河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1296R- breaking クルト・ザンデルリンク 追悼

2011-09-18 22:56:19 | インポート

クルト・ザンデルリンクが亡くなった。98歳、大往生。
演奏活動をやめてだいぶ経つので受け止め方は柔らかいものがある。長い長い指揮活動、そして音楽人生、お疲れ様でした。
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ザンデルリンクへの思い入れは数々あれど、彼が振りつくしたのはだいたい3曲に集約されるのではないか。
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ショスタコーヴィッチ 交響曲第15番(7種保有)
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ブルックナー 交響曲第3番 (4種保有)
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マーラー 交響曲第10番全曲 (2種保有)
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それぞれ海賊盤を含めたザンデルリンクの棒のものの保有数だが、海賊盤はライブなのでこの数から推して通常のコンサートでは異常な回数を振っていたと思う。
この中で一番完成度の高いのは、クリーヴランドを振ったショスタコーヴィッチの交響曲第15番ではないかと個人的には思っている。あまりの透明度に唖然。特に第4楽章終結部の透徹した響きは両者のいいところが全部出ている名演だと思う。
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異常な回数ということでは、ニューヨーク・フィルを振った定期でマーラー10番全曲の6回公演というのがあった。通常ニューヨーク・フィルの定期の一プログラムは4回。それがはみでて6回も振るという異常さであった。聴衆もよくついていったものだ。この演奏会は6回中2回聴いた。
661-マーラー10番 必殺6連発 クルト・ザンデルリンクNYP1984.1.5
662-マーラー10番 必殺6連発 クルト・ザンデルリンクNYP1984.1.5 その2
663-マーラー10番 6連発クルト・ザンデルリンクNYP1984.1.7
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他にも何度か聴いた。既成概念とか固定観念にとらわれない音楽づくりで、そういう意味ではムラヴィンスキーと同じ流れだったのかなとも思ったりする。同時期に活躍していた時代もあった彼らだ。
ザンデルリンクのこのような音楽づくり、挑みやすいのはショスタコーヴィッチの15番であったことはまず間違いのないところで、マーラー10番の完全版へのスリルも同じだ。ブルックナーの3番についてはよくわからないが愛着のある曲であったようだ。
音源はわりと持っているのでこれからも聴き続けよう。
クルト・ザンデルリンク。合掌。


1296- 歌劇新演出 伝統に挑む。100回目の独バイロイト音楽祭

2011-09-18 10:21:47 | 新聞

100回目の独バイロイト音楽祭
歌劇新演出 伝統に挑む
子供向けに短縮版も
若いファン獲得 試行錯誤

こんなタイトルの記事ですけれど、案外こんなところが本音なのかもしれない。
大騒ぎするのは歴史を肌で知っているファンだけで、これからどう永続させていくか、ファンも一緒に考えて行動していかないといけないんだろうね。
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Scan10185

日経、本日2011.09.18版