河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2567- ヴォルフ=フェラーリVnC、フランチェスカ・デゴ、シュトラウス、イタリアより、ルスティオーニ、都響、2018.6.4

2018-06-04 23:45:20 | コンサート

2018年6月4日(月) 7:00-9:10pm サントリー

モーツァルト フィガロの結婚、序曲   5

ヴォルフ=フェラーリ ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.26  10-8-17
 ヴァイオリン、フランチェスカ・デゴ

(encore)
パガニーニ 24のカプリースより第13曲  2

Int

シュトラウス イタリアより  9-12-13-9

ダニエーレ・ルスティオーニ 指揮 東京都交響楽団

ヴォルフ=フェラーリにヴァイオリンコンチェルトがあったのかという思いの前に、作曲家の事を知らなすぎるというお話で申し訳ない。
この作曲家のオペラはこの3月に聴きました。
2514- エルマンノ・ヴォルフ=フェッラーリ、イル・カンピエッロ、柴田真郁、新国立、2018.3.10

ということでちょっとは作風のようなものは感じていた。昔の作曲家では無い割にはオーソドックススタイルだなあと。音楽をピュアに楽しませてくれるところはいいですね。

ということで、お初で聴くコンチェルト。
オケ伴はパガニーニのように聴こえる。ヴァイオリンのように流れたりバンバンと締まりっ気のある勢いもあって。
デゴさんのくせのない中庸な弾きは曲の理解を大いに助けてくれる。ちょっと自意識過剰に見える瞬間も、いやいや、魅力的。
長い曲で頭の2楽章はモノローグ風味で思いにふける。ひたすら後ろ向きにも聴こえるが作曲家のスタイルなんだろう。ひとつずつ噛み締めながら聴く楽しみがある。
終楽章が一番大規模、プイレイヤーは大変だろうね。1,2楽章のモードをひきずりながらも、お仕舞のところできれいなカデンツァ、そしてようやくイル・カンピエッロ風な動きが出てきたと思っているうちにあっという間にフィニッシュ。楽しめた。

後半のシュトラウス。好きな曲です。
今日のオケは弦を中心にだいぶ気合いが入っていて、それがモロに良質な演奏を醸し出している。みなぎる弦。
ブレンドした美しいハーモニーがメロディーをあまり作ることなく流れる第3楽章は極め付きの美しさ。この美しさのバランスの良さというのは、ブラス無し、ティンパニ無しだからというのがある。特に他楽章での始終強音で鳴らす飽和状態のティンパニはなんとかしてほしいもの。ということで3楽章は音楽に浸る。
終楽章フィニッシュは裏打ち8つのあと表3つ、位相が180度変わる。ここの呼吸の位相変化をうまくやれるかどうかだ。
ちょっとはしゃぎ過ぎの感がある指揮で、その割に音楽は重め。切り替えはうまくやっていたと思います。
おわり