河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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1298- ドレスデン歌劇場管弦楽団公演、ブロムシュテット モーツァルト ベートーヴェン1981.7.7

2011-09-20 00:10:00 | コンサート

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昔の公演から。


1981年7月7日(火) 7:00pm 東京文化会館

モーツァルト 交響曲第41番 ジュピター

ベートーヴェン 交響曲第3番 英雄

(アンコール)
ウェーバー 「オベロン」序曲

ヘルベルト・ブロムシュテット 指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団


例によって当時のメモをそのまま書き写します。

ブロムシュテットはブルックナーとこれらの曲を完全に区別して演奏している。といっても当然だと言われてもしかたがないのかもしれないが、現在はその当然でない方が案外はやっているのではないか。
ブロムシュテットの表現はかなり強固であると思う。ベルリン・フィル的しなやかさをあえて要求していないと思う。弦主体の音響&音楽アンサンブルが素晴らしく、まさに東ドイツ的表現の表現方向と一致しているように思える。
最初のモーツァルトは力強さでベートーヴェン的であり、ベートーヴェンの方は弦主体のアンサンブルの素晴らしさでモーツァルト的だと思う。
ただし、これはひたれる音楽、演奏では決してない。共同して、解釈してあげなければならない。つまり演奏者が最大の喜びを感じているのだ。
これはアンサンブルのかたまりだ。
「英雄」を知るには、僕にはこのような表現でなされた演奏が必要なのだ。
アンコールのオベロンなんか聴いていると、目をつむっただけで、行ったこともないドイツの自然が浮かんでくるから、なんとも不思議なものだ。弦のアンサンブルの素晴らしさを知るにはこの曲が最高であった。
ブロムシュテットは、是非また生演奏で聴いてみたい。

といった簡素なメモでした。力強くもしなやかさを兼ね備えたエロイカ。最初の二つの打撃音が上野に鳴り響いたとき、両腕をまくり、さて聴きまくるか。そんな感じで身構えて耳に聴こえてくる音を料理した。充実していましたね。
おわり