河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2573- ベートーヴェン、チェロソナタ、2,1,4、小菅優、石坂団十郎、2018.6.15

2018-06-15 23:43:18 | リサイタル

2018年6月15日(金) 7:00-9:15pm 第一生命ホール

オール・ベートーヴェン・プログラム

《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲ト長調WoO45  11

チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.5-2  15-8

Int

チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5-1  17-7

《魔笛》から「娘か女房か」の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66  9

チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1  8-7

(encore)
シューマン 幻想小曲集Op.73 第3曲  4

シューマン おとぎの絵本Op.113 第4楽章  5

ピアノ、小菅優 チェロ、石坂団十郎


チェロ・ソナタというよりもピアノソナタwithチェロといったおもむき。作品の傾向がそうだからというのもあるし、まあ、小菅さんの独壇場でした。演奏、主導権、全部、ですね。

1番2番は異色というか、若くてしっかりとしたフォルムで、そこまでしたからその後の作品が生まれたのかもしれないのだが、若さの中に息苦しさを覚える。2番の序奏は5分越え、ここまでしないといけなかったんだろうねベートーヴェンは。ホント、興味尽きないコンポーザーではある。
ピアノが目まぐるしく活躍する中、気がつくといつの間にかチェロが合わせて奏でられていた。そんな瞬間が続く。小菅さんの表現の幅は圧倒的ですね。空気がはずんでいる。お見事なプレイ。

1番と4番の間に置かれた魔笛の変奏曲は作品番号66なんですね。ということは67の前なのか、でも、初期の変奏曲なんですよね。

2番と1番を聴いた後だと4番はホッとしながら緊張感解いて聴ける。りきむことなく書き上げた筆のタッチが心地よい。音楽の表情が自然。
石坂チェロは総じてしなやか。みずみずしい切れ味もあって小菅のピアノとよく合っている。ピアノを邪魔しない、という妙な言い回しがしたくなるチェロ・ソナタの夕べでした。
ありがとうございました。
おわり