河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2485- ジュピター、幻想、ミュンフンチュン、東フィル、2018.1.25、アゲイン

2018-01-25 22:36:36 | コンサート

2018年1月25日(木) 7:00pm サントリー

モーツァルト 交響曲第41番ハ長調K.551ジュピター  12-11-4-8

Int

ベルリオーズ 幻想交響曲Op.14  15+6-16-5+9

チョン・ミョンフン 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団


前日に続いて同じプログラムを今度はサントリーで。オペラシティのコンサートホールと違いステージの制約が無いので見た目にも開放感がある。

スタティックで何かを押しとどめるような歩み。アンダンテ・カンタービレの寂寥感。3,4楽章の網目正しき絨毯模様。冒頭楽章のスムージーな枯れ具合。MWCは芸風の核心に向かいつつあるのか。ジュピターの到達点はさてどこに。
ゆっくりと噛み締めて味わう濃い口のフレーヴァー、ジワジワっとくるものがありますね。

幻想も昨晩より滑らかに。
MWCの幻想は一言で言うと表面効果のねらったものではなくて作品の内面を魅せてくれる。オーケストラのメンバーもそのことをよくわかっていて、だからあのテンポ感で進行して鳴らすことが出来る。同じ歩みから出てくるサウンドの質感というのは紛れもない美しさであって、ザッツうんぬんくんぬんとは別の、音の塊が丁寧に響いてきて本当にうならせてくれる。
1,2,3楽章のしっとりとした情感はベルリオーズのもう一つの顔を見るような趣きで実に素晴らしい味わいのある演奏。前日より総じてやや速めになって滑らかさが増し、それとともにコクも一層深い。
終楽章では途中、棒が客席まで飛んだ。白熱の演奏でもあった。
きょうもありがとうございました。
おわり


ジュピターも幻想も素晴らしいものだったが、昨日も今日もフライング気味の拍手とブラボーには非常に違和感があって、応援隊のような威勢のよさを感じる。この演奏にあの唐突感満載な叫びはないだろう。聴いているのか本当に?