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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「<訃報>文豪・魯迅の息子、周海嬰氏が北京で永眠―中国」 を見て

2011年04月07日 | 
▲「レコードチャイナ」2011-04-07 12:59:57、翻訳・編集/愛玉。
  〈http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50469

 2011年4月7日午前5時36分(日本時間同6時36分)、中国の文豪・魯迅の息子である周海嬰(ジョウ・ハイイン)氏が、入院先の北京の病院で永眠した。享年81歳。香港の衛星TV局・フェニックステレビが伝えた。


 不肖の息子死す。この人は、「魯迅酒」などという名前の酒を売り出そうとしたり、世間の反日感情に便乗して「魯迅は須藤(五百三)医師に殺された」などと根拠もなしに妄りなことを喋々するといったふうな人物だった。

「Radio Broadcasters Detained」 から

2011年04月07日 | 抜き書き
▲「RFA Home」2011-04-06, reported by Thao Dao for RFA's Vietnamese service; written in English by Luisetta Mudie.
 〈http://www.rfa.org/english/news/vietnam/broadcasters-04062011145007.html

  Vietnam is accused of bowing to pressure from China in its arrest of two Falun Gong practitioners.
  Authorities in Vietnam have arrested two operators of an unauthorized short-wave radio station run by the spiritual movement Falun Gong, which is banned in China, according to a media watchdog.
  The station was broadcasting into China in Chinese from a farm outside Hanoi, the Paris-based group Reporters Without Borders (RSF) said on Wednesday.
  "Beijing's reach does not stop at China's borders," said RSF spokesman Gilles Lordet.


 ベトナム―中国の複雑・微妙な関係の一斑?

「中国の技術大国化『20年以内は不可能』=SP元首相リー・クアンユー氏―米メディア」 から

2011年04月07日 | 抜き書き
▲「レコードチャイナ」2011-04-07 10:02:44、翻訳・編集/本郷。(部分)
 〈http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50441

 著名なインタビュアー、チャーリー・ローズ氏の質問を受けたリー氏は、「中国は世界第2位の経済大国となったが、世界全体に興味はない。中国が関心を示すのは、産油国やその他の貴重な資源を獲得できる地域のみだ」と断言した。中国は米国を抜いて世界最強の大国になることを目論んでいるとする同氏の過去の見解について「間違いはない」としたうえで、「それには10年以上の歳月が必要だ」と語った。さらに、科学技術の分野では米国に大きく遅れをとっているとして「中国が20年以内に技術大国になるのは不可能な話」と述べた。

 そのとおりだと思う。最新の技術を不断に導入しても、それを創造する(そして不断にしつづける)側とは微妙な時間差が生じる。19世紀の科学の上に立ったマルクス・レーニン主義、また毛沢東主義(『中華人民共和国憲法』「前文」参照。またこれに小平理論と三つの代表理論を足してもいい)を、体制教学(個人の倫理まで束縛するのだから教学と謂うのがふさわしい)とするかぎり、中国で独自に最新科学技術を開発するのは不可能である。新奇であるがゆえに“反革命的”と価値判断されたらそれまでであるからだ。新理論の提唱、新技術の開発は下手をすると国家や社会の安寧と秩序を脅かすとして“転覆国家政権罪”や“煽動転覆国家政権罪”に問われかねないのである。
 この状態を打開するただひとつの(合法的な)手段は、外国企業を買収して中国企業ということにすることだ。
 そのほか、「中国が関心を示すのは、産油国やその他の貴重な資源を獲得できる地域のみだ」と、リー氏はいう。さらには、「中国は世界が自分たちをどう見ているかに関心はない。関心があるのは国内の安定と成功だけだ」とも言う。リー氏の発言の意図が那辺にあるのかわからないが、氏の観点を裏返すと、この地域を我がものにするため、また自国の安定と成功のためには中国は他国への内政干渉や侵略を辞さないということでもある。おそらく最高指導者層やテクノラートを除いた中人より以下の中国人は、自国に対するそれは別として、他国への内政干渉や侵略を内政干渉なり侵略なりと自覚することはないだろう。罪悪感はなおのことである。

原口虎雄 『幕末の薩摩 悲劇の改革者、調所笑左衛門』

2011年04月07日 | 日本史
 再読(→2006年08月08日)。今回は秩父太郎と近思録崩れについての記述を確認するため。
 それは別として、広郷調所笑左衛門が借金を踏み倒した大阪の商人の中の一人は、山片蟠桃ではなくその子小右衛門であったことにあらためて気が付く(87頁)。
 前回、時期が合わないなと思いながら書いたおぼえがある。山片蟠桃は1821年没、調所が薩摩藩の財政立て直しの責任者となるのは1827年以後であるから。なにを呆けていたのか。

(中央公論社 1966年4月初版 1982年2月17版)