2018年2月26日(月) 7:00-9:30pm コンサートホール、オペラシティ、初台
シベリウス フィンランディアOp.26 11
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調Op.16 14-7+11
ピアノ、牛田智大
(encore)
シベリウス もみの木Op75-5 4
Int
シベリウス ペレアスとメリザンドOp.46 4+5+2-2+3+3+2+3+7
シベリウス 交響曲第7番ハ長調Op.105 23
(encore)
シベリウス 『かわいらしい組曲』より「ポルカ」Op.98a 2
ミハイル・プレトニョフ 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
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23日と昨日25日に続き3回目。
前2回同様7番シンフォニー目当て。今日も堪能。オーケストラの醍醐味満喫。
パーフェクトな演奏。ぶ厚く歌い尽くすしびれるような弦。中間部のやや快活なパッセージが続くところでは、ひらひらと木の葉が舞い落ちるような名状し難い響きのアンサンブルに悶絶。何層もある音の厚みと豊かな色彩。プレトニョフの指揮は凄い。もはや、匠ですよね。膨らむコーダが先を急ぐことなく広がっていく圧巻の音響ワールド。吹き抜けるようなフィニッシュで最高潮。今日もあまりの素晴らしさに気絶。
ペレメリは3回目にしてさらに熟成。終曲のじっくりと歌う演奏はぐっとテンポを落とし、悲劇の色模様が見事に表現される。いいですね。
牛田さんのグリークはピアノにあったホールということもあってか、前2回よりかなり攻めていた。特にカデンツァには自由奔放な世界がところどころに顔を出したかなと。攻め続けているほうが後の流れが良くなってくるし、守りから解放されていく。
きっちりとした正確な音符の運びをして欲しいなぁと思うところと、大胆に攻めてほしいというところが同居している。両方一緒に解決して欲しい気もする。正確な弾きから大胆さが生まれる気もするし。
粒立ちよく、攻めた演奏。守りに入らず今日のような演奏をたくさん聴いてみたいですね。
おわり