のウィーン・フィルでも印象は変わらない。縦振り多発でどうもセカセカしている。太くてゆっくりなバスーンから始まり、ブラスは同じサイズのオタマの叩きつけが連発しても、いつまでも揃わない。もう、アナログのうまくいかなかった手作業という感じ。このアナログ感から得るものは何かなあ。
ハルサイの機能性を殊更にウィーン・フィルに求めても、今は昔と違い、腕っぷしの強いオケが沢山あるので、それだけでは、そう魅力的とは言えないもの、そういう時代。
縦軸が不揃いだとオケの艶が出てきませんね。譜面あり。
おわり