▲「AC論説」 No.348 Andy Chang (2011/04/03)。
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http://melma.com/backnumber_53999〉
オバマはアメリカが世界のすべての問題の〔ママ〕介入するのではないと言明しているが、他国の内乱に介入する標準は何処にあるのか。〔中略〕結局、アメリカはオバマの恣意的な判断でカダフィが悪人であるから合法的だと断定するわけで、シリア、イェメンの動乱には介入しないと言う事だろう。
アンディ・チャン氏は、台湾有事に関連づけて、米国の介入の恣意性――することよりもしないことのほう――を懸念されている。だが、台湾人ではない私には、反対に、介入することの恣意性により問題を感じる。自国の国益になるなら外国の内戦に介入するということだが、これはチャン氏も認めているとおり、つまりは他国への侵略ということである。中国とかわらないではないか。というより、近来脅威を云々される(
私もそれについては賛成する)中国は、近代国民国家の他国を侵略したことはベトナム以外には実際にはまだない(注)から、米国のほうが覇権・侵略国家ということになる。
注。もっとも中国もそうだがベトナムも、純粋な近代国家とはいえないところがある。そもそも社会(共産)主義国家というのは(とくにアジアのそれは)近代国家なのかという疑問もある。社会主義用語で外見だけ近代めかしくした昔ながらの王朝国家時代の感覚のままで、通常の意味での領土・国民の概念がなければ、
侵略という概念もない、あるいは通常のそれとは異なっているだろう。現に中国はベトナム侵略を「懲罰」と称した。これは王朝時代の中国がたびたび当時の朝貢国ベトナム(越南・安南)に大して行った“侵略”を称して謂った言葉「問罪」の現代における同義語である。