2016年7月12日(火) 7:00pm パウゼ、カワイ表参道コンサートサロン
オール・ベートーヴェン・プログラム
ピアノソナタ第24番嬰へ長調 op.78 テレーゼ 7′3′
ピアノソナタ第25番ト長調 op.79 5′4′2′
ピアノソナタ第26番変ホ長調 op.81a 告別 7′4′6′
Int
ピアノソナタ第22番ヘ長調 op.54 6′5′
ピアノソナタ第23番ヘ短調 op.57 熱情 10′7′5′
ピアノ、松本和将
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ベートーヴェン本人なら見た目どんな感じで弾いたんだろうと、ふとそんなことを思わせるところもあります。
ベートーヴェンの音楽を満喫できました。全般的に流れないプレイで時折見せる停滞するパッセージはさらにその感を強くさせるが、一つずつの音をかみしめながらの弾きは相応に理解できるもので、プレイヤーよりもむしろベートーヴェンの姿がそこに見える、そのあたりのことを楽しめました。
前方、両手の見える席に座ったのですが、位置のせいなのかどうか、左手と右手の強さが随分と違って聴こえる。圧力の違いか、左のバスが弱いというより右が強いのか、はたまた、例えば告別でのバスの切れ味が今一つなあたりのところをとると、別の問題なのか。ちょっとわかりませんでしたけれどもとにかく強さバランスが右と左でかなり異なり均質な音の響きを楽しめるところまではいかなかった。それと、25番第1楽章、22番2楽章の盛り上がり部分で音が整理されていないと感じました。
まぁ、それでもベートーヴェン5曲、どうせなら作品番号順に並べてほしいところもありましたけれども、色々と考えさせてくれるところもあり、良い時間を持てたと思いました。
おわり