▲「レコードチャイナ」2011-04-07 10:02:44、翻訳・編集/本郷。(部分)
〈http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50441〉
著名なインタビュアー、チャーリー・ローズ氏の質問を受けたリー氏は、「中国は世界第2位の経済大国となったが、世界全体に興味はない。中国が関心を示すのは、産油国やその他の貴重な資源を獲得できる地域のみだ」と断言した。中国は米国を抜いて世界最強の大国になることを目論んでいるとする同氏の過去の見解について「間違いはない」としたうえで、「それには10年以上の歳月が必要だ」と語った。さらに、科学技術の分野では米国に大きく遅れをとっているとして「中国が20年以内に技術大国になるのは不可能な話」と述べた。
そのとおりだと思う。最新の技術を不断に導入しても、それを創造する(そして不断にしつづける)側とは微妙な時間差が生じる。19世紀の科学の上に立ったマルクス・レーニン主義、また毛沢東主義(『中華人民共和国憲法』「前文」参照。またこれに小平理論と三つの代表理論を足してもいい)を、体制教学(個人の倫理まで束縛するのだから教学と謂うのがふさわしい)とするかぎり、中国で独自に最新科学技術を開発するのは不可能である。新奇であるがゆえに“反革命的”と価値判断されたらそれまでであるからだ。新理論の提唱、新技術の開発は下手をすると国家や社会の安寧と秩序を脅かすとして“転覆国家政権罪”や“煽動転覆国家政権罪”に問われかねないのである。
この状態を打開するただひとつの(合法的な)手段は、外国企業を買収して中国企業ということにすることだ。
そのほか、「中国が関心を示すのは、産油国やその他の貴重な資源を獲得できる地域のみだ」と、リー氏はいう。さらには、「中国は世界が自分たちをどう見ているかに関心はない。関心があるのは国内の安定と成功だけだ」とも言う。リー氏の発言の意図が那辺にあるのかわからないが、氏の観点を裏返すと、この地域を我がものにするため、また自国の安定と成功のためには中国は他国への内政干渉や侵略を辞さないということでもある。おそらく最高指導者層やテクノラートを除いた中人より以下の中国人は、自国に対するそれは別として、他国への内政干渉や侵略を内政干渉なり侵略なりと自覚することはないだろう。罪悪感はなおのことである。
〈http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50441〉
著名なインタビュアー、チャーリー・ローズ氏の質問を受けたリー氏は、「中国は世界第2位の経済大国となったが、世界全体に興味はない。中国が関心を示すのは、産油国やその他の貴重な資源を獲得できる地域のみだ」と断言した。中国は米国を抜いて世界最強の大国になることを目論んでいるとする同氏の過去の見解について「間違いはない」としたうえで、「それには10年以上の歳月が必要だ」と語った。さらに、科学技術の分野では米国に大きく遅れをとっているとして「中国が20年以内に技術大国になるのは不可能な話」と述べた。
そのとおりだと思う。最新の技術を不断に導入しても、それを創造する(そして不断にしつづける)側とは微妙な時間差が生じる。19世紀の科学の上に立ったマルクス・レーニン主義、また毛沢東主義(『中華人民共和国憲法』「前文」参照。またこれに小平理論と三つの代表理論を足してもいい)を、体制教学(個人の倫理まで束縛するのだから教学と謂うのがふさわしい)とするかぎり、中国で独自に最新科学技術を開発するのは不可能である。新奇であるがゆえに“反革命的”と価値判断されたらそれまでであるからだ。新理論の提唱、新技術の開発は下手をすると国家や社会の安寧と秩序を脅かすとして“転覆国家政権罪”や“煽動転覆国家政権罪”に問われかねないのである。
この状態を打開するただひとつの(合法的な)手段は、外国企業を買収して中国企業ということにすることだ。
そのほか、「中国が関心を示すのは、産油国やその他の貴重な資源を獲得できる地域のみだ」と、リー氏はいう。さらには、「中国は世界が自分たちをどう見ているかに関心はない。関心があるのは国内の安定と成功だけだ」とも言う。リー氏の発言の意図が那辺にあるのかわからないが、氏の観点を裏返すと、この地域を我がものにするため、また自国の安定と成功のためには中国は他国への内政干渉や侵略を辞さないということでもある。おそらく最高指導者層やテクノラートを除いた中人より以下の中国人は、自国に対するそれは別として、他国への内政干渉や侵略を内政干渉なり侵略なりと自覚することはないだろう。罪悪感はなおのことである。