河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2194- プロコン2、マツーエフ、ラフマニノフ3番、パーヴォ・ヤルヴィ、N響、2016.10.1

2016-10-01 20:52:32 | コンサート

2016年10月1日(土) 3:00pm NHKホール

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番 ト短調  11′3′6+11′
 ピアノ、デニス・マツーエフ
(encore)
シベリウス 13の小品OP.76 第2曲 練習曲  1′
ビリー・ストレイホン(マツーエフ編) A列車で行こう  5′

Int

ラフマニノフ 交響曲第3番イ短調  16′12+14′

パーヴォ・ヤルヴィ 指揮 NHK交響楽団


プロコフィエフの2番コンチェルトはステージの上で音を投げ出してフラットに散らかしている印象がある曲なのですが、ウルトラなマツーエフがこの曲を弾くとどうなるのか、興味深いところではありました。
右手、左手、独立独歩、パーフェクトな別人格の両腕でスーパーパフォーマンス。驚くべき離れ業!、まるで、二人で弾いている。一体どうなっちゃってるんでしょうね。
頭から気合が入っていてものすごく緻密。デリカシーさえ感じる。ドライで乾いた(同じか)、それとちょっと埃っぽい前半部分、この弛緩することのない演奏、腕の回転は横に置くとして、いたるところ、いちいち納得する。オーケストラ伴奏含め、2番の魅力をあらためて感じた。
マツーエフの演奏はこれで、チャイコフスキー1番、プロコフィエフ2番、3番と聴いたことになる。アンコールにはいずれもA列車が入ってますね。ショーピース。

後半のラフマニノフ3番シンフォニー。
割と最近からだと思うのですが、N響ブラスセクションの配置が、ホルンとトランペットが同列ひな壇。その後ろのひな壇はパーカスとトロンボーンが同列ひな壇、これまで見ることのないセッティングで、これ、どうしてこうなっちゃったんでしょうか。響き的になにかメリットとか効果があるのか、それともほかの理由なのか。
演奏はちょっと平べったい感じはありましたけれども、スタイリッシュでアーバン風味満載。この曲は好きなので、あれば聴く。2番のあと非常に洗練された曲を作ったということですね。終楽章の山盛りシンコペーションも気品がある演奏で、N響の腕の良さがよくわかります。
3楽章のシンフォニーですけれども2楽章は事実上緩徐楽章とスケルツォが混ざっていて、パーヴォ棒だとその切り替えがよくわかるものです。
デモーニッシュ(古いね)なものが一切ない洗練された中軽量級の演奏スタイル。ラフマニノフが望んでいたことかもしれない。
おわり